最終更新日:

SK本舗ユーザーのリレーコラム FDM編 #04 「AI 3Dモデリングでみんなクリエーター!」 MITSUKI

AI 3Dモデリングとは、人工知能技術を活用して2D画像から3次元データを自動生成する技術です。従来は高度なスキルが必要だった3Dモデリングを、誰でも手軽に楽しめる時代が到来しています。SK本舗は3Dプリンター・レジン・フィラメントの専門通販サイトとして、最新の3D技術トレンドをお客様にお届けしています。本記事では、2026年現在の最新3Dプリンターと組み合わせたAI 3Dモデリングの活用方法を、実例とともにわかりやすく解説いたします。

AI 3Dモデリングで作成された様々な立体作品の画像

リレーコラム前任の宇佐まりさんからバトンをいただき、第4回はMITSUKIが担当させていただきます。

3Dプリンターは、高性能、低価格、マルチカラー化でどんどん手軽になってきました。ネット上に様々な3Dデータも公開されており、印刷するだけで十分楽しめるようになってきました。

一方で、3Dデータ制作にはスキルが必要なのでオリジナル作品制作には少しハードルがあります。しかし、AI 3D生成を活用すれば誰でもオリジナル立体作品をつくれるポテンシャルがあるんです!

こちらの記事では、AIモデリングと3Dプリントの昨今事情と、誰でも楽しめる方法を、私の作品事例でご紹介したいと思います。

AI 3D生成の現状とトレンド

これまでジャンルを問わずいろんなAIを活用してきました。
画像や動画生成の進化は、皆さんも認識されてるかもしれませんが、2023年末頃から出始めてきたAI 3D生成も特にここ半年で飛躍的に進化しました。

例えばこちらは、左側は2024年9月、右は2026年9月に同じ画像で様々なサービスで3D生成し、一番良い結果だったものを並べています。画像の再現性、細部の緻密度合いなど1年で飛躍的に進化しました。

2024年と2026年のAI 3D生成技術の比較画像

私が使ったことのあるAI 3D生成の有名どころサービスだけでもこれだけあります。それぞれ得意不得意があり登録必要ですが、どれも無料で試せるのでぜひ使ってみてください。

Hitem3D https://hitem3d.ai/
Hunyuan https://3d.hunyuan.tencent.com/
Rodin https://hyper3d.ai/
TRIPO https://www.tripo3d.ai/
Meshy https://www.meshy.ai/

サービスごとに様々な機能がありますが、基本的には2D画像から3Dデータを生成してくれます。

私はGemini、ChatGPT、Grokや画像生成AIを使ってオリジナルの画像をつくり、それを元に3D生成し3Dプリント作品を制作するプロセスを色んなジャンルで試してきました。

カワイイキャラクターから、リアルなフィギュアまで画像に近い状態で3D化してくれます。

AI生成によるシンプルなキャラクターの3Dモデル

シンプルデザインのキャラクター

AI生成によるファッションモデルフィギュアの3Dプリント作品

ファッションモデルフィギュア


イラスト調の絵からも3D生成可能です。

イラスト調の画像から生成された3Dモデル

アイデア次第で色んなものを3Dで楽しめます。コツは背景がシンプルな画像の準備です。どのサービスも大体数分で3Dデータを生成してくれます。サービスごとに得意な分野が違いますので、無料分で色々試してみましょう!

AI 3D生成で作成された様々なモデルの例

AI 3D生成による多様な作品群の例

3Dプリンターで出力された様々なAI生成フィギュア

マルチカラー3Dプリントで仕上げられたAI生成モデル

ペット写真から生成されたキーホルダータイプの3Dモデル

ペットの写真からキーホルダーを作ることもできます。

すべて画像1枚(AI生成画像か写真)からAIで3Dデータ生成し3Dプリントしています。スライサーで色を塗り分けてマルチカラー印刷したものもあります(一部筆塗り塗装)。

私もまだ試せていませんが、色数や色を調整し色が分かれた状態でスライサーにインポートできるサービスも出始め、より簡単で手軽にマルチカラー印刷でも楽しめるようになってきました。

とても手軽で楽しいAIによる3D生成ですが、今後もみなさんが気持ちよくAIを活用し、創作を楽しむために注意する点もあります。

使用する際は、著作権、肖像権、意匠権などに十分に配慮しましょう!
例えば、有名人の写真やデザイン自体に意匠権のあるロボットなど、そのまま引用し3D生成など二次利用した際は、権利に抵触する可能性があります。

何より、陶芸教室の様に自分でつくったオリジナル作品の方が、より楽しめますし愛着もわくので、ぜひオリジナル作品で楽しみましょう!

誰でも簡単!AIでオリジナル3Dプリント作品づくり

比較的簡単に、AIでオリジナル作品をつくれる方法を2つご紹介いたします。無料版やお試し期間で十分に楽しめる内容です。ぜひ試してみてください!

① AI生成による立体文字のつくり方

名前や言葉を3Dにして、キーホルダーやインテリアグッズをつくってみましょう!

①-1 画像準備

GeminiかChatGPTで画像生成します。(無料版でもできます)

「〇〇という文字をムチムチの立体文字の画像にして、文字はつや消しグレーで背景は白で」

〇〇の部分に、ひらがな、アルファベット、カタカナなどで好きな字を入れて入力してみてください。文字数が多かったり、漢字が含まれると再現できない場合があります!
(つや消し色の指示は形がわかりやすくなるためです)

AI生成した立体文字の画像例

3Dプリントするには、文字同士がくっついた方がいいのでくっついてない場合は「もっとムチムチにして」とお願いして、くっついた状態のムチムチ文字にしましょう!

①-2 立体生成

できた画像を、AIサービスで立体にしてみましょう。シンプルな形状ならどのサービスでも再現できますが、今回はRodin(ロダン)https://hyper3d.ai/ を使ってみましょう!

Rodin(ロダン)AI 3D生成サービスの操作画面

登録して、+マークから生成した画像をインポートし、生成ボタンをクリックすると3Dデータ生成がはじまります。

①-3 3Dデータ書出し

生成ボタンをクリックしてから少し待てば画面が出ます。左側の画面内でクリックしたままグリグリすれば3Dデータがプレビューできます。

「モデル確認」をクリックすればモデル形状を生成していきます。完了すれば、右下に「ダウンロードボタン」が出ます。そのままクリックすればOBJでデータが書き出されます。

3Dモデル生成完了後のプレビュー画面

3Dデータのダウンロード画面

①-4 スライサーにインポート

OBJデータをインポートし、大きさや厚み、サポートなど調整してみましょう。少し位置を下げて、テーブルに少しだけ埋まった状態でスライスすれば底面が平面になって、3Dプリントしやすくなります。

スライサーソフトでの3Dデータ調整画面

スライス後の3Dプリント設定画面

100円均一の金具をつければお名前キーホルダーも作れます。

完成したお名前キーホルダーの写真

② ラクガキから3Dフィギュアのつくり方

自分で描いたラクガキや、子供の描いた絵から立体フィギュアをつくってみましょう!

②-1 ラクガキ準備

ラクガキを準備しましょう!下手でも大丈夫です。シンプルで単純な方がいいです!何かに描いて写真をとりましょう!私はポストイットにオバケをラクガキしました。

ポストイットに描かれたオバケのラクガキ

注意:手や足など線1本で描いてしまうと3Dプリントするには細くなりすぎます。

②-2 画像準備

ラクガキ写真を、GeminiかChatGPTに上げて、下記説明で3D画像をお願いしてみましょう。

「3DCGっぽい立体的な画像にして」

すると立体的な画像にしてくれるので、保存しましょう。

AI生成された立体的なオバケキャラクター

②-3 AI 3D生成

Hunyuan https://3d.hunyuan.tencent.com/ で3D生成してみましょう。

登録すると無料で試せます。(私は日本語翻訳してつかってます)
保存した画像をアップロードして生成ボタンをクリックすれば立体が生成されます。

Hunyuan 3D生成サービスの操作画面

②-4 データダウンロード

少し待てば、立体が生成されます。データ形式を選んで(OBJかSTL)ダウンロードしてみましょう。

3Dデータのダウンロード選択画面

②-5 スライサー設定と3Dプリント

スライサーにインポートして、設定や色塗りをやって3Dプリントしましょう!

3Dプリンターでの出力中の様子

完成したオバケフィギュアの写真

あなたがデザインした、世界に一つのオリジナルフィギュアができました!

権利やAIサービスの使用範囲やライセンスなど気を付ける必要はありますが、ご自身でデザインしたデータを高品質フィラメントで3Dプリントで作るのは本当に楽しいのです。

みなさんの創作のお手伝いになっていれば幸いです!

記事を最後までご覧いただきありがとうございました。

AI 3Dモデリングでよくある質問

AI 3D生成サービスは本当に無料で使えるの?

はい、本記事で紹介したRodin、Hunyuan、TRIPOなどのAI 3D生成サービスは、基本的に無料プランが用意されており、お試しで十分楽しめます。月あたり数回程度の生成であれば無料枠内で利用できるサービスが多いです。

3Dプリンターを持っていない場合、AI生成した3Dデータはどうすれば良い?

3Dプリンターをお持ちでない場合は、SK本舗の3Dプリンターをご検討いただくか、3Dプリント代行サービスを利用することも可能です。また、データをVRやARで楽しむという選択肢もあります。

AI生成した3Dデータの著作権はどうなるの?

元画像の著作権を侵害していない場合、基本的にはデータの利用者に権利があると考えられますが、各AIサービスの利用規約を必ず確認してください。また、有名人の写真や既存キャラクターの画像を使用した場合は、肖像権や著作権に注意が必要です。

AI 3D生成がうまくいかない時はどうすれば良い?

背景がシンプルで、被写体がはっきりと写っている画像を使用することが重要です。また、複雑すぎる形状や細すぎるパーツがある場合は、事前に画像を調整することで成功率が高まります。複数のAIサービスを試してみることもおすすめです。

《SK本舗ユーザーのリレーコラムFDM編》

#01「BambuLab 自動化のススメ」|Psych0h3ad

#02「3Dプリンタってどれくらい電気代が掛かるの!?」|しぶちょー

#03 「スライサーソフトで作れちゃう!カンタンおなまえキーホルダー」|宇佐まり

【3Dプリンターをお探しですか?】

SK本舗は国内最大級の3Dプリンター専門店です。Bambu Lab・Elegoo・Anycubic等の正規代理店として、安心のサポートをお届けします。