【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!
「3Dプリンティングを始めたいけど、どのようなプリンターが最適なのか迷ってしまう。」
「どんな機能が必要で、相場はどれくらいなのか全く分からない。」
そんな疑問や悩みを抱えている方は、実はとても多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では3Dプリンターの種類や機能について詳しく解説し、初心者から上級者まで幅広く満足いただけるおすすめ機種もご紹介します。
どんな3Dプリンターがあるのか、それぞれの特徴やメリットは何か、理解を深めることで、あなたにとって最適な選択ができるようになるでしょう。
最後までワクワク感を抱きながらお付き合いください!
3Dプリンターの種類と比較
3Dプリンターには以下の2種類があります。
- FDM方式
- 光造形方式
ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて説明いたします。
FDM(Fused Deposition Modeling、熱溶解積層法)方式
FDM方式は、プラスチックのようなフィラメントを材料とし、熱で溶かしながら下から上へ一層ずつ薄い層を重ねて、立体的な創作物を作り上げていく方式です。
溶解されたフィラメントは積み重なった後、空気に触れて急速に冷えることで自然に固まります。
安価なプリンターの機種も多く、簡単に始められる仕様の商品もあり、初心者の方におすすめです。
FDM方式のメリット
- 後処理が少ない
- 大きな作品も製作可能
- カラーバリエーションが豊富
FDM方式のデメリット
- 製作時の熱の跡が残ることがある
光造形方式
光造形方式は、レジンと呼ばれる液体樹脂にUVやLEDの「光」を照射し、上から下に固めて積み重ねていく方式です。
場合によっては二次硬化処理などが必要になるため、中級者以上におすすめです。
光造形方式のメリット
- 造形の精度が高い
- 仕上がりが滑らか
光造形方式のデメリット
- サイズの大きな作品の製作には不向き
3Dプリンターを比較・選択するポイント
3Dプリンターを選択するにあたって、ポイントとなる以下の6点について解説します。
- 種類(方式)
- 造形可能なサイズと本体サイズ
- ピクセル数(光造形方式のみ)
- 組み立て難易度(FDM方式のみ)
- ノズル最高温度(FDM方式のみ)
- オートレベリング機能の有無(FDM方式のみ)
種類(方式)
製作したい作品から、前章で紹介した「FDM方式」と「光造形方式」の2種類のうちどちらが適しているかを選択します。
ざっくりと考えると、精密さや見た目の美しさを重視する場合は「光造形方式」、そのほかの一般的な場合は「FDM方式」で問題ないでしょう。
造形可能なサイズと本体サイズ
機種によって造形可能なサイズが異なります。
大きな作品を製作したい場合は、大きな機種が必要になります。
家庭用の3Dプリンターであれば、次のサイズが目安となります。
- FDM方式:約25cm×約25cm×約30cm (幅×奥行×高さ)
- 光造形方式:約15cm×約8cm×約20cm (幅×奥行×高さ)
また、造形サイズは3Dプリンター本体のサイズよりも小さいです。
サイズについては
「3Dプリンターを設置予定の場所は、十分なスペースがあるか」
「作業スペースも確保できるか」
これらも確認しておきましょう。
ピクセル数(光造形方式のみ)
光造形方式で非常に重要な要素がピクセル数です。
ピクセル数は解像度という言葉でも表現され、代表的な解像度(ピクセル数)を以下に紹介します。
- 解像度2K:長手方向のピクセル数が約2,000ピクセル
- 解像度4K:長手方向のピクセル数が約4,000ピクセル
- 解像度8K:長手方向のピクセル数が約8,000ピクセル
- 解像度12K:長手方向のピクセル数が約12,000ピクセル
同等の造形サイズであればピクセル数が多いほうが解像度が高いということになり、より精密な造形が可能になります。
同じ価格帯であれば、より解像度が高い機種を選定されると良いでしょう。
組み立て難易度(FDM方式のみ)
機種によって配送時の組み立てが必要になる場合があります。
大きく分けて以下の3種類があります。
- 要組み立て
- 半組み立て済み(クイックアセンブリなど)
- 組み立て済
ご自身で組み立てることが苦手な方や、商品到着後すぐにでも使用開始したいという方は「半組み立て済」や「組み立て済」のものを選びましょう。
ノズル最高温度(FDM方式のみ)
FDM方式は熱でフィラメントを溶かすことを説明しました。
この熱している部分は、材料のフィラメントが出てくる「ノズル」です。
材料の種類によって、適切なノズル温度に設定する必要がありますので注意が必要です。
PLAやABSなど、一般的な材料の想定であれば、標準的な能力である260℃前後で十分です。
特殊な材料を使う場合は、300℃付近まで必要になる可能性もあります。
使いたい材料によっては注意して選びましょう。
オートレベリング機能の有無(FDM方式のみ)
3Dプリントを実施する際は、事前にノズルの高さを調整する必要があります。
注意深く手動で調整することもできますが、製作するたびに少しずつずれがあると、再現性が低くなってしまう可能性もあります。
レベルの調整を補正してくれる機能が「オートレベリング」です。
ただし、ある程度までは手動で調整する必要がある場合も少なくありません。すべての機種が任せっきりにできるわけではないので注意しましょう。
FDM方式の機種の比較
FDM方式の機種について、以下に示すおすすめの5機種について比較します。
- Ender-3 V3 SE
- Kobra 2 Pro
- Neptune 4 Max
- K1
- K1 Max
Ender-3 V3 SE
造形方式 |
FDM(FFF)方式 |
価格帯 |
~30,000円 程度 |
メーカー |
Creality |
本体サイズ/重量 |
L349mm × W364mm × H490mm / 7.12 kg |
造形可能なサイズ |
L220mm × W220mm ×H 250mm |
ノズル最高温度 |
260℃ |
組み立て |
96%の部分が組み立て済 |
オートレベリング機能 |
あり |
最安クラスのFDM方式の3Dプリンターです。
本体サイズもコンパクトで、家庭内に設置するうえで邪魔になりにくいです。
難しい組み立てはほぼ不要で、オートレベリング機能もあり、これから3Dプリンティングを始めたいと思われている方に最適です。
Kobra 2 Pro
造形方式 |
FDM(FFF)方式 |
価格帯 |
30,000~80,000円 程度 |
メーカー |
ANYCUBIC |
本体サイズ/重量 |
L486mm × W435mm × H463mm / 8.4 kg |
造形可能なサイズ |
L220mm × W220mm × H250mm |
ノズル最高温度 |
260℃ |
組み立て |
組み立て要 |
オートレベリング機能 |
あり |
特徴は最速レベルのプリントスピード(500mm/s)です。
「Kobra 2シリーズ」には、他にも商品がありますが、その中でも、Kobra 2 Proは最もコンパクトで低価格な、型式となっております。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/anycubic-fff-fdm-3dpinter-kobra-pro2
Neptune 4 Max
造形方式 |
FDM(FFF)方式 |
価格帯 |
60,000~80,000円 程度 |
メーカー |
ELEGOO |
本体サイズ/重量 |
L658mm × W632mm × H740mm / 18.1 kg |
造形可能なサイズ |
L420mm × W420mm × H480mm |
ノズル最高温度 |
300℃ |
組み立て |
組み立て要 |
オートレベリング機能 |
あり |
造形サイズが非常に大きいというのが最たる特徴です。
アニメキャラクターのオリジナルマスクなども製作可能です。
大きければその分プリントに時間がかかることになりますが、印刷速度も500mm/sと高速であるため、この利点を最大限活かせる機種となっております。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/elegoo-fff-fdm-3dprintr-neptune-4-max
K1
造形方式 |
FDM(FFF)方式 |
価格帯 |
70,000~90,000円 程度 |
メーカー |
Creality |
本体サイズ/重量 |
L355mm × W355mm × H480mm / 12.5 kg |
造形可能なサイズ |
L220mm × W220mm × H250mm |
ノズル最高温度 |
300℃ |
組み立て |
組み立て要 |
オートレベリング機能 |
あり(ハンズフリー) |
印刷最高速度が、一般的なFDM方式のプリンターの約12倍の600mm/sという圧倒的なスピードが特徴です。
さらに、オートレベリング機能ではすべての工程が自動で行われ、注意を払う必要も、指を動かす必要すらありません。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/creality-fff-3dprinter-k1
K1 Max
造形方式 |
FDM(FFF)方式 |
価格帯 |
100,000円~ |
メーカー |
Creality |
本体サイズ/重量 |
L435mm × W462mm × H526mm / 18.0 kg |
造形可能なサイズ |
L300mm × W300mm × H300mm |
ノズル最高温度 |
300℃ |
組み立て |
組み立て要 |
オートレベリング機能 |
あり(ハンズフリー) |
600mm/sの印刷速度など、「K1」の機能をもったまま、造形サイズも大きく、さらにAIカメラが搭載されるようになりました。AIカメラにより異物、ゴミなどの混入を発見し、印刷エラーを未然に防ぎます。
空気清浄機能などの追加機能も多数搭載されております。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/creality-fff_3dprinter-k1max
光造形方式の機種の比較
光造形方式の機種について、以下に示すおすすめの5機種について比較します。
- Sonic Mini
- Mars 4
- Saturn3
- Photon Mono M5s
- Photon M3 Max
さらに詳細を知りたい方は、以下のリンクを参照ください。
商品ページ:https://skhonpo.com/pages/dlp-lcd-comparison-table
Sonic Mini
造形方式 |
光造形方式 |
価格帯 |
~40,000円 程度 |
メーカー |
PHROZEN TECH CO., LTD. |
本体サイズ/重量 |
L250mm × W250mm × H330mm / 5 kg |
造形可能なサイズ |
L120mm × W68mm × H130mm |
解像度(ピクセル数) |
2K(1,920 × 1,080) |
ピクセルサイズ |
0.0625mm × 0.010mm |
造形サイズもコンパクトで、最低限のコストで3Dプリンティングを始めることができます。
扱いやすさを考慮しても、初心者の方にはおすすめできる機種です。
Mars 4
価格帯 |
30,000~50,000円 程度 |
メーカー |
ELEGOO |
本体サイズ/重量 |
L227mm × W227mm × H438.5mm / 5.2 kg |
造形可能なサイズ |
L156.36mm × W77.76mm × H175mm |
解像度(ピクセル数) |
9K(8,520 × 4,320) |
ピクセルサイズ |
0.018mm × 0.020mm |
30,000~50,000円の価格帯で、9K(8520×4320)という高い解像度を実現した本機種は、非常にコストパフォーマンスが良いと考えられます。
さらに、空気清浄機が搭載されており、プリント時に発生する樹脂の臭いを除去してくれます。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/elegoo-3dprinter-mars-4
Saturn3
価格帯 |
70,000~90,000円 程度 |
メーカー |
ELEGOO |
本体サイズ/重量 |
L305.9mm × W273mm × H576.3mm / 11.0 kg |
造形可能なサイズ |
L218.88mm × W122.88mm × H250mm |
解像度(ピクセル数) |
12K(8,520 × 4,320) |
ピクセルサイズ |
0.019mm × 0.024mm |
高い解像度が最も大きな特徴です。
造形可能なサイズも大きく、家庭用の3Dプリンターとしては、性能の高い機種であると言えるでしょう。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/elegoo-3dprinter-saturn3
Photon Mono M5s
価格帯 |
80,000~100,000円 程度 |
メーカー |
Anycubic |
本体サイズ/重量 |
L256mm × W285mm × H460mm / 8.9 kg |
造形可能なサイズ |
L218mm × W123mm × H200mm |
解像度(ピクセル数) |
12K(8,520 × 4,320) |
ピクセルサイズ |
0.019mm × 0.024mm |
解像度が高く、ピクセルサイズも小さいという性能に加え、レベル調整が不要という特徴をもつ機種です。
さらに、レジンの不足による印刷失敗を防ぐため、レジン量が印刷条件を満たしているかどうかを検知する「レジン検知モード」や「印刷状態検知機能」が搭載されており、効率的なプリンティングが可能になります。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/anycubic-3dprinter-photon-mono-m5s
Photon M3 Max
価格帯 |
100,000円~ |
メーカー |
Anycubic |
本体サイズ/重量 |
L400mm × W408mm × H596mm / 26.0 kg |
造形可能なサイズ |
L298mm × W164mm × H300mm |
解像度(ピクセル数) |
7K(6,480 × 3,600) |
ピクセルサイズ |
0.046mm × 0.010mm |
光造形方式として、造形サイズが大きいという点が特徴です。
最大印刷速度も60mm/hであり、サイズが大きくても高速印刷が可能で、レジン切れでの印刷失敗を防ぐため、レジンの自動充てん機能が搭載されております。
大型のフィギュアなどを精密に製作したい方におすすめの機種です。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/anycubic-photon-m3-max
まとめ
本記事では、3Dプリンターの種類としてFDM方式と光造形方式の2種類あること、およびそれぞれの種類において機種を選ぶ時のポイントについて説明いたしました。
さらに、それぞれ5種類ずつ、合計10種類のおすすめ機種を紹介し、比較しました。
製作したい作品から逆算し、予算を含めたご自身の状況に応じて適切な機種を選び、3Dプリンティングを楽しみましょう!