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FFF用フィラメント徹底ガイド― 素材ごとの特徴と使いこなし術
FFF方式の3Dプリンターで使用されるフィラメントには、さまざまな種類があり、それぞれ特性と用途があります。ここでは、代表的なPLA、ABS、ASA、PETGの4種類について、その利点、弱点、使用上の注意点を詳しく解説します! PLA(ポリ乳酸) PLAは、トウモロコシやサトウキビなどの再生可能資源から作られるバイオプラスチックで、3Dプリンター用フィラメントとして最も広く使用されています。 利点 印刷の容易さ: 低い印刷温度(180~230℃)で造形可能で、反りや歪みが少なく、初心者にも扱いやすいです。 環境に優しい: 生分解性があり、環境負荷が低いとされています。 高い寸法安定性: 細部の再現性が高く、精密な造形が可能です。 弱点 耐熱性の低さ: 約50℃以上で軟化し始めるため、高温環境下での使用には適しません。Bambu Lab Wiki 脆さ: 衝撃に対する耐性が他の材料に比べて低く、割れやすい傾向があります。 使用上の注意 高温になる場所や機械的強度が求められる部品には不向きです。 長期間の屋外使用では紫外線による劣化が進む可能性があります。 ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン) ABSは、耐久性と耐熱性に優れたプラスチックで、工業用途でも広く利用されています。 利点 高い耐衝撃性: 機械的強度が高く、耐久性に優れています。 耐熱性: 約100℃までの高温に耐えることができます。 後処理の容易さ: アセトン蒸気で表面を滑らかに仕上げることが可能です。 弱点...
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2025年版・生活に役立つ無料3Dプリントモデル10選
3Dプリンターを使えば、日常生活で「こんなのがあったら便利!」というアイテムを自分で作り出すことができます。今回は2025年4月時点で特に人気が高く、無料ダウンロードできる生活実用モデルを10個ピックアップしてみました。どれもSTL形式などで公開されており、ダウンロード数や高評価も多い注目作品です。それぞれのモデルの便利な使い方や工夫点、配布サイト情報を紹介します。 1. スマートフォンスタンド(Smart Stand) スマホを立てかけられる3Dプリント製のスタンドです。一体成型で作れて、机の上でスマホをしっかり支えてくれます。ハンズフリーで動画視聴をしたり、ビデオ通話時に活躍する定番アイテムです。その代表的なデザインとしてmuzz64氏の「Smart Stand」は1万5千回以上ダウンロードされた人気作。組み立て不要で使える手軽さが魅力です。自宅やオフィスで「ちょっとスマホを立てたい」ときに重宝するはず。 ダウンロードページ: https://www.thingiverse.com/thing:3416790 便利ポイント: スマホの定位置を作れるので、作業中に画面を確認しやすくなります。両手が空くので料理中にレシピを見たり、リモート会議でカメラを固定したりと用途いろいろです。 デザインの工夫: スタンド角度やサイズがスマホ/タブレット両対応のものもあり、安定性と汎用性を両立しています 配布サイト: Thingiverse 2. スクリューキャップ付きバッグクリップ 食品袋の口をしっかり留め、さらに注ぎ口も付けられる画期的なバッグクリップです。袋をクリップで密閉しつつ、キャップをねじ開けするだけで中身を注げます。コーヒー豆や粉物の保存に便利と評判で、Minkix氏のデザインはSNSでも話題になりました。実際の利用シーンでは上の写真のようにコーヒー袋に取り付けて使われています。 ダウンロードページ: https://www.thingiverse.com/thing:3238736 便利ポイント: 食品の鮮度を保ちつつ、中身を出すとき毎回クリップを外す手間が省けます。一度セットすればキャップの開け閉めで簡単に注げるので、調理やコーヒー淹れがスムーズです デザインの工夫: 留め具部分はヒンジ構造で丈夫に作られており、PETG素材でプリントすれば繰り返し開閉しても割れにくいとされています 配布サイト: Thingiverse(Minkix氏による「Bag Clip with Screw Cap」)やPrintablesでもリミックス版が公開 3....
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「3Dプリントの反り」を逆に活用!? 熱でパーツを変形し、自動組み立てする
3Dプリントをしたとき、造形物がビルドプレートから剥がれてしまうことや、反り(ワーピング)が起きてしまうことは、よくある悩みのひとつですよね。でも、その「反り」を逆に利用して、熱を加えると自動で組み立てられるパーツを作れるとしたらどうでしょう? 今回紹介するのは、UCバークレーのMorphing Matter Labの研究論文をもとに、[CNC Kitchen]が実験した熱によって形が変化する3Dプリント技術です。 目次 「熱で変形する3Dプリント」ってどういうこと? 研究チームが行ったこと この技術でどんなものが作れる? なぜこの技術が面白いのか? 応用できるアイデア 3Dプリントによるサーモモーフィズム 「熱で変形する3Dプリント」ってどういうこと? この技術は、異なる材料の熱膨張率の違いを利用して、温度変化で自律的に変形する構造を作るというものです。たとえば、サーモスタットに使われるバイメタルストリップ(異種金属片)のように、温度の上昇によって金属の伸縮率が異なり、カーブを描く動きが生まれるという現象もあります。これと同じ原理を3Dプリントで再現できるのです! 研究チームが行ったこと PLAとTPUを組み合わせた構造をプリント 特定の層に応力(ストレス)を溜めることで、温度変化時に狙った方向へ曲がる ヒルベルト曲線(Hilbert Curve)状のインフィルでストレスの調整が可能 つまり、あえて反りを発生させることで、熱を加えると自動で形が変わる仕組みを作れるんです! この技術でどんなものが作れる? 実験ではこんなものをプリント!・平らなプレート → 熱湯につけると自動で立体形状に変形!・ヒンジ部分が動くように設定し、折りたためるオブジェクト!・折り紙のように、フラットな状態から複雑な3D形状に変化! 3Dプリンターでフラットな状態で出力し、最終的にお湯につけると自動で折りたたまれて立体形状になるという、まさにSFのような技術です! Morphing Matter Lab なぜこの技術が面白いのか?...
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3Dプリントの失敗原因は湿気? フィラメントの乾燥方法を徹底解説!
3Dプリンターは、さまざまな業界で活躍し、製造の効率化や新しいモノづくりの可能性を広げています。しかし、その一方で「失敗しやすい」という課題もあります。たとえば「反り(ワーピング)」や「層ズレ(ゴースティング)」など、印刷品質を左右するトラブルは少なくありません。そんな3Dプリントのトラブルの原因のひとつに、フィラメントの湿気があります。 「えっ? フィラメントって湿気を吸うの?」と思うかもしれませんが、実は3Dプリント用のフィラメントは、空気中の水分を吸収しやすい性質を持っています。特にPA(ナイロン)、TPU、PVA、PMMU、BVOHといった吸湿性の高い素材はもちろん、PLAやPETG、ABSなどの一般的なフィラメントでも湿気の影響を受けます。 今回は、フィラメントの湿気が引き起こすトラブルと、その乾燥方法について詳しく解説します! 目次 なぜフィラメントの乾燥が必要なのか? フィラメントの乾燥方法 ① オーブンを使って乾燥する(手軽な方法) ② フードドライヤーを活用する ③ フィラメント専用ドライヤーを使う(最適な方法) フィラメントを湿気から守る保管方法 フィラメント乾燥で快適な3Dプリントを! なぜフィラメントの乾燥が必要なのか? フィラメントに湿気が含まれていると、次のようなトラブルが発生します。・ノズルから「プチプチ」と音がする(水分が熱せられ気泡ができる)・ 表面がザラザラする(水蒸気の影響で層がうまく定着しない)・ フィラメントが途中で折れる・割れる(水分を含んで劣化)・ エクストルージョン不良(詰まり・吐出不安定)・ レイヤーの接着が悪く、造形がもろくなる 特に「プリント中に白い煙が出る」「気泡が発生している」という症状が出たら、かなり湿気を吸っているサインです。 フィラメントの乾燥方法 ① オーブンを使って乾燥する(手軽な方法) 家庭用オーブンを使って、フィラメントを低温で数時間加熱することで水分を飛ばす方法です。推奨温度と時間 PLA:40〜45℃で4〜6時間 ABS / ナイロン:80℃で4〜6時間...
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凄技紹介「3Dプリントで作るインスタントカメラ」
デジタルカメラが普及した今も、インスタントカメラの魅力は根強く、多くのファンに愛されています。しかし、インスタントフィルムは比較的高価で、製造するメーカーも限られています。現在、主要なメーカーはPolaroidとFujifilmの2社があり、一部の小規模ブランドも存在しています。そんな中、[TOAST] というクリエイターが、完全3Dプリント製のインスタントカメラを開発しました!ただし、彼は「ポラロイド」ではなく、FujifilmのInstax Miniフィルム用のカメラとして設計したとのこと。 インスタントフィルムの仕組みとは? 現在流通しているインスタントフィルムは、特殊なカートリッジに収められており、各写真には現像用の薬剤が封入されたパウチがついています。写真を撮影すると、フィルムはローラーで圧縮されながら薬剤が均等に広がり、画像が現像される仕組みになっています。 3Dプリントで挑む!最大の難関は現像ローラー 今回の3Dプリントカメラは、基本構造こそシンプルなピンホール式ボックスカメラですが、最大の課題は現像用のローラー部分です。このローラーを適切に設計するのは非常に難しく、開発者は何度も試行錯誤を繰り返しました。最終的に、スチール製のローラーを採用することで、スムーズな現像が可能になりました。 3Dプリントデータは有料、でも学びは無料! このカメラの3Dプリントデータは販売されていますが、動画を見れば自作に挑戦するヒントがたくさん得られるはず!インスタントカメラは誰もが知っている技術ですが、その内部の仕組みを詳しく見る機会は意外と少ないもの。この動画を通じて、新たな視点でインスタントカメラの技術を学べるかもしれません! ▼ 詳しくは動画をチェック! 【お役立ち記事】2025年に3Dプリンターを買うならこれ!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2025osusumeおすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】 違いや選び方|初心者にも分かりやすく解説 https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dbegin 【通販はこちらから】 3Dプリンターの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-all フィラメントの通販ページ https://skhonpo.com/collections/filament レジンの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-resin FDM方式向けの便利グッズの通販ページ https://skhonpo.com/collections/conveniencegoods-fff SLA方式向けの便利グッズの通販ページ https://skhonpo.com/collections/conveniencegoods-lcd ...
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3Dプリンターを自作する!メリット・デメリット&おすすめキットを紹介
3Dプリンターといえば、一般的に完成品を購入するものですが、「自作」という選択肢もあります。3Dプリンターを自作すると、コストを抑えながら自分好みにカスタマイズできるというメリットがあります。一方で、組み立てや調整に時間がかかるといったデメリットも存在します。 本記事では、3Dプリンターを自作するメリット・デメリットを解説しつつ、初心者でも組み立てやすいおすすめのDIYキットも紹介します! 3Dプリンターを自作するメリット 1. コストを抑えられる 市販の3Dプリンターは性能が高いほど価格も上昇します。しかし、自作することで部品を選んで安く済ませることが可能です。例えば、高性能な3Dプリンターを市販品より安価に組み立てることができることがあります。 2. カスタマイズ自由! 自作なら、自分の用途に合わせてパーツの選択やアップグレードが可能です。 大型の造形エリアが欲しいならフレームを拡張 高精度なプリントがしたいならデュアルZ軸を追加 エンクロージャーを付けてABSなどの素材に対応 こうした自分専用の3Dプリンターを作れるのは、DIYならではの魅力です! 3. 仕組みがよく分かる 3Dプリンターを自作すると、その構造や動作原理を理解できるので、 トラブルが起きても自分で修理できる改造やアップグレードの知識が身につく 特に、エンジニアやメカ好きな人には最適な学習機会にもなります! 3Dプリンターを自作するデメリット 1. 組み立てに時間がかかる ⏳ キットによっては数時間〜1日以上かかることもあります。さらに、 組み立てミスをすると精度が落ちるネジの締め加減やベルトの張りなど調整が必要 こうした点を考えると、完全初心者にはややハードルが高いかもしれません。 2. キャリブレーションが大変 組み立て後、精度を出すには**キャリブレーション(調整)**が不可欠です。 ベッドのレベリング調整 ベルトの張り調整...
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3Dプリントを依頼できるサービス9選! おすすめポイントも紹介【2025年最新版】
3Dプリンターに興味あるけどまずは誰かに頼んでみたい 3Dプリンターは気になっているけどいきなりプリンターを購入するのはハードルが高い、どんなものが作れるのか知りたいという方も多いですよね。そんな方におすすめなのが、3Dプリント代行サービス です。3Dプリント代行サービスは、その名の通り、データを渡すことでそのデータで3Dプリンティングを行ってもらえるサービスです。 現在3Dプリント代行サービスは数多く存在していますが、依頼に際には、 「どこの企業やサービスが、3Dプリントをしてくれるのか?」 「3Dプリントをお願いする場合、どこにお願いすればいいか迷ってしまう。」 ということも気になりますよね。 そこで今回は3Dプリントを依頼できる企業・サービス9選をご紹介します。 同時に各サービスにおける特徴やおすすめのポイントもご紹介いたします。 多くのサービスをご紹介するので、依頼の参考になることは間違いありません。現在3Dプリントの依頼を検討されている方は、今回の記事を参考にしていただければと思います。 3Dプリントを依頼できる企業・サービス7選 ■DMM.make 最初にご紹介するのが、DMMが提供する3Dプリントサービス「DMM.make」です。 DMM.makeの利用方法は至ってシンプルです。サイトに3Dプリントの素材となるモデルデータをアップロードします。チェックがOKなら、そのままプリントアウトが行えます。「DMM.make」の特徴は以下のとおりです。 ・32種類から選べる豊富な素材 3Dプリンターは紙のプリンターと違い、作るオブジェクトや目的に合わせて材料を変えていきます。DMM.makeでは32種類と業界最大級の素材を用意しており、イメージどおりの3Dプリンターを実現することができます。 ・短納期 国内にプリントセンターを保有しており、最短3日での短納期サービスを実施しています。ただし3Dプリントの素材によってまちまちな部分があるため、3日はあくまで目安です。ですが、3日という短サイクルで、納品可能なケースがあるのは間違いありません。また、日本全国送料無料で配送を行っています。 ...
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3Dプリンターを使った収納術|自作できる便利アイデアと活用法
3Dプリンターを上手に使えば自分で収納グッズを作ることもできます。市販の収納アイテムではサイズが合わなかったり、デザインが気に入らなかったりすることも多いですが、3Dプリンターを活用すれば、オーダーメイドの収納ソリューションを作ることが可能です。ここでは、3Dプリンターを使って作れる収納アイデアや、便利な設計ポイントについて紹介していきます。 1. 3Dプリントで収納をカスタマイズするメリット ① 自分の環境にピッタリなサイズで作れる 市販の収納グッズは、微妙にスペースに合わなかったり、無駄な隙間ができたりすることがあります。しかし、3Dプリンターを使えば、限られたスペースにぴったり合う収納アイテムを作成可能です。 ② 必要な形状・機能を自由にデザインできる 引き出しの仕切りや、壁掛けのフック、複雑な収納ボックスなど、自分のニーズに合わせた機能を追加できるのも大きな魅力です。 ③ コストを抑えつつ、おしゃれなデザインが可能 収納アイテムは意外と高価ですが、3Dプリントなら材料費だけで済み、安くオリジナル収納を作れます。また、デザインを工夫することで、見た目にもおしゃれな収納が可能です。 2. 3Dプリンターで作れる便利な収納アイデア ここからは、実際に3Dプリンターで作れる収納グッズを紹介します。 ① 引き出し用の仕切り 用途:文房具、化粧品、小物の整理 ポイント:サイズを調整して、引き出しの中を無駄なく区切れるように設計すると便利 おすすめデザイン: 可変式でスライドして幅を調整できる仕切り 角を丸くして掃除しやすいデザイン ② 壁掛けオーガナイザー 用途:キッチンツールや工具の収納 ポイント:壁面を有効活用することで、デスクや棚のスペースを確保 おすすめデザイン: フック式で取り外し可能なもの 複数の穴が開いたマウントプレート(工具や文房具を掛けるのに便利) ③...
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2025年に3Dプリンターを買うならこれ|超おすすめ機種を厳選して紹介
2025年に3Dプリンターの購入を検討されている方のために、最新のおすすめ機種を5つご紹介します。光造形方式とFDM/FFF方式の両方から選りすぐりのモデルをピックアップし、それぞれの特徴をまとめてみました。これらの情報を参考に、最適な3Dプリンター選びにお役立てくださいましたら幸いです。 光造形方式(SLA)おすすめ機種 ELEGOO Saturn 4 Ultra ELEGOOの最新モデルであるSaturn 4 Ultraは、10インチの12KモノクロLCDスクリーンを搭載し、高精細な造形が可能です。 COB光源とフレネルコリメートレンズの組み合わせにより、滑らかな表面仕上げを実現。また、フリップアップカバーやビルドプレートのクイックリリースなど、ユーザーフレンドリーなデザインも特徴です。 価格はSK本舗なら現在、83,800円(税込)。この性能にしてこの価格で、コストパフォーマンスにも非常に優れています。 詳細、購入はこちら↓https://skhonpo.com/products/elegoo-3dprinter-saturn4_ultra ELEGOO Saturn 4 Ultra 16K Saturn 4 Ultraに続いて紹介するのは、同シリーズの16K版であるSaturn 4 Ultra 16K。 16KモノクロLCDスクリーンを備え、15,120×6,230ピクセルの高精細出力が可能です。自動温度管理機能やAIカメラによるリアルタイム監視など、最新の技術も搭載しています。 印刷速度は最大150mm/hで、生産性の向上にも寄与。その上で価格はSK本舗なら88,000円(税込)と破格。先進的な機能を備えたモデルとして大注目の機種です。 詳細、購入はこちら↓https://skhonpo.com/products/elegoo-3dprinter-saturn4-ultra-16k ELEGOO...
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3Dプリントの糸引き(ストリング)対策マニュアル
DM方式の3Dプリンターを使用していると、ノズルが空間を移動する際に溶けたフィラメントが垂れ下がり、細い糸のようなプラスチックがモデルに付着することがあります。この現象を「糸引き(ストリング)」と呼びます。まるでクモの巣や髪の毛のように見えるため、プリントの仕上がりを損ねる要因となります。 しかし、適切な設定と調整を行えば、この問題を大幅に軽減することが可能です。ここでは、糸引きの主な原因とその対策について詳しく解説します。今回の記事は世界的3Dプリントメディア「ALL3DP」の以下の記事を参照させていただきました。 ALL3DP|3D Printer Stringing: 5 Simple Solutions 糸引きが発生する主な原因 糸引きが発生する主な要因は以下の通りです。 リトラクション(引き戻し)設定の不適切 ノズルが移動する際にフィラメントを少し引き戻す機能が適切でないと、ノズルからフィラメントが垂れ下がりやすくなります。 ノズル温度が高すぎる 高温すぎるとフィラメントが溶けすぎ、重力で垂れてしまいます。特にPETGは糸引きしやすい素材として知られています。 移動速度が遅すぎる ノズルの移動速度が遅いと、滞在時間が長くなり、糸が引きやすくなります。 フィラメントの吸湿 吸湿したフィラメントは、加熱時に内部の水分が蒸発し、小さな気泡が発生して押し出しが不安定になります。 ノズルの汚れや詰まり ノズル内部に残留したフィラメントや異物があると、押し出しが乱れ、糸引きの原因となります。 糸引きを防ぐための対策 1. リトラクション(引き戻し)設定を適切に調整する リトラクション設定を最適化することで、糸引きを大幅に軽減できます。 リトラクション距離(Retraction Distance) ボーデン式(Bowden)エクストルーダー:2.0~6.0mm ダイレクト式(Direct Drive)エクストルーダー:0.5~2.0mm...
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タブレット端末でも3Dモデリング! 2025年におすすめのアプリ5選
ポータブルで気軽なモデリング体験 近年、技術の進歩により、iPadやiPhoneなどのタブレット端末でも手軽に3Dモデリングが可能になりました。特に、Apple Pencilとの組み合わせで、直感的な操作が可能となり、外出先でもアイデアをすぐに形にできます。ここでは、2025年現在のおすすめ3Dモデリングアプリをいくつかご紹介します。 1. Shapr3D Shapr3Dは、iPad向けに開発された高機能な3D CADモデリングアプリです。Apple Pencilを活用した直感的な操作が特徴で、プロのエンジニアやデザイナーにも支持されています。基本的な機能は無料で利用できますが、より高度な機能を使用するには有料プランの加入が必要です。 2. Nomad Sculpt Nomad Sculptは、スカルプティングに特化した3Dモデリングアプリです。クレイ、フラット化、スムーズ化、マスクなどの多彩なブラシツールを備えており、彫刻のような感覚でモデルを作成できます。また、レイヤー機能やペイントツールも充実しており、細部の表現も容易です。 3. Valence 3D Valence 3Dは、iPadとiPhone向けにゼロから開発されたパワフルで美しい3Dモデリング&デザインツールです。AppleのMetalアーキテクチャをフル活用した高いパフォーマンスが特徴で、直感的なマルチタッチジェスチャーやApple Pencilのサポートにより、快適なモデリング体験を提供します。 4. 3D Modeling: Design my model このアプリは、スマートフォンやタブレットで手軽に3Dモデリングを始めたい初心者に適しています。チュートリアルが丁寧で、基本的な機能は無料で利用可能です。日本語にも対応しており、直感的な操作が可能です。 ...
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【2025年度版】超簡単! 今から3Dプリンターを始めるための5ステップを解説
現在、3Dプリンターは一般家庭でも手軽に利用できるようになり、趣味やプロジェクトなどに活用する方が増えています。 しかし、初めて3Dプリンターを導入しようとすると、どこから始めれば良いのか迷うこともあるでしょう。あるいは3Dプリンターが一般化してから時間が経過していることから「いまさら始めるなんて遅すぎるかな」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。 もちろん、3Dプリンターを始めるタイミングとして、2024年は決して遅くはありません。3Dプリンターは今後ますます活躍の場を広げていくことは間違いなく、その上でも今3Dプリンターを始めるというのは、ベストタイミングです。 この記事では、これから3Dプリンターを始めたい方に向けて、必要なステップを5つに分けて解説します。これを読めば、あなたもすぐに3Dプリントを楽しむことができるようになります! 1. 3Dプリンターの選び方 まず最初に、3Dプリンターを選ぶことから始めましょう。3Dプリンターにはさまざまな種類があり、それぞれの特性に応じた造形方法があります。代表的なものとして以下の3つがあります。 FDM(Fused Deposition Modeling) FDM方式は、プラスチック素材(フィラメント)を溶かして層ごとに積み重ねる方式です。家庭用3Dプリンターとして最も普及しており、比較的安価で使いやすいのが特徴です。大きな造形物を作成したい場合や、初めて3Dプリンターを使用する方に適しています。 SLA(Stereolithography) SLA方式は、液体樹脂にレーザーを照射して硬化させる方式です。高精細な造形が可能で、細かいディテールを表現したい場合に向いています。ただし、フィラメント方式に比べて少し高価で、後処理が必要です。 SLS(Selective Laser Sintering) SLS方式は、粉末素材にレーザーを当てて焼結させる方式です。造形物の強度が高く、複雑な形状を作りやすいですが、価格が高く、業務用として使用されることが多いです。 初心者には、まずはFDM方式かSLA方式のプリンターを選ぶことをおすすめします。その上で価格帯や使用するフィラメントの種類、サポート体制などを考慮し、自分に合った機種を選びましょう。 以下の記事で、FDM方式とSLA(光造形)方式の違いについて、より詳しく解説しています。 【FDM方式VS光造形方式】 違いや選び方|初心者にも分かりやすく解説 https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dbegin また、以下の記事では2024年におすすめの家庭用3Dプリンターを紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r 2. 3Dプリントに必要なもの一覧 ...
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2025年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介
増え続ける無料3Dデータ配布サイト 無料で3Dデータをゲットできるサイトはたくさんあります。年々増えていると言ってもいいでしょう。 選択肢が増えるのは嬉しい限りですが、あまりに増えすぎてしまうと、逆にどのサイトを使えばいいのか分からなくなってしまうという問題もあります。 すでに定番のサイトを使えば確かに間違いはないと言えますが、近年に伸びてきているサイトでも充実したラインナップを取り揃えているところはあります。 あるいは、いつも同じサイトばかり使っていて、そろそろ違うサイトを覗いてみたいという方もいることでしょう。 そこで、以下では2025年にオススメの3Dデータを無料でゲットできるサイトを紹介したいと思います。 2025年に3Dデータを無料でゲットするならここ 1. Thingiverse MakerBot社が運営する世界最大級の3Dデータ共有サイトです。ユーザーコミュニティが活発で、多種多様なデータが日々アップロードされています。日本語非対応ですが、直感的な操作で目的のデータを見つけやすいのが特徴です。 Thingiverse 2. MyMiniFactory デザイナーが自身の作品を直接アップロード・共有できるプラットフォームです。高品質なデータが多く、無料・有料のモデルが混在しています。日本語非対応ですが、カテゴリーやタグでの検索が容易です。 MyMiniFactory...
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2025年にマルチカラー3Dプリントをするならどの方法が良い?
いまだに敷居の高いフルカラー3Dプリント 3Dプリント技術にとって現状における最大の課題とは何だろうか。おそらく、それはフルカラー3Dプリント技術の普及だろう。確かにマルチカラー3Dプリント技術の開発は日進月歩で進められてきた。現在では様々なメーカーがフルカラー3Dプリンターも発表している。とはいえ、現状においてはまだ一般ユーザーにとってフルカラー3Dプリントは敷居が高いものになっているというのも事実。果たして、いつになれば我々はもっと手軽にマルチカラー3Dプリントを楽しむことができるようになるのだろうか。ただし、完全フルカラーとはいかずとも、一般ユーザーが二色以上のマルチカラー3Dプリントを行うための方法ならば、現状でもいくつか存在する。そこで今回は現状においてマルチカラー3Dプリントを行うためのいくつかの方法を紹介したい。 マルチカラー3Dプリントを行う上でのいくつかの方法 まず、現時点においてマルチカラー3Dプリントを行うために考えられるいくつかの方法をあげてみたい。①フルカラー3Dプリンターを使用する②プリント前にフィラメントを着色する③混合色FDM3Dプリント④セパレートカラーFDM3Dプリント最近では以前にこのブログ欄でも紹介したように光造形3Dプリントにおいてもマルチカラープリントを行う技術が開発されてきてはいるが、それらはまだ開発段階にある。造形速度は従来の10倍以上!? マルチレジン3Dプリント技術「iCLIP」が登場https://skhonpo.com/blogs/blog/3diclip?fpc=2.1.365.596066bca8c8032d.1688992280000現状では主にFDM方式でのマルチカラープリントが主流だ。以下で、それぞれの方法を見ていきたい。①フルカラー3Dプリンターを使用するこれは最もシンプルなソリューションだろう。すでに3DSystems、Stratasys、Mimakiなどのメーカーはフルカラー3Dプリンターを発表している。それら最先端マシンを用いれば当然、フルカラーで3Dプリントを行うことができる。ただし、これらのマシンはそのほとんどが企業が最終的なプロトタイプや概念実証の作成に用いる最高級の産業用マシンとなっており、本体価格も約25万ドル以上ととても一般ユーザーが個人で購入できるようなレベルのものではない。 ミマキエンジニアリングのフルカラー3Dプリンター「3DUJ-553」 もちろん家庭用フルカラー3Dプリンターも存在する。たとえば2025年現在において注目すべきフルカラー3Dプリンターといえば、現在クラウドファンディング中で2025年3月に発送予定というANYCUBICの「KOBRA S1 COMBO」だ。 ANYCUBIC「KOBRA S1 COMBO」 https://store.anycubic.com/products/kobra-s1-combo?srsltid=AfmBOoq7IettM3SWRp4b5-aB8Ynkxs7g409HGfPXNyHO6ukglbRBz8aq ちなみに現状発表されているフルカラー3Dプリンターの多くはマテリアルジェッティングという技術を採用している。マテリアルジェット3Dプリンターは、UVで硬化するポリマー液滴を堆積させることによって部品を構築する技術だ。フルカラーパーツを開発するために、これらのマシンは CMYKの液滴を使用して、それらをコントロールすることで、正確なカラーリングを実現している。②プリント前にフィラメントを着色するこれはプリカラーリングと呼ばれており、3Dプリントする前にフィラメントをあらかじめカラーリング(染色)しておく、あるいはレインボーフィラメントなどのすでにマルチカラーのフィラメントを使用する、という手法だ。発想としてはシンプルであり敷居も低いが、プリント前にランダムに着色されるため、パーツの色を制御することはできない。とはいえ、この方法で造形されたオブジェクトは単色のフィラメントとは異なる華やかな仕上がりになる。③混合色FDM3Dプリント混色FDM3Dプリントは、フィラメントを混合して新しい色合いを実現する方法で、1つのノズルと複数の押出機のセットアップを使用する。これにより複数の色をさまざまなブレンドで印刷できるようになる。フィラメントの混合は、プリントヘッドのホットエンドで行われる。たとえばCreality CR-X Proはデュアル押出機とシングルノズルのセットアップを備えており、この場合、2色のフィラメントを用いることが可能になる。あるいは混色アドオンキットを使用することで、単色マシンを混色マシンに変換することもできる。たとえば、SeeMeCNCDual 2Into1アドオンキットなどを用いれば、プリンターをデュアルカラー (ブレンド) 3Dプリンターに改造することが可能だ。 DUAL...
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透明3Dプリントのために知っておくべきいくつかのこと
透明な3Dプリントは、見た目の美しさだけでなく、機能的な理由からも重要です。例えば、光学部品や流体制御デバイスの試作などでは、透明なパーツを作ることで内部の流れや動作を視覚的に確認できるため、とても便利です。このように、透明3Dプリントにはさまざまな応用がありますが、実際に高い透明度を実現するにはいくつかの工夫が必要になります。 3Dプリントの基本原理である積層造形では、層と層の間に微細な隙間が生じるため、光が乱反射し透明度が低下してしまいます。そのため、透明3Dプリントを成功させるには、適切な造形技術の選択と後処理の工夫が欠かせません。ここでは、透明3Dプリントに適した技術や材料、それぞれの注意点、透明パーツの活用事例について詳しくご紹介します。 透明と半透明の違い まず、「透明(transparent)」と「半透明(translucent)」の違いについて理解しておきましょう。 透明なパーツ:光をほぼ完全に通し、歪みが少なく、パーツの向こう側をはっきり見ることができます。 半透明なパーツ:光をある程度通しますが、拡散されるために視界がぼやけます。 3Dプリントで「透明」とされるものの多くは、実際には「半透明」であることが一般的です。完全な透明度を得るためには、使用する技術、材料、造形条件、そして後処理を工夫する必要があります。 透明3Dプリントに適した技術 透明なパーツを作るには、光造形方式(SLA)や熱溶解積層方式(FDM/FFF)といった3Dプリント技術が利用できます。それぞれの特徴を見ていきましょう。 1. 光造形(SLA) 光造形(Stereolithography、SLA)は、液体樹脂(レジン)にUVレーザーを照射し、光硬化させながらパーツを作る技術です。この方式は高精細で滑らかな表面を得やすく、透明3Dプリントに最も適しています。 SLA方式で透明度の高いパーツを作るには、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。 適切なレジンの選択市販されている透明レジンを使用します。例えば、SK本舗の「新高速透明レジン」は、ガラスに近い透明度を持つ部品を高速かつ正確に作ることができます。 後処理の工夫造形直後のSLAパーツは、樹脂の硬化不均一や表面の細かな凹凸により、完全な透明度を持ちません。表面を滑らかにするためには、以下の処理が有効です。 サンディング(#400から#3000番までのヤスリを段階的に使用) 研磨(ポリッシュ剤やバフを使う) クリアコーティング(透明スプレーやUVレジンを塗布) また、SLAレジンは時間が経つと黄変することがあるため、UVカットのクリアコートを施すことで劣化を防ぐことができます。 2. 熱溶解積層方式(FDM/FFF) FDM(Fused Deposition Modeling)は、熱で溶かしたフィラメントを積み重ねて造形する方式であり、最も普及している3Dプリント技術です。しかし、層の境目で光が乱反射するため、SLAに比べると透明度は劣ります。 それでも、FDM方式で半透明パーツの品質を向上させることは可能です。以下の工夫を試してみましょう。 透明フィラメントの選択透明フィラメントとして、PETG、ポリカーボネート(PC)、PLAがあり、特にPETGは光の透過率が高く、造形しやすいためおすすめです。 適切なプリント設定 レイヤー高さを小さくする(0.1~0.2mm)層の境目を減らし、滑らかな表面を実現します。 押し出し量を安定させるフィラメントの流量を一定にし、内部に気泡や空洞ができないようにします。 低速でプリントプリント速度を落とすことで、レイヤー同士の接着を強化し、より均質な仕上がりになります。...
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子供向け3Dプリンター4選|教育、遊戯、創作に最適なマシンはどれか
子供が3Dプリンターを始める上で 今後、3Dプリンティングはますます一般社会にも浸透していく。おそらく、2020年代後半以降は、かつてのプログラマーのような形で3Dモデラーが注目の職業となっていくことだろう。子供の頃から3Dプリンターに慣れ親しんでおくことは様々な意味で有意義だ。創作意欲の向上、あるいは最新テックに対する順応性を養う上でも、できるだけ早いうちから3Dプリンターに触れておくことが、今後ますます大きな意味を持つようになる。とはいえ、子供の頃からいきなり本格的な3Dプリンターを扱うとなると、いささかハードルが高い。「なにこれ、難しい」と思われて、むしろ苦手意識だけが残ってしまったら本末転倒だ。そこで今回は本格的な3Dプリンティングには向かないが、子供が3Dプリンターに慣れ親しむには最適の子供向け3Dプリンターを紹介したい。もちろんお値段もお手頃なものをピックアップ。これからお子さんに3Dプリンターを始めさせたいという方は是非参考にしてみてほしい。 Banggood Easythreed K5 まず一つ目の子供向け3Dプリンターは、BanggoodのEasythreed K5だ。 注目いただきたいのは、この可愛いビジュアル。どこかロボットみたいで、子供心をくすぐるだけではなく、大人視点でもインテリアに取り入れたいキュートさがある。綺麗なLEDイルミネーションが点滅する様子は近未来の子供部屋をさえ彷彿させてくれる。3Dプリンターの入門書的な位置付けにあたるマシンで、使い方自体もいたってシンプル。ビルドボリュームは8×8×8cmと小さめだが、子供が小さなおもちゃを出力するにいは十分なサイズだ。熱溶解積層方式で、品質も高い。1キー印刷が可能なため、子供にとっては「魔法のロボット」のように見えるかもしれない。値段も15000円前後とお安く、レビューも上々。今なら最もオススメの子供向け3Dプリンターの一つだ。購入はこちら→Banggood Easythreed K5 ToyBox 二つ目はToyBoxだ。こちらは今年あのワーナーブラザーズとライセンス契約したことでも知られる。 Toyboxは数年前にクラウドファンディングで調達した15,500ドル以上の資金によって、子供向け3Dプリンターとして開発されたものだ。重さは3キロ未満、印刷容量は7×8×9cmの3Dプリンターで、無毒なPLA素材を使用しているなど、どんな家庭でも安心して、かつ手軽に使える仕様となっている。また操作をスマホで行えるのも便利だ。なんせ嬉しいのはToyBoxアプリをスマホに入れることでワーナーブラザーズ関連のキャラクターのおもちゃの3Dデータが無料でダウンロードできてしまうことだろう。CEOいわく「Toyboxは安全な3Dプリンターで家庭でのおもちゃ印刷を提供する唯一のプラットフォーム」とのこと。値段はEasythreed K5よりやや高めだが、アプリも込みと思えばお安いか。公式ホームページより購入することができる。購入はこちら→ToyBox ...
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3Dプリントモデリングにおけるボイド対策
3Dプリントにおける「ボイド」とは、データや物理的な出力において空隙や穴が発生してしまう現象を指します。ボイドが発生すると、完成品が弱くなったり、プリント自体が失敗したりする原因となります。ここでは、3Dプリント用のモデリングでボイドを防ぐための対策やコツを解説してみたいと思います。 ボイドが発生する原因 ボイドは、モデリング段階での設計ミスやデータの処理エラーにより生じます。主な原因として以下のようなものがあります。 非マニフォールドジオメトリ 3Dモデルの面が互いに正しく閉じていない場合、ボイドが生じやすくなります。 例:重複する面やエッジ、孤立した頂点など。 薄すぎる壁 モデルの壁がプリンターの最小出力厚みを下回ると、プリントできずに穴が開く場合があります。 内側の隙間や閉じた空洞 内部に未解消の隙間があると、データ上では問題なく見えても、スライサーが正しく処理できません。 スライサー設定のミス 充填率やレイヤー厚の設定ミスにより、意図せずボイドが発生することがあります。 ボイドを防ぐモデリングのコツ ジオメトリの一貫性を保つモデリングソフトの「法線方向を統一」や「非マニフォールドジオメトリを修正」機能を使い、モデルが一貫性のある形状になるよう確認しましょう。おすすめツールと手順 Blender: Edit Modeで「Merge by Distance」や「Clean Up」を使用。 Meshmixer: 「Inspector」機能でエラー部分を特定・修正。 Fusion 360: 「修復(Repair)」ツールを使う。 壁厚を十分に確保するプリンターのノズル径やレイヤー厚を考慮して、壁の厚みを適切に設定します。一般的には、FDMプリンターの場合、最低でも1mm以上の厚みを確保するとよいでしょう。 薄壁テストを実施プリントテストを行い、実際に出力可能な最小厚みを把握することが重要です。 閉じた空洞を避ける モデリング時に、内部に閉じた空洞(スライサーでサポートされない部分)ができないよう設計しましょう。これには「内部構造を設計する」または「内部を完全に充填する」方法があります。 モデルの一体化複数のパーツを組み合わせたモデルでは、パーツ同士の接合部に隙間が生じやすいです。「Boolean演算」などの機能を使ってモデルを一体化しましょう。 Blender: Boolean Modifierを使用。 Fusion...
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ポリゴン数の調整をマスターしよう|3Dプリントのためのモデリング
3Dプリントにおいて、モデリングデータのポリゴン数(メッシュ密度)は、完成品の品質とプリントの成功率を左右する重要な要素です。ポリゴン数が適切でないと、プリントエラーや仕上がりの粗さが発生することがあります。ここでは、3Dプリント用モデリングデータにおけるポリゴン数の調整方法や注意点について解説してみたいと思います。 ポリゴン数とは?その役割と重要性 ポリゴン数とは、3Dモデルを構成する三角形や四角形の数を指します。3Dモデルは基本的に「ポリゴンメッシュ」という形で作られており、ポリゴン数が多いほどモデルの表面は滑らかになります。 ポリゴン数が多すぎる場合のデメリット データ容量が大きくなる プリンターやスライサーソフトの処理速度が遅くなり、時間がかかる場合があります。 過剰なディテール プリンターの解像度を超える細かさは、実際の出力には反映されないため、無駄になることがあります。 ポリゴン数が少なすぎる場合のデメリット 表面がカクカクする 曲線や複雑な形状が滑らかに再現されず、プリント後の仕上がりに影響します。 精度不足 細部が潰れてしまう、または意図したデザインが正確に表現されない可能性があります。 3Dプリント用ポリゴン数の適正値とは? 適正なポリゴン数は、使用するプリンターの解像度、モデルのサイズ、そして目的に応じて異なりますが、以下を目安に考えましょう。 FDMプリンターの場合解像度(ノズル径)によって変わりますが、曲線部分は0.1〜0.2mm間隔で滑らかに見える程度が理想です。ポリゴン数を高めすぎるとスライサーが処理できなくなることもあるため注意が必要です。 SLAプリンターの場合光造形方式のプリンターは高解像度の表現が可能なので、ポリゴン数をやや多めに設定してもメリットがあります。ただし、無駄に高すぎる数値は避けましょう。 小型モデルと大型モデル小型モデルではポリゴン数を増やしてディテールを重視し、大型モデルではポリゴン数を抑えてデータ処理をスムーズにするとよいでしょう。 ポリゴン数の調整に役立つソフトウェアと機能 Blender Blenderは無料で使える3Dモデリングソフトで、ポリゴン数の調整に便利なツールが揃っています。 Decimate Modifier(デシメートモディファイア)選択したオブジェクトのポリゴン数を自動的に削減できます。スライダーを動かしてポリゴン数を減らす量をリアルタイムで確認できます。 Remesh(リメッシュ)モデル全体を新たなポリゴン構造に再構築します。モデルの滑らかさを保持しつつ、ポリゴン数を均一化できます。 Meshmixer Reduce(リデュース)機能特定の部分や全体のポリゴン数を手軽に減らせます。直感的なインターフェースで初心者にもおすすめです。 ZBrush Decimation Master高解像度のモデルを効率よくポリゴン削減できます。細部を残しながらも全体のポリゴン数を減らす高度なアルゴリズムを搭載。 Fusion...
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光造形3Dプリンターの表面仕上げを完全ガイド
光造形(SLA)3Dプリンターは、精密で滑らかな表面を持つモデルを作成できることで知られています。ただし、その滑らかな仕上がりは多く、プリント後の表面仕上げにも依存し、その作業のクオリティは完成品の見栄えや機能性に大きく影響します。そこでここでは、光造形3Dプリンターの表面仕上げに関するコツやテクニック、よくある悩みとその解決方法を詳しく解説してみたいと思います。 光造形プリントの表面仕上げ:基本的な流れ 洗浄 印刷が完了したら、モデルを適切に洗浄することが第一ステップです。洗浄不足は表面に残留樹脂が固着し、仕上げの質を下げます。以下のポイントに注意してください適切な洗浄液を使用する:通常、イソプロピルアルコール(IPA)や専用の洗浄液を使います。洗浄時間に注意:モデルを洗浄液に浸ける時間が長すぎると、細部が溶ける可能性があります。推奨時間は5~10分程度です。洗浄後はしっかり乾燥:洗浄後に液体が残らないよう、エアーブローや自然乾燥で水分を飛ばします。 サポート材の除去 サポート材を除去する際に、表面を傷つけないように注意しましょう。ツールを使う:ニッパーや精密カッターを使い、慎重に切り取ります。温水を活用:温水でサポートを柔らかくすると、除去が容易になります。 二次硬化 UVランプや専用の硬化機を使用して、モデルを完全に硬化させます。この工程でモデルの強度が増し、表面の滑らかさが向上します。 仕上げのテクニック:さらに滑らかにする方法 光造形プリントは高精細ですが、レイヤーラインや小さな欠陥が残ることがあります。それらを解消するためのテクニックをいくつか紹介します。 1. サンディング(研磨) 研磨は表面仕上げの基本中の基本です。以下の手順で進めます: 適切なグリットを選ぶ:最初は粗目(400番程度)から始め、徐々に細かいグリット(800~2000番)に移行します。 水研ぎを行う:水を使いながら研磨することで、表面の傷を抑え、より滑らかに仕上げることができます。 細部には専用ツールを使う:細かい部分や凹凸には、精密ヤスリや小型研磨ツールが便利です。 2. コーティング 樹脂モデルに透明コーティング剤を塗布すると、表面の光沢が増し、微細な傷が隠れます。 エポキシレジンの使用:薄く塗布することで、滑らかで光沢のある仕上がりになります。 スプレー塗装:クリアスプレーやUVカットスプレーを使うと、簡単にコーティング可能です。 3. 液体樹脂での補修 未硬化の液体樹脂を使って、表面の傷や欠けた部分を埋めることができます。...
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3Dスキャナーはこんなに便利!使い道いろいろ、3Dスキャナー活用ガイド
3Dプリンターの普及と共に、3Dスキャナーが注目を集めるようになりました。かつては高価で専門的な機器だった3Dスキャナーも、今では一般ユーザーが手に入れやすい価格帯のものが登場し、活用の幅も大きく広がっています。 そこでここでは、3Dスキャナーの魅力や、実際にどのような用途で使えるのかを紹介します。「3Dスキャナーって何?」という人や、「欲しいけど使いこなせるかな?」と迷っている人も、この記事を読めばきっと手に入れたくなるはずです! 3Dスキャナーって何? 3Dスキャナーは、物体の形状や色をデジタルデータとして取り込む装置です。カメラやレーザー、光学センサーなどを使って物体をスキャンし、そのデータを3Dモデルとして出力します。作成した3Dデータは、3Dプリンターで出力したり、CGデザインやVR、ゲーム制作に使ったりと、さまざまな用途で活用できます。 3Dスキャナーの便利なポイント 1. 現物からデータをそのまま作成 「手元にある物体をデジタル化したい」「複製したい」とき、3Dスキャナーは非常に便利です。手作業で3Dモデリングするのは時間も手間もかかりますが、3Dスキャナーならあっという間にデータ化できます。 2. 精密な形状データを取得 3Dスキャナーは細部まで精密にスキャンできるため、手作業では難しい複雑な形状や曲面も正確にデータ化します。例えば、美術品のレプリカや工業部品のデータ作成にも適しています。 3. 初心者でも簡単に扱える 最新の3Dスキャナーは操作がシンプルで、専門知識がなくても使いこなせます。自動で物体の形を読み取ってくれるため、初めて使う人でも安心です。 3Dスキャナーの使い道いろいろ 1. 壊れたパーツや絶版部品の再現 「壊れてしまった部品がもう手に入らない」「古いおもちゃのパーツがない」という時、3Dスキャナーが活躍します。例えば、絶版になったレゴパーツや機械部品をスキャンして3Dプリントすれば、手に入らないものを再現することができます。DIY愛好者や修理が好きな人にとって、まさに救世主です。 例 レゴやフィギュアのレアパーツの複製 家電製品の小さな部品(リモコンの電池カバーなど) バイクや車の古い部品 2. 自作アイテムのカスタマイズ 既存の物を3Dスキャナーで取り込み、さらにアレンジを加えて新しいデザインに仕上げることもできます。オリジナルのカスタムパーツやアクセサリーの制作が可能です。 例...
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