
ポリゴン3Dモデリングを徹底解説|基本操作から上手に行うコツまで
3Dプリントにおいて、ポリゴンモデリングはモデルの基盤となる重要なプロセスです。ポリゴンモデリングとは、3D空間上でポリゴン(多角形)の集合体を使って形状を作る手法であり、その構造が3Dプリントの成功や仕上がりの品質を左右します。ここでは、ポリゴンモデリングの基本から3Dプリントに適したモデルを作る際の具体的なポイントまで、わかりやすく解説してみたいと思います。
ポリゴンモデリングの基本とは?
ポリゴンモデリングは、3Dモデルを頂点(Vertex)、エッジ(Edge)、フェイス(Face)という要素で構成します。ポリゴンは基本的に三角形や四角形で構成され、これらが繋がり合って立体的な形状を形成します。
頂点(Vertex)
ポリゴンの最小単位であり、3D空間上の座標を持ちます。複数の頂点を繋げることでエッジやフェイスを形成します。
エッジ(Edge)
2つの頂点を結ぶ線で、ポリゴンの輪郭を形成します。
フェイス(Face)
エッジによって囲まれた面で、ポリゴンモデルの表面を構成します。一般的には三角形(トライアングル)または四角形(クアッド)で表現されます。
3Dプリントにおけるポリゴンモデリングの重要性
3Dプリントでは、モデリングの段階でいくつかの重要な点を考慮する必要があります。以下に、3Dプリントに特化したポリゴンモデリングの重要なポイントを解説します。
1. モデルのウォータタイト性
ウォータタイト(Watertight)とは、モデルに隙間や穴がない状態を指します。3Dプリンターはモデルを物理的な形に変換するため、隙間があるとエラーが発生し、プリントが失敗する可能性があります。
対策
モデルを閉じた形状にする。
面が正しい方向(法線が外側)を向いていることを確認する。
2. 法線の方向
法線(Normal)は、ポリゴンの面がどちらを向いているかを示します。法線が不正確だと、プリンターがモデルを正しく解釈できず、欠陥が生じる可能性があります。
対策
モデリングソフトで法線を可視化し、全ての法線が外側を向くよう調整する。
ソフトウェアの「法線をフリップ」機能を使って修正する。
3. ポリゴン数のバランス
3Dプリント用のモデルはポリゴン数が多すぎても少なすぎても問題が生じます。ポリゴン数が多いとデータが重くなり、スライサーソフトでの処理に時間がかかります。一方、少なすぎると形状が粗くなり、プリント結果に影響します。
対策
滑らかな曲面には適度なポリゴン数を設定する。
モデル全体のポリゴン数を適切に削減(リダクション)する。
4. モデルのスケール
3Dプリンターが正しく動作するためには、モデルが適切なスケール(大きさ)で設計されている必要があります。スケールが間違っていると、プリント結果が期待と異なるサイズになったり、プリンターの造形エリアを超える可能性があります。
対策
モデリング時に使用する単位(ミリメートル、インチなど)をプリンターに合わせる。
モデリングソフトのスケール設定を確認する。
5. サポート材を意識した設計
モデルにオーバーハングが多いと、プリンターが支えきれない部分が発生し、サポート材が必要になります。サポート材を最小限に抑えるためには、設計の段階でオーバーハングを減らす工夫が必要です。
対策
傾斜角度を45度以内に調整する。
サポートが不要な形状に再設計する。
Blenderを活用した具体的なポリゴンモデリングの手順
Blenderは、無料で使える高機能な3Dモデリングソフトです。以下では、Blenderを使った3Dプリント用ポリゴンモデリングの基本的な手順を紹介します。
1. モデル作成
基本形状の作成
Blenderでプリミティブ(球体、立方体など)を追加し、モデルのベースを作ります。
ショートカットキー:Shift + A → メッシュを選択
エディットモードでの編集
Tabキーでエディットモードに切り替え、頂点、エッジ、フェイスを操作します。
Eキー:押し出し
Gキー:移動
Sキー:スケール変更
2. 法線の調整
法線を可視化する
画面右上の「Viewport Overlays」を開き、「Face Orientation」を有効にします。正しい方向の場合、青く表示されます。
法線の修正
法線が内側を向いている場合は、全ての面を選択してAlt + N → 「法線を外側へ」で修正します。
3. メッシュの検証
Blenderのアドオン「3D Print Toolbox」を有効化し、以下の項目をチェックします。
非ウォータタイト箇所
法線の向き
オーバーハング
4. STL形式でのエクスポート
ファイル → エクスポート → STLを選択します。
スケールや単位を設定し、モデルを保存します。
3Dプリントに適したモデリングのコツ
ディティールを最適化する
曲面や小さなディティールはポリゴン数を調整し、滑らかさとデータ軽量化のバランスを取ります。
プリント用途を意識する
実用的な部品を作る場合は、強度や接合部のデザインを考慮します。装飾品であれば細部の美しさを優先します。
テストプリントを活用する
最終モデルをプリントする前に、小型サンプルを作成し、形状や精度を確認します。
まとめ
3Dプリント用のポリゴンモデリングでは、ウォータタイト性、法線、ポリゴン数、スケール、オーバーハングといった要素を考慮することが重要です。Blenderはこれらの調整を効率的に行える強力なツールであり、3Dプリントに適したモデルを作成するのに適しています。正確なモデリングと調整を行うことで、より高品質な3Dプリントを実現しましょう。
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