SK本舗 公式ガイド / 光造形(LCD・DLP・MSLA)

光造形レジンの選び方用途・洗浄方式・仕上げから、自分に合う1本へ

試作で形を確かめる、作品を飾る、部品として使う。まず用途を決め、洗浄方法と仕上がりの希望を合わせて候補を絞りましょう。水洗い・ABSライク・タフ・柔軟・特殊用途まで、違いと選ぶ理由をまとめました。

405nm対応波長は確認の出発点。
機種・材料の対応条件も確認します
2洗浄方式は水洗いとアルコール。
作業場所と洗浄液の管理で比べます
3用途・洗浄環境・仕上げ。
この3問で候補は絞れます
01

3つの質問で、候補は絞れる

レジン選びで迷うのは、選択肢が多いからではなく、比べる順番が決まっていないからです。次の3つを上から順に答えると、候補は自然に絞られます。強度や精度の細かい比較は、そのあとで構いません。

Q1. 何を作りますかいちばん効くのはここです
試す・形を確かめる→水洗い系(水だけで洗えて速い。試作・モックアップ向き)
熱がかかる場所で使う→耐熱の考え方(該当は少数です)
Q2. 洗浄はどこでやりますか洗浄液の管理と換気を確認します
洗浄用アルコールを使わない→水洗いタイプ(容器にためた水で洗浄。洗浄水は回収します)
アルコールを安全に管理できる→アルコール洗浄タイプも候補に。どちらも換気・保護具が必要です
これから道具を揃える→業務用レジン洗浄セットから
Q3. 仕上げをしますか色の選択がここで決まります
塗装する→灰色。造形の状態を目で確かめやすく、下地とも相性が良い色です
塗装しない→完成色をそのまま。濃い色は露光を長めに
透けさせたい→SK新高透明度レジン
色を自分で作りたい→SK CHARACRI RESIN(調色用)
3つとも決まらないときの1本

まず練習と試作から始めるなら SK水洗いレジン です。洗浄用アルコールを使わず、色数も揃っています。洗浄容器・換気・保護具を用意し、使った水は回収します。ここで機械の癖と露光の詰め方を掴んでください。

そのうえで、完成させて長く飾る作品に移るときは、スタンダード(アルコール洗浄)タイプへ切り替えることをおすすめしています。理由は次のとおりです。

02

純正以外のレジンを選ぶときの確認点

純正以外のレジンを使える機種もあります。ただし、波長が合うことだけでは使用できると判断できません。プリンターが他社材料に対応しているか、レジンがその造形方式に対応しているかを確認しましょう。

波長
プリンターの光源波長とレジンの対応波長を照合します。405nmはよく使われる波長ですが、機種によって対応材料や設定の制約があります。商品ページ・機種の説明書で、波長、LCD/DLPなどの対応方式、他社材料の使用条件を確認してください。
調整する点
対応条件を確認したうえで、機種・レジンごとの露光時間や昇降設定を合わせます。銘柄・色・室温・フィルムの状態で最適値は動くので、純正か他社かにかかわらず最初にテストして詰めます。SK本舗は レジン露光時間一覧表 と スライサー用プロファイル を公開しており、どちらも会員登録なしでご利用いただけます。
選ぶ理由
純正は「最初の1本」としては手堅い選択です。一方で、材質の選択肢は他社製のほうが広くなります。柔らかいもの、割れにくいもの、鋳造で焼き切れるもの、陶器のような質感のもの。作りたいものが具体的になるほど、その用途に配合されたレジンの価値が出てきます。
対応波長造形方式機種の材料条件 光源とレジンの指定を照合LCD・DLPなどの対応を照合他社材料の使用条件を照合
3点を確認してから、その組み合わせに合う設定でテスト造形します。405nmという表記だけで互換性を判断しないでください。図は横にスクロールできます
ひとつだけ確認しておきたいこと

プリンター本体の保証条項は、メーカーごとに書き方が異なります。使用する材料について何か制限が書かれていないかは、お手元の保証書でご確認ください。SK本舗で本体をご購入いただいた場合は、レジンとの組み合わせを含めて日本語でサポートいたします。

03

水洗いか、アルコール洗浄か

用途に合う候補を選んだら、洗浄方法を確認します。水洗いは洗浄用アルコールの管理を減らせる一方、洗浄水の回収は必要です。アルコール洗浄は洗浄液の保管・火気への配慮も必要になります。どちらも換気と保護具を用意してください。

比べる点
水洗いタイプ
アルコール洗浄タイプ
洗浄液
水道水。専用の洗浄液も併用できます
IPA(イソプロピルアルコール)または SKレジンウォッシング
作業環境
アルコールの臭いと引火性を持ち込まずに済みます
火気厳禁。換気とアルコールの保管場所が必要です
ランニング
洗浄液の購入と補充が不要です
アルコールを継続的に買い足します
洗浄後の液
そのまま排水せず、回収して処理します
そのまま排水せず、回収して処理します
ラインナップ
水洗い・高性能水洗い・10K水洗い・高靭性水洗い・蛍光・ABSライク水洗い ほか(一覧)
ABSライク スタンダード・高靭性・業務用・スカルプト・新高透明度 ほか(一覧)

水洗い:水をためて洗う

アルコール洗浄:指定の洗浄液で洗う

どちらも、換気・保護具・洗浄液の回収が必要です。
どちらを選ぶべきか

試作が中心で、洗浄用アルコールを使わずに始めたい方には水洗いタイプが候補です。作品として残す、部品として使う場合は、求める特性からアルコール洗浄タイプも比較してください。機能パーツ向けのABSライクにも水洗いタイプが加わり、試作を回す段階ではアルコールを使わずに済むようになりました。

※ 水洗いタイプでも、洗浄に使った水をそのまま流すことはできません。処理の方法は安全な取り扱いと廃棄をご覧ください。

水洗いタイプは「作って確かめる」ためのものです

水洗いタイプは、水に馴染む成分で配合されているぶん、硬化したあとも湿気の影響を受けやすいという性質があります。時間が経つにつれて寸法が動いたり、ひび割れにつながることがあります。置きっぱなしにするもの、力がかかり続けるものほど、この差が効いてきます。

そのためSK本舗では、水洗いタイプの主戦場をモックアップ・試し刷り・形状や合わせの確認と考えています。次の用途では、スタンダード(アルコール洗浄)タイプから特性の合う製品を選びます。屋外・高温・荷重への適性は、製品ごとに確認してください。

  • 年単位で飾る・保管する作品(フィギュア、原型、展示品)
  • 屋内で使い続ける実用パーツ(治具、はめ込む部品、日常的に手に取るもの)
  • 屋外で使うもの(湿気に加えて紫外線と温度変化も受けるため、水洗いタイプは避けてください)

受け皿は用途で分かれます。原型づくりなら SK原型師用スカルプトレジン、丈夫さが要るなら SK高靭性レジン、はめ込む部品や治具なら ABSライクレジン スタンダードタイプ、落下や衝撃が想定されるなら SKスマートタフレジン です。

※ 吸水による寸法変化が水洗いタイプの弱点であることは、SK高性能水洗いレジン の商品ページでも触れています(同製品はそこを低減した上位グレードです)。それでも作って残す・使い続ける前提ではスタンダード系のほうが安心です。

04

用途別・レジン早見表

作りたいものに近い行で、候補・洗浄方法・選ぶ理由を比べられます。製品名から商品またはシリーズ一覧へ進み、容量・色・価格と対応条件を確認してください。

作りたいものまず見るレジン洗浄向いている理由
試作・モックアップ
形を確かめる
SK水洗いレジン 水 硬化が速く出力が安定しやすい。水だけで洗えるので回転が速く、色の選択肢も広い(500gは19色)
フィギュア・作品を
長く飾る
SK原型師用スカルプトレジン / SK高靭性レジン IPA 長期展示を考え、湿気の影響も踏まえて選ぶ候補です。水洗いタイプは長期展示には向きません
細部まで精密に出す
(試作・原型の確認)
SK10K水洗いレジン 水 10K・12K・16K対応を案内している、細部の表現を重視した水洗いレジンです
表面品質を一段上げる SK高性能水洗いレジン 水 露光による太りを抑え、液だれが少なくマットに仕上がります
はめ込む部品・治具
(使い続けるもの)
ABSライクレジン スタンダードタイプ IPA 切削・研磨などの後加工がしやすく、機能部品に向きます。色・在庫は商品ページで確認できます。使い続ける部品に水洗いタイプは使いません
部品の合わせを
試作で確かめる
ABSライクレジン 水洗いタイプ 水 切削・研磨ができる水洗いタイプです。仕上げて使う本番はスタンダードタイプへ
割れにくさが最優先 SK鬼タフXXXレジン IPA 大きめの部品や力がかかる部品向け。扱いには慣れが必要です
落としても壊したくない SKスマートタフレジン IPA 強度と扱いやすさのバランス型。実用品まで幅広く使えます
原型として長く残す SK高靭性レジン IPA 曲げに強く経年変化に耐えます。洗浄後は二次硬化を行ってください
原型の表面にこだわる SK原型師用スカルプトレジン IPA 繊細な表面を狙う原型向け。下地処理や塗装との相性を意識した配合です
曲げる・挟む・滑り止め RE:フレキシブルレジン IPA 消しゴムより柔らかい質感。サポートは2〜3mmと太めが推奨されています
もっと柔らかくしたい SK高弾性ラバーレジン IPA SK本舗の柔軟系のなかで最も柔らかい配合です
透明パーツを作る SK新高透明度レジン IPA 透明度を優先した配合。透明色は光が通るぶん、露光は長めに取ります
大きく出す・数を出す SK業務用レジン IPA フィルムからの剥離抵抗を抑えた配合で、広い面積の造形に向きます
造形時間を短くする SKファストライジングレジン 水 / IPA 短い露光で硬化する高速タイプ。スタンダードと水洗いの2種類があります
陶器のような質感にする SKセラミックライクレジン IPA 焼成せずにマットな質感が出せます。熱に強い一方で靭性は高くありません
ソフビ風の質感にする ソフビテイストレジン SOFUBIT IPA ソフトビニールに寄せた手触りを狙ったレジンです
蛍光色を生かす 水洗い蛍光レジン 水 ネオン系4色。イベント装飾や、色の見え方の確認に
色を自分で調合する SK CHARACRI RESIN IPA 混ぜて色を作るための2系統(ブレンド/ミキシング)があります
和の色をそのまま使う NIHON COLOR RESIN IPA 玉子色・朱色・青竹色など和名の9色。塗装しない仕上げに
鋳造の原型にする SKキャスタブルレジン IPA 金・銀の鋳造に。プラチナには使えません。玄人向けでサポート対象外の商品です

洗浄欄の「水」は水道水で洗えるタイプ、「IPA」はアルコール類での洗浄が必要なタイプです。水洗いタイプは長く飾る作品には向きません。作って確かめる用途にお使いください。

硬さと洗浄方式でみた配置

同じ用途でも、水洗いとアルコール洗浄の両方に候補がある場合とそうでない場合があります。作業環境が先に決まっている方は、この表で自分の側の列だけを見てください。

05

ラインナップを5つのグループで見る

SK本舗が扱う光造形レジンを、選ぶときの分かれ目にあわせて5つに分けました。まず洗浄方式で2つ、そのうえで強度・柔軟性・質感で3つです。ここに載せていない製品を含めた露光時間の一覧は SK本舗特製レジン露光時間一覧表 にまとめています(掲載は25種/2026年8月時点)。在庫と価格は各商品ページが最新です。

水洗いタイプ(アルコール不要)

洗浄用アルコールを使わず、容器にためた水で洗えるグループです。レジン自体の取り扱いには換気・保護具が必要です。使用した水は回収してください。回転が速いので、試作・モックアップ・形状の確認に向いた系統です。一方で硬化後も湿気の影響を受けやすいため、年単位で飾る作品にはスタンダードタイプをおすすめしています。

SK水洗いレジン

SK水洗いレジン

Water Washable Resin

SK本舗の定番で、はじめての1本としておすすめしているレジンです。硬化が速く出力が安定しやすく、水だけで洗えるので試作の回転が速くなります。色の選択肢が広く、500g(19色)・1000g(9色)・2000gから選べます。
作って確かめる用途向きです。年単位で飾る作品にはスタンダードタイプをおすすめします。塗装前提なら灰色が扱いやすい色です。
最初の1本 色数が最多 500g/1000g/2000g
SK高性能水洗いレジン

SK高性能水洗いレジン

High Performance Water Washable

水洗いの手軽さはそのままに、表面品質を一段引き上げたグレードです。露光による太りを抑え、液だれが少なくマットに仕上がります。吸水による寸法変化を低減しているため、造形後の反りが気になっていた方に。
太りを抑える マット仕上げ 寸法安定
SK10K水洗いレジン

SK10K水洗いレジン

10K High Detail Water Washable

高解像度機に合わせた超高精細タイプ。10K・12K・16K対応を案内しており、細部の表現を重視する試作・原型確認の候補です。匂いを抑え、レジン太りや反りも改善しています。
超高精細 10K〜16K対応 低臭
SK高靭性水洗いレジン

SK高靭性水洗いレジン

Tough Water Washable

水洗いのまま、曲げに対する粘り強さを持たせたタイプです。手に取って扱う試作や、繰り返し合わせて確かめる段階に向きます。
そのまま使い続ける部品にするなら、スタンダード系へ切り替えてください。
水洗い 高靭性 試作向き
ABSライクレジン 水洗いタイプ

ABSライクレジン 水洗いタイプ

Water Washable ABS-Like Resin

2026年8月に登場した、水で洗えるABSライク。切削や研磨のしやすさを保ったまま、後処理をアルコールなしで完結できます。部品の合わせを何度も試す段階に向きます。カラーはGRAY、内容量1000g。製品ラベル記載の推奨値は露光2〜2.5秒・初期層27秒・適正温度25〜35℃です。
仕上げて使い続ける部品には、スタンダードタイプをお使いください。
新発売 IPA不要 機能パーツの試作 GRAY / 1000g
水洗い蛍光レジン

水洗い蛍光レジン

Fluorescent Water Washable

ネオンブルー・ネオンパープル・ネオンイエロー・ネオングリーンの4色。水洗いの手軽さはそのままに、ネオンカラーを生かした表現に使えるレジンです。イベント用の装飾や、色の見え方を試したいときに。
蛍光カラー4色 水洗い アート

スタンダードタイプ(アルコール洗浄)

洗浄にIPA、またはSKレジンウォッシングを使うグループです。設備の準備は必要ですが、原型づくりや機能部品など、狙いのはっきりした配合が揃っています。湿気の影響を受けにくいので、長く飾る作品や保管する原型はこちらでお作りください。

ABSライクレジン スタンダードタイプ

ABSライクレジン スタンダードタイプ

ABS-Like Resin Standard Type

切削性が良く、後加工がしやすい機能パーツ向けの定番です。仕上げて使い続ける部品はこちらでお作りください。2026年8月に新型へ切り替わりました。カラーはGRAY・BLACK・WHITE、内容量1000g。GRAYの製品ラベルに記載された参考値は露光2〜2.5秒・初期層35秒以上(モノクロLCD)・適正温度25〜35℃。洗浄はSKレジンウォッシングまたはアルコール類です。
名称は似ていますが耐熱レジンではありません。高温多湿の場所では変形することがあります。
新発売 加工しやすい 機能パーツ 1000g
SK高靭性レジン

SK高靭性レジン

High Tough Resin

ある程度曲げても折れにくく、ひび割れや経年の劣化にも耐えるため、原型づくりに向きます。FEPフィルムでの出力を推奨。アルコール洗浄のあとは二次硬化を行ってください。
高靭性 原型向き 二次硬化推奨
SK業務用レジン

SK業務用レジン

SK Professional Resin

フィルムからの剥離抵抗を抑えた配合で、広い面積の造形でも失敗しにくいのが特徴です。小物の精度と大型出力の両方に対応します。硬化時間の目安は商品ページ記載で通常層2.2〜3秒・初期層25〜35秒。
大型出力 低剥離抵抗 1kg / 5kg
SK原型師用スカルプトレジン

SK原型師用スカルプトレジン

Sculpt Resin for Prototyping

原型づくりのために用意した高精細タイプです。繊細な表面を狙う造形と、そのあとの下地処理・塗装を見据えた配合になっています。
原型師向け 高精細 塗装との相性
SK新高透明度レジン

SK新高透明度レジン

New High Clarity Resin

透明度を優先した現行の高透明度レジンです。光が通るぶん造形が太りやすく、露光の追い込みとサポートの立て方に少し経験が要ります。透明パーツやクリア表現に。
高透明度 クリアパーツ 露光調整あり

タフ・高強度タイプ

落とす、はめる、力がかかる。造形物を「使う」場面で選ぶグループです。強度が上がるほど設定の余裕は減るので、テスト出力をおすすめします。

SKスマートタフレジン

SKスマートタフレジン

Smart Tough Resin

強度と扱いやすさのバランスをとったタフレジンです。耐衝撃性を持ちながら精度も出しやすく、機能パーツから実用品まで幅広く使えます。まずタフ系を試すならここから。
バランス型 耐衝撃 実用向け
SK鬼タフXXXレジン

SK鬼タフXXXレジン

Onyx Tough XXX Resin

SK本舗のレジンのなかでも、割れにくさに振り切った配合です。大きめの部品や、力がかかる部品に。商品ページのTDS欄には熱変形温度80℃(0.45MPa)/60℃(1.82MPa)が記載されています。扱いにはやや慣れが必要です。
高強度 大型パーツ 上級者向け

柔軟・弾性タイプ

曲げる、挟む、衝撃を受け止める。硬いレジンでは作れないものを担当するグループです。柔らかさの順に、RE:フレキシブル → 高弾性ラバー となります。

RE:フレキシブルレジン

RE:フレキシブルレジン

RE: Flexible Resin

現行の柔軟系の主力です。プラスチック消しゴムより柔らかく、引っ張って変形させてもゆっくり元に戻ります。商品ページの推奨値は露光3〜5秒・初期露光28〜36秒、サポート径は2〜3mmと太めです。二次硬化は水中が推奨されています。
柔軟系の主力 ゴムライク 太めサポート
SK高弾性ラバーレジン

SK高弾性ラバーレジン

High Elasticity Rubber Resin

SK本舗の柔軟系のなかで最も柔らかい配合です。パッキンやダンパーなど、ゴムの代わりとして使うパーツに向きます。
最も柔らかい ゴム代替 パッキン

質感・表現・特殊用途

仕上がりそのものを目的にするグループです。塗装をしない前提の色、陶器のような手ざわり、鋳造の原型。用途がはっきりしている分、選ぶ理由もはっきりしています。

SKセラミックライクレジン

SKセラミックライクレジン

Ceramic-Like Resin

焼成せずに陶器のような質感を出す特殊レジンです。商品ページ記載のメーカー公称値は、0.45MPaで250℃・1.82MPaで93℃で変形、ショアD硬度88〜93。熱には強い一方で靭性は高くないため、力がかかる部品には向きません。
陶器風 マット仕上げ 耐熱寄り
SK CHARACRI RESIN

SK CHARACRI RESIN

Character Creation Resin

色を自分で作るためのレジンです。混ぜて中間色を出すブレンドカラーと、より自由に配色を組むミキシングカラーの2系統があります。塗装せずに色で見せたい方に。
調色用 2系統 キャラクター造形
ソフビテイストレジン SOFUBIT

ソフビテイストレジン SOFUBIT

Soft Vinyl Taste Resin

ソフトビニールの独特な質感に寄せたレジンです。レトロなフィギュアやデザイントイなど、手ざわりまで含めて作りたい造形に。
ソフビ風 質感重視 デザイントイ
SKキャスタブルレジン

SKキャスタブルレジン

Castable Resin

精密鋳造(ロストワックス)の原型に使う特殊レジンです。金・銀の鋳造に使えますが、プラチナの鋳造には使えません。
玄人向けの商品として販売しており、パラメータや埋没材に関するお問い合わせ、および返品交換はお受けしていません。焼成条件は必ず埋没材メーカーの指定に従ってください。
ジュエリー 鋳造原型 玄人向け

上記以外の取り扱い

SK本舗オリジナル以外のブランドや、用途が限られる製品もあわせて扱っています。

「在庫限り」の製品は再入荷の予定がありません。これから継続して使う1本をお探しの場合は、上のグループから選んでいただくのが確実です。全体の一覧は 3Dプリンター用レジン と SK本舗オリジナルレジン でご覧いただけます。

「耐熱」で選ぶときに気をつけること

名前が似ているため誤解されやすいのですが、ABSライクレジンは耐熱レジンではありません。商品ページにも高温多湿の場所では変形することがあると記載しています。熱がかかる場所で使うなら、次のどちらかで考えてください。

  • SKセラミックライクレジン:メーカー公称値で0.45MPa時250℃・1.82MPa時93℃で変形。熱には強い一方、靭性は高くありません(力がかかる部品には不向き)
  • Phrozen 高耐熱 TR300:熱処理を前提とした高耐熱グレード。商品ページに記載の高い数値は追加の熱処理を行ったあとの値です。在庫状況により「入荷後発送」となります

力もかかる用途では、SK鬼タフXXXレジン(熱変形温度80℃/0.45MPa・商品ページTDS記載)のように、強度側から選ぶ考え方もあります。いずれの数値もメーカー公称値です。実使用の条件では前後しますので、重要な用途では必ずテストしてください。

06

色で露光時間が変わる

レジンの色は見た目だけの話ではありません。色によって光の通り方が変わるため、同じレジンでも色ごとに適正な露光時間が変わります。SK本舗の露光時間一覧表が色別になっているのはこのためです。

色の傾向光の通り方露光時間向いている場面
灰色ほどよく通る基準となる長さ造形の状態を目で確認しやすく、塗装の下地とも相性が良い。テスト出力にも
白・肌色などの明色通りやすい灰色と同程度そのまま飾る作品。ただし細部の陰影は見えにくくなります
黒・濃い色通りにくい長め締まった見た目に。SK本舗の公式ページでは黒色は10〜20%長めが目安とされています
透明色通り抜ける最も長めクリアパーツ。光が抜けるぶん造形が太りやすく、追い込みが要ります
蛍光色顔料の影響を受ける製品ごとに指定装飾・アート。一覧表の値から始めてください

出典:SK本舗特製レジン露光時間一覧表(層厚0.05mm・405nmモノクロLCD/DLP機の参考値)および SK水洗いレジンのイロハ。2026年8月時点。具体的な秒数は色ごとに一覧表をご確認ください。

SK水洗いレジンの色別 露光時間(通常層)

層厚0.05mm・405nmモノクロLCD/DLP機での参考値です。初期露光は全色25〜30秒。出典=SK水洗いレジン 1000g 商品ページおよびレジン露光時間一覧表(2026年8月時点)。

灰色・白色・肌色
2.0〜3.0秒
黄・橙・水色・紅ほか
2.3〜3.0秒
黒・青・赤・緑・銀灰
2.5〜3.2秒
蒼色
2.5〜3.5秒
紫色
2.7〜3.5秒
透明色
3.0〜4.0秒
2.02.53.03.54.0
秒
塗装するなら、色で悩まないでください

塗装を前提にするなら灰色を選んでおけば十分です。造形の粗が目で見えるので確認しやすく、下地を吹いたあとの色乗りも素直です。色で作品の印象を決めたい場合だけ、色から選んでください。

07

露光時間の詰め方

レジンを替えたとき、機種を替えたとき、そして季節が変わったとき。露光時間は一度決めたら終わりではありません。ただし詰め方はいつも同じで、判断材料は造形物そのものです。

初期露光と通常露光は役割が違う

初期露光(ボトム露光)は、最初の数層をビルドプラットフォームにしっかり食いつかせるためのものです。ここが短いと造形物がプレートから落ちます。一方通常露光は、造形物の形そのものを決めます。ここが長すぎれば太り、短すぎれば痩せます。症状が出たときに触るのは、原則として通常露光のほうです。

ビルドプラットフォーム 初期層(ボトム層) 露光を長く 通常層 露光を短く プレートへの食いつきを作る層。 短すぎると造形物が落ちます 形そのものを決める層。 長すぎれば太り、短すぎれば痩せます 造形は上から下へ進みます(造形物はプラットフォームに吊り下がる)
初期層はプレートへの食いつきを、通常層は形そのものを担当します。触る場所を間違えると、直したい症状と関係のないところを動かすことになります。図は横にスクロールできます

造形物を見て0.5秒ずつ動かす

形が太る・穴が埋まる

露光を0.5秒ずつ短く光が回り込みすぎて、設計より外側まで固まっている状態です

穴が小さくなる、細い線がつながる、エッジが丸くなる。まずここを疑ってください。

形が痩せる・欠ける

露光を0.5秒ずつ長く固まりきらず、細部が造形されていない状態です

細部が消える、層が剥がれる、表面がざらつく。造形物が途中で落ちる場合は初期露光も見直します。

図の実線=設計どおりの輪郭、点線と塗り=実際に固まった範囲です。この0.5秒刻みの考え方は SK本舗特製レジン露光時間一覧表 に記載しているものです。

秒数の前に、室温を疑う

冬に急に失敗が増えたなら、露光ではなく室温が原因のことがあります。使用温度はレジンと機器の指定条件を確認してください。一律の温度や加熱方法を別の製品に流用しないでください。レジンが冷えると粘度が上がり、硬化も安定しません。詳しくは 光造形レジンの取り扱い注意点7ヶ条 をご覧ください。

08

プリンターの解像度との関係

「8K」「10K」などの表記だけで、レジンの使用可否や仕上がりは決まりません。まず機種と材料の対応条件を確認し、細部の表現を求める場合はピクセルサイズやレジンの特性、造形設定も合わせて比較します。

変わる点
画面の実寸が同じなら、画素数が増えるほど1ピクセルは小さくなります。画面サイズが異なる機種は、K数だけでは比較できません。同じ露光時間でも硬化する幅の感覚が変わるため、機種を替えたら露光を詰め直すのが前提になります。層の厚み(積層ピッチ)を変えたときも同様です。
レジン側の対応
細部の表現を重視する候補のひとつが SK10K水洗いレジン(10K・12K・16K対応)です。他のレジンも含め、対応波長・造形方式・機種の材料条件を確認し、その組み合わせで露光を調整してください。
注意点
カタログの解像度がそのまま仕上がりの精度になるわけではありません。露光の詰め方、サポートの立て方、レジンの温度、フィルムの状態のほうが、結果に効く場面は多くあります。まず露光を合わせてから、レジンのグレードを上げるか考えるのが順番です。
層厚 0.05mm 層厚 0.10mm 同じ高さ 層が多い=時間はかかる 層が少ない=1層に必要な光は増える 露光時間一覧表の値は層厚0.05mmが前提。0.1mmで出すなら詰め直しが要ります
解像度と並んで効くのが層の厚みです。露光時間一覧表の値は層厚0.05mmを前提にしているので、0.1mmで出すなら値をそのまま持ち込めません。図は横にスクロールできます
09

造形から完成までの5工程

レジン選びは、洗って固めるところまで含めて「選び方」です。ここを知らずに買うと、届いてから道具が足りないことに気づきます。工程と、そこで必要になるものをまとめました。

光造形機の構造。ビルドプラットフォームが上にあり、造形物が逆さに吊り下がった状態で、下のレジンタンクから1層ごとに引き上げられる ビルドプラットフォーム 造形物 レジンタンク 光源(405nm) 1層ごとに上昇

光造形機はタンクが下、プラットフォームが上にあります。タンクの底から光を当てて1層ずつ固め、そのぶんプラットフォームが上へ動くため、造形物は逆さに吊り下がった状態で完成します。プラットフォームごと外すところが、後処理の出発点です。

1

造形・プラットフォームから外す

造形物には未硬化のレジンが付いています。ここから先はすべて、手袋をした状態での作業です。レジンが垂れるので、受け皿かペーパーを敷いておきます。

必要なもの:ニトリル手袋、スクレーパー、受け皿
2

洗浄

水洗いタイプは水道水または純水で、スタンダードタイプはIPAかSKレジンウォッシングで洗います。SK水洗いレジンの公式ページでは2〜3分を目安としており、長く洗いすぎると白濁やくもりの原因になるとしています。SKレジンウォッシングを使った場合も、すすぎは容器内で行い、使った水を回収してください。

必要なもの:洗浄液または水、容器、洗浄機/ SKレジンウォッシングはポリスチレン製の容器・歯ブラシを溶かすため使用不可
3

乾燥

飛ばされがちですが、ここを省くと表面にムラが出たり、細かなひび割れの原因になります。水気が残ったまま次へ進まないでください。

必要なもの:エアダスターまたは自然乾燥の時間
4

二次硬化

UVを当てて完全に硬化させます。SK水洗いレジンの公式ページでは5〜10分を目安としており、当てすぎはひび割れと反りの主な原因になると注意しています。長く当てるほど良くなるわけではありません。二次硬化の方法・時間は製品ごとの指定に従い、水中での硬化も指定がある場合に行ってください。

必要なもの:UVライトまたは二次硬化機/レジン別の目安は レジン別の二次硬化時間一覧 へ
5

サポート除去・仕上げ

サポートを外すタイミングは、レジン・機種の推奨手順に従います。二次硬化中の変形を防ぐため、サポートを残して硬化する指定もあります。用途だけで順序を決めず、材料と造形物の形状に合う手順を確認してください。

必要なもの:ニッパー、ヤスリ、デザインナイフ
中が空洞の造形をするとき

内部を空洞にして出力する場合は、レジンが抜けるための穴(ドレインホール)を必ず作ってください。閉じ込められたレジンは洗えず、あとから染み出したり、内圧で造形物が割れる原因になります。

液が残る、閉じた空洞

洗浄・排液できる穴を設ける

空洞モデルの断面イメージ。穴の位置・数は形状や造形手順に合わせて設計します。
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トラブル別・原因と対処

失敗の多くはレジンの銘柄ではなく、設定か環境が原因です。まずここを見てから、レジンを替えるかどうか考えてください。症状から逆に引ける形にしています。

製品の指定温度を満たすか冬場に急に失敗が増えたときは、まずここです。レジンが冷えると粘度が上がり、硬化も安定しません。
指定の方法で攪拌したか顔料は沈みます。撹拌が足りないと、色ムラと硬化のばらつきが同時に出ます。
タンクとフィルムの状態硬化した破片が沈んでいないか、フィルムに白濁や傷がないかを確認します。

この3点で解決しない場合に、はじめて露光時間とレジンの銘柄を疑ってください。

平置き 傾ける FEPフィルムFEPフィルム 1層の断面積が大きい 剥がすときの力も大きい 1層の断面積が小さい 力が分散して失敗しにくい 光造形は1層ごとにフィルムから剥がします。大きい造形物だけ失敗するときは、まず置き方を疑ってください
「大きい造形物だけ失敗する」ときに効く対処です。傾けると1層あたりの断面積が減り、フィルムから剥がすときの力も下がります。図は横にスクロールできます
症状まず疑うこと対処
プレートから落ちる/途中で失敗する 初期露光の不足、プレートの水平、室温の低さ 初期露光を伸ばし、プレートのレベリングをやり直します。温度が製品の指定範囲内かも確認してから再試行してください
形が太る・穴が埋まる 通常露光が長い 0.5秒ずつ短くしていきます。透明色や明るい色では特に起きやすい症状です
細部が出ない・痩せる 通常露光が短い、レジンが冷えている 0.5秒ずつ長くします。濃い色は明るい色より長めが必要です
層で剥がれる・割れる 剥離時の力、二次硬化のあてすぎ 造形物の傾きとサポートを見直します。二次硬化は当てるほど良いわけではなく、過度な照射は割れと反りの原因になります
表面が白く濁る・くもる 洗いすぎ、乾燥不足 洗浄は必要な時間で切り上げ、完全に乾かしてから硬化させます
表面がべたつく 洗浄不足、硬化不足 洗い残しがないか確認し、二次硬化をやり直します。水中での硬化を含め、方法・時間は製品の指定に従ってください
反る・時間が経って変形する 肉厚、内部の残留レジン、硬化のあてすぎ 中空にしている場合はドレインホールを確認します。厚みのある造形は硬化を分けて様子を見ます
造形の途中に異物が入る タンク内の硬化片、ホコリ タンクのレジンをろ過し、フィルムの状態を確認します。使用前の攪拌も製品の指定に従ってください
大きい造形物だけ失敗する 断面積が大きく、フィルムからの剥離抵抗が上がっている 傾けて断面積を減らします。剥離抵抗を抑えた SK業務用レジン を検討する場面です

より詳しい取り扱いは 光造形レジンの取り扱い注意点7ヶ条、レジンの選び方の背景は 3Dプリンター用レジンの選び方完全ガイド でも解説しています。

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安全な取り扱いと廃棄

レジンを選ぶうえで、これは避けて通れない話です。SK本舗は自社レジンのSDS(安全データシート)を各商品ページで公開しています。そこに書かれている内容から、必ず押さえていただきたい点をまとめました。

未硬化レジン
SK水洗いレジンのSDSでは、皮膚刺激・眼に対する重篤な損傷・皮膚感作性(アレルギー性の皮膚反応)が分類されています。硬化前のレジンは素手で触らないでください。3Dプリンター用であり、生体適合性はありません(肌に触れ続ける用途には使えません)。
保護具
手袋はニトリル製など、製品のSDSに適合する耐薬品性の保護手袋を使います。家庭用手袋を種類の確認なしに代用しないでください。眼はゴーグルまたはサイドシールド付きの保護眼鏡で守ってください。
換気
においを消すためではなく、揮発成分やミスト、研磨時の粉塵を吸い込まないために換気します。造形中だけでなく、プレートの取り外し・洗浄・タンクの清掃まで換気した状態で行ってください。
付着したとき
皮膚に付いたら、流水と石けんで十分に洗い流します。IPAやアセトンで拭き取らないでください。付着したレジンにUVライトを当てて硬化させるのも危険です。眼に入った場合は水で洗い流し、ただちに医師の診察を受けてください。症状が出た場合も受診してください。
廃液・残レジン
未硬化のレジンや、それを含む洗浄水・洗浄液はそのまま流さないでください。日光への照射やろ過だけで、排水してよいとは判断できません。製品のSDSを確認し、自治体・事業所の廃棄物担当窓口または許可を受けた処理業者に、材料名と状態を伝えて処理方法を確認してください。IPAを蒸発させて処理する方法は、引火の危険があるため行わないでください。
「水洗い」は、洗った水が安全という意味ではありません

SK水洗いレジンのSDSには、水に可溶と記載されています。つまり洗浄に使った水には未硬化のレジン成分が溶け出しています。水洗いタイプを選ぶ利点はアルコールを扱わずに済むことであって、排水がそのまま流せることではありません。ここは誤解されやすいので、あらためてお伝えしています。

容器の中で洗浄・回収

適合する容器で保管

SDSと処理窓口を確認

洗浄水・洗浄液は排水口へ流せません。日光への照射やろ過だけで安全になったと判断せず、本文の案内を確認してください。
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保管と使いはじめ

レジンは光と熱で状態が変わります。買ったあとの置き場所と、使うときのひと手間で、出力の安定はかなり変わります。

光を避ける
紫外線で硬化が進みます。直射日光の当たらない暗い場所に置いてください。窓際は避けます。
温度
SK水洗いレジンのSDSでは直射日光を避け15〜30℃での保管としています。極端な高温・低温は避けてください。これはSK水洗いレジンの保管条件です。造形時は、使用するレジンと機器それぞれの指定温度を確認してください。
密閉
使い終わったらキャップをしっかり閉めます。使用後のレジンの回収・ろ過・再使用は、製品や機器の説明書に従ってください。
使用前に攪拌する
顔料が沈むことがあります。攪拌方法は製品の説明に従ってください。混ざり方に偏りがあると、色ムラや硬化のばらつきにつながります。
置き場所
お子さまやペットの手が届かない場所に保管してください。誤飲・誤接触を防ぐためです。
保管するとき造形するとき 製品のSDS・ラベルで確認温度・遮光・密閉などの保管条件レジンと機器の説明書で確認指定温度・機種ごとの造形設定
保管温度と造形時の温度は別々に確認します。取り扱い注意点7ヶ条でも、製品ごとの指定条件の確認をご案内しています。図は横にスクロールできます
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よくあるご質問

購入前の選び方と、使いはじめに確認したい点をまとめました。

Qプリンターと同じメーカーのレジンを買う必要がありますか。

純正以外のレジンを使える機種もあります。プリンターとレジンの対応波長、LCD/DLPなどの造形方式、機種の他社材料の使用条件を確認してください。405nmという表記だけでは判断できません。対応条件を満たしたうえで、レジン露光時間一覧表などを参考に、露光時間や昇降設定を合わせます。

Q水洗いタイプとアルコール洗浄タイプ、どちらを選べばよいですか。

洗浄する場所の条件と、作ったものをそのあとどうするかで決まります。洗浄用アルコールを使わず、試作・形の確認をしたいなら水洗いタイプが候補です。水洗いでも換気・保護具・洗浄水の回収は必要です。

一方で、作って残すもの・使い続けるものはスタンダード(アルコール洗浄)タイプをおすすめしています。展示する作品や、継続して使う部品に合わせて材料を選びます。屋外・高温・荷重がかかる用途は、アルコール洗浄タイプでも製品ごとの適性を確認してください。水洗いタイプは硬化後も湿気の影響を受けやすく、時間が経つと寸法が動いたりひび割れにつながることがあるためです。

Qはじめての1本には、どのレジンがよいですか。

練習と試作から始めるならSK水洗いレジンです。洗浄用アルコールを使わずに始められ、色数も揃っています。換気・保護具・洗浄容器と使用水の回収は必要です。塗装を前提にされるなら灰色が扱いやすい色です。ここで機械の癖と露光の詰め方を掴んでから、長く飾る作品用にSK原型師用スカルプトレジンなどのスタンダードタイプへ進むのが、遠回りに見えて確実です。

Qフィギュアや実用パーツを、水洗いレジンで作ってよいですか。

作って残すもの、使い続けるものであれば、スタンダード(アルコール洗浄)タイプをおすすめしています。水洗いタイプは水に馴染む成分で配合されているぶん、硬化したあとも湿気の影響を受けやすく、時間が経つにつれて寸法が動いたり、ひび割れにつながることがあります。置きっぱなしにするもの、力がかかり続けるものほど、この差が出てきます。

具体的には、年単位で飾るフィギュアや原型、屋内で使い続ける治具やはめ込む部品、そして屋外で使うものが該当します。屋外は湿気に加えて紫外線と温度変化も受けるので、水洗いタイプは避け、アルコール洗浄タイプでも製品ごとの適性を確認してください。

SK本舗では水洗いタイプを、モックアップ・試し刷り・形状や合わせの確認といった「作って確かめる」用途に向いた系統として位置づけています。仕上げる段階では、原型ならSK原型師用スカルプトレジン、丈夫さが要るならSK高靭性レジン、はめ込む部品ならABSライクレジン スタンダードタイプへ切り替えてください。

Q洗浄に使った水は、そのまま流してもよいですか。

流さないでください。SK水洗いレジンのSDSには「水に可溶」と記載しており、洗浄に使った水には未硬化のレジン成分が溶け出しています。日光への照射やろ過だけで排水可能とは判断できません。製品のSDSを確認し、自治体・事業所の廃棄物担当窓口や処理業者に、材料名と状態を伝えて処分方法を確認してください。

Q露光時間はどうやって決めればよいですか。

レジン露光時間一覧表の値から始めてください。そのうえで、造形物が太る(穴が埋まる・エッジが丸くなる)ときは露光を0.5秒ずつ短く、痩せる(細部が消える)ときは0.5秒ずつ長くして詰めます。造形物がプレートから落ちる場合は、通常露光ではなく初期露光を見直します。

Q8Kや10Kのプリンターには、専用のレジンが必要ですか。

K数だけを理由に専用レジンへ替える必要はありません。対応波長・造形方式・機種の材料条件を確認し、機種を替えたら露光設定も見直してください。画面の実寸が同じなら画素数が多いほどピクセルは小さくなりますが、K数だけで仕上がりの精度は決まりません。細部の表現を重視する候補には、10K・12K・16K対応を案内しているSK10K水洗いレジンがあります。

QABSライクレジンは耐熱レジンですか。

いいえ、耐熱レジンではありません。商品ページにも、高温多湿の場所では変形することがあると記載しています。ABSライクの利点は切削や研磨などの後加工のしやすさです。熱がかかる環境で使う場合はSKセラミックライクレジン(靭性は高くありません)やPhrozen 高耐熱 TR300をご検討ください。

Q二次硬化はどれくらい当てればよいですか。

SK水洗いレジンの公式ページでは5〜10分を目安としています。長く当てるほど良くなるわけではなく、過度な照射はひび割れや反りの原因になります。レジンごとの目安はレジン別の二次硬化時間一覧にまとめています。最終的には、お使いのUVライトの出力に合わせて調整してください。

Qサポートは、二次硬化の前と後どちらで外すべきですか。

レジン・機種の推奨手順に従ってください。二次硬化中の変形を防ぐため、サポートを残して硬化する指定もあります。「飾るものなら硬化前」「部品なら硬化後」と用途だけで順序を決めず、材料と造形物の形状に合う手順を確認します。

Qレジンのほかに、何を用意すればよいですか。

ニトリル手袋、保護眼鏡、洗浄機・二次硬化機、洗浄液、サポートを外すニッパーとヤスリが基本です。まとめて揃えるなら業務用レジン洗浄セット、プリンターからお探しの場合は光造形機の初心者導入セットもご用意しています。

Q買ったレジンはどのように保管すればよいですか。

直射日光を避け、製品のSDS・ラベルで指定された温度と環境で保管してください。使い終わったらキャップをしっかり閉め、お子さまやペットの手が届かない場所に置きます。使用前の攪拌方法も製品の説明に従ってください。

用途が決まれば、レジンは決まります

SK本舗は光造形レジンの専門店です。オリジナル製品を中心に、水洗いからタフ系、質感を狙った特殊なものまで揃えています。購入前に、機種と材料の対応条件をご確認ください。選び方に迷われたら 日本語でお気軽にご相談ください。