【3Dプリンター】お役立ちコラム
- 【SK本舗】NEWS・お得情報
- 【3Dプリンター】業界ニュース
- 【3Dプリンター】お役立ちコラム
- 【3Dデータ】3D DATA JAPAN新着データ
- 【ハンドクラフト】お役立ちコラム
- 3D活用事例・インタビュー
- みんなの作品集

3Dスカルプトとモデリングのハイブリッド「3DCoat」の特徴
3Dプリント用のモデリングソフトを探している人に、ぜひ一度チェックしてほしいのが「3DCoat(スリーディーコート)」です。 「ZBrush」や「Blender」ほどの知名度はないかもしれませんが、実は世界の有名ゲームスタジオや150以上の大学で導入されている実力派ソフト。開発しているのはウクライナのスタジオ「Pilgway」。アメリカやアルゼンチンのエンジニアもチームに加わっており、2007年のリリース以来、進化を重ねています。 以下では、この3DCoatの特徴について解説してみます。 ざっくり言うと「3Dスカルプトとモデリングのハイブリッド」 3DCoatの特徴は、直感的な操作で“デジタル粘土”のようにモデリングできること。公式サイトにはチュートリアルや入門講座も用意されていて、宇宙船の翼のモデリングからUV展開まで、初心者でも順を追って学べます。 公式サイト:https://3dcoat.com フォーラムでユーザー同士がアイデアを交換したり、質問したりできるのも嬉しいポイント。3DCoat本体のほか、「3DTextura」や「3DCoat Print」といった派生ツールも用意されています(下部で解説します)。 3DCoatの主な特徴 有機的な造形と高速な操作感 3DCoatは「ボクセル技術」を使ったスカルプトを得意としています。これは、3D空間をブロック状の“体積データ”として扱うもので、複雑なブーリアン演算(オブジェクト同士の合体・切削など)もサクサクこなせます。 また、リアルタイムでのブーリアン処理にも対応しており、パーツ同士の結合作業もストレスなし。もちろん、従来型のポリゴンモデリングや、スプライン・ジョイントなどの細かい設計ツールも搭載しています。 AIアシスタントやベクターブラシも搭載 2024年初頭の大型アップデートでは、AIアシスタントが登場。モデル制作のヒントをくれたり、工程を自動化してくれたりと、制作フローがさらにスムーズになりました。ベクターブラシもサポートし、より自然な造形が可能になっています。 3DTextura:テクスチャー特化のプロ仕様 「3DTextura」は、3DCoatのテクスチャリング・ペインティング専用版です。 手描きのPBRテクスチャ(物理ベースレンダリング)に対応しており、WacomやSurface Penなどのペンタブにも最適化。最大16Kの高解像度で塗装・レンダリングが可能です。 500種類以上のPBR素材ライブラリが無料で利用でき、動画チュートリアルも充実。ピクセルペイント、Ptex、マイクロバーテックスといった手法にも対応しているので、初心者からプロまで幅広く活用できます。 3DCoat Print:3Dプリント向けの“粘土モデラー” 「3DCoat Print」は、3Dプリント用のモデル制作に特化した軽量版。 デジタル粘土のような操作感で、切削・加筆・マスク加工などを直感的に行えます。ボクセル技術のおかげで、形を削っても追加しても自由自在。特性として、「モデルのエクスポートは最大4万ポリゴンに最適化」、「STLやWRL形式での出力、DICOMファイルの読み込みも可能」、「プリントサイズのカスタマイズや専用スムージング機能付き」などが挙げられます。 さらに、非商用利用や画像出力用なら無料で使えるのも魅力。ちょっとしたアイデアの試作や、プレゼン用のモックアップにもぴったりでしょう。 こんな人におすすめ! 3DCoatは、たとえば「ZBrushは機能が多すぎて難しい…」という人、造形からテクスチャ、プリント用データ出力まで一つのツールで完結させたいという人、有機的なモデリングとエンジニアリング的な設計の両方をやりたいという人、そういう人たちにこそおすすめのソフトウェアです。 いわば「手軽」、それなのに「プロ品質」。3DCoatはその二つを両立している珍しいソフト。ゲーム制作やアート作品はもちろん、3Dプリント用の試作・製品デザインにも幅広く使えるので、モデリングの幅を広げたい人は一度触ってみる価値があると思います。 https://3dcoat.com
続きを読む
CHITUBOXが3Dプリント体験を一新する大型アップデート!
SK本舗でもお馴染みの光造形3Dプリンター用スライサー「CHITUBOX」が、ユーザー体験を大きく進化させる最新アップデートを発表しました。今回の刷新では、Basic版とPro版が統合され、新しいサブスクリプション体系のもとで、初心者からプロまで幅広いユーザーが使いやすくなっています。さらに、マルチプラットフォーム対応、AIサポート機能、カスタムサポート描画などの新機能が追加され、作業効率とプリントの信頼性が大きく向上。以下、大幅に進化したCHITUBOXについて、ざっくり解説してみます。 主な新機能と進化ポイント 1. マルチプラットフォーム対応:複数モデルを自動で分割・配置 今回のアップデートで最も注目されているのはなんといっても「Multi-Platform」機能です。最大100個のビルドプレートにパーツを自動分配でき、大型モデルの分割や複数部品の同時造形がかなり簡単に。従来は手作業で分割・配置していた工程が自動化されたことで、生産効率の大幅な向上が期待されています。 2. サポート生成がさらに柔軟・高速に サポート生成機能も大きく進化しました。オーバーハング検出が高速化し、ワンクリックで複数種類の強固なサポートを生成できる「Magic Support」にも対応。 上級者向けには、任意のエリアを指定してサポートを追加できる「Area Support」機能も搭載され、手動調整の自由度が飛躍的に向上しています。 3. 処理速度と操作性が大幅アップ ソフトウェアの内部処理も徹底的に最適化。モデルの読み込みは最大13倍、スライス保存は5倍、オーバーハング検出は34倍高速化しました。凄すぎる。 UIも刷新され、パネル構成や操作ロジックがより直感的に。カスタマイズ可能なショートカットキーも追加され、作業スピードが格段に上がっています。 また、複雑な工程をワンクリックで実行できる「ChituAction」機能が強化され、穴あけ・掘削ツールなど新機能も追加されました。 4. モデル修復機能の高度化 さらに本アップデートによって失敗プリントの原因となるモデルの欠陥を自動で検出・修復する「Advanced Model Repair」も登場。従来の基本修復よりも深い解析と高精度な修正が可能になり、修復成功率はおよそ3倍に向上しているとのこと。 5. AIアシスタント搭載 加えて新たに追加されたAIチャットボットは、トラブル解決や操作支援を即座に提供。このAIチャットによってユーザーは作業中に生じた疑問をその場で解決でき、生産性を損なうことなくプリント作業を進められます。まさに至れり尽くせり。スーパーCHITUBOXと言っても過言ではありません。 新しい料金プランはニーズに合わせた3段階 アップデートに伴い、CHITUBOXは、利用者のレベルや目的に応じた3つのサブスクリプションモデルを導入しました。 Basic(無料):初心者・ホビーユーザー向け。基本機能を網羅。 Advanced:効率を高めたい中級者向け。マルチプラットフォーム対応などが利用可能。 Pro:プロフェッショナル向け。ChituAction、Advanced...
続きを読む
2025年最新!一般ユーザー向け3Dプリンター素材ガイド
素材選びで広がる3Dプリントの世界 3Dプリンターで何かを作ろうと思ったとき、「どの素材で造形するか?」がとても重要になります。私自身、初めてプリンターを使ったときは「とにかく失敗を減らしたい!」と思い、一番扱いやすいと聞いたPLA素材を選びました。結果、大正解でした。PLAは反りにくく失敗が少ないので、初心者には断然おすすめの素材です。 一方で、作りたいものや使う環境によっては、PLA以外の素材が適している場合もあります。それぞれの素材に得意・不得意があるため、目的に合わせて素材を選ぶことが3Dプリント成功のカギです。 そこでここでは、一般的な家庭用・ホビー用3Dプリンター、なかでもで熱溶解積層(FDM/FFF)方式の3Dプリンターで使われる代表的な素材の種類とその特徴、適した用途や注意点について解説してみたいと思います。ユーザー目線でまとめていますので、素材選びに迷ったときのヒントにしていただけましたら幸いです。 熱溶解積層(FDM/FFF)方式向けフィラメント素材 家庭向け3Dプリンターの主流であるFDM/FFF方式では、「フィラメント」と呼ばれるプラスチックの糸状素材を溶かして積層します。この方式で使えるフィラメント素材には様々な種類があり、それぞれ特性や適した用途が異なります。ここではその中から代表的なフィラメントを紹介します。 PLA(ポリ乳酸):手軽で万能な定番素材 PLAはトウモロコシやサトウキビ由来のバイオプラスチックで、もっとも広く使われているフィラメントです。低温(約180~230℃)で溶け、反りや収縮が少ないため初心者でも扱いやすいのが魅力です。実際、筆者もPLAのおかげで「ちゃんと造形できる!」という成功体験を積めました。初めて使う素材で悩んだ際はまずはこれ一択です! とはいえPLAにも欠点があります。耐熱性が低く、約50℃以上で軟化し始めてしまうため、高温になる用途には向きません。車内や真夏の屋外に置くと造形物がぐにゃっと変形してしまうこともあります。また硬くてやや脆いため、強い衝撃が加わると割れやすい傾向があります。機械的強度を要求される部品や、高温環境で使うパーツには不向きと言えるでしょう。またあまり後加工には適しません(やすりがけや穴あけなど) 用途としては、フィギュアや小物、デザイン重視の試作品など、精細さや見た目を重視する造形物に最適です。筆者も塗装前提の模型や飾り物はほとんどPLAで作っています。失敗しにくく、造形がしやすいので、初心者の方はまずはPLAから始めるのがお約束とも言えます。 SK本舗のPLAフィラメント https://skhonpo.com/products/filament-matte PLAにも種類が複数あり、PLAをベースに配合を調整したものがいくつかあり、よく見かけるのは「PLA+(PLAプラス)」です。各社が強度や耐久性を高めたPLAフィラメントをPLA+として販売しており、「PLAの弱点を克服した素材」として注目されています。SK本舗ではPLA +フィラメントとして「GENESIS」を販売していますが、実際に使ってみると、通常のPLAより曲げに対する剛性が増し、ベッドへの密着性も良好でした。強度向上のおかげで割れにくく、プリントの信頼性が高いので、「もう少し丈夫なPLAが欲しい」という方におすすめです。 PLA +フィラメント「GENESIS」 https://skhonpo.com/products/sk-genesis-pla-plus 最近ではPLA HTというPLAの弱点であった耐熱性を強化したフィラメントなども登場し、簡単に印刷できる優秀なフィラメントが増えてきています。 ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン):強靭だが取り扱い要注意 ABS樹脂はレゴブロックなどにも使われる頑丈なプラスチックで、耐衝撃性・耐熱性に優れるのが特長です。約210~250℃程度の高めの温度で造形し、造形物は約100℃までの高温に耐えられるので、耐熱を求めるパーツにも使えます。機械強度も高く、ガシガシ使う工具部品や機械パーツにも適しています。 しかし扱いはPLAより難しくなります。印刷中に収縮しやすく反りが発生しがちなので、造形中に角が浮いてしまったり、最悪割れてしまうようなこともあります。そのため加熱式のベッドやエンクロージャー(囲い)で温度を保ちながら印刷するのがほぼ必須です。PLA感覚でABSを印刷してみたら、見事に四隅が反り上がって失敗…なんていう事例はよく耳にします。 また印刷中の臭い(揮発性有機化合物)が強いため、換気にも気を配る必要があります。閉め切った室内でABSを大量に印刷すると独特の刺激臭で苦しくなるので、ご使用の際は必ず換気や空気清浄を行いましょう。 用途としては、ある程度の強度・耐熱性が必要な実用部品向きに適しています。例えば、3Dプリンタで作る自作工具のパーツや、プリンターそのものの改造パーツなど、熱や負荷のかかる場面で活躍します。実際、屋内で使う機械部品ならABSのタフさは心強いです。ただし、ABSの性能を発揮するには印刷環境を整える中級者以上向けの素材と言えるでしょう。外で主に使うものを印刷する場合は紫外線に強いASAを使うことをお勧めします。 庫内温度を高めに維持することが重要なため、箱型のプリンターでチャンバーヒーターがない場合印刷前にヒートベッドを温めて放置しておくといった方法で庫内温度を高めてから印刷するというのも良い方法です。 ...
続きを読む
Creality Printとは?──Creality製3Dプリンター用スライスソフトの特徴と魅力
中国発の3Dプリンターメーカー Creality が開発した「Creality Print」は、FDM方式3Dプリンター向けに設計されたスライスソフト。2022年1月に公開されて以来、同社のプリンターを最大限に活用するための必須ツールとして注目を集めており、すでにご使用の方もいらっしゃるかと思います。 前身の「Creality Slicer」も愛用者の多いソフトでしたが、Creality Printはその後継として登場し、より直感的で使いやすくなった進化版。ご存知のように、3Dプリントにおいて、モデルを実際に出力するためには必ず「スライス」工程が必要ですが、Creality Printは、この工程に必要な機能を一通り揃えた、信頼できる選択肢の一つと言えるでしょう。 今回はその「Creality Printについてあらためて解説してみます。 Creality Printのダウンロードはこちら⇨https://www.creality.com/pages/download-software Crealityの歩みとソフトの位置づけ Crealityは2014年の創業以来、「誰でも3Dプリントを使えるようにする」ことを掲げ、手頃な価格で高品質なFDMプリンターを提供してきました。現在では市場をリードするブランドの一つとして広く認知されています。 Creality Printもその理念の一環として開発され、公式サイトから無料でダウンロード可能です。初心者にも扱いやすく、経験者にとっても十分な機能を備えているのが特徴です。 主な機能と操作フロー 気になるその機能と操作フローですが、Creality Printの操作は大きく「準備 → プレビュー → デバイス設定 」の3ステップに整理されています。 準備:モデルをインポートし、フィラメントの種類や出力品質などを調整。 プレビュー:スライス処理を行い、複数のプレビューオプションで仕上がりを確認。 出力設定:プリンターをQRコードやIPアドレスで接続し、出力開始。 UIはシンプルかつモダンで、初めてのユーザーでも直感的に操作できるよう工夫されています。また、モデルライブラリやメディアカスタマイズツールを統合しており、より柔軟にデータを管理できるところも魅力です。 さらに、Creality Cloudと直接連携し、50万点以上のモデルを利用可能。他ユーザーが共有したデータや自分のクラウド保存データにアクセスできるのも便利ポイントです。...
続きを読む
SK本舗ユーザーのリレーコラム FDM編 #01「BambuLab 自動化のススメ」|Psych0h3ad
プリンター1台でも生産能力が数倍に! 3Dプリンターで普段作っているアイテムのサイズを考えてみてください。ベッドサイズギリギリであったりマルチカラー印刷が多く20時間以上かかるので毎回印刷完了時に次の印刷が開始できるなら3Dプリンター本体が多い方が捗るかもしれません。 最近はBambuLabの3Dプリンターを始めとし、初心者の方でも扱いやすい3Dプリンターが増えてくるなか、3Dプリンターで印刷して販売を始めた方も少なからずいらっしゃるかと思います。 そんな中印刷タスクが増えてきてマシンを増やしたいが予算が厳しい、場所が問題、一時的な需要増などの問題に直面したことはありませんか?印刷できる時間に合わせて帰ったり夜中に起きたりされている方もいるかもしれません。 今回は沢山印刷しなければならないという人に向けて3Dプリンターの「自動化」を紹介していきます。 なるべく低予算志向の場合 傾斜式自動排出方法 3Dプリンターを傾けた状態で使用し、印刷完了後に冷えたら自動で落ちるのを待つタイプです。この方法は追加コストがほとんどかからない一方で、いくつかの注意点があります。 造形物が破損する可能性があることや、落下しなかった場合に次の印刷で巻き込まれてしまうリスクがあります。また、プリンターの傾斜角度や造形物の形状によっては、うまく落下しない場合もあるため、事前のテストが重要です。 ヘッド押し退け方式 3Dプリンターのヘッドで印刷物を押し退けて次の印刷へ移行するタイプです。この方法も低コストで実現できますが、ヘッドに本来意図していない力のかかり方をさせてしまう場合があるため注意が必要です。 プリンターヘッドの精度や寿命に影響を与える可能性があるため、長期的な運用を考える場合は慎重に検討する必要があります。また、形状や素材によって押し退ける際の力加減や方向を適切に設定しないと、プリンターの故障につながる恐れもあります。 一例として Farmloop Stage 1 https://makerworld.com/ja/models/1255869-farmloop-stage-1-for-a1-mini-automatic-printing#profileId-1279273 これらの低予算方法は手軽に始められる反面、安全性や信頼性の面で課題があることを理解した上で実施することが重要です。 追加で自動化キットを買う方法 有名なものだとA1 mini向けのSwap...
続きを読む
PLA樹脂(じゅし)ってなに? 自然に優しい便利なプラスチック
みなさんは「3Dプリンター」って知っていますか? ふつうのプリンターは紙に文字や絵を印刷しますが、3Dプリンターは立体のモノを作ることができるプリンターです。 そして、その「材料」になるのが「樹脂(じゅし)」と呼ばれるプラスチックの仲間です。 その中でもとても人気があるのが PLA(ピー・エル・エー)樹脂なん です。 PLAってどんなもの? PLAは「ポリ乳酸(にゅうさん)」という名前のプラスチックです。 トウモロコシやジャガイモなどの植物のでんぷんから作られるので、自然由来で環境にやさしい素材としても知られています。 皆さんも環境問題について聞いたことがあると思います。地球の自然環境が私たち人間のいろんな活動によって変化しようとしているんです。 ただ、PLA樹脂は自然のものから作られているので、自然環境になじみやすく、悪い影響が出にくいんです。 使い終わった後にそれが自然に帰っていくプラスチックの性質を「生分解性(せいぶんかいせい)」といいます。PLA樹脂は「生分解性」プラスチックなので、その使用がサステナブル(持続可能)だと言われています。 PLA樹脂の見た目は糸みたいな細いプラスチック(フィラメント)。それを熱で溶かして3Dプリンターで形を作っていくんです。 「じゃあどんなものが作れるの?」 と思った人も多いかもしれませんね。実はとても色んなものを作れるんです。 以下はPLA樹脂で作れるものの例です。これでもほんの一部なんですよ。 工作やアート作品 • ミニフィギュア • キーホルダー • かわいい飾り(オブジェや置き物) 色がたくさんあるPLAなら、自分だけのオリジナル作品をカラフルに作れます! 勉強や実験に使えるもの • 学校の自由研究で使うモデル • 歴史や科学のジオラマ • 数学の立体図形モデル...
続きを読む
水洗いレジン完全ガイド 2025|特徴・注意点とおすすめ製品
家庭用光造形3Dプリンターの普及に伴い、注目を集めているのが「水洗いレジン」です。 その名の通り水だけで造形物の洗浄ができるレジンで、IPA(イソプロピルアルコール)など有機溶剤を使わず後処理できる手軽さが魅力です。 ここでは、水洗いレジンとは何か、その利点と欠点、従来のレジンとの違い、水洗い時の注意点(排水問題・乾燥・ベタつきなど)、安全・環境面での取扱い注意、そしてよくあるトラブルと対処法について初心者にもわかりやすく解説したいと思います。 記事後半では、用途別におすすめの水洗いレジン製品も紹介します。 水洗いレジンとは?従来レジンとの違い 水洗いレジンとは、光造形3Dプリンター用のUVレジン(光硬化樹脂)の一種で、造形後の洗浄をIPAやエタノールではなく水(主に水道水)で行えるように開発されたレジンのことです。 通常のレジンはプリント後に有機溶剤で未硬化樹脂を洗い流す必要がありましたが、水洗いレジンでは約40℃程度のぬるま湯で造形物を洗浄すれば表面の余分なレジンを落とすことができます。そのため、IPAを常備したり火気に気を配ったりする手間が不要で、後処理が格段に手軽になりました。 従来レジンとの大きな違いはまず後処理の手軽さと安全性にあります。IPAは揮発性が高く引火性もある強い溶剤で、取り扱いには保護メガネや防毒マスクが必要になるほど人体への刺激も強いものです。 また廃液も産業廃棄物扱いとなり、捨てるには専門業者への依頼など手間がかかりました。一方、水洗いレジンなら水で洗えるため有機溶剤のリスクがなく、3Dプリンター初心者でも扱いやすいとされています。実際に水洗いレジンの登場によって、家庭や教育現場などでも光造形3Dプリントを始めやすくなったという声もあります。 安全面でも水洗いレジンは有利です。近年の製品は刺激臭が抑えられているものが多く、室内で使っても匂いが気になりにくいです。また皮膚への刺激も従来品より軽減されている傾向があります。 ただし水洗いレジンであっても基本的な安全対策(手袋・マスク・十分な換気)は必要です。水洗いできるからといって未硬化の樹脂が無害になるわけではなく、樹脂自体の成分は依然有害性を持つため、直接肌に触れない・吸い込まない配慮が欠かせません。 環境面でも、水洗いレジンは比較的優しい選択肢です。IPA洗浄では使い終わった溶剤を勝手に下水に流すことはできず、産廃として処理する必要がありました。しかし水洗いレジンの洗浄水は日光(UV)に当てて未硬化レジンを硬化・沈殿させた上でフィルターで固形分を分離すれば、自治体のルールに従って家庭ごみに出すことも可能です。この安全に廃棄できるという点は、家庭利用において大きなメリットと言えます(具体的な廃液処理方法については後述します)。 一方で、水洗いレジンにはいくつか留意すべき点もあります。まず、造形物の機械的性質に関して、初期の水洗いレジンは硬化後に脆くなりやすい(割れやすい)との指摘もありました。ただ近年は各社の改良で強度も向上していて、後述する「高靭性タイプ」のように強度面を補った製品も登場しています。 そのほか、水洗いレジンは吸水しやすい傾向があり、長時間水に浸けっぱなしにすると造形物がもろくなる可能性があります。そのため、後処理時に長く水浴させすぎないよう注意が必要です。また吸湿性ゆえに未塗装のまま長期間放置すると経年劣化しやすいとも言われます。しかし、この点に関してもSK本舗の「高性能水洗いレジン」のように従来品より吸水率を抑えて劣化しにくくした高機能品があります。とはいえ、基本的には仕上がった造形物は早めに塗装やトップコートで表面を保護するといった工夫が長持ちのコツです。 最後にコスト面では、水洗いレジンは一般に通常のレジンより価格が若干割高なことが多いです。しかしIPAを頻繁に購入する費用や廃液処理の手間を考慮すると、総合的なコストや手間は水洗いレジンの方が抑えられるといえます。IPAは再利用もできますが管理が面倒な側面もあるため、多少値段が高くても手軽さを取るかはユーザーの好みになりそうです。 水洗いレジンのメリット さて、水洗いレジンの主なメリットを改めて整理してみます。 IPA不要で後処理が簡単:溶剤を買い足したり火気に神経質になる必要がなく、初心者でも扱いやすい。水道水で洗える手軽さは大きな利点です。 刺激臭が少ない:レジン特有のツンとした臭いを抑えた製品が多く、室内での作業でも換気の負担が軽減されます。 安全リスクの低減:IPAのような有機溶剤を使わないため、引火や揮発による健康被害のリスクが低く、家庭や学校でも導入しやすいです。 環境に優しい廃液処理:洗浄水は紫外線硬化させればフィルターで固形物を分離して処分可能なので、IPA廃液のような厳重な産廃処理が不要になります。 初心者に最適:溶剤の取り扱いに不安がある人や、家庭内で安全に3Dプリントを楽しみたい人にとって、水洗いレジンはハードルを大きく下げてくれる材料です。 このように水洗いレジンは「面倒」「危険」「後処理が大変」といった光造形のハードルを下げてくれる現代的なレジンだと言えます。 水洗いレジンの注意点 一方、利用にあたって知っておきたい水洗いレジンのデメリットや注意点もあります。以下に代表的なものを挙げ、その対処法とともに解説します。 ① 洗浄水の扱い(排水問題) 水洗いレジンといえど、洗浄に使った水をそのまま下水に流すのは厳禁です。洗浄水にはレジン成分が溶け込んでおり、そのまま流すと環境汚染や配管への悪影響があります。必ず洗浄後の水は日光やUVライトに当てて残留レジンを完全硬化させ、沈殿した固形物をフィルターやキッチンペーパー等でこし取ってから捨てましょう。 硬化させたレジン滓は可燃ごみ(プラスチック扱い)として捨て、水分は蒸発させるか適切に処理してください。自治体によっては処分方法が異なる場合もあるため、心配な場合は自治体の指示に従いましょう。決して「水洗いできるから」とそのまま排水口に流さないよう注意が必要です。...
続きを読む
【2025年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!
「3Dプリンティングを始めたいけど、どのようなプリンターが最適なのか迷ってしまう。」 「どんな機能が必要で、相場はどれくらいなのか全く分からない。」 そんな疑問や悩みを抱えている方は、実はとても多いのではないでしょうか。 そこで、この記事では3Dプリンターの種類や機能について詳しく解説し、初心者から上級者まで幅広く満足いただけるおすすめ機種もご紹介します。 どんな3Dプリンターがあるのか、それぞれの特徴やメリットは何か、理解を深めることで、あなたにとって最適な選択ができるようになるでしょう。 最後までワクワク感を抱きながらお付き合いください! 3Dプリンターの種類と比較 3Dプリンターには以下の2種類があります。 FDM方式 光造形方式 ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて説明いたします。 FDM(Fused Deposition Modeling、熱溶解積層法)方式 FDM方式は、プラスチックのようなフィラメントを材料とし、熱で溶かしながら下から上へ一層ずつ薄い層を重ねて、立体的な創作物を作り上げていく方式です。 溶解されたフィラメントは積み重なった後、空気に触れて急速に冷えることで自然に固まります。 安価なプリンターの機種も多く、簡単に始められる仕様の商品もあり、初心者の方におすすめです。 FDM方式のメリット 後処理が少ない 大きな作品も製作可能 カラーバリエーションが豊富 FDM方式のデメリット...
続きを読む
夏をもっと楽しむための3Dプリントアイデア8選:海・プール・BBQにぴったりのSTLまとめ
夏が始まりました。海に行ったり、プールで涼んだり、友達とBBQを楽しんだり――この時期ならではの時間を満喫している方も多いのでは?そんな夏にぴったりの3Dプリントアイデアを今回はご紹介。ビーチグッズから虫よけグッズ、おもしろ雑貨まで、実用性と遊び心を兼ね備えたSTLファイルを厳選しました。 1. スマートで便利なビーチ用チューブ 飲み物ホルダーとして使えるチューブ型アイテムですが、実は中にスマホや鍵がしまえる隠し収納付き。砂の中に差し込むことで盗難防止にもなり、水に入るときも安心。おすすめ素材はPETGか強化PLA。レイヤー高さは0.2mmが推奨です。 ダウンロードはこちら(BMCRAFT)https://www.thingiverse.com/thing:6071844 2. 携帯型3Dプリント扇風機 4つのパーツを別々にプリントして組み立てる、手のひらサイズの扇風機。別途12Vファン、スイッチ、ネジなどの部品が必要ですが、炎天下での涼み道具としてはかなり実用的。ABS・PLA・PETG対応。 ダウンロードはこちら(Polygon3DS)https://www.thingiverse.com/thing:5421306 3. GoPro用浮くハンドルグリップ 水中撮影にぴったりのGoProハンドル。海やプールでカメラを手放しても、水面に浮かぶ設計なので紛失の心配がありません。サイクリングや登山にも使えて、夏のアクティブ撮影にぴったり。 ダウンロードはこちら(pudduFPV)https://www.thingiverse.com/thing:2833067 4. 水遊びロケット「スプラッシュロケット」 水を入れて飛ばせる簡易水ロケット。子ども同士でも安心して遊べるよう設計されていて、ハードとソフトなパーツをうまく組み合わせて使います。サポート不要で初心者にも◎。 ダウンロードはこちら(Evol3D)https://www.printables.com/model/570695 5. 海のインテリアに:リアル貝殻モデル スキャン元は実在する貝「Bursa Bulbo」。薄いレイヤーでプリントすれば、細部まで再現可能。部屋の飾りや夏のアートプロジェクトにもおすすめです。スケーリングも自在。 ダウンロードはこちら(marcoscirque)https://www.printables.com/model/717723 6. アジアスズメバチ対応の3Dプリントトラップ 市販品では難しい“選択的捕獲”を実現する虫取りトラップ。ボトルの口に装着し、甘い液体を入れることでスズメバチなどを引き寄せます。白や黄色など明るい色でプリントするのがコツ。 ダウンロードはこちら(mistertech)https://www.thingiverse.com/thing:3561428 7. 砂のお城セット(スコップ・型・レーキ) 砂遊びに必要な道具が全部そろったお得なセット。しっかりした造形で大きなお城も作れるので、家族や友達とビーチで盛り上がること間違いなし。 ダウンロードはこちら(cibo005)https://www.thingiverse.com/thing:2783937...
続きを読む
3Dプリント品の締結方法完全ガイド
3Dプリントでパーツを分割して組み立てる技術は、造形サイズの限界を超えるだけでなく、強度や仕上がりのクオリティを高め、必要に応じて分解・メンテナンスできる利点もあります。 ここでは、接着剤からインサートナット、セルフタップビス、木工的な継手、熱溶着、さらにスライサーを活用した分割方法まで、幅広く解説します。 1. 接着剤での固定 特徴 最も手軽で汎用性の高い方法です。プリント後にパーツを貼り合わせるだけで済むため、工具がほとんど不要です。 適した用途 ・ディスプレイモデル・負荷のかからない造形物・内部構造を隠す用途 メリット ・低コスト・後加工しやすい・曲面でも対応可能 デメリット ・繰り返し分解はできない・力のかかる部分には不向き 材料別おすすめ接着剤 ・PLA:瞬間接着剤(シアノアクリレート系)、2液エポキシ・ABS:アセトン溶着、ABSセメント・PETG:密着が弱いので2液エポキシが無難 設計と作業のコツ ・接着面は凹凸をつけるか、粗めにサンドペーパーをかける・はみ出した接着剤は固まる前にきれいに拭き取る・位置ズレを防ぐために、ダボ(位置決めピン)を設けると作業性が良い 2. インサートナット(熱圧入ナット) 特徴 繰り返しの組み立て・分解が必要な箇所に最適です。3Dプリントの樹脂に比べて金属ナットはネジ山が潰れにくく、信頼性の高い締結が可能です。 適した用途 ・筐体の固定・可動部・頻繁にアクセスするカバーやハッチ メリット ・耐久性が高い・高い締結力・ネジを使って簡単に外せる デメリット ・ヒートツールが必要・圧入失敗のリスクがある 選び方のポイント ・ナットの外形に合わせた穴を設計(メーカー推奨径を参照)・穴周辺に十分な肉厚を確保しておく 作業のコツ ・ヒートインサーター(温度調整可能なはんだごて)を使うと失敗が少ない・押し込みすぎると樹脂が変形するので、まっすぐ垂直に圧入する・圧入後は完全に冷めるまで動かさない...
続きを読む
BambuLabなど最新3Dプリンターの実践的活用術|現場で使える効率化テクニック集
最新の3Dプリンター、特にBambuLabなどの高機能マシンは、従来とは全く異なるアプローチで活用することで、その真価を発揮します。ここでは、実際の現場で培われた実践的なテクニックを厳選してご紹介します。 1. 地盤づくりはしっかりと|初期層はのんびりと 3Dプリンティングにおいて最も重要なのは「地盤づくり」です。どんなに高度な設定をしても、初期層がしっかりしていなければ、造形は必ず失敗します。 定着改善の具体的手法 温度調整による定着力向上定着が悪い場合の最も効果的な対策は、初期層のベッド温度を上げることです。標準設定より5-10℃上げることで、定着力が大幅に向上します。 速度調整の重要性多くのユーザーが見落としがちなのが、初期層の速度設定です。一般的な初期設定では: - 初期層外周速度:50mm/s程度 - 初期層インフィル:100mm/s程度 しかし、定着を重視する場合は: - 初期層外周速度:30-40mm/s - 初期層インフィル:40-60mm/s このバランス調整により、確実な地盤づくりが可能になります。 2. 最新ビルドプレート技術の活用 用途別プレート選択 フラットPEI vs Textured PEI - フラットPEI:鏡面のような滑らかな底面 - Textured PEI:シボ加工風の質感...
続きを読む
フィラメントの使用にあたって注意すべき7ヶ条
いまや個人でも手軽に扱えるツールとして広く普及している3Dプリンター。なかでも「積層造形方式(FDM/FFF方式)」の3Dプリンターは、価格も比較的手ごろで、家庭や小規模な工房でもよく使われています。 ここでは、積層造形方式の造形素材であるフィラメント(樹脂材料)を使用する際に注意すべきポイントを7つにまとめてご紹介します。これから3Dプリンターを始めようという方はもちろん、すでに使っている方にとっても役立つはず。ぜひご参考ください。 SK本舗のフィラメント販売ページはこちら↓ https://skhonpo.com/collections/filament フィラメント使用時の注意点7ヶ条 積層造形方式の3Dプリンターを使ううえで、フィラメントの管理や使い方は非常に重要です。ちょっとした不注意がトラブルや品質低下につながるため、以下の7ヶ条をしっかり押さえておきましょう。 第1条:保管は乾燥剤とともに フィラメントは湿気を吸いやすく、特にTPUやナイロンなどは空気中の水分をどんどん吸収します。湿気を含んだフィラメントを使用すると、造形中に「パチパチ」と音を立てて気泡ができたり、層の接着が甘くなったりと、仕上がりが不安定になります。 ジップ付きの袋に乾燥剤と一緒に保管することが基本です。できればフィラメント専用乾燥機に入れ、湿度計で管理すると安心です。 第2条:使わないときはノズルを熱しない プリンターを起動したまま放置して、ノズルが高温のままになっていませんか? フィラメントが入っていなくても、長時間ノズルが熱いままだと炭化して内部が詰まりやすくなります。 使わないときはこまめにヒーターをOFFにする習慣をつけましょう。プリンターによっては、自動でヒーターを切る「アイドル設定」があるので活用すると便利です。 第3条:異なる素材を使うときはノズルの掃除を忘れずに PLAとABS、TPUなど、異なる素材のフィラメントを切り替える場合は、ノズル内に前の素材が残らないようにクリーニングフィラメントや「コールドプル」といった方法でノズルの掃除を行いましょう。 素材によっては焼き付きやすく、温度帯も異なるため、混ざるとノズル詰まりなどトラブルの原因になります。ノズル交換時も含め、切り替え前後のメンテナンスは丁寧に行うのが鉄則です。 第4条:湿気を吸ったフィラメントは再生できる? 一度湿気を吸ったフィラメントも、完全にダメというわけではありません。フードドライヤーや専用のフィラメント乾燥機を使えば、ある程度まで復活させることが可能です。 ただし、何度も乾燥を繰り返すと品質が劣化するので、最初から湿度管理をしっかりするほうが効率的です。乾燥は予防が一番、というわけですね。 第5条:フィラメントは適切な温度で使う フィラメントごとに「推奨温度」が設定されています。例えばPLAなら180〜210℃、ABSなら220〜250℃程度です。温度が低すぎると押し出し不良や接着不良に、高すぎると焦げや糸引きが発生します。 スライサーソフトの設定に頼りすぎず、実際に試しながら微調整することが大切です。同じPLAでもメーカーごとに適温が異なることもあるので、最初は小さなモデルでテストするのがおすすめです。 第6条:詰まりを防ぐための定期的なノズル清掃を 見た目には問題がなくても、ノズル内部には少しずつカーボンや焦げカスが溜まっています。これが長期間蓄積されると、突然フィラメントが出てこなくなる「ノズル詰まり」の原因になります。 月に一度は清掃を行う習慣をつけましょう。前述の「コールドプル」や細いブラシ、ノズル専用のクリーニング針などを活用すると効果的です。 第7条:巻き癖・絡まりに注意してフィラメントを送る フィラメントスプールから材料を供給する際、途中で絡まる・引っかかると、エクストルーダーが空回りして材料送りが止まってしまいます。 保管時に緩んだままにしていたり、巻き癖がついているとこうしたトラブルが起きやすくなります。使用前にはフィラメントがスムーズに引き出せる状態かを確認するようにしましょう。...
続きを読む
水洗いレジン完全ガイド:使い方、コツ、おすすめ製品まで徹底解説!
家庭用光造形3Dプリンターが普及する中で、注目を集めているのが「水洗いレジン(水洗レジン)」です。通常のレジンと違い、IPA(イソプロピルアルコール)などの有機溶剤を使わずに水だけで洗浄可能という特徴から、扱いやすく、より家庭向きな材料として人気が高まっています。ここでは、水洗いレジンのメリットや使い方のコツ、どんなユーザーにおすすめか、さらにおすすめの水洗いレジン製品まで詳しく解説します! 【1】水洗いレジンとは? 水洗いレジンとは、造形後の洗浄をIPAなどの溶剤ではなく水(水道水)で行えるレジンのことです。従来のレジンは、造形後にIPAやエタノールといった有機溶剤での洗浄が必要でしたが、水洗いレジンは水だけで洗えるため、より手軽で安全です。具体的には、40℃前後のぬるま湯を使用することで、造形物の表面に残った未硬化レジンをしっかりと除去することができます。 さらに、従来のレジンと比べて、においが抑えられている製品も多く、皮膚への刺激も軽減されている傾向があります。ただし、いずれにしても手袋・マスク・換気など基本的な安全対策は必要です。もう一つ大きな違いとして、廃液処理のしやすさがあります。IPAを使った場合、その廃液は産業廃棄物として扱う必要がありますが、水洗いレジンの洗浄水は、紫外線で未硬化樹脂を固めたうえで適切に分離処理すれば、家庭でも比較的安全に廃棄できます。このように、環境負荷や安全性、取り扱いのしやすさの観点から、特に初心者や家庭内で使用するユーザーにとって非常に魅力的な選択肢となっています。 【2】水洗いレジンのメリット ✅ IPA不要で手軽&安全洗浄のたびにIPAを買ったり、火気管理を気にしたりする必要がないのは大きな利点です。✅ においが少なく、換気負担が軽減独特のツンとしたレジン臭が抑えられている製品が多く、室内使用のハードルが下がります。✅ 廃液処理が簡単使用後の洗浄水は日光に当てて硬化させれば、フィルターにかけて処分可能。環境面でも有利。✅ 初心者・家庭ユーザーに最適IPAやシンナーを使いたくない、家庭や学校などで使用する人にとって非常に扱いやすい素材です。 【3】水洗いレジンの使い方と注意点 ▶ 使い方の流れ 造形完了後、プリント物を取り出す 40℃前後のぬるま湯で数分間洗浄(超音波洗浄機があると理想) 水洗後、プリント物を乾燥させる(エアブローor自然乾燥) UV照射機などで二次硬化(10~15分程度) ▶ 使用上の注意点 長時間水に浸けすぎない(吸水しやすくなり、造形物が脆くなる可能性あり) しっかりと二次硬化させないと柔らかさが残る場合がある 洗浄後の水は日光でしっかり硬化させてからフィルターで固形物と分離し、自治体の指示に従って処理 【4】こんな人に水洗いレジンはおすすめ! 初心者ユーザー:レジン3Dプリントを始めたいが、IPAの扱いに不安がある人 家庭や学校で使う人:子どもやペットがいる家庭、教育現場でも安心して扱える フィギュア・ホビー用途:造形精度を保ちつつ、安全性を確保したいホビーユーザー 環境に配慮したい人:溶剤廃液による環境負荷を避けたいユーザー 【5】おすすめの水洗いレジン3選...
続きを読む
コスプレ小道具は3Dプリンターで作れる!初心者向け徹底ガイド
コスプレ衣装や小道具をもっとリアルに、もっと自分らしく仕上げたい──そんなときに力を発揮してくれるのが3Dプリンターです。 今や海外はもちろん、日本のコスプレイヤーや造形勢の間でも、武器・装備・アクセサリーなどの製作に3Dプリントが大活躍しています。本記事では、初心者でもわかるように3Dプリンターを使ったコスプレ製作の基礎から、おすすめの3Dモデル配布サイトまで、紹介します! 【1】なぜコスプレに3Dプリンター?メリットとは ✅ リアルな造形を短時間で 手作業で作ると時間も技術も必要な装飾やパーツも、3Dデータさえあれば精巧にプリント可能。 ✅ 再現度の高い武器やパーツが手に入る 人気作品の武器や装備のような複雑な造形も、データを作成して自宅で出力するだけで再現度の高い小道具が作れます。(ただし小道具の使用は私的使用にとどめましょう。) ✅ 複製・修復が容易 一度3Dデータを作ってしまえば、壊れても再出力できる。左右対称パーツも簡単に量産できます。 ✅ 軽量かつ強度も調整可能 PLAやPETGといった軽量素材で、見た目はゴツいのに持ち運びやすい装備が作れます。 【2】製作ステップ:3Dプリンターで小道具を作る流れ ステップ①:3Dモデルを手に入れる ▶ 既存データを使う 以下のサイトには、コスプレ向きの武器・装備・アクセサリーなどの3Dモデルが豊富に公開されています。 Thingiverse(無料):ゲームやアニメの小道具が豊富。 MyMiniFactory:ファンタジー作品系が特に充実。 Cults3D:有料・無料あり。高クオリティ作品多数。 CGTrader:プロ用のSTLファイルも揃う。 ニコニ立体(日本語対応):日本作品中心のモデルが多い。 ▶ 自作モデリングも可能 無料のモデリングソフト(BlenderやTinkercadなど)を使えば、自分だけのオリジナル装備も設計できます。...
続きを読む
Gコードの活用術:カスタムコードで広がる印刷テクニック
3Dプリンターの制御言語であるGコード。通常はスライサーソフトが自動生成してくれるため、あまり意識しない方も多いかもしれません。しかし、カスタムでGコードを編集・挿入することで、プリントの精度向上やトラブル防止、表現力の幅を大きく広げることもできます。ここでは、そうしたGコード活用テクニックをいくつか紹介します! 【1】Gコードとは何か? Gコードとは、3DプリンターやCNC機械などを動かすための指令言語です。各コマンドには位置移動、温度制御、ファン操作などの指示が含まれており、プリンターはこのコードに従ってヘッドを動かしたり、フィラメントを押し出したりします。 例えば、 G1 X50 Y25.3 E22.4 は、X軸50mm、Y軸25.3mmの位置にノズルを移動しながら、22.4mm分のフィラメントを押し出す指示。 M104 S200 は、ノズル温度を200°Cに設定する指示です。 基本的に、スライサーがGコードを自動で生成しますが、自分で編集・追加することでプリント結果をカスタマイズできます。 【2】カスタムGコードを使うメリット 造形精度の向上 トラブル(糸引き、オーバーヒートなど)の回避 プリント開始・終了時の動作を最適化 特殊なマテリアルに合わせた条件制御 多層プリントや色変えなどの演出 例えば、プリント直後にファンを一時的にオフにして一層目の定着を良くしたり、途中でフィラメント交換するタイミングを自動で作ったりすることも可能です。 【3】覚えておきたい代表的なGコードコマンド ここでは、一般的な3Dプリントの工程で役立つコマンドを紹介します。移動・押出系 G0 / G1:リニア移動(X、Y、Z座標と押出E軸を指定) G28:ホームポジション(原点)への移動 G92:現在位置を任意の座標にリセット 温度制御系 M104 S[温度]:ノズル温度設定(待機せず次へ進む)...
続きを読む
柔軟フィラメント(TPU)の扱い方とプリントのコツ
柔らかく、ゴムのような質感を持つTPU(熱可塑性ポリウレタン)は、3Dプリントの幅をぐっと広げてくれる魅力的な素材です。ただし、通常のPLAやPETGとは勝手が違うため、初めて使うとトラブルが生じたり、失敗してしまうこともあります。そこでここでは、TPUフィラメントを家庭用FDM/FFFプリンターで上手に扱うためのコツや注意点、さらに深掘りした応用テクニックについて、まとめてみました! SK本舗のTPUフィラメント販売ページはこちら↓ https://skhonpo.com/collections/tpu-filament 【1】TPUフィラメントの特徴とは? 高い柔軟性:硬さ(ショア硬度:柔らかさの目安で、数値が低いほど柔らかい)によって異なるが、一般的に非常によく曲がる。 耐摩耗性・耐油性に優れる:機械部品やウェアラブルデバイス、プロトタイプなどに最適。 耐衝撃性・耐薬品性:衝撃を受けても割れにくく、過酷な環境にも耐える。 強力な接着性:多くの造形プレートにしっかりと密着するが、場合によっては取り外しに注意が必要。 吸湿性あり:湿気を吸うとフィラメントが劣化し、プリント品質が著しく低下するため造形品質が大きく落ちてしまうため注意が必要です。 【2】印刷前にチェックすべきポイント ▶ プリンターの適性確認 ダイレクトエクストルーダー推奨:押出し経路が短いため、フィラメントが詰まりにくい。 ボーデン式でも可能:ガイドチューブをタイトなものに交換、リトラクション量を控えめに設定することで対応可能。 フィラメント経路のスムーズさ確認:フィラメントパスが不必要に曲がっていないか、無理な摩擦がないかを事前に点検。 ▶ フィラメントの状態確認 乾燥が必須:TPUは湿気を非常に吸いやすく、ブツブツ気泡やノズル詰まりの原因になります。使用前には専用ドライボックスやフードドライヤーを使って、50~60℃で4~6時間ほど乾燥させましょう。 見た目チェック:ツヤが無くなっていたり、白っぽく濁っていたら乾燥不足のサイン。 【3】スライサー設定のコツ ▶ 印刷速度を落とす 推奨速度:15~30mm/s TPUは押し出しに時間がかかるため、通常よりゆっくり動かす必要があります。特に細かいディテールやブリッジ部分ではさらに減速推奨。 ▶ リトラクション設定 量を少なめ(0.5~1.5mm) 速度も遅め(10~20mm/s) 過度なリトラクションはフィラメント詰まりやヨレの原因になるので注意! ▶...
続きを読む
Klipperファームウェアとは?高速&高精度化を可能にする次世代制御技術【徹底解説】
3Dプリンターをもっと速く、もっと正確に動かしたい──そんな願いを叶えてくれるのがKlipperファームウェアです。特にFDM/FFF方式の家庭用3Dプリンターでも、Klipperのような高性能ファームウェアによって、出力スピードと造形精度の両方を大きく高めることができます。 ここでは、Klipperとは何か、その仕組みとメリット、さらにSK本舗で取り扱っているKlipper標準搭載機種「Elegoo Neptune 4シリーズ」の魅力についてもご紹介します! 【1】Klipperとは? Klipperは、3Dプリンターの動作制御を外部コンピューター(例:Raspberry Pi)に分担させるオープンソースのファームウェアです。 3Dプリンター本体は基本的な制御に集中し、演算処理は外部デバイスが担当 結果として、より高速・高精度な動作が実現可能 複雑なモーション制御やリアルタイム補正が可能となることで、従来のファームウェア(例:Marlin)では難しかったような超高速プリントや振動補正が行えるようになります。 【2】Klipperの主なメリット ▶ 圧倒的な印刷スピード 高加速度設定によって200〜300mm/sの高速出力が可能に 実際にKlipper搭載機では造形時間が従来の半分以下になることも ▶ ゴースティング(振動)抑制 「Input Shaping」機能により、プリント中の振動をリアルタイムで補正し、滑らかな表面仕上がりを実現 ▶ チューニング自由度の高さ 設定ファイル(printer.cfg)で柔軟に調整が可能。再コンパイルの手間なし PID制御、ベッドレベリング、加速度設定など、すべてカスタマイズ可能 ▶ マクロ機能やスマートUIの活用 自動プリヒート、定型動作のワンタッチ実行など、効率的な運用が可能 【3】ただし注意も必要!自分で換装する場合はリスクも Klipperは非常に優れたファームウェアですが、既存プリンターに自分で書き換える場合は注意が必要です。 メーカー保証が無効になる可能性があります...
続きを読む
家庭用FFF3Dプリンターのステップモーター調整完全ガイド(XYZキャリブレーションキューブ編)
今回は3Dプリントにおける寸法の精度向上やプリント品質改善のために欠かせないキャリブレーション(校正)の重要性と手順について、XYZキャリブレーションキューブの活用を中心に説明していきます。 キャリブレーションを怠ると精度不足による組立部品の不具合や、表面品質の低下といった問題が発生しがちです。 ここでは、キャリブレーションのタイミングと目的、具体的なキューブモデルの紹介、必要な道具と使い方、ファームウェアでのステップ数再設定方法、測定結果の反映方法、さらにキャリブレーションキューブから読み取れる典型的なプリントエラー(ゴースティング、エレファントフット、押出不良など)の見分け方と対策、最後に設定値の保存や再調整のコツまでをカバーします。 キャリブレーションの重要性と未調整の問題点 3Dプリンターで精密な造形を行うにはキャリブレーション(各軸の調整)が欠かせません。ステッピングモーターの動作が正確でないと、設計した寸法どおりにプリントできず、例えば寸法誤差がたった0.1mmぐらいだったとしても、高精度が必要な組み立て部品では嵌合不良や機能不全を引き起こし得ます。 未調整のプリンターでは、部品同士が合わない、穴径が小さくなりすぎる、複数パーツの組み付けが上手くいかない、といったトラブルが発生しがちです。実際、ステップ数の調整不良(キャリブレーション不足)は、ノズルの移動距離が指示値とずれてしまい、全体の造形物がスケール不正確になる一因です。逆にきちんとキャリブレーションされたモーターなら、設計値どおりの寸法精度が得られ、組み立て式のモデルでもスムーズに可動したり嵌合したりします。ステップモーターのキャリブレーションは、3Dプリントの「土台」となる重要なプロセスであり、プリンターのポテンシャルを最大限に引き出すために欠かせないのです。 XYZキャリブレーションキューブとは?使うべきタイミングと目的 XYZキャリブレーションキューブとは、各軸方向(X・Y・Z)の寸法精度をチェックするための小型のテスト立方体モデルです。 典型的には一辺20mm程度の立方体で、それぞれの面にX・Y・Zの文字が刻まれており、プリント後に各軸の寸法を測定しやすくなっています。このキューブをプリントすることで、プリンターが指示どおりの距離だけヘッドを動かせているか(ステップの精度)が一目でわかります。例えば自作や組立直後のプリンター、ベルトやリードスクリューを交換した後、あるいはプリント寸法に違和感を感じた時など、ステッピングモーターの動きが正確か不安なときには、XYZキューブを印刷して確認するのが有効です。 実際にプリントしたキャリブレーションキューブ(写真)では、各面の文字のおかげで軸の向きを確認できます。この立方体の寸法をノギスで測り、理想のサイズ(設計値)と比較することで、どの軸にどの程度の誤差があるかを把握できます。結果に基づいてファームウェアのステップ数を補正すれば、プリンターの寸法精度を改善できるというわけです。 おすすめのキャリブレーションキューブモデル紹介 XYZキューブは自分で作図することもできますが、各種コミュニティで共有されている高品質なモデルを利用すると便利です。ここでは代表的なキャリブレーションキューブSTLをいくつか紹介します。 XYZ 20mm Calibration Cube (Thingiverse) – オーソドックスな20mmキューブで、各面にX/Y/Zの文字が入った定番モデルです 。シンプルながら信頼性が高く、寸法測定とステップ調整の目的に広く使われています。 pinshape.com Cube Calibration XYZ 20mm (Printables) – 一辺20mmのシンプルなキャリブレーション用キューブで、プリンターの調整に欠かせない基本モデルです。造形品質や寸法精度の微調整に役立つ「3Dプリンターの性能をチューニングするための必携ツール」とされています printables.com。 Better...
続きを読む
3Dプリンターのノズル交換の種類と効果について徹底解説!
3Dプリントのクオリティに大きな影響を与えるパーツのひとつが「ノズル」です。家庭用FDM/FFF方式プリンターでは、意外と軽視されがちですが、ノズルの材質や口径を変えるだけで造形品質やトラブル発生率が劇的に変化することもあります。 ここでは、代表的なノズルの種類(材質・口径)とその効果、それぞれの適材適所、さらには高精度ノズルがもたらす驚きの変化までを、国内外の検証結果をもとにまとめてご紹介します! 【1】材質別ノズルの特徴と使い分け ▶ 真鍮ノズル(Brass Nozzle) 特徴: 最も一般的で、初期搭載されていることが多い素材。 長所: 熱伝導性が非常に高く、加熱効率が良い。PLAやABSなど非研磨性フィラメントとの相性が良い。 短所: 研磨フィラメント(カーボン、グラス、グロー系)を使用すると急速に摩耗。 ▶ ステンレスノズル(Stainless Steel) 特徴: 金属フィラメントや食品対応が求められる用途に適する。 長所: 耐摩耗性は真鍮より高く、無毒性のため医療・食品向け用途にも使われる。 短所: 熱伝導性がやや低く、出力安定性にはやや劣る。 ▶ 硬化スチールノズル(Hardened Steel) 特徴: 炭素繊維・金属粉末入りなどの研磨系フィラメント向き。 長所: 非常に高い耐摩耗性。 短所: 熱伝導性が低く、通常より高い温度設定が必要。加熱時間も若干長めに。...
続きを読む
もうレベリングに悩まない!FFFプリントベッド素材 徹底比較ガイド
3Dプリンターを使っていて、多くの人が一度はぶち当たる壁——それが「ベッドレベリング問題」。特にFFF(熱溶解積層方式)タイプのプリンターでは、ベッドの水平出しが甘いと造形物がうまくベッドに定着せず、1層目から失敗……なんてことも。Enderシリーズなどの家庭用機だと、手動レベリングが基本でなかなかに手間がかかりますよね。 今回はそんな悩みを減らしてくれる、“レベリング不要に近い”と噂される最新のプリントベッド素材たちを徹底比較。実際の使用感や素材ごとの特性を交えて、どれが一番あなたの3Dプリントライフに合っているかを見ていきましょう! はじめに:なぜレベリングが重要なのか 3Dプリンターは、ノズルがベッドにフィラメントを押し出しながら1層1層積み上げていく構造。なので、ベッドの水平具合=造形成功の命運を分ける要素になります。 ベッドが傾いていると、片方は潰れすぎ、もう片方は全くくっつかない… ノズルとベッドの距離が近すぎるとノズル詰まりの原因に 離れすぎていると1層目が剥がれる 特にABSやPETGなどの素材は、1層目の定着が悪いと即アウトです。ベッドの材質によって「定着しやすさ」「冷却後の剥がしやすさ」「耐久性」が変わってくるので、素材選びは意外と大切。 比較するプリントベッド素材たち 今回比較するのは、家庭用FFFプリンターで人気&実績のある以下の5タイプです。 ガラスベッド(通常ガラス/強化ガラス) ビルドシート(BuildTak系、Crealityシート等) PEIシート(スティッキータイプ or マグネット付き) スプリングスチール+PEIシート(磁石付き着脱式プレート) 特殊プレート(Wham Bam、エンジニアードシートなど) それぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう! 1. ガラスベッド 特徴 平坦性が高く、長期間歪みにくい ヒートベッドの熱を均等に伝える メリット ノズルとベッドの距離を均一に保ちやすく、レベリング精度が高まる クールダウン後は自然に造形物が剥がれる(特にPLA) 掃除が簡単。のりスティックや接着剤を使ってもすぐに拭き取れる デメリット 冷めるまで剥がしにくい(ABSやPETGでは定着しすぎることも)...
続きを読む