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素材選定フローチャート|Bambu Lab用途別フィラメントの選び方

FDM 3Dプリンター ガイド | Bambu Lab全機種比較 フィラメント比較 素材選定 Bambu Studio設定 FDM vs 光造形
📌 現行ラインナップと旧機種について
本記事には、旧機種(X1 Carbon / X1C / P1S / P1P など)の設定例も参考情報として掲載しています。2026年現在、SK本舗で販売中のBambu Lab FDM現行ラインナップは A1 mini / A1 / P2S / X2D / H2S / H2D / H2C および X1E Combo(法人向け)です。これからご購入される方は現行機種をご検討ください。旧機種をお使いの方は本記事の設定例をそのまま参考にしていただけます。

SK本舗 テクニカルシリーズ「Bambu Lab 素材別最適化」

第5回 / 全5回(最終回)

第1回:PLA|第2回:PETG & ABS|第3回:ASA & PA|第4回:TPU|第5回:素材選定フローチャート(本記事)

※本記事はBambuStudio環境を前提としています。OrcaSlicerをお使いの場合は設定名が異なる場合があります。

「どの素材を使えばいいの?」に5分で答えます

この記事は、シリーズ全5回の最終回であり「総まとめ」です。第1回〜第4回で解説したPLA・PETG・ABS・ASA・PA・TPU、そのすべてを横断的に比較し、「あなたの用途に最適な素材はこれ」を最短で導き出すための実用リファレンスです。

ブックマークして、次にフィラメントを選ぶときに開いてください。長い文章を読む必要はありません。フローチャートをたどるか、用途別の表を見れば答えが出ます。

━━ 選ぶ ━━

フローチャート:5つの質問で素材が決まる

「選択肢が多すぎて決められない」。わかります。でも実は、以下の5つの質問に順番に答えるだけで、ほぼ確実に最適な素材にたどり着けます。上から順に「Yes / No」で進んでください。

Q1. 屋外で使いますか?(紫外線・雨に晒される環境)
→ Yes:屋外で使う
Q1a. 80℃以上の高温環境?
(直射日光下の黒い筐体、エンジンルーム近く等)
→ Yes → PA-CF または PC
HDT 150℃以上+高UV耐性 → 第3回参照
→ No → ASA
屋外の定番。UV耐性最強、HDT約100℃ → 第3回参照
→ No:屋内で使う → Q2へ
Q2. 55℃以上の耐熱性が必要ですか?(車内、熱源の近く、温水が触れる等)
→ Yes:耐熱が必要
Q2a. どのくらいの耐熱が必要?
→ ~70℃程度 → PETG
HDT約70℃、印刷しやすい → 第2回参照
→ ~95℃程度 → ABS
HDT約95℃、密閉チャンバー推奨 → 第2回参照
→ 100℃以上 → PA-CF / PC / PPS
上級者向け。H2シリーズまたはX1E推奨 → 第3回参照
→ No:室温環境で使う → Q3へ
Q3. 柔軟性(ゴムのようにしなる性質)が必要ですか?
→ Yes:柔軟性が必要
TPU 95A(汎用)/ TPU 68D(やや硬め)
スマホケース、バンパー、ガスケット → 第4回参照
→ No:硬い素材でOK → Q4へ
Q4. 何を一番重視しますか?
コスト・手軽さ
PLA Basic
最安・最簡単・色豊富 → 第1回参照
見た目の仕上がり
PLA Matte or PLA Silk
Matte=積層痕軽減 / Silk=光沢 → 第1回参照
衝撃に強い(靱性)
PLA Tough+ or PETG
Tough+=PLA互換 / PETG=耐熱も欲しいなら → 第1回第2回参照
軽量・高剛性
PLA-CF or PA-CF
PLA-CF=手軽 / PA-CF=最強だが上級者向け → 第1回第3回参照
マルチカラー作品
PLA(AMS最適)
色替えロスが最少、Matte同士が特にきれい → 第1回参照

どうでしたか? 5つの質問に答えるだけで、14種類以上の素材から1〜2種類に絞り込めたはずです。もし「まだ迷う」という方は、次の用途別マトリクスを見てください。

用途別おすすめ素材マトリクス

「作りたいものは決まっているけど、素材がわからない」。そんなときはこの表を見てください。16の代表的な用途に対して、おすすめ素材・代替素材・理由・詳細記事へのリンクをまとめました。

用途 おすすめ素材 代替素材 選定理由 詳細
プロトタイプ全般 PLA Basic PETG 最安・最速・失敗しにくい。形状確認が目的なら十分 第1回
フィギュア・模型 PLA Matte PLA Basic 積層痕が目立たず、塗装下地としても優秀 第1回
車載パーツ ABS PETG / ASA 車内80℃超に耐えるHDT約95℃。外装ならASA 第2回
屋外パーツ全般 ASA ABS(短期のみ) UV耐性に優れ、長期の屋外設置でも劣化しにくい 第3回
ギア・機械部品 PA-CF PA6-GF / PLA-CF 高剛性+耐摩耗+耐熱。ナイロンの自己潤滑性がギアに最適 第3回
スマホケース TPU 95A TPU 68D 衝撃吸収+柔軟性。95Aがちょうど良い硬さ 第4回
花瓶・インテリア PLA Silk PLA Galaxy / Wood メタリック光沢がスパイラルベースモードで映える 第1回
治具・ジグ PLA Tough+ PETG / PLA-CF 寸法精度が高く、衝撃にも強い。加工熱がかかるならPETG 第1回
食品接触パーツ PETG(要条件確認) FDA準拠グレードあり。ただしFDM造形品は原則非推奨(層間の菌繁殖リスク) 第2回
透明パーツ PETG Translucent PLA(半透明色) PETGの方が透過率が高い。スパイラルベースモードで最大透明度 第2回
コスプレ小道具 PLA Basic / Matte PLA Silk(金属感) 軽量+後加工しやすい。大型パーツは分割印刷で 第1回
教育用模型 PLA Basic PLA Matte 安全・安価・臭いが少ない。マルチカラーで色分け教材にも 第1回
ガーデニング用品 ASA PETG(日陰のみ) プランターラベル、ホースクリップ等。UV+水に強い 第3回
シール・ガスケット TPU 95A TPU 68D(高圧用) 密閉性が必要な用途にはTPUの弾性が不可欠 第4回
耐熱が必要な筐体 ABS PA-CF / PC 電子機器の筐体はABSが定番。100℃以上ならPA-CF 第2回
マルチカラー作品 PLA(AMS使用) PETG(AMS使用) PLAは色替え時の温度差が小さく、パージ量最少 第1回

※用途によっては複数の素材が候補になります。迷う場合はフローチャートも併用してください。

━━ 比べる ━━

全素材スペック比較表

シリーズ全5回で扱った14素材を、1つの表で横断比較します。「あの素材のノズル温度いくつだったっけ?」と思ったときはここを見てください。

素材 ノズル温度 ベッド温度 チャンバー HDT 収縮率 ノズル 吸湿 AMS 難易度
PLA Basic 220℃ 35〜55℃ 不要(開放推奨) ~55℃ 0.3〜0.5% 真鍮OK ★☆☆☆☆
PLA Matte 220℃ 35〜55℃ 不要 ~55℃ 0.3〜0.5% 真鍮OK ★☆☆☆☆
PLA Silk 230℃ 35〜55℃ 不要 ~55℃ 0.3〜0.5% 真鍮OK ★☆☆☆☆
PLA Tough+ 220〜235℃ 35〜55℃ 不要 ~55℃ 0.3〜0.5% 真鍮OK ★☆☆☆☆
PLA-CF 230℃ 55〜65℃ 不要 ~58℃ 0.3〜0.5% 硬化鋼必須 ★★☆☆☆
PETG Basic 240〜260℃ 70〜80℃ あると安定 ~70℃ 0.3〜0.6% 真鍮OK ★★☆☆☆
PETG CF 250〜270℃ 70〜80℃ あると安定 ~75℃ 0.3〜0.5% 硬化鋼必須 ★★☆☆☆
ABS 250〜270℃ 90〜110℃ 必須(密閉) ~95℃ 0.5〜0.8% 真鍮OK 低〜中 ★★★☆☆
ABS-GF 260〜280℃ 90〜110℃ 必須(密閉) ~105℃ 0.4〜0.6% 硬化鋼必須 低〜中 ★★★☆☆
ASA 250〜270℃ 90〜110℃ 必須(密閉) ~100℃ 0.5〜0.7% 真鍮OK ★★★☆☆
PA6-CF 270〜300℃ 90〜100℃ 必須(50℃+) ~170℃ 0.5〜1.5% 硬化鋼必須 非常に高 △(AMS HT推奨) ★★★★☆
PA6-GF 270〜300℃ 90〜100℃ 必須(50℃+) ~160℃ 0.5〜1.5% 硬化鋼必須 非常に高 △(AMS HT推奨) ★★★★☆
PA612-CF 260〜290℃ 80〜100℃ 必須(45℃+) ~150℃ 0.5〜1.2% 硬化鋼必須 △(AMS HT推奨) ★★★★☆
TPU 95A 220〜240℃ 35〜55℃ 不要 ~60℃ 0.5〜1.5% 真鍮OK 中〜高 ×(直接フィード推奨) ★★★☆☆

※ HDT = 荷重たわみ温度(0.45MPa基準)。収縮率はBambu Lab公式プロファイル基準。難易度は印刷設定の難しさを5段階で表示。

表の読み方のヒント

チャンバーが「必須」の素材(ABS、ASA、PA系)は、オープンフレーム機(A1/A1 mini)では基本的に印刷できません。密閉チャンバー付きのプリンターが必要です。

硬化鋼ノズルが「必須」の素材はカーボンファイバー(CF)やガラスファイバー(GF)入りです。真鍮ノズルで使うと数十グラムで摩耗して穴径が広がり、精度がガタ落ちします。

吸湿が「非常に高」のPA系素材は、開封後すぐに使い切るか、乾燥ボックスから直接フィードする必要があります。数時間の放置で印刷品質が劣化することもあります。

プリンター × 素材 対応表

「自分のプリンターでこの素材は使えるの?」。ここが最も実用的な表かもしれません。お使いのプリンターの列を見れば、使える素材と使えない素材が一目でわかります。

素材 H2S H2D H2C P2S X1C X1E X2D P1S A1 A1 mini
PLA
PLA-CF
PETG
PETG CF
ABS × ×
ABS-GF × ×
ASA × ×
PA6-CF × ×
PA6-GF × ×
PA612-CF × ×
TPU 95A

◎ = 最適(推奨構成)/ ○ = 対応(問題なく使用可能)/ △ = 条件付き(設定の工夫やノズル交換等が必要)/ × = 非推奨(チャンバーなし等の構造的制約)

凡例の補足

H2S / H2D / H2Cが◎だらけなのは、アクティブチャンバー加熱65℃+ノズル最大350℃という仕様が全素材をカバーするからです。これらはまさに「全部入り」のプリンターです。

X2Dもアクティブチャンバー加熱65℃+ノズル最大300℃を備え、X1 Carbonの後継モデルとして素材対応力が大幅に向上しています。デュアルノズル(メイン+補助)によりPVAなどのサポート材を自動で使い分けられるため、複雑な形状のABS・ASA・PAパーツでもサポート除去が容易です。PA-CF/GFなど高温素材にも対応し、H2シリーズに匹敵する素材カバー範囲を持っています。X2D商品ページはこちら →

A1 / A1 miniのABS・ASA・PA系が×なのは、エンクロージャーがないためです。密閉環境なしではこれらの素材は反り・層間剥離が頻発します。ただしA1/A1 miniはPLAとTPUに関しては、オープンフレームならではの冷却効率で最高の結果が出ます。

P1S / P2S / X1Cの△は、パッシブチャンバー加熱(密閉はできるがアクティブ加熱なし)でPA系のチャンバー温度要件を十分に満たせない場合があることを意味します。小型パーツなら問題ないことも多いですが、大型パーツでは反りのリスクがあります。

X2Dはこの課題を解決するモデルです。X1 Carbonの後継として造形サイズ256×256×260mm・アクティブチャンバー65℃を搭載し、PA系素材も安定して印刷できます。さらにデュアルノズルで剥がせるサポートが使えるため、PA-CFの複雑形状パーツにも対応します。単体¥126,000(税込)から導入できるため、X1Cからのアップグレードや、H2シリーズまでは不要だがPA系を安定して使いたい方に最適な選択肢です。

━━ 揃える ━━

「迷ったらこれ」プリンター別おすすめ構成

全部の素材を揃える必要はありません。お使いのプリンターに合わせて、以下の組み合わせを揃えておけば大半の用途をカバーできます。

H2S / H2D / H2Cユーザー:6素材で「何でもできる」構成

推奨素材セット

PLA Basic / Matte 日常のプロトタイプ、マルチカラー作品
PETG 機能パーツ、中程度の耐熱が必要な部品
ABS 車載パーツ、電子筐体、高耐熱が必要な部品
ASA 屋外パーツ全般
PA-CF ギア、高負荷構造部品、耐熱+高強度
TPU 95A 柔軟パーツ、ケース、ガスケット

H2シリーズはアクティブチャンバー加熱65℃+ノズル350℃で全素材に対応。3Dプリンターでできることの100%を引き出せます。PA-CFを使う場合は硬化鋼ノズルとAMS HTをお忘れなく。

P2S / X2Dユーザー:3素材で大半をカバー

推奨素材セット

PLA Basic / Matte 日常使い全般
PETG 機能パーツ、耐熱・耐衝撃が欲しい場面
ABS 車載パーツ、筐体、高耐熱用途

密閉チャンバー(パッシブ)があるのでABSもOK。この3素材でプロトタイプから実用パーツまで8割の用途をカバーできます。屋外用途が出てきたらASAを追加。

P1Sユーザー:2素材で十分

推奨素材セット

PLA Basic / Matte 日常使い全般
PETG 強度・耐熱が欲しい場面

P1Sでもチャンバー密閉でABSは使えますが、セットアップにやや慣れが必要です。まずはPLA+PETGで始めて、慣れてきたらABSやASAに挑戦するのがおすすめ。

A1 / A1 miniユーザー:2素材が最適解

推奨素材セット

PLA Basic / Matte ほぼ全ての用途
TPU 95A 柔軟パーツ、ケース、バンパー

オープンフレームはPLAとTPUに最適な環境です。冷却効率が高く、チャンバー内の熱によるヒートクリープの心配がありません。PETGも使えますが、ドラフトシールド等の工夫が必要です。ABS/ASA/PA系はエンクロージャーなしでは非推奨です。

コストパフォーマンス比較

性能だけでなく、コストも素材選びの重要な要素です。ここではBambu Lab純正フィラメントの1kgスプールの概算価格と、1gあたりの単価をまとめます。

素材 1kgスプール
概算価格(税込)
g単価 コスパ評価 備考
PLA Basic ~¥3,500 ~¥3.5/g ◎ 最良 プロトタイプの量産に最適
PLA Matte / Silk ~¥3,800 ~¥3.8/g Basicと大差なし
PLA Tough+ ~¥3,800 ~¥3.8/g 強度UPでこの価格は優秀
ABS ~¥3,500 ~¥3.5/g 耐熱性能の割に安い
PETG ~¥4,000 ~¥4.0/g ○ 良好 バランスの良い価格帯
ASA ~¥4,500 ~¥4.5/g 屋外用途の必要経費と考えて
TPU 95A ~¥5,000 ~¥5.0/g 代替手段がないので価格は受容
PLA-CF ~¥6,000 ~¥6.0/g +硬化鋼ノズルのコストも考慮
PA-CF ~¥8,000 ~¥8.0/g +乾燥ボックス・AMS HTのコストも

※ 価格は2026年4月16日時点の概算です。最新の正確な価格はSK本舗の各商品ページをご確認ください。

コスト最適化のヒント

プロトタイプはPLA Basicで。形状確認が目的なら最安素材で十分です。最終版だけ目的の素材に切り替えましょう。プロトで3回印刷し直しても、PLA Basicなら材料費は数百円で済みます。

サードパーティも検討を。SK本舗のGENESIS PLA+は¥2,475/kg(定期購入なら¥1,238/kg)で、純正PLAの約半額です。AMS互換性も検証済みなので、量産やコスト重視の場合はおすすめです。

CF系素材はノズルコストも加算して。PLA-CFやPA-CFは硬化鋼ノズルが必須で、ノズル自体が約¥3,000〜5,000します。ただし硬化鋼ノズルは真鍮より遥かに長寿命なので、長期的には元が取れます。

━━ 管理する ━━

保管・乾燥まとめ表

フィラメントの性能を最大限引き出すには、適切な保管と乾燥が不可欠です。特にPA系は数時間の放置で品質が劣化するレベルの吸湿性を持っています。全素材の保管条件をまとめました。

素材 吸湿しやすさ 乾燥温度 乾燥時間 保管方法
PLA全般 低(数週間は平気) 45〜55℃ 6〜8時間 密閉袋+シリカゲルで十分。室温保管OK
PETG 中(1〜2週間で影響あり) 55〜65℃ 6〜8時間 密閉容器+シリカゲル推奨
ABS 低〜中 60〜80℃ 4〜6時間 密閉袋+シリカゲルで十分
ASA 60〜80℃ 4〜6時間 密閉袋+シリカゲルで十分
PA6-CF / PA6-GF 非常に高(数時間で影響) 70〜80℃ 8〜12時間 乾燥ボックスから直接フィード必須。AMS HT推奨
PA612-CF 高(半日で影響あり) 70〜80℃ 8〜12時間 乾燥ボックスから直接フィード推奨
TPU 95A 中〜高(1週間で影響あり) 50〜60℃ 4〜8時間 密閉容器+シリカゲル。長期保管時は真空パック

※ 乾燥温度はフィラメントドライヤー使用時の目安。AMS 2 Pro内蔵ヒーターは最大55℃。スプールの変形を防ぐため、55℃以下での乾燥が安全です。

吸湿のサインと対処法

フィラメントが湿気を吸っているサインは素材を問わず共通です。

パチパチ音 ― ノズルから小さな破裂音が聞こえる。水分が蒸発して泡立っている証拠です。最も分かりやすいサイン。

糸引きの増加 ― 以前は出なかったトラベル痕が目立つようになった。水分が粘度を変えてリトラクションが効きにくくなっています。

表面のブツブツ ― 印刷面に小さな気泡痕が点在する。水蒸気が表面に出てきた痕跡です。

フィラメントが脆くなる ― 曲げると折れる。特にPLAとPETGで顕著です。

これらの症状が出たら、上の表の温度・時間で乾燥してください。乾燥ボックスがない場合は、食品用オーブン(温度設定が正確なもの)でも代用できますが、温度ムラに注意が必要です。

保管の基本ルール(全素材共通)

密閉容器にシリカゲル50g以上を入れて保管。100均の小型湿度計を一緒に入れておくと安心です。湿度30%以下を維持できれば理想的。シリカゲルの色が変わったらオーブン120℃で2時間加熱して再生できます。

AMS 2 Proには内蔵ヒーターがあり、PLAやPETGの軽度な吸湿なら装着したまま乾燥できます。PA系の本格的な乾燥には別途フィラメントドライヤーが必要です。

━━ 買う ━━

SK本舗フィラメントラインナップ

SK本舗では、Bambu Lab純正フィラメントに加えて、複数のブランドを取り扱っています。それぞれの特長と使いどころを整理しました。

Bambu Lab 純正フィラメント

最も安心・確実な選択肢です。RFID対応により、AMS/AMS 2 ProにセットするだけでBambuStudioが自動で最適なプロファイルを適用します。温度やフロー率を手動で設定する必要がなく、初心者の方にも安心です。PLA・PETG・ABS・ASA・PA・TPUの全素材ラインナップに加え、Support for PLAなどの専用サポート材も揃っています。

こんな方に:設定に悩みたくない。確実に動くものが欲しい。RFID自動認識の便利さを享受したい。

GENESIS(SK本舗オリジナル)

SK本舗のフラッグシップPLA+です。通常PLAより層間密着が強く、細いパーツでも折れにくい。滑らかな押出性でノズル詰まりも少ないです。全9色、¥2,475(税込)/kg。定期購入なら¥1,238(税込)/kgと純正の約半額。AMS互換性も検証済みです。

こんな方に:コストを抑えたい。量産する。PLA+の強度が欲しい。

GENESIS PLA+ 1kg ¥2,475(税込)定期購入 ¥1,238(税込)/kg

kexcelled3d

マット、グラデーション、UV色変化(日光で色が変わる)、難燃PLAなど、個性的なバリエーションが揃うブランドです。「普通のPLAに飽きた」「人と違うものを作りたい」方におすすめ。径精度が安定しているためAMS相性も良好です。

こんな方に:ユニークな素材を試したい。グラデーションやUV変色で遊びたい。

kexcelled3dシリーズ一覧

eSUN

世界的に定評のあるフィラメントメーカーです。PLA+、PETG、ABS、ASA、TPU、ナイロンなど幅広い素材を展開。特にeSUN PLA+はコストパフォーマンスに優れ、安定した品質で人気があります。

こんな方に:幅広い素材を1ブランドで揃えたい。実績のあるメーカーを選びたい。

Polymaker

高品質なエンジニアリングフィラメントで知られるブランドです。PolyLite、PolyMax、PolyMideなど、用途に応じた製品ラインが充実しています。特にPA系(PolyMide CoPA、PA6-CF)は品質の高さに定評があります。

こんな方に:エンジニアリング用途で高品質な素材が必要。PA系を本格的に使いたい。

フィラメント全商品一覧

上記以外にもSK本舗では多数のフィラメントを取り扱っています。素材別・ブランド別に探せます。

SK本舗 フィラメント全商品一覧

シリーズを終えて ― まとめ

全5回にわたるBambu Lab素材別最適化シリーズ、お読みいただきありがとうございました。最後に、このシリーズのエッセンスを3つにまとめます。

1. 「万能素材」は存在しない。PLAは印刷しやすいが耐熱55℃。ABSは耐熱95℃だが密閉チャンバーが必要。PA-CFは最強だが吸湿管理が大変。それぞれの素材に得意・不得意があり、用途に合わせて選ぶことが最良の結果を生みます。

2. 迷ったらPLAから始めて、足りない性能を基準に次の素材を選ぶ。「耐熱が足りない」→ PETG/ABS。「屋外で劣化した」→ ASA。「割れやすい」→ PLA Tough+/PETG。「柔らかくしたい」→ TPU。PLAの限界を実感してから素材を変える方が、選択に納得感があります。

3. プリンターの性能が「使える素材の幅」を決める。A1/A1 miniならPLA+TPU。P2S/X2DならPLA+PETG+ABS。X2DならPLA+PETG+ABS+PA系まで安定対応。H2シリーズなら全素材。プリンター購入時に「将来どんな素材を使いたいか」を考えておくと、後悔の少ない選択ができます。

各記事はブックマークしておいて、実際に印刷する前に該当の章だけ見返してもらえれば嬉しいです。ご質問やフィードバックは、SK本舗お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

📚 Bambu Lab 素材別最適化シリーズ

第1回:PLA完全攻略ガイド

第2回:PETG & ABS完全攻略ガイド

第3回:ASA & PA完全攻略ガイド

第4回:TPU完全攻略ガイド

▶ 第5回:素材選定フローチャート(本記事)

【この記事で紹介した商品をチェック】

SK本舗は国内最大級の3Dプリンター専門店です。Bambu Lab・Elegoo・Anycubic等の正規代理店として、安心のサポートをお届けします。