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FDM 3Dプリンターのオートレベリングが失敗する原因

FDM 3Dプリンターのオートレベリングが失敗する主な原因

FDM 3Dプリンターのオートレベリング機能は、ノズルとベッド先端の距離を自動測定し、Z軸の補正値を計算する仕組みです。失敗する場合は、機械的な汚れ・歪みか、センサーの設定ミス・故障のどちらかに原因が集約されます。

主な原因

  1. ベッド表面の汚れ・油分:指紋やフィラメント残渣、糊(マグネティックビルドプレートでは特に)があると、ストレインゲージ式・接触式センサーが誤検知します。IPAで脱脂してから再試行してください。
  2. ノズル先端のフィラメント付着:前回印刷の溶融樹脂がノズル先端に残ると、ノズルタッチ式(Bambu Lab X1C・X2D・P1S・P2S・H2系:ヘッド内蔵の歪みゲージ/ロードセルで反力を検出/A1・A1 mini:ノズル先端のひずみゲージで反力を検出)で距離測定が狂います。加熱状態で柔らかい樹脂を拭き取るか、コールドプルで除去してください。
  3. センサー/プローブの汚れ・取り付けズレ:プローブ降下式(BLTouch/CR Touch)はピン先端にホコリ・油が付くと反応が鈍ります。誘導式センサーは金属異物の付着で誤検知。LiDAR搭載機(Bambu Lab X1C/X1E)はレンズの汚れ・反射板の汚損で精度低下。柔らかい布/エアダスターで清掃し、ノズルとセンサーの相対高さ(オフセット)が正しいか確認します。
  4. ベッドの平面歪み:オートレベリング機能はZ補正をかけますが、補正範囲を超える歪み(中央が0.5mm以上凹む等)は補正しきれず失敗します。ガラスベッドの割れ、PEI板の反り、固定ネジの緩みを確認してください。
  5. ノズル温度・ベッド温度:機種によっては「冷間で測定」「印刷温度で測定」が決まっています。温度条件を間違えるとレベリング失敗・初期層失敗の原因になります(Bambu Lab X1C/X2D/P1S 等は印刷温度近傍でキャリブレーションを実施)。
  6. ファームウェア/キャリブレーションデータの破損:再起動・再キャリブレーションで多くは解消します。改善しない場合はファームウェア再書き込みを検討します。

機種別の補足(方式別分類)

A. ノズルタッチ式(歪みゲージ/ロードセル)+LiDAR併用機

  • Bambu Lab X1C / X1E:ヘッド内蔵の歪みゲージ/ロードセルによるノズルタッチ式に加え、Micro LiDARで初期層のスキャンを実施。機体上のタッチスクリーンから「設定 > メンテナンス > キャリブレーション」を実行。失敗ループ時は ノズル先端の樹脂残渣除去・ビルドプレート脱脂・LiDARカバー/反射板の清掃 を最優先で実施

B. ノズルタッチ式(歪みゲージ/ロードセル)単独機

  • Bambu Lab X2D / P1S / P2S / H2系:ヘッド内蔵の歪みゲージ/ロードセルがノズル先端でベッドを軽く突いて高さを検知(LiDARなし)。タッチスクリーン/Bambu Handyから自動キャリブレーション。ノズル先端の樹脂残渣除去とビルドプレート脱脂を最優先
  • Bambu Lab A1 / A1 mini:ノズル先端のひずみゲージ(フォースセンサー)で6×6=36点の高さマップを生成(LiDARは搭載されません)。ノズル先端の樹脂残渣除去とビルドプレート脱脂が最優先

C. プローブ降下式(BLTouch/CR Touch 系)

  • Creality Ender-3 V3 系(V3 SE/V3 KE/V3 Plus)・K1 系:CR Touch の取り付け高さがノズルから 約2mm下 になっていることを確認。緩むとプローブが床に当たって失敗します。プローブ本体の固定ネジ・ケーブル接続も併せて確認
  • ELEGOO Neptune 4 系:プローブ降下式センサ採用。プローブ先端の汚れ/ぐらつき/ケーブル接続を確認

D. その他(メーカー独自方式)

  • Anycubic Kobra 系:LeviQ 2.0 は印刷前ヒーティングまで含めた自動キャリブレーションです。手動でZオフセットを変えた場合は再リセットが有効
  • ELEGOO Centauri Carbon 系:自動レベリング機能内蔵。本体タッチパネルから自動キャリブレーションを実行

それでも解決しない場合

上記の確認を試してもオートレベリングが機能しない場合は、センサー本体の故障の可能性があります。メーカーサポートに相談するか、純正交換用センサーの購入を検討してください。SK本舗で正規取扱中の機種はサポート窓口の案内も含めご相談いただけます。