最終更新日:2026年7月10日
Polymaker(ポリメーカー)フィラメント完全ガイド|製品ライン・選び方・印刷設定を正規取扱店が解説
「Polymaker(ポリメーカー)って、PolyLite・PolyMax・PolySonic…と名前が多くて、どれを選べばいいのか分かりにくい」——そう感じている方は多いと思います。この記事では、Polymakerを正規に取り扱うSK本舗が、独特なシリーズ名の意味から素材ごとの選び方、印刷設定・乾燥のコツまで、盛らずに整理します。用途から逆算して「自分に合う一本」が選べるよう、向く場面と向かない場面をはっきり切り分けます。
結論を先に(Polymakerのどれを選ぶ?)
- とりあえず1本・試作や造形練習 → HT-PLA または PLA PRO
- どちらも標準的なPLA設定で扱え、最大300mm/sの高速印刷に対応。耐熱が欲しいならHT-PLA、靭性・光沢重視ならPLA PROです。
- 落として割れると困る実用パーツ → PolyMax PLA
- PLAの扱いやすさのまま、しなって衝撃を吸収するタフなPLA。ABSが苦手な方の実用パーツ入門にも向きます。
- 耐熱・屋外・機能部品 → PolyLite ABS(屋内)/ASA(屋外)
- ABSは耐熱・剛性、ASAはそこに耐候・耐UVを足した屋外向け。いずれもエンクロージャ(密閉チャンバー)付き機種が前提です。
柔らかいパーツはPolyFlex TPU95、ギアや高負荷の高耐熱パーツはPolyMide CoPA(ナイロン)。吸湿しやすい素材を安定して使うなら、Polymaker純正の乾燥機PolyDryerも相性が良いです。
価格・在庫は変動します。最新は各商品ページでご確認ください。
この記事でわかること
- シリーズ名(PolyLite/PolyMax/PolyMide/PolyFlex)の意味
- 素材ごとのカラー展開と、用途別の選び方
- 早見表(温度・容量・価格)と印刷設定・乾燥のコツ
Polymaker(ポリメーカー)とは? シリーズ名の読み解き方
Polymakerは、機能性・エンジニアリング材料に強みを持つFDM/FFF用フィラメントのメーカーです。汎用のPLAから、耐熱・耐衝撃・耐候の機能材、ナイロン系のエンジニアリングプラスチック、柔軟なTPUまで幅広く手がけ、近年は乾燥システム「PolyDryer」など周辺機器も展開しています。日本ではSK本舗が正規に取り扱っています。
Polymakerが分かりにくいと言われる一番の理由は、製品名の付け方が2系統あることです。ひとつは「Poly-(ポリ)」で始まる性能で分けたシリーズ名、もうひとつは「PETG」「ASA」「HT-PLA」のような素材名そのままの呼び方。この2つが混在しているので、まず下の対応表で頭を整理すると一気に見通しが良くなります。
取扱:PolyLite ABS
取扱:PolyMax PLA
取扱:PolyMide CoPA
取扱:PolyFlex TPU95
取扱:PLA PRO/PLA PRO メタリック/HT-PLA
取扱:PETG/ASA。装飾仕上げは Neon(ABS系)/Galaxy(ABS・ASA)
シリーズ名の位置づけはSK本舗が取扱製品の特性から整理したものです。Polymakerの製品体系・名称は改定されることがあります。正式なシリーズ名・最新ラインアップはメーカー公式および各商品ページでご確認ください(取得日2026年7月時点)。
Polymakerフィラメント早見表(SK本舗取扱)
SK本舗が取り扱うPolymakerフィラメントを、素材・主な用途・推奨温度・容量・価格でまとめました。温度は各商品ページに掲載している推奨値(メーカー公式データシート由来)で、価格はすべて税込・確認日は2026年7月時点です。同じ素材でも機種やノズル径で最適値は変わるため、印刷前にお使いの機種の公式プロファイルと商品ページの最新情報を併せてご確認ください。
| 製品 | 素材 | 主な用途 | ノズル温度 | ベッド温度 | 印刷速度 | エンクロージャ | 容量 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| HT-PLA | PLA(耐熱) | 耐熱パーツ・高速・改造不要 | 210–230℃ | 25–60℃ | 最大300mm/s | 不要 | 1kg | ¥3,980 |
| PLA PRO | PLA(強化) | 高靭性・高速・機能部品 | 190–230℃ | 30–60℃ | 50–200(最大300)mm/s | 不要 | 1kg | ¥4,578 |
| PLA PRO メタリック | PLA(強化) | 金属調の見栄え+高速 | 190–230℃ | 30–60℃ | 50–200(最大300)mm/s | 不要 | 1kg | ¥4,778 |
| PolyMax PLA | PLA(高耐衝撃) | 割れにくい実用パーツ・ABS代替 | 190–230℃ | 25–60℃ | 50–200mm/s | 不要 | 0.75kg | ¥6,050 |
| PETG | PETG | 丈夫で扱いやすいバランス型 | 240–260℃ | 60–70℃ | 最大300mm/s | 不要 | 1kg | ¥3,400 |
| PolyLite ABS | ABS | 耐熱・剛性・低臭の定番機能材 | 245–265℃ | 90–100℃ | 50–200mm/s | 推奨(冷却OFF) | 1kg | ¥4,100 |
| PolyLite ABS 3kg | ABS | ABSを大量に使う量産・大物 | 245–265℃ | 90–100℃ | 50–200mm/s | 推奨(冷却OFF) | 3kg | ¥10,933 |
| PolyLite ABS Neon | ABS | 蛍光色の個性・視認性 | 245–265℃ | 90–100℃ | 50–200mm/s | 推奨(冷却OFF) | 1kg | ¥5,011 |
| PolyLite ABS Galaxy | ABS | ラメ調の質感・装飾 | 245–265℃ | 90–100℃ | 50–200mm/s | 推奨(冷却OFF) | 1kg | ¥7,311 |
| ASA | ASA | 屋外・耐候・耐UV | 230–260℃ | 75–95℃ | 50–200mm/s | 推奨 | 1kg | ¥5,280 |
| ASA Galaxy | ASA | ラメ調+耐候 | 230–260℃ | 75–95℃ | 50–200mm/s | 推奨 | 1kg | ¥6,333 |
| PolyFlex TPU95 | TPU(95A) | 柔軟・弾性・衝撃吸収 | 210–230℃ | 25–60℃ | 30–50mm/s | 不要 | 0.75kg | ¥8,140 |
| PolyMide CoPA | PA(ナイロン) | 高耐熱・高負荷・ギア/摺動部 | 250–270℃ | 25–50℃ | 50–200mm/s | 推奨 | 0.75kg | ¥10,120 |
出典:各商品ページ掲載の推奨印刷設定(メーカー公式データシート由来・取得日2026年7月時点)。ABS系はエンクロージャ(密閉チャンバー)推奨・パーツ冷却ファンOFFが基本です。乾燥システムのPolyDryer本体(税込¥12,098)とPolyDryer Box(税込¥4,132〜)は「乾燥・保管」の章でご紹介します。価格・カラー数は変動するため、最新は各商品ページをご覧ください。
目的から選ぶ(フローチャート)
素材選びは「何に使うか」から逆算すると迷いません。よくある目的別に、Polymakerのどれが軸になるかを整理しました。あくまで出発点なので、細かい要件は各素材の解説と商品ページで詰めてください。
1. PLA系 ── HT-PLA/PLA PRO/PolyMax PLA(まずここから)
HT-PLA 全8色 PLA PRO 全10色










Polymakerには「PLAの弱点を補った高機能PLA」が揃います。最初の1本はこの中から。いずれもエンクロージャなしで扱え、乾燥もシビアではありません。
- HT-PLA:耐熱PLA。改造なし・標準PLA設定のまま、最大150℃クラスの耐熱(Polymaker公称)。最大300mm/s対応。
- PLA PRO:靭性・剛性を高めた「タフなPLA」。機能部品や高速印刷に。最大300mm/s対応。
- PLA PRO メタリック:PLA PROに金属調の見栄えをプラス(下記のとおり全9色)。
メタリック 全9色









PolyMax PLAは、しなって衝撃を吸収するタフなPLA(メーカーはPLA系トップクラスの靭性と位置づけ)。ABSの代替にもなり、「割れない実用パーツが欲しい」方に。容量0.75kg。






向いている人
- 最初の1本/試作・造形練習(HT-PLA・PLA PRO)
- 耐熱が少し欲しい・改造せず高速で刷りたい(HT-PLA)
- 落として割れると困る実用パーツ(PolyMax PLA)
向かないかも
- 常時高温・屋外に晒す用途(→ABS/ASAへ)
- 毎月同じ色を大量リピート(→SK本舗オリジナルGENESIS(定期購入)も候補)
HT-PLA:耐熱PLA・改造不要・最大300mm/s。¥3,980税込/1kg。
PLA PRO:高靭性・高剛性の強化PLA。¥4,578税込/1kg(メタリックは¥4,778税込)。
PolyMax PLA:しなって割れにくいタフPLA。ABS代替に。¥6,050税込/0.75kg。
2. PETG ── 丈夫で扱いやすい“ちょうどいい”一本(¥3,400税込)
PETG 全8色








「PLAより丈夫でABSより刷りやすい」バランス型で、屋内実用パーツの定番。反りが少なく、エンクロージャ不要。ノズル240〜260℃・ベッド60〜70℃、最大300mm/s対応(高流動ノズルで500mm/s超とメーカー公称)。
向いている人
- 屋内で使う丈夫な実用パーツ・治具
- PLAでは強度不足だがABSは避けたい
- 高速で刷りつつ表面もそこそこ綺麗にしたい
向かないかも
- 常時高温・屋外の過酷環境(→ABS/ASA)
- 糸引きが気になる(吸湿すると出やすい→乾燥を)
▶ Polymaker PETG の商品ページを見る(¥3,400税込・1kg)
3. ABS系 ── 耐熱・剛性の機能材(標準/3kg/Neon/Galaxy)
PolyLite ABS 全10色 Neon・Galaxy・3kgもあり










PolyLite ABSは耐熱・耐衝撃の汎用ABS。バルク重合で臭いが穏やかで、後加工(接着・研磨・塗装)もしやすい。ノズル245〜265℃・ベッド90〜100℃、エンクロージャ+冷却ファンOFFが前提。大量に使うなら3kgが経済的です。
仕上げ違いに、蛍光色のNeonとラメ調のGalaxy。ベース性能はPolyLite ABSと同じ考え方で扱えます。
向いている人
- 耐熱・剛性が要る屋内の機能部品・筐体
- 後加工(接着・研磨・塗装)をしたい
- エンクロージャ付き機種を持っている
向かないかも
- オープンフレーム機しかない(反り・におい)
- 屋外で日光・雨に晒す(→ASAへ)
- はじめての機能材(→まずはPETG)
PolyLite ABS(¥4,100税込/1kg)/3kg大容量(¥10,933税込)/Neon(¥5,011税込)/Galaxy(¥7,311税込)。
4. ASA系 ── 屋外・耐候ならこれ(¥5,280税込〜)
ASA 全10色 Galaxy ASAもあり










ASAは「ABSの屋外対応版」。耐候・耐UVで色あせしにくく、看板・外装・アウトドアに。ノズル230〜260℃・ベッド75〜95℃、ABS同様エンクロージャ前提。ラメ調のGalaxy ASAもあります。
向いている人
- 屋外・車載・日当たりで使う部品
- ABSの強度+色あせにくさが欲しい
- エンクロージャ付き機種を持っている
向かないかも
- 屋内だけで使う(→ABS/PETGで十分なことも)
- オープンフレーム機しかない(反り対策が必要)
ASA(¥5,280税込/1kg)/ASA Galaxy(¥6,333税込)。
5. PolyFlex TPU95 ── 柔らかい・曲がるパーツに(¥8,140税込)
TPU95 全4色




ショア硬度95Aの柔軟TPU。元の長さの3倍以上に伸びるとされ、パッキン・グリップ・保護カバーに。柔軟材のなかでは扱いやすい方ですが、低速(目安30〜50mm/s)・ダイレクトドライブ推奨。ノズル210〜230℃・ベッド25〜60℃。
向いている人
- パッキン・グリップ・脚ゴム・保護カバー
- 曲げ・衝撃吸収が要るパーツ
向かないかも
- 高速で大量に刷りたい(柔軟材は低速が基本)
- ボーデン式で送りが不安定になりやすい機種
▶ PolyFlex TPU95 の商品ページを見る(¥8,140税込・0.75kg)
6. PolyMide CoPA ── 高耐熱・高負荷のナイロン(¥10,120税込)
ナイロン6/6,6のコポリマー。強度・靭性・耐熱(Polymaker公称で最大180℃)に優れ、ギア・摺動部・高負荷パーツ向けの上級素材。吸湿しやすく、印刷前の徹底乾燥(100℃/8時間)が必須(機械特性を上げるならアニール80℃/6時間)。ノズル250〜270℃・ベッド25〜50℃。ナイロンが初めてなら乾燥環境(後述のPolyDryer)を整えてから臨むと失敗が減ります。
向いている人
- ギア・摺動部・高負荷の機構部品
- 高耐熱・耐摩耗が要る実用パーツ
- 乾燥・保管の環境を整えられる中〜上級者
向かないかも
- 乾燥設備がなく手軽に刷りたい(吸湿で失敗しやすい)
- はじめての機能材(→PETG/PolyMax PLAから)
▶ PolyMide CoPA の商品ページを見る(¥10,120税込・0.75kg)
印刷設定・温度の見方
素材ごとの温度はあくまで目安です。同じ素材でも機種やノズル径で最適値は変わるため、最終的にはお使いの機種の公式プロファイルと、各商品ページの推奨値を併せて確認するのが安全です。ざっくり「どの素材がどのくらいの温度帯・難易度か」を掴むために、代表素材を並べました。
大きな傾向として、PLA系は低温・オープンフレーム機でOK、PETGは中温でエンクロージャ不要、ABS/ASAは高温+エンクロージャ推奨・パーツ冷却は控えめ、ナイロン(CoPA)は最も高温かつ吸湿対策が必須、という並びになります。TPUは温度こそ高くありませんが、柔らかさゆえに送りと速度に気を使う素材です。繊維入りの強化材(CF/GF)は今回のSK本舗取扱には含まれませんが、扱う場合は硬化(耐摩耗)ノズルが前提になる点も覚えておくと安心です。
フィラメントの乾燥・保管とPolyDryer
フィラメントは空気中の水分を吸うと、糸引き・表面のブツブツ・もろさ(ポキッと折れる)といった不具合が出やすくなります。吸いやすさは素材で違うので、乾燥と保管の目安をまとめました。下の値はあくまで一般的な目安で、スプールやドライヤーの耐熱・メーカー指定があればそちらを優先してください。
| 素材 | 吸湿性 | 乾燥温度の目安 | 時間の目安 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| PLA系(HT-PLA/PRO/Max) | 低〜中 | 55〜60℃(HT-PLAは60℃) | 6時間前後 | 比較的シビアでない。高湿期・開封後に折れやすければ乾燥を。 |
| PETG | 中 | 60℃前後 | 6時間前後 | 吸湿で糸引き・表面荒れが出やすく、乾燥効果が分かりやすい。 |
| ABS・ASA | 中 | 70℃前後 | 6〜7時間 | 庫内乾燥では最高温度が届かない機種あり。専用ドライヤーが安心。 |
| TPU95(柔軟) | 中〜高 | 70℃前後 | 8時間前後 | 高温で固着・変形しやすいので上げすぎ注意。 |
| CoPA(ナイロン) | 高 | 100℃ | 8時間 | 最も吸いやすい部類。乾燥後はすぐ密閉、数時間で再吸湿します。 |
乾燥温度・時間は各商品ページの推奨値とSK本舗の乾燥FAQを基に、SK本舗が扱いやすくまとめた目安です(素材・銘柄・機器で変わります・取得日2026年7月時点)。スプールやドライヤーの耐熱・メーカー指定があればそちらを優先してください。家庭用オーブンは温度ムラ・変形のリスクで非推奨です。
Polymakerは、フィラメントを乾燥・ドライ保管しながら印刷できる純正の乾燥システムPolyDryerを展開しています。乾燥ドック1台に、用途に応じてPolyDryer Box(Box/Box XL/Dock Adapter)を必要なだけ足していけるモジュラー式で、密閉ボックスから直接給線して印刷できます。ナイロン(CoPA)やTPU、ABSなど吸湿しやすい素材を安定して使いたい方は、素材と一緒に乾燥環境を整えておくと失敗がぐっと減ります。保管は湿度40%以下(理想20〜30%)・シリカゲルと密閉容器が基本です。湿気が造形に与える影響は湿気とフィラメントの実験コラムでも詳しく解説しています。
印刷するデータが欲しい人へ:3D Data Japan
フィラメントを用意したら、次は印刷するデータです。3Dモデルデータをお探しなら、まず3D DATA JAPAN(3d-data.skhonpo.com)をご覧ください。日本語で使えるモデルデータの配布サイトで、選んだフィラメントですぐに印刷を試せます。
用途別おすすめ(目的→即答)
| 目的 | Polymakerならこれ | ひとこと |
|---|---|---|
| 試作・造形練習 | HT-PLA/PLA PRO | 低温・改造不要・高速対応 |
| 割れにくい実用パーツ | PolyMax PLA | PLA設定のままABS代替 |
| 丈夫で万能 | PETG | 屋内実用パーツの定番 |
| 耐熱・剛性(屋内) | PolyLite ABS | エンクロージャ前提。量産は3kg |
| 屋外・耐候 | ASA | 看板・外装・車載 |
| 柔軟パーツ | PolyFlex TPU95 | 低速・ダイレクト推奨 |
| 高耐熱・高負荷 | PolyMide CoPA | 要徹底乾燥の上級素材 |
| 見た目で遊ぶ | Metallic/Neon/Galaxy | ベース性能は各素材に準拠 |
よくある質問(FAQ)
Polymaker(ポリメーカー)はどんなメーカーですか?
機能性・エンジニアリング材料に強みを持つFDM/FFF用フィラメントのメーカーです。汎用PLAから、耐熱・耐衝撃・耐候の機能材、ナイロン系のエンジニアリングプラスチック、柔軟なTPU、さらに乾燥システム「PolyDryer」まで幅広く展開しています。日本ではSK本舗が正規に取り扱っています(会社の詳細・沿革はメーカー公式をご確認ください)。
PolyLite・PolyMax・PolyMideは何が違うのですか?
Polymakerのシリーズ名は性能で分かれています。PolyLiteは扱いやすい標準グレード、PolyMaxは耐衝撃を高めたタフグレード、PolyMideはナイロン系のエンジニアリング材、PolyFlexは柔軟なTPU系です。加えて、PLA PROやHT-PLA、PETG、ASAのように素材名そのままの呼び方も使われます。用途から素材を決め、その素材のなかで仕上げ(Metallic・Neon・Galaxy)を選ぶと迷いません。
最初の1本はどれがおすすめですか?
試作や造形練習が中心なら、標準的なPLA設定で扱えて高速印刷にも対応するHT-PLAかPLA PROが選びやすいです。落として割れると困る実用パーツを作るなら、しなって衝撃を吸収するPolyMax PLA、丈夫で万能な一本が欲しいならPETGが向きます。いずれもエンクロージャなしのオープンフレーム機で扱えます。
PLA PROとHT-PLAはどう違いますか?
どちらも高性能PLAで最大300mm/sの高速印刷に対応しますが、狙いが違います。HT-PLAは耐熱性を高めたグレードで、Polymaker公称で最大150℃クラスの耐熱を謳います。PLA PROは靭性・剛性を高めた強化グレードで、耐衝撃性や寸法安定性を重視した「タフなPLA」です。耐熱が欲しいならHT-PLA、割れにくさ・剛性ならPLA PRO、と考えると分かりやすいです。
PolyMax PLAはABSの代わりになりますか?
用途によっては代替になります。PolyMax PLAは応力が掛かると割れずにしなって衝撃を吸収する高い靭性が特長で、PLAの扱いやすさのまま丈夫なパーツが作れます。ただしABSのような高い耐熱性まで置き換えるものではありません。耐熱が要る用途はABS/ASA、耐衝撃・扱いやすさ重視ならPolyMax PLA、と使い分けるのがおすすめです。
ABS・ASAはエンクロージャがないと印刷できませんか?
ABS・ASAは反りやすく、安定して刷るにはエンクロージャ(密閉チャンバー)付きの機種が前提になります。オープンフレーム機でも小物なら刷れる場合はありますが、大きな造形は反り・剥がれが起きやすいです。エンクロージャがない場合は、まずPETGやPolyMax PLAで実用パーツを検討するのが現実的です。
ナイロン(PolyMide CoPA)は乾燥が必要ですか?
必須です。ナイロン系は特に吸湿しやすく、PolyMide CoPAは印刷前に100℃/8時間の乾燥が推奨されています。乾燥が不十分だと、気泡・糸引き・強度低下といった不具合が出ます。乾燥後もすぐ吸湿するため、Polymaker純正のPolyDryerのような乾燥・保管しながら使える環境があると安定します。機械特性を上げたい場合はアニール(80℃/6時間)も推奨されています。
PolyDryerはPolymaker以外のフィラメントにも使えますか?
PolyDryerは一般的な吸湿対策の乾燥システムで、ナイロン・TPU・PETG・ABSなど吸湿しやすい素材の乾燥・ドライ保管に使えます。乾燥ドックにBoxを追加していくモジュラー式で、密閉ボックスから直接給線して印刷できます。対応スプールサイズや詳しい仕様は商品ページでご確認ください。
価格や在庫はどこで確認できますか?
価格・カラー数・在庫は変動するため、最新は各商品ページ、またはPolymakerコレクションでご確認ください。用途から選びたいときは、本文の早見表と選び方フローを目安に、迷ったらお問い合わせからご相談いただけます。
まとめ
Polymakerは、用途から素材を決め、そのなかで色・仕上げを選ぶのが失敗しないコツです。試作はHT-PLA/PLA PRO、割れにくい実用パーツはPolyMax PLA、万能はPETG、耐熱はABS、屋外はASA、柔軟はTPU95、高耐熱はCoPA。ABS・ASA・ナイロンはエンクロージャや乾燥環境も一緒に整えると安定します。価格・在庫は各商品ページでご確認ください。
