Q. FDM 3Dプリンターのオーバーハングが汚い場合の改善方法
A. FDM 3Dプリンターのオーバーハング汚れを改善する方法を解説。サポート材設定、ノズル温度調整、モデル向き最適化など実践的な対策をご紹介します。
最終更新: 2026-05-04|SK本舗確認済み
FDM 3Dプリンターのオーバーハングが汚い原因
FDM 3Dプリンターでは、サポート材のない部分(オーバーハング)で造形品質が低下しやすくなります。これは、溶融した樹脂が下の層に適切に支持されず、垂れ下がったり歪んだりするために起こります。特に45度以上の角度では顕著です。
オーバーハング改善の主な対策
1. スライサーソフトで自動サポート生成を活用
Curaなどのスライサーソフトで「サポート材を自動生成」する機能を有効にしてください。サポート密度を調整することで、造形品質とサポート除去の手間のバランスを取ることができます。
2. モデルの向きを最適化
CADモデルの回転角度を工夫し、オーバーハング部分を減らす向きに調整することが効果的です。急な傾斜を緩和することで、サポート材の必要性を最小化できます。素材ではPLAが冷却の速さから最もオーバーハングに強い傾向があります。PETGは融点が高く冷却が遅いため、一般に45~55°程度までは扱えるものの、急角度ではPLAより垂れやすくなります。ABSやASAは熱収縮や冷却の難しさから、オーバーハング角度が急になるとサポートが必要になるケースが多くなります。
3. 冷却ファン設定の見直し
PLAなどの低温材料ではパーツクーリングファン出力を上げることで、オーバーハング下面が早く固化し垂れを抑えられます(ABS/ASAは逆に冷えすぎによる割れに注意)。
4. 造形速度とレイヤー高さの調整
オーバーハング部分のみ印刷速度を下げる「Slow down for overhangs」系の設定を有効にし、レイヤー高さを薄く(0.12~0.16mm程度)することで、ブリッジや急角度の仕上がりが向上します。
5. サポート材の最適化
水溶性サポート材を使用すると、後処理が簡単になります。
完成後の後処理
サポート材除去後、軽くヤスリがけすることで、サポート跡をきれいに仕上げることができます。仕上げにはサーフェイサーを薄く吹いてから再度ヤスリ掛けを重ねる方法が安全で確実です(PLAは60℃前後から軟化するため、ヒートガンでの過加熱は変形リスクがあります)。
Tips
テスト造形で複数のサポート密度設定を試し、最適なバランスを見つけることをお勧めします。同じモデルでも、プリンター環境や素材により結果は異なります。
本記事の確認体制:SK本舗が公式マニュアル・公式サポート情報をもとに確認しています。
最終更新:2026-05-04
一次ソース取得日:2026-05-04
