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おすすめ3Dスキャナーを低価格から高価格帯まで紹介!
対象となる物体をスキャニングし、3Dデータに変換してくれる3Dスキャナー。しかしスキャンしたデータがそのまま使えるわけではなく、手動での調整が必要です。今回は、スキャナーは買っても良いのか、もし買うならどれが良いのか解説していきます。
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3dプリンターのデータ作成方法とオススメ作成ソフト4選
3Dプリンターを購入しても、3Dデータ作成ソフトの技術がなければ、思うような造形物を出力することはできません。そこで今回は3Dデータ作成方法と、おすすめ3Dデータ作成ソフトを3つ紹介します。初心者でも3Dデータは作成することができるのでしょうか。
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3Dプリンターでは何を作れるの? ジャンル別にまとめてみた
3Dプリンターを買ってはみたものの何を作ればいいか分からない 低価格で高性能な機器の登場により、ますます一般層への普及が進んでいる3Dプリンター。「最近ようやく3Dプリンターを初めて購入してみたんだ」という人もまだまだ多いのではないだろうか。 せっかく3Dプリンターを購入した以上、どしどし使わなければもったいない。しかし、ノリに任せて3Dプリンターを購入してはみたものの「一体これで何を作ればいいんだ?」と迷われている方もいると思う。3Dプリンターで作ることができるものは数多く、それゆえに逆に迷ってしまうというわけだ。 もちろん、自分にとって必要なものを必要な時に出力すればいい(これぞ3Dプリンターの理念でもある)わけなのだが、とはいえ、3Dプリンターの扱いに慣れていく上では、やはり最初のうちは色々なものの出力にトライしてみたほうが上達も早い。 では、出力物がなんでもいいのかと言えば、全く使うあてのないものを出力してしまったのだとしたら、これはちょっともったいない気がする。素材を購入するのにだってお金がかかるのだ。無駄遣いはなるべく避けたいものだろう。 そこで今回は、「最近3Dプリンターを買ってはみたものの何を作ればいいか分からない人」に向けて、3Dプリンティングの練習として「もってこい」であり、かつ日常生活の役に立ちそうな「もの」をピックアップしてご紹介したい。 3Dプリンターで作れるもの:日用雑貨7選 スマホケース ほとんど全ての人が日常的に使っているアイテムといえばスマホだ。ただ、スマホは変えるごとにサイズが変わってしまい、その都度、ケースを新調しなければなならなかったりもする。また日常的に目につくということもあってか、スマホケースは3Dプリンターのライトユーザーにとって、大変ポピュラーな出力品となっている。 簡単に作れるので副業的に販売している人も! サンダル 複雑な構造のスニーカーを作るのは難しいけど、サンダルならば割と簡単に3Dプリンターでもつくることができる。デザイン力がある人なら、他の人とは違う個性的なデザインのサンダルに挑戦してみも面白いかもしれない。 上の動画は3Dプリントサンダルを提供しているRecreus Sandalさんのもの。自宅等での3Dプリントを可能にするため、thingiverseからもstlデータがダウンロード可能になっている。 コースター ...
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未経験者でも気軽に「3Dプリンターを体験できる」スポットが続々オープン! 2021年も3Dプリンターデビューに最適の年
3Dプリンターを始めようか躊躇しているあなたに 3Dプリンターに興味はある。周りでも始めている人がいる。だけど、なんだか微妙に敷居が高いし、使いこなせるか分からないから今はやめておこう。そのようにお考えの方も少なくないのではないだろうか。確かに、まだ一般の方には完全に普及していると言えない3Dプリンター。買っても使いこなせるか不安に思う気持ちも理解できる。パソコンだって発売から普及するまでには時間がかかった。もちろん、最近では弊社で扱っているPhrozen社の製品を筆頭に、格安でハイパフォーマンスな機種も増えてきており、以前よりは格段にハードルは低くなっている。とはいえやはり、「気楽にポン」と買えるものかと言えば、そんなことはない。実は、そういう方がまず最初の一歩を踏み出す上でちょうどいいスペースがある。 最新のコワーキングスペースで3Dプリンター体験 ここに紹介したいのは2020年にオープンした太田区にあるコワーキングスペース「いいオフィス蒲田byおおたfab」だ。コワーキングスペースとは、他の職業や会社の人と一緒のスペースで仕事が出来る場所のこと。最近、個人事業主やフリーランスの方、在宅勤務の方のオフィスとして注目を集めており、特に都市部ではどんどんと増えている。中でも、この「いいオフィス蒲田byおおたfab」では、3Dプリンターを自社開発してるスマイルリンク株式会社とコラボしている。スペース内には3Dプリンターが10台以上完備されてて、自由に使うことができるのだ。3Dプリンターデビューを果たす上では、まず触れてみる機会が大事である。併設された「FabLab」はものづくり工房となっており、ここで3Dプリンターの使い方を学ぶことができるらしい。また、大人向けのものづくりイベントはもちろん、お子様向けのイベントも開催している。オフィスを使用しなくてもイベントに行けば使えるというのが嬉しく、またお子さんをお持ちの方は一緒にイベントに行くのも良いだろう。子供のうちから3Dプリンター学習を始めておくことは、創造性を養う上でもとても役立つ。実際、世界では3Dプリンターの幼児教育がどんどんと導入されている。まさに3Dプリンターを買うか迷っていいる方にとってうってつけのスペース。お近くの方は是非試してみると良いだろう。 SHOP DATA いいオフィス蒲田 by おおたfab 住所:〒144-0051 東京都大田区西蒲田7-4-4 小山第二ビル 6F TEL:03-6428-7162 営業時間:平日10時-19時、土日祝10時-17時 定休日:不定休 webサイト:https://ii-office.jp/kamata-by-ot-fb/ 他にも色々ある3Dプリンタースポット もちろん、他にも3Dプリンターを体験できる様々なお店がある。たとえば、横浜にあるMONOTORYでは、有料会員になることで、3Dプリンターをはじめ、レーザーカッター、ガーメントプリンターなどをレンタルして使用することができるサービスが提供されている。もちろん、使い方講習もセットだ。 SHOP...
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3Dプリンターってどんな技術? 人には今更聞けない基礎知識をあらためて解説
第四次産業革命を牽引するテクノロジー 産業革命という言葉がある。みなさんも一度は聞いたことがあるのではないだろうか。産業革命とは18世紀半ばから19世紀にイギリスでおきた社会構造の変化のことだ。そして現代では新たな技術革新により、第四次産業革命が起きていると言われている。そのテクノロジーのひとつに数えられているのが、「3Dプリンター」だ。 すでに3Dプリンターについては、ほとんどの人がその存在についてくらいは知っているだろう。「ああ、立体物をプリントできる機械だよね」と。しかし、以下のような声も未だに聞こえてくる。 「もちろん3Dプリンターは知っているけど、どんな仕組みか知らないな・・・」 「3Dプリンターを買ってみる前に、どんな仕組みになっているか知りたい」 そこで今回はあらためて3Dプリンターの仕組みについて紹介してみようと思う。具体的には以下の3点を解説する。 ・3Dプリンターとは何か? ・3Dプリンターの仕組み ・3Dプリンターを使うメリット 今回の記事をご一読いただければ、3Dプリンターに対する基本的な知識が手に入るようになっている。 時代の先端技術を知りたい方や3Dプリンターの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしていただきたい。 3Dプリンターとは何か? まずここでは3Dプリンターとは、どんな技術なのかを紹介したい。 3Dプリンターとは文字どおり、立体物(3D)を出力する機材のことだ。 私たちがよく知るプリンターは送信されたデータを基に、用紙(2D)にインクを吹き付けることでデータを印刷している。送信されるデータは当然、縦と横しか持たない平面のデータなので、平面のデータができあがる。それに対し3Dプリンターは送信されたデータを基に樹脂を積層しながら、立体物を出力していく。送信されるデータには縦と横の他に、高さが含まれるため立体物の出力が可能となるのだ。 また2Dプリンターは平面上しかデータを再現できないため、その表現には限界がある。それに対して3Dプリンターは立体的であるために様々なデータが再現可能となっている。例えば商品や金型の試作品、医療品のモデル、はては家財道具までも出力可能だ。 後ほど詳述するが、3Dプリンターを用いることのメリットとしては、例えば商品会議などにおいて実際のプロダクトの形状を物質的に確認しながら、議論を進めることができる。すでに3Dプリンターで作る試作品は、様々な仕事の現場で貴重な役割を果たしている。これは2Dプリンターではできなかったことだ。下の図は2Dプリンターと3Dプリンターの分かりやすい比較図なので、参考にしてほしい。 2Dプリンター(従来)...
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SK本舗サポートセンター担当のテクニカルFさんが語る3Dプリンタ修理の実状|SK本舗の裏側インタビュー
礼に始まり礼に終わる。どうも合氣道初段、SK本舗の広報エリナです。おすおすっ! SK本舗のサポートセンターといえば、ユーザーのトラブルやお悩みに応答し、またマシンが壊れた時は調査と修理も行う、頼りがいある存在。今回はサポートセンターの中の人であるテクニカルFさんに、サポートセンターの内側についてインタビューしてみたぞ。 普段のお仕事内容、数あるお問い合わせ、修理依頼の中でも特に数が多いお悩み、故障、その他いろいろなことについてお聞きしました! 「実は一度も3Dプリンタを所有したことがないんです」 広報エリナ 今回はSK本舗のサポートセンターにおいて、ユーザー様の皆様からいただいたお問い合わせに対するサポートと、機器の修理を行なっているテクニカルFさんにインタビューしたいと思います! 色々と聞きたいところですけど、まずはFさんの自己紹介と3Dプリンター遍歴について教えてください! テクニカルF よろしくお願いします。私は大学では法学を学んでましたが、紆余曲折を経て家電メーカーにしばらく勤務していました。SK本舗さんのことを知ったのもその家電メーカーに勤務していた時です。3Dプリンタについては実は現在に至るまで自分では所有したことがなく、遍歴というものはありません。 広報エリナ ええ! 3Dプリンタを持ってないって本当ですか? テクニカルF はい、3Dプリンタ遍歴は全くないのです。ただ、どうにか頑張って自分と3Dプリンタの関わりについてをお答えするなら、僕が3Dプリンタを知ったのは2000年ごろだったと思います。実家が製造業を営んでいるのですが、そこに3Dプリンタを入れるとか入れないとかいう話があってそういうものがあるんだと知りました。その頃の値段はローエンドのものでも数百万円ぐらいはしていたと思います。そういう時代だったので、個人が持つものではないという印象がずっとありました。 広報エリナ 数百万! 確かにそれだと個人ではちょっと厳しいですよね。 テクニカルF また自分自身もっぱら文系だったというのもあり、それもあって3Dプリンタとは無縁の時代が長く続いたのですが、その後に勤めることになった家電メーカーでサンプル品の出力などに3Dプリンタを使っていて、同僚に値段などを聞いたところ、だいぶ安く(本体価格もそうですが、材料などのランニングコストも)なったんだなーと感じました。同じ会社に個人でも3Dプリンタを保有している人が複数人にて、時代は変わったなーと感じたのを覚えてます。 広報エリナ SK本舗とはどんな風に接点を持ったんですか? テクニカルF SK本舗さんとはその同僚の一人の紹介で付き合うようになり、修理などを請け負わせていただくことになりました。修理をするようになってからも分解・修理などの機械いじりだけで、3Dプリンタを3Dプリンタとして使ったことはなかったのですが、今年の夏にようやく自分でモデリングしてみて出力を試してみました。 「多いお悩みは露光時間について、修理依頼はLCDパネルの交換ですね」 広報エリナ ようやく! 現在のSK本舗における普段のお仕事内容について教えてください。 テクニカルF 僕の仕事内容は大きく、メール対応と修理にわかれます。前者はお問い合わせ窓口にくる質問への回答です。質問内容は多岐に渡り、おすすめの3Dプリンタはどれかという質問もあれば、故障などのトラブルの報告や、操作方法や仕様の確認などもあります。 修理に関しては、症状の確認、故障部位の特定、修理作業を行います。必要であれば、海外のメーカと連絡を取り合って、メーカー側から見解を聞いたり修理に必要なパーツの調達したりします。あまりケースとしては多くはありませんが、不具合を解消するための部品を自作することもあります。 広報エリナ ユーザーの皆さんから寄せられるお問い合わせはどのようなものが多いんでしょう? ...
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3Dプリンターを使う上で大切な「後処理」とは? 必要プロセス一覧とアドバイス
3Dデータを出力したらそれで作業終了…ではない? 3Dプリンターは「ものつくり」の敷居を大いに下げ、一般人の日常にあらためて「ものつくり」の喜びをもたらすツールである。 3Dデータを作成し、そのデータをもとに3Dプリンターで出力するというプロセスは非常に刺激的で、楽しさに満ちた作業である一方、何事においてもそうであるように、後処理というプロセスもまた必要になってくる。ようするに、3Dデータを作成し、3Dプリントを完了したらそれでおしまいというわけではないのだ。 そこで、今回は3Dプリンティングに必要な後処理プロセスについて、FDM(熱溶解積層方式)、光造形方式それぞれのマシンごとに紹介したいと思う。 FDMに必要な後処理プロセス まず、FDMで3Dプリントを行なった場合に必要な後処理のプロセスを紹介しよう。 FDMの特徴として、完成品に不要な変形やレイヤーのライン(積層痕)が生じてしまう可能性がある。こうした欠陥を取り除くためには印刷の設定などを細かく詰めていく必要があるが、それでも補いきれない場合も多い。そこで、後処理が必要となる。FDMでの完成品をよりよく見せるために必要な後処理方法は主に以下の7つとなる。 ・サポート材の削除 ・リンシング(すすぎ) ・ドライサンディング ・ウェットサンディング ・アセトン処理 ・プライミング ・ノズル、ベッドの清掃 順番に見ていこう。 ・サポート材の削除 これは基本中の基本だが、パーツをサポート材を使用して出力した場合、出力品からサポート材を取り除く必要がある。この取り外しを慎重に行わなかった場合、出力品に致命的な損傷を与えてしまう場合がある。また、このステップをきちんと適切に行なっておけば、後の洗浄作業にかかる労力を少なくすることができる。 アドバイス モデルの損傷をできる限り少なくするためには、最も露出しているサポートから取り外していくのが良い。指で取り外すのが最も簡単なサポート材からそっと外していくイメージだ。これがうまくいけば、他のサポート材の大部分についても簡単に取り外すことができる。 指の届かないサポート材に関しては、ペンチやパテナイフ、カッターナイフなどを使用するのがいいだろう。ナイフやスクレーパーを使用する際は、最初にそれらを加熱しておくことが推奨されている。そうすることで、取り外しが簡単かつスムーズになるのだ。 ・リンシング(すすぎ) 出力品を綺麗に保つ上でもリンシング、つまり「すすぎ」は重要な作業だ。最初の層の接着面に残った突起など残留接着剤などを綺麗に洗い流しておく必要があるのだ。ただ、素材が防水性かどうかをきちんと確認しておく必要がある。内部に水が溜まる可能性がある場合、すすぎは避けた方がいいだろう。...
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世界的な3Dプリンター専門メディアが選んだ無料モデリングソフト10選──これでもうモデリングソフト迷子から解放される!
モデリングソフト迷子を抜け出すために 3Dプリンターは自分の思い描いた立体物を自由につくりだす上で、またとないツールである。以前なら、なにか複雑な造形を行うためには、それ相応に複雑な工作過程を経る必要があり、しかも、そこには物理的な指先の技術が必要であった。子供の頃から手が不器用だった筆者のような人間にとって、こうした工作は挑む気すらおきないほどハードルの高いものである。正直なところ筆者自身、人生において自分が「ものつくり」を行うことはないだろうと、諦めの境地にいた。 しかし、いまや「ものつくり」に工作の技術は不要なのだ。必要なものは3Dプリンターとレジン、それさえあれば、まるで魔法使いのようにありとあらゆるものを出力できるというのである。すごい時代がきたものだ。これはうかうかとなんてしていられない。さあ、世界中の不器用コンプレックスの諸君、「ぶきっちょ」の誹りを受け続けた雪辱を晴らすべく、今すぐ「ものつくり」を始めようじゃないか! そして、プラモデルづくりに失敗して落ち込んでいた幼い日の自分に満面のスマイルとピースサインを送ろうじゃないか! 3Dプリンター(ELEGOO MARS 2 PRO) …と、勢いよく書いてはみたが、3Dプリンターで「ものつくり」を行うためにも特定の技術は必要なのだ。3Dプリンターは魔法のランプや四次元ポケットではない。自宅の3Dプリンターに向かって「◯◯のフィギュアが欲しいよ、3Dプリンター」と声を掛けてみたところで、せいぜいが「すみません、よく分かりません」というアレクサの誤反応が返ってくるくらいである。あるいは、もう少し先の未来には、アレクサと連動した3Dプリンターが一声かければお好みのものを出力してくれるような時代が訪れる可能性もあるが、今しばらくは出力の準備は自分でしなければならなさそうだ。 ううむ、なんとも世知辛いが、とはいえ、あの指先至上主義の時代よりかは格段にマシである。これ以上ボヤいていても始まらない。まず出力のためには何が必要なのだろうか。 言うまでもなく、それは3Dデータである。3Dプリンターで何かを出力するためには、まず出力物の元となるデータが必要なのだ。なるほど、たしかに我々生命もまたリボン型の二重螺旋構造を持つDNA情報を元にプリントされた出力品であることを思えば、合点がいく。物事には何事にも見取り図が必要だろう。3Dプリンターの場合、それが3Dデータであるというわけだ。 そして、その3Dデータを用意する方法(それも無料で)はどうやら現状では2つあるらしい。1つは3Dデータを無料で配布しているサイトを利用し、気に入ったデータをダウンロードすることのようだ。これは実に便利である。なんといっても他の誰かが作ってくれた3Dデータをどこの馬の骨とも分からぬ筆者のような人間が好きに使ってよいというのである。いまや3Dデータはインフラの一つになったということだろうか。時代は進んだものだと感心してしまう。 それに実際のところ、様々なデータがすでに大量に用意されているのである。データ無料配布サイトも数多あり、このSK本舗ウェブサイト内にもおすすめデータ配布サイトをまとめた記事があるので、是非とも参照してほしい。無精者な筆者としては、こんな便利なサイトがあるのなら、もう永遠にフリーライダーとして生きていこうかと思ってしまうくらいだ。 おすすめの3Dプリンター用無料データ掲載サイト しかし、それでもやはり、自分の好きなものを好きなように出力してみたいというのが、人情というものである。生きていく上で特に必要もないのにわざわざつらい思いをして登山をするのと同じ心情だ。頂上から見渡すあの雲海の絶景は、道中の艱難辛苦があってこそ掛け替えのない唯一無比の光景となるのである。3Dプリンターにしても、自分であれこれと苦心してモデリングすればこそ、それが見事に出力成功した暁の歓喜はひとしおというものなのだ。 すると、やはり自分自身で3Dデータを作成しなければならない。その際に必要となるのがモデリングソフトである。このモデリングソフトには様々あって、それぞれに特性があり、備えられている機能にも違いがある。あるいは、無料のものもあれば有料のものもあり、バリエーションは実に豊富だ。選択肢が多いということは豊かなことであるものの、一方で人を悩ませる原因にもなる。特に筆者は名作RPG「ドラゴンクエスト5」の結婚相手の選択でさえ、三日三晩は悩み抜いた男だ(結局、筆者は天空の盾がほしいのでフローラを選んだ)。しかも、その選択肢はSFC版ではたったの2択、DS・スマホ版にしたところでせいぜいが3択である。 ...
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3Dプリンター用レジン販売サイトの選び方とオススメの店舗——3つのポイントから考える
工業や医療など業務用3Dプリンターの普及が進んでいると同時に、最近では個人、家庭で利用可能な3Dプリンターの普及も進んでいます。実際にそろそろ3Dプリンターを利用してみたいと考えている個人の方も増えているのではないでしょうか。 3Dプリンターを始めるには、本体と同様に欠かせない材料があります。それはレジン(日本語で樹脂)と呼ばれるものです。 しかし、初めて3Dプリンターを始める方にとっては、どこでレジンを買ってよいか分からないという方も少なくないと思います。 そこで今回は3Dプリンター用レジン販売サイトの選び方とオススメの店舗 をご紹介いたします。 初めて3Dプリンター用レジンを買う方はもちろん、購入したことがある方もぜひこの記事を読んでいただき、参考にしていただければと思います。 3Dプリンター用レジン通販サイトの選び方 ここではレジン通販サイトの選び方についてご紹介いたします。 簡単にチェックできるポイントを3つご紹介するので、このポイントと照らし合わせて確認していただければと思います。 ①リピートするメリットがあること まずはリピートするメリットのあるサイトを選ぶようにしましょう。 基本的にレジンは出力にあたって必ず必要になるアイテムのため、3Dプリンターを使用する限り何回も購入することになるでしょう。 そのため、ポイント制度やクーポンの配布があるサイトを選んだ方が長い目でみたときに断然お得です。 リピートすることで少しでもメリットがあるならば、使わない手はないはずです。...
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3Dプリンター販売店舗の選び方とオススメの店舗——量販店or専門店、リアル店舗orオンライン店舗、どっちがいい?
現在は工業や医療など幅広い用途で3Dプリンターが使われていると同時に、ホームユース用の3Dプリンターも数多く出回っているため、実際に利用してみたいという方も増えていることでしょう。 しかし初めて3Dプリンターを買う方は、どこで3Dプリンターを買ってよいか分からないという方も少なくないと思います。 そこで今回は3Dプリンター販売店舗の選び方とオススメの店舗をご紹介いたします。 初めて3Dプリンターを買う方はもちろん、購入したことがある方もぜひこの記事を読んでいただき、参考にしていただければと思います。 3Dプリンター販売店舗の選び方 まずこの章では3Dプリンター販売店舗の選び方についてご紹介いたします。 3つの切り口をご紹介するのでご自身のタイプに合わせて、確認してみましょう。 ①店舗形態 ネットが発達している現代では、オンラインでしか販売していないという店舗も珍しくありません。 そこでまず販売店舗を選ぶポイントの一つ目は、店舗の形態です。オンライン店舗かリアル店舗かの切り口です。 まずはオンライン店舗のメリットである以下の2つをご紹介します。 ・時間や場所に縛られないこと ・値段が少し抑えられる ネットさえつながっていれば、いつでも・どこでもオンライン店舗で買うことができます。 またオンライン店舗は人件費が削減できるため、リアル店舗より値段が抑えられる 点もメリットとなります。 次にリアル店舗のメリットは以下の2つとなっています。 ...
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SK本舗ユーザーのリレーコラム#05「3Dプリンターで水洗いレジンを使用した際の反り対策と模型制作を考える」(今井誠)
1.ごあいさつ 皆さん、初めまして、やなかの技術士こと技術士(機械部門)の今井誠と申します。私はやなか技術士事務所で加工技術の困りごとや3Dプリンター、CADなどを使用したデジタルものづくりの技術コンサルタントをしております。今回、SK本舗様よりお声がけ頂き、3Dプリンターでのものづくりについてお話させていただきます。 私自身は3年ほど前に中古でFDM機を導入し、色々ものづくりを試していましたが導入後半年ほどでFDM機が壊れてしまい、修理もかなわずそのまま廃棄しました。その後、3Dプリンターの再導入も図るもなかなか縁がなく、やっと今年になってSonicminiに出会うことができました。現在、Sonicminiを使って色々な実験やものづくりを行っています。 2.3Dプリンターの導入について FDM機が壊れた後、検討していたのは同じFDM機であるZortrax社のM200、その後株式会社久宝金属製作所様のQholiaの導入を検討しました。しかしながら、なかなか再導入のご縁がなく、そうこうしているうちに高嶺の花である光造形機の低価格ラッシュが始まりました。 私事ですが今年の4月に勤めていた勤務先を退職して技術士として独立して技術士事務所を開業する際、せっかく新しいことを始めるのだから技術士でやってる人が少ない技術分野を開拓してみようと考え、3Dプリンターを導入することにしました。その際、どうせなら低価格化が著しく、今後主流になるだろう光造形方式の3Dプリンターにすることに決めました。 光造形方式の3Dプリンターの導入にあたって、SLA方式、DLP方式及びLCD方式の違いを調べ、私の目的に合う機種を選択しました。私の場合、まずは様々な造形実験を行って3Dプリンターの技術情報を得ることが目的でした。その中で目を引いたのは、モノクロLCD機でした。LCD機は一度に露光領域を露光するのでSLA方式よりも造形速度が速く、さらにモノクロLCDはLEDのフィルターとなるLCDにカラーフィルターがないため、カラーLCD機に比べて単純に露光する光の強度が3倍になります。そのため、モノクロLCDは光造形方式の3Dプリンターの中でも造形速度が最も速くなります。造形速度が速くなれば、その分生産性が上がることから製造業でも導入を考える企業も出てくると考えました。このため、モノクロLCD機の造形条件や運用実績等の技術情報を得ることが仕事に対する費用効果が高く、導入機種をモノクロLCD機としました。 丁度、この時期に発売されていたのがSonicminiでした。ここでご縁があったのでしょう。タイミングよく、SK本舗様がSonicminiのセールを開始したので、迷わず購入しました。Sonicminiは筐体が非常に小型なので、仕事机の横に配置することができます。このため、パソコン等を使用した設計業務や原稿執筆等の傍ら、3Dプリントの状況確認や造形終了後の洗浄作業等にすぐに掛かることができ、時間を有効に活用することができます。 3.水洗いレジンについて 次に光造形の材料についてお話しします。光造形に使用されるのは光硬化性樹脂と呼ばれる液体の樹脂材料(以下、レジンという)というものです。レジンは紫外線(UV光)が照射されると光重合反応という化学反応を起こして固まります。光造形法は、この性質を利用して3次元造形物を造形するわけです。 レジンは、基本的にはUVレジンと呼ばれるものが主流です。このUVレジンは造形後にアルコールで洗浄する必要があります。このため、光造形機を運用していく上でそれなりの量のアルコールを使用します。運用コストを下げるためには、アルコールの使用量を減らすか、エタノールより安いIPAを使用することになります。 私が造形材料を選択する上で、このIPAが最大の懸念材料でした。私は、製造業で加工関連の仕事をしていましたので、有機溶剤を使用する際の危険性等を熟知しています。例えば、工場などのドラフトチャンバー等の換気設備が完備されている環境、加えて防毒マスクを着用した状態での運用については安心できます。しかし、事務所を自宅で開業する上で、仕事場が家族の生活スペースと隣接してしまいます。このため、IPAを自宅で運用することにはためらいがありました。また、個人がIPAを廃棄することについてもハードルが高いことがわかっていました。尚、皆さんも決して使用したIPAを下水に流さないでください。法律違反です。 そんな状況で、以前SK本舗様が開催された3Dプリンターのファンミーティングに参加した際に知ったのが水洗いレジンでした。水洗いレジンの利点は、造形後の洗浄に水道水を使用することです。つまり、IPAを使用しないで済むことでした。家族が生活する環境と隣接する場所で3Dプリンターを運用せざるを得ない私にとっては、一番大きなメリットでした。このため、3Dプリンターの運用開始から水洗いレジンをメインに造形を行っています。尚、比較実験のために少量のUVレジン、キャスタブルレジンを使用していますが、洗浄には健康リスクの低いエタノールを使用しています。 4.反り対策について ...
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3Dプリンター初心者必読! サポート材設置のつまづきやすいポイントと最低限必要な知識
礼に始まり礼に終わる。どうも、合氣道初段、SK広報のエリナです、おすおすっ! いくらかっこいい3Dモデルを作っても、サポート材がなければプリントすることはできない。これは3Dプリンターの基本だ。もちろん、ただ漫然とサポート材を付ければいいってものでもない。思った通りに出力するためには、サポート材を正しく設置していく必要があり、これが初心者にとってなかなかの難関なのだ。 そこで今回は、サポート材を設置する上でのつまづきやすいポイントと、最低限必要な知識、コツを皆さんに解説してみようと思う。 初心者がつまづきやすいサポート材のポイント まずは、サポート材の設置に関して、初心者の方がつまづきやすいポイントをいくつか挙げてみたい。 ①ラフトをつけていない ②そもそもサポートされていない ③サポートが少なすぎる/細すぎる ④サポートが多すぎる/太すぎる ⑤レジンの逃げ道がない 以上の5点だだ。それでは順番に見ていこうと思う。 ①ラフトをつけていない これはよく見かける初心者の失敗だ。造形物の断面より広いラフトでしっかりプラットフォームに貼り付けておかないと、フィルムへ張り付く力に負けて落下してしまう (図1)。気をつけて欲しい。 ただ、ラフトを分厚くつけてしまうと剥がすときに苦労するので要注意。 ②そもそもサポートされていない さすがに初歩的すぎる!と思うかもしれないが、頂点になる部分や細かい部分は意外と見落としがちだ(図2)。サポート材の設置忘れがないか、出力前の再確認を心掛けよう ! ...
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Elegoo Mars Proってどんな機種? SK本舗代表が語るElegoo社との大型コラボ
SK本舗が中国Elegoo社との独占販売契約を締結 広報エリナ 今回はSK本舗が一推しの新機種、Elegoo Mars Pro SK special editionについて、SK本舗の代表に話を聞いてみたいと思います。 今回はElegoo社とのコラボでの新機種発表になったわけですが、そもそも今回、Elegoo社とコラボすることになった経緯はどういうものだったんでしょう? https://sk.test-kankyou.xyz/product/elegoomarsproSK代表 Elegoo社とは中国の知人経由で偶然に繋がることができたんです。それ以来、商品開発に強いElegoo社に将来性を感じ、SK本舗と協業する道を模索し続けていました。なので、今回は念願が叶った感じです。どちらかというとコラボというより、日本市場において独占販売契約を結んだ感じですね。広報エリナ 独占販売契約! つまり、日本国内でElegoo社の製品を買いたい場合、SK本舗がメインの窓口になるってことですね。代表がそこまで惚れ込んだElegoo社ってどんな会社なんでしょうか?SK代表 Elegooは3Dプリンターがメインの会社では実はなく、STEM教育や電子パーツの開発製造をメインとしているんです。ただ、メインでないことが弱みではなく強みになっている。異なる製品で得た成果や知見が、3Dプリンターの製造にも援用されていて、それが独自の強みを生み出しているんです。広報エリナ なるほど! 蕎麦屋さんのラーメンやカレーが本業の店で食べるよりも美味しかったりするのと似てますね(笑)。気になるのはElegoo社の3Dプリンターの魅力ですが、一体どんなところがウリなんでしょう?SK代表 まず、とにかく安いところですね。圧倒的に安いうえで、守るべき品質ラインを確保している点でしょう。また、総じて商品開発の質が高いため、今後の新商品にも期待できる点ですね。 デビュー機に最適! Elegoo Mars Proの魅力とは? 広報エリナ なんと言ってもElegoo Mars Pro SK Special Editionは税別36,200円ですしね。このMars PROというのはどんな機種なんでしょう? これまでSK本舗が扱ってきたプリンターとはどう違うんですか?SK代表 Mars Proに関しては下の動画をご参考いただくのがいいと思います。 ...
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3Dプリンターはレンタルが可能!レンタルのメリットを徹底検証
3Dプリンターを使ってみたいけどまだ買うのをためらってる方に 最近、テレビなどメディアでも話題になっていることで3Dプリンター。一度使ってみたいなと思う方も増えてきています。 とはいえ、3Dプリンター購入は、簡単に手を出せる金額ではないですよね。 そこでおすすめなのが、3Dプリンターの「レンタルサービス」。 レンタルサービスを使えば、3Dプリンターを気軽にレンタルし、お試しで使ってみることができます。 今回は、3Dプリンターを体験したい!という方に向けて、オススメの3Dプリンターレンタルサービスをいくつかご紹介します。 3Dプリンターをレンタルしよう! 3Dプリンターのレンタルといっても、いくつかの手段が考えられます。 具体的には、下記のような選択肢があります。 個人でレンタルする場合 オフィスなどでレンタルする場合 それぞれ、どのような手順を踏めばいいのかを見ていきましょう。 個人でレンタル まずは個人でレンタルする場合は、ワークショップで体験するのが一般的です。 プリンターを自宅に届けてもらった方が便利だと感じるかもしれませんが、ワークショップに行くことを推奨します。 理由は、以下の通りです。 3Dプリンターの使い方を事細かに教えてもらえる 様々なプリンターや素材を生で見ることができる...
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【2025年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイント・後編
大好評の前編から引き続き、後編でもまた3Dモデリングにおいて初心者がつまずきやすいポイントを見ていこう。前編でも基本的な解説は下が、まだまだハードルを感じてるという方もいるだろう。 まず後編の最初に取り上げるポイントとしては、「ソフトがうまく使えない」という点だ。前編で見たように、スカルプト、ポリゴンモデリング、CADなど3Dデータの作り方は様々あるが、いずれにせよモデリングソフトを使用する。このソフトの操作が難しくてつまずいてしまう人も多い。その上でいくつかアドバイスをしてみたいと思う モデリングソフトつまずき回避の4カ条 さて、モデリングソフト操作におけるつまずき回避の4カ条を紹介しよう。 ・複数のチュートリアル動画を見よう ・全ての機能を使おうとしなくていい ・ネット検索をうまく使いこなそう ・ソフトが合わない時はソフトを変えよう この4カ条を守って取り組めば、誰でも確実にモデリングソフトを一定レベル使えるようになるはずだ。 ・複数のチュートリアル動画を見よう まず、「チュートリアル動画を見よう」について。同じソフトを使う場合でも、作りたいものによって、進め方が違ったりする場合がある。だから、自分の使用しているソフト、作りたいものに応じたチュートリアル動画を見つけて、それらを複数見ることで、基本的な動作を学ぶことができる。 たとえば、スカルプトでソフトはzbrushを使って人物フィギュアを作りたいって場合、そのケースだけでもチュートリアル動画は多数ある。たとえば、こんな具合だ。 ...
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SK本舗ユーザーのリレーコラム#04「SLAプリンタの剥離抵抗と、より高精細な造形をするためのヒント」(IKE)
みなさま初めまして、IKE(@IKE30704708)と申します。 1/144スケールを中心として趣味で小さい模型を作っております。 この度SK本舗さまよりお声を掛けて頂き、3Dプリンタのノウハウについて紹介させて頂くことになりました。 私自身は5年ほど前にブームに乗って3Dモデリングを始め、3Dプリント出力はDMM他の出力サービスを利用して来ましたが、 個人向けの3Dプリンタも高性能化/低価格化が急激に進んだ事もあり、昨年生まれて初めて光造形(SLA式)3Dプリンタを購入しました(2018/7月にPhoton、10月にShuffleを購入)。 最初の頃はなかなか思ったように造形されず、無事に造形された時はとても嬉しかった物ですが、一定のノウハウを得た後もより精細/確実な造形を求めて悩みは尽きず、楽しく試行錯誤しながら格闘する日々が続いております。それでも当初と比べるとSLAプリンタの特性、対応策についてある程度理解は深まりました。 今回は、ネットで余りまとまった記述が見つからないSLAプリンタの剥離抵抗と、より高精細な造形をするためのヒントについて、自分で使って初めて解った事や気づいた事、解決法が解るまで苦労した事を中心にいくつかご紹介させて頂きます。 1.剥離抵抗ってナニ? 剥離抵抗と書くと字面的に何だか難しそうな印象ですが、要す るにFEPフィルムに貼り付いたUVレジンをリフトアップで引き剥がす際の、剥がされまいとする力=FEPフィルムとUVレジンの接着力を指します。 基本的には剥離抵抗が小さいほど造形物やFEPフィルムに余計な負担が掛からず、少ないサポートでも変形が少なくて綺麗な造形が可能になると考えて良いでしょう。 剥離抵抗はSLA方式のキモと言える要素でも有り、それだけに理解が進めばプリンタ本来の性能を引き出す事に繋がると思います。 ひとまず、おさらい的にSLAプリンタの基本構造を確認してみましょう。 下の画像1-1はプラットフォームがレジンタンク内のFEPフィルム面へ降下する時の状態です。 この段階ではサポートとラフトはプラットフォームから造形物が落ちないようにぶら下がり、プラットへのラフトの接着力で 自重を支えている事になります。 サポートとラフトはプラットがUVレジン液に使った際、設定された積層ピッチ分のレジン液を挟んで造形物をFEP側に押し付ける役割も担います。 次の画像1-2はプラットフォームが所定位置まで降下し、UV-LEDランプが照射されている状態です。 マスク用のLCDがUV光線の透過/非透過を制御し、UVランプを必要な時間だけ点灯して透過部分のUVレジンを反応硬化させます。 UV照射時をもう少し詳しく見てみましょう。UV光線は下面から当たるので、レジンの硬化反応も下層から進む事になります。...
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レジンの使用にあたって注意すべき七ヶ条
今回はSK本舗でも扱っているレジンの取り扱いの注意点を紹介します。 レジンとは光造形方式の3Dプリンターで用いられる原材料のことで、日本語では樹脂と言います。しかし日本語の樹脂でもあまりなじみがないですが、実はいわゆるプラスチックのことを指します。 SK本舗でもさまざまな種類のレジンを取り扱っていますが、3Dプリンターやハンドクラフト以外ではなかなか使う機会もないため、取り扱い方が分からないという方も多いかと思われます。 そこで、レジンの使用に際して特に注意すべき7つのポイントを本記事では紹介いたします。 ①レジンは素手で触らないこと 大原則として、レジンは素手では触ると大変危険です。 皮膚の荒れの原因にもなる他、場合によってはかぶれやレジンアレルギーとなり、長い治療を要する場合もあります。 そこでレジンを扱う際はゴム手袋の使用を推奨しています。更に薄い手袋であれば二重につけることをおすすめしております。また、ゴムアレルギーの場合は布手袋などを下につけて、上からゴム手袋をつけると良いでしょう。もちろん、素手で触るのでさえ危険ですので、飲み込んでしまうのはより危険となります。お子様やペットがいるご家庭などでは、お子様の手の届くところにレジンを保管しないこと、またレジンのふたを開けたままにしないこと、倒れやすいところにレジンを置かないことを心がけてください。 ②レジンが皮膚に付着してしまったらアルコールか薬用石鹸で洗浄する 大原則は「触らない」ということですが、気を付けていても作業中に服にレジンが触れてしまう場合があります。また、やはり素肌についてしまうという場合もございます。 その際の注意点としては、まず絶対にUVライトを当てないようお気を付けください。レジンはUVライトを当てると急激に発熱するため、UVライトで硬化させると火傷の恐れがございます。 そのため、皮膚や服にレジンが付着した場合は、アルコールでまず拭き取って下さい。アルコールは液体レジンを溶かす作用があります。無水エタノールやIPAなどは、通販やドラッグストアなどで購入ができます。 ただし、アルコールは肌を荒れさせてしまう可能性があるため、肌が弱い方は油汚れ用の薬用石鹸をご利用ください。 ③レジンを使用する際は絶対に換気すること こちらも非常に重要なことですが、レジンを用いる作業、あるいは硬化中は、必ず換気を行ってください。レジンは揮発性であり、作業中に窓を閉めたままにしていると匂いに酔ってしまったり、微量ながら有害ガスを吸い込んでしまう危険性があります。 特に暑い夏場や寒い冬場は窓を開けるのをためらってしまいがちですが、必ず換気をするよう心がけてください。 ④レジン使用時の室温は25度以上が理想 レジンを用いて作業する際の適正室温は25度以上(安心領域は30度以上)です。これは室温が低いとレジンの粘度が増してしまい気泡が抜けづらくなり、硬化時に表面に小さな窪みができてしまうからです。 室温調整が難しい場合は、使用前にレジンをドライヤーで温めて気泡を抜くという方法もございます。 ただ、レジンの種類によって微妙に適温は異なるため、それぞれのレジンを使用するごとに室温もメモをしておくと、失敗した場合の改善に活かせます。 ⑤レジンを使用前には容器をよく振ること レジンを使用する際には使用前に容器をしっかり振る理由は、保管中に沈殿するレジンの成分をきちんと混ぜ合わせるためです。可能であれば、保管中のレジンも二週間に一度くらい振るのをおすすめいたします。 ⑥もしレジンにホコリが混入したらストレーナーで除去 レジンを使用する際、空気中を舞っているホコリや髪などがレジンに入ってそのまま硬化してしまうと、作品にホコリや髪が入り込んでしまい取れなくなってしまいます。 そのため、もしレジンにホコリが混入してしまった場合はストレーナーを使用して除去してみて下さい。ストレーナーとはいわゆるざるやろ紙など濾過装置全般を指しますが、コーヒーフィルターなどでも代用が可能です。また、ホコリが入ったときだけでなく、出力後にレジンVATに残ったレジンをボトルに戻す際にもストレーナーを利用するのがおすすめです。 ⑦レジンは低温暗所(冷暗所)で保管すること まず、レジンを保管する際は直接日光が当たらない場所に保管してください。レジンが硬化してしまったり、品質が劣化しやすくなってしまう可能性があります。 また同様の理由から、特に夏場などは高温になりやすい場所での保管も避けるようにしてください。 また先述の通りですが、お子様やペットのいるご家庭では保管場所をお気を付けください。 まとめ...
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3Dプリンターで何ができる?最低限知りたい基礎知識と造形方法・活用法!
3Dプリンターは業務用3Dプリンターを含めると、様々な造形方法が存在します。一般的な家庭用3Dプリンターでは「熱溶解積層方式」と「光造形方式」の2種類が一般的です。しかし、業務用の3Dプリンターでは高精度を求めた造形方式を採用しています。そこで今回は、家庭用3Dプリンターができる4つの活用法と、業務用3Dプリンターができる3つの用途を紹介します。3Dプリンターを利用することで、私たちの生活にどのような彩を与えてくれるのでしょうか。 家庭用3Dプリンターでできること 家庭用3Dプリンターと、業務用3Dプリンターでは用途が大きく異なるケースがあります。そこで、家庭用プリンターと業務用3Dプリンターそれぞれの主な用途を紹介します。 家庭用プリンターの主な用途 業務用3Dプリンターの活用法を理解するには、家庭用3Dプリンターの用途を把握する必要がありそうです。家庭用プリンターを購入する目的はそれぞれ異なりますが、主に以下の目的で購入する方が多いようです。 ・子供の学習目的 ・ハンドメイド製品制作 ・CADのテストプリント ・3Dプリンターの理解を深めるため 家庭用3Dプリンターでも、本格的な造形物を制作することが可能ですが、主に、簡単な構造物の制作や、お子さんの学習理解を深めるために利用している方が多いようです。家庭用3Dプリンターで「CADの概念」を理解して、設計などの仕事に就く方も年々増加しているようです。 業務用3Dプリンターの主な用途 業務用3Dプリンターの造形方式は家庭用3Dプリンターの造形方式よりも多く存在しています。以下に業務用3Dプリンターの用途と造形方式を示します。 業務用3Dプリンターの用途 ・機械部品の制作...
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3dプリンター用無料データ配布サイトおすすめ9選!
礼に始まり礼に終わる。どうも合氣道初段 SK本舗の広報エリナです。 焼きそばは塩よりソース、たこ焼きはソースよりポン酢派です。おすおすっ! 3Dプリンターのデータを制作するには、CADや3DCGソフトの知識が必要になってくる。しかし、CADや3DCGソフトで3Dプリンター用のデータを制作することは、少し敷居が高いと感じる方も多いことだろう。私もだ。しかし安心してほしい。実は、3Dプリンター用のデータをダウンロードできるサイトが世の中には沢山ある。初めて3Dプリンターを利用する方でも、小さなお子さんでも、プリントデータの配布サイトを利用すれば、楽しく3Dプリンターを使用することができる。そこで今回は、おすすめの3Dプリンター用データ配布サイトを9つ紹介したい。 レッツダウンロード、レッツプリント! Thingiverse Thingiverseはアメリカの会社が運営している3Dプリンター用データ配布サイトだ。海外のクリエイターの作品を気軽にダウンロードすることができる。デザイン性が高く、機能性に優れた3Dデータが沢山アップロードされている。また、アップロードされた作品に評価をつけることができ、好きなクリエイターをフォローすることができるそうで,日本でも評判の3Dプリンター用データ配布サイトだ。 YouMagine YouMagineは人気3Dプリンターメーカーの「Ultimaker」が運営している3Dプリンター用データ配布サイトだ。Ultimaker製の3Dプリンターで快適に造形できるように作られており、日用雑貨からクリエイティブな芸術作品まで、幅広い3Dデータを配信している。主に海外のクリエイターが3Dデータをアップロードしていて、海外のクリエイターの楽しいアイディアが詰まったサイトだ。 DMM.make DMM.comが運営している3Dプリンター用データ配布サイトだ。クリエイターは無料で自分のショップを作ることができ、自分が制作した造形物を販売することができる。好きな造形物をカートに入れて支払いを済ませると、3Dプリンターで出力された造形物が送られてくる。無料で3Dデータだけダウンロードすることも可能とのことだ。主に日用雑貨が多く、スマホケースやフィギュアなどが多く販売されており、家に3Dプリンターがない方でも楽しめるサイトになっている。 MyMiniFactory ...
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SK本舗ユーザーのリレーコラム #02「3Dプリンターを使用したジュエリー製作」(Joh)
SK本舗ユーザーの皆様によるリレーコラムシリーズ第二弾は、3Dプリンターでシルバーアクセサリーの製作を行なっているJohさんです。 キャスタブルレジンを使った作業工程について詳しく解説してもらいました! 1.3D CADによるジュエリー製作 皆さんこんにちは。Steampunk Jewelry ForetのJohと申します。 長年シルバーアクセサリーの製作を行っておりましたが2012年より日本初のスチームパンクジュエリーブランド【Foret-フォーレ-】を立ち上げ、妻のMichikoと共に現在は山梨県富士吉田市の工房にて創作活動をしております。 当方が3Dプリンターを導入してからまだ1年と短いのでこのような場で発言していいのかどうか正直なところ戸惑いがありますが、3Dプリンターを導入するきっかけを与えてくださったSK本舗さんからの依頼ですので、ここでは僭越ながらも、3Dプリンターによるジュエリー製作の大まかな流れを紹介させていただきたいと思います。 この記事が、3D CADによるジュエリー製作に皆さんが興味を持っていただくきっかけの一つとなったら、たいへん幸いです。 2.ジュエリー業界と3Dプリンター そもそも、ジェリー業界と3Dプリンターはこれまでどのように関わってきたのでしょうか。一般にはあまり知られていませんが、実を言うとジュエリー業界では、かなり以前から3Dプリンターが活用されてきました。 しかし、価格面における高いハードルがあったために、個人で導入することはなかなか厳しかった、というのが長らくの実情でした。そうした状況を変えたのは、近年の3Dプリンタ機体の低価格化です。 かつては一機数百万円から数千万円はしていた機体が、現在では安いところでは一機数万円から数十万円くらい。この低価格化により、個人でも3Dプリンターが導入可能になり、実際に私の周りでも3Dプリンターを導入するデザイナーがどんどん増えてきています。 個人でも導入ができる低価格帯の3Dプリンターの進化は目覚しく、これからますますユーザーが増えていくと共に、3D CADからジュエリー業界に参入する方も多くなっていくだろうことは確実です。とはいえ、一体3Dプリンターをどのようにジュエリー製作に役立てていくのか、イメージがつかない方もまだまだ多いのではないでしょうか。 そこで、ここではまず、ジュエリー製作において3Dプリンターがどう活用されているのかを見ていきましょう。 3. ロストワックス製法って何? ...
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