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Polymaker(ポリメーカー)フィラメント完全ガイド|製品ライン・選び方・印刷設定を正規取扱店が解説

最終更新日:2026年7月21日(主な更新:TDS物性データ比較・トラブルシューティング・ブランド使い分け・AMS対応FAQを追加)

Polymaker(ポリメーカー)フィラメント完全ガイド|製品ライン・選び方・印刷設定を正規取扱店が解説

Polymaker スプール Red Polymaker スプール Blue Polymaker スプール Teal Polymaker スプール Green Polymaker スプール Orange Polymaker スプール Yellow Polymaker スプール Gold Polymaker スプール Purple Polymaker スプール Green Polymaker スプール Black
Polymaker フィラメントのカラー展開(SK本舗商品画像)。PLA系からABS・ASA・TPU・ナイロンまで、豊富な色数が魅力です。

「Polymaker(ポリメーカー)って、PolyLite・PolyMax・PolyMide…と名前が多くて、どれを選べばいいのか分かりにくい」——そう感じている方は多いと思います。この記事では、Polymakerを正規に取り扱うSK本舗が、独特なシリーズ名の意味から素材ごとの選び方、印刷設定・乾燥のコツまで、盛らずに整理します。用途から逆算して「自分に合う一本」が選べるよう、向く場面と向かない場面をはっきり切り分けます。

結論を先に(Polymakerのどれを選ぶ?)

とりあえず1本・試作や造形練習 → HT-PLA または PLA PRO
どちらも標準的なPLA設定で扱え、最大300mm/sの高速印刷に対応。耐熱が欲しいならHT-PLA、靭性・光沢重視ならPLA PROです。
落として割れると困る実用パーツ → PolyMax PLA
PLAの扱いやすさのまま、しなって衝撃を吸収するタフなPLA。ABSが苦手な方の実用パーツ入門にも向きます。
耐熱・屋外・機能部品 → PolyLite ABS(屋内)/ASA(屋外)
ABSは耐熱・剛性、ASAはそこに耐候・耐UVを足した屋外向け。いずれもエンクロージャ(密閉チャンバー)付き機種が前提です。

柔らかいパーツはPolyFlex TPU95、ギアや高負荷の高耐熱パーツはPolyMide CoPA(ナイロン)。吸湿しやすい素材を安定して使うなら、Polymaker純正の乾燥機PolyDryerも相性が良いです。

価格・在庫は変動します。最新は各商品ページでご確認ください。

この記事でわかること

  • シリーズ名(PolyLite/PolyMax/PolyMide/PolyFlex)の意味
  • 素材ごとのカラー展開と、用途別の選び方
  • 早見表(温度・容量・価格)と印刷設定・乾燥のコツ

Polymaker(ポリメーカー)とは? シリーズ名の読み解き方

Polymakerは、機能性・エンジニアリング材料に強みを持つFDM/FFF用フィラメントのメーカーです。汎用のPLAから、耐熱・耐衝撃・耐候の機能材、ナイロン系のエンジニアリングプラスチック、柔軟なTPUまで幅広く手がけ、近年は乾燥システム「PolyDryer」など周辺機器も展開しています。日本ではSK本舗が正規に取り扱っています。

Polymakerが分かりにくいと言われる一番の理由は、製品名の付け方が2系統あることです。ひとつは「Poly-(ポリ)」で始まる性能で分けたシリーズ名、もうひとつは「PETG」「ASA」「HT-PLA」のような素材名そのままの呼び方。この2つが混在しているので、まず下の対応表で頭を整理すると一気に見通しが良くなります。

PolyLite(ポリライト)扱いやすい標準・入門グレード。まず基本性能を押さえたいとき。
取扱:PolyLite ABS
PolyMax(ポリマックス)耐衝撃を高めたタフグレード。割れにくさを重視するとき。
取扱:PolyMax PLA
PolyMide(ポリマイド)ナイロン(PA)系のエンジニアリング材。高負荷・高耐熱。
取扱:PolyMide CoPA
PolyFlex(ポリフレックス)柔軟(TPU)系。曲がる・衝撃を吸収するパーツ向け。
取扱:PolyFlex TPU95
PLA PRO / HT-PLA強化・耐熱を狙った高性能PLA。素材名ベースの新しい呼び方。高速印刷を狙った高性能PLA系統です。Polymakerの製品体系・名称は改定されることがあるため、正式な系譜はメーカー公式でご確認ください。
取扱:PLA PRO/PLA PRO メタリック/HT-PLA
PETG / ASA素材名そのまま。バランス型のPETG、耐候性のASA。
取扱:PETG/ASA。装飾仕上げは Neon(ABS系)/Galaxy(ABS・ASA)

シリーズ名の位置づけはSK本舗が取扱製品の特性から整理したものです。Polymakerの製品体系・名称は改定されることがあります。正式なシリーズ名・最新ラインアップはメーカー公式および各商品ページでご確認ください(取得日2026年7月時点)。

Polymakerフィラメント早見表(SK本舗取扱)

図解3何に強い?
素材特性マトリクス(相対目安)

6つの性質を相対的な目安として整理。測定値ではなく『どっちが得意か』を見るための編集部整理です。

素材\性質 強度 靭性(耐衝撃) 耐熱 耐候/UV 柔軟性 印刷しやすさ
HT-PLA
PLA PRO
PolyMax PLA
PETG
PolyLite ABS
ASA
PolyFlex TPU95
PolyMide CoPA

●が多いほど得意(5段階の相対的な目安・編集部整理/測定値ではありません)。印刷しやすさは●が多い=易しい。

Polymaker各製品のTDS・公称値と一般的傾向をもとに編集部が相対整理した目安(測定値ではありません)。試験条件で前後します。PLA PRO メタリックは物性がPLA PROに準じるため代表してPLA PROを掲載。

SK本舗が取り扱うPolymakerフィラメントを、素材・主な用途・推奨温度・容量・価格でまとめました。温度は各商品ページに掲載している推奨値(メーカー公式データシート由来)で、価格はすべて税込・確認日は2026年7月時点です。同じ素材でも機種やノズル径で最適値は変わるため、印刷前にお使いの機種の公式プロファイルと商品ページの最新情報を併せてご確認ください。

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Polymaker全13製品の素材・推奨温度・容量・価格 早見表(税込・2026年7月時点)
製品 素材 主な用途 ノズル温度 ベッド温度 印刷速度 エンクロージャ 容量 価格(税込)
HT-PLA PLA(耐熱) 耐熱パーツ・高速・改造不要 210–230℃ 25–60℃ 最大300mm/s 不要 1kg ¥3,980
PLA PRO PLA(強化) 高靭性・高速・機能部品 210–230℃ 30–60℃ 50–200(最大300)mm/s 不要 1kg ¥4,578
PLA PRO メタリック PLA(強化) 金属調の見栄え+高速 210–230℃ 30–60℃ 50–200(最大300)mm/s 不要 1kg ¥4,778
PolyMax PLA PLA(高耐衝撃) 割れにくい実用パーツ・ABS代替 190–230℃ 25–60℃ 50–200mm/s 不要 0.75kg ¥6,050
PETG PETG 丈夫で扱いやすいバランス型 240–260℃ 60–70℃ 最大300mm/s 不要 1kg ¥3,400
PolyLite ABS ABS 耐熱・剛性・低臭の定番機能材 245–265℃ 90–100℃ 50–200mm/s 推奨(冷却OFF) 1kg ¥4,100
PolyLite ABS 3kg ABS ABSを大量に使う量産・大物 245–265℃ 90–100℃ 50–200mm/s 推奨(冷却OFF) 3kg ¥10,933
PolyLite ABS Neon ABS 蛍光色の個性・視認性 245–265℃ 90–100℃ 50–200mm/s 推奨(冷却OFF) 1kg ¥5,011
PolyLite ABS Galaxy ABS ラメ調の質感・装飾 245–265℃ 90–100℃ 50–200mm/s 推奨(冷却OFF) 1kg ¥7,311
ASA ASA 屋外・耐候・耐UV 230–260℃ 75–95℃ 50–200mm/s 推奨 1kg ¥5,280
ASA Galaxy ASA ラメ調+耐候 230–260℃ 75–95℃ 50–200mm/s 推奨 1kg ¥6,333
PolyFlex TPU95 TPU(95A) 柔軟・弾性・衝撃吸収 210–230℃ 25–60℃ 30–50mm/s 不要 0.75kg ¥8,140
PolyMide CoPA PA(ナイロン) 高耐熱・高負荷・ギア/摺動部 250–270℃ 25–50℃ 50–200mm/s 推奨 0.75kg ¥10,120

出典:各商品ページ掲載の推奨印刷設定(メーカー公式データシート由来・取得日2026年7月時点)。ABS系はエンクロージャ(密閉チャンバー)推奨・パーツ冷却ファンOFFが基本です。乾燥システムのPolyDryer本体(税込¥12,098)とPolyDryer Box(Box ¥4,132/Box XL ¥11,232/Dock Adapter ¥1,282・税込)は「乾燥・保管」の章でご紹介します。価格・カラー数は変動するため、最新は各商品ページをご覧ください。

ラインアップをまとめて見たい方へ。Polymakerの取扱製品はコレクションページに集約しています。

Polymaker全製品を見る 用途に迷ったらお問い合わせ

目的から選ぶ(用途別の逆引き)

図解1どれを選ぶ?
用途から選ぶ・素材フローチャート

「いちばん優先したいこと」を1つ選ぶだけで候補が絞れる早見マップ。迷ったら上から順に。

つくりたいものは?いちばん優先したいこと1つを選ぶ
気軽に始めたい・造形/試作がメイン
HT-PLAPLA PRO
改造不要・低温・高速。まずここから
落として割れない実用品がほしい
PolyMax PLAPETG
高耐衝撃。日用パーツ・ABS代替に
水まわり・透明感・タフさのバランス
PETG
耐水+粘り。扱いやすさと強度の中間
室内の機構部品・治具/そこそこ耐熱
PolyLite ABS
エンクロージャ推奨。剛性・耐熱の機能材
屋外・直射日光・UV/耐候が最優先
ASA
屋外・耐候に強い。エンクロージャ推奨
ゴムのように柔らかく曲げたい
PolyFlex TPU95
フレキシブル。低速・ダイレクト推奨
ギア・摺動・高負荷のプロ用途
PolyMide CoPA
上級素材。高強度・高耐熱・要乾燥
推奨は記事本文の各素材『向いている人』に基づく編集部整理。

素材選びは「何に使うか」から逆算すると迷いません。よくある目的別に、Polymakerのどれが軸になるかを整理しました。あくまで出発点なので、細かい要件は各素材の解説と商品ページで詰めてください。

まず試したい・造形練習・見た目重視
HT-PLA(耐熱もほしい)/PLA PRO(靭性・光沢)。装飾ならPLA PRO メタリックやGalaxy/Neon仕上げ。
落下・応力で割れると困る実用パーツ
PolyMax PLA。しなって衝撃を吸収。PLA設定のまま扱えるので、ABSに踏み込む前の実用パーツに。
丈夫で扱いやすい万能素材がいい
PETG。PLAより丈夫でABSより刷りやすい“ちょうどいい”一本。屋内実用パーツの定番。
耐熱・剛性が要る機能部品(屋内)
PolyLite ABS。エンクロージャ付き機種が前提。大量に使うなら3kg
屋外・日光・雨に晒す
ASA。ABSの強度に耐候・耐UVを追加。看板・外装・アウトドア用途に。
柔らかい・曲がる・衝撃を吸収したい
PolyFlex TPU95(ショア95A)。パッキン・グリップ・保護カバーなどに。
高耐熱・高負荷(ギア・摺動部)
PolyMide CoPA(ナイロン)。耐熱最大180℃(公称)。吸湿しやすく徹底乾燥が前提の上級素材。

1. PLA系 ── HT-PLA/PLA PRO/PolyMax PLA(まずここから)

Polymakerの高機能PLAは、標準的なPLA設定のまま扱える3グレード。耐熱ならHT-PLA、靭性・光沢ならPLA PRO、割れにくさならPolyMax PLAが軸です。

HT-PLA 全8色 PLA PRO 全10色

Polymaker PLA系 Black
Black
Polymaker PLA系 Blue
Blue
Polymaker PLA系 Green
Green
Polymaker PLA系 Grey
Grey
Polymaker PLA系 Orange
Orange
Polymaker PLA系 Red
Red
Polymaker PLA系 Teal
Teal
Polymaker PLA系 White
White
Polymaker PLA系 Purple
Purple
Polymaker PLA系 Yellow
Yellow
HT-PLA/PLA PRO のカラー展開(SK本舗商品画像)。※Purple・YellowはPLA PROのみの色です(HT-PLAは全8色)。

Polymakerには「PLAの弱点を補った高機能PLA」が揃います。最初の1本はこの中から。いずれもエンクロージャなしで扱え、乾燥もシビアではありません。

  • HT-PLA:耐熱PLA。改造なし・標準PLA設定のまま、最大150℃クラスの耐熱(Polymaker公称)。最大300mm/s対応。
  • PLA PRO:靭性・剛性を高めた「タフなPLA」。機能部品や高速印刷に。最大300mm/s対応。
  • PLA PRO メタリック:PLA PROに金属調の見栄えをプラス(下記のとおり全9色)。

メタリック 全9色

Polymaker PLA Pro メタリック Black
Black
Polymaker PLA Pro メタリック Blue
Blue
Polymaker PLA Pro メタリック Bronze
Bronze
Polymaker PLA Pro メタリック Chrome
Chrome
Polymaker PLA Pro メタリック Dark Red
Dark Red
Polymaker PLA Pro メタリック Gold
Gold
Polymaker PLA Pro メタリック Green
Green
Polymaker PLA Pro メタリック Plum
Plum
Polymaker PLA Pro メタリック Silver
Silver
PLA PRO メタリックのカラー展開(ゴールド・クローム・ブロンズ等)。

PolyMax PLAは、しなって衝撃を吸収するタフなPLA(メーカーはPLA系トップクラスの靭性と位置づけ)。ABSの代替にもなり、「割れない実用パーツが欲しい」方に。容量0.75kg。

PolyMax PLA 全7色(Pinkは濃いめ/薄めの2種)

Polymaker PolyMax PLA Black
Black
Polymaker PolyMax PLA Grey
Grey
Polymaker PolyMax PLA Pink(濃いめ)
Pink(濃いめ)
Pink(薄め)|取り寄せ
Polymaker PolyMax PLA Red
Red
Polymaker PolyMax PLA White
White
Polymaker PolyMax PLA Yellow
Yellow

向いている人

  • 最初の1本/試作・造形練習(HT-PLA・PLA PRO)
  • 耐熱が少し欲しい・改造せず高速で刷りたい(HT-PLA)
  • 落として割れると困る実用パーツ(PolyMax PLA)

向かないかも

Polymakerフィラメントの3Dプリント作例:バイクの試作モデル(PLA系)
PLA系の造形例:フルスケールのバイク試作。標準PLA設定のまま高機能に。(作例・画像:Polymaker公式)

HT-PLA:耐熱PLA・改造不要・最大300mm/s。¥3,980税込/1kg(詳しくはHT-PLA徹底ガイド)。

PLA PRO:高靭性・高剛性の強化PLA。¥4,578税込/1kg(メタリックは¥4,778税込)。

PolyMax PLA:しなって割れにくいタフPLA。ABS代替に。¥6,050税込/0.75kg(詳しくはPolyMax PLA徹底ガイド)。

2. PETG ── 丈夫で扱いやすい“ちょうどいい”一本(¥3,400税込)

PETGは、PLAより丈夫でABSより刷りやすい万能素材。反りが少なくエンクロージャ不要で、屋内実用パーツの定番です。

PETG 全8色

Polymaker PETG Black
Black
Polymaker PETG Blue
Blue
Polymaker PETG Dark Grey
Dark Grey
Polymaker PETG Grey
Grey
Polymaker PETG Orange
Orange
Polymaker PETG Red
Red
Polymaker PETG Teal
Teal
Polymaker PETG White
White
Polymaker PETG のカラー展開(SK本舗商品画像)。

「PLAより丈夫でABSより刷りやすい」バランス型で、屋内実用パーツの定番。反りが少なく、エンクロージャ不要。ノズル240〜260℃・ベッド60〜70℃、最大300mm/s対応(高流動ノズルで500mm/s超とメーカー公称)。

向いている人

  • 屋内で使う丈夫な実用パーツ・治具
  • PLAでは強度不足だがABSは避けたい
  • 高速で刷りつつ表面もそこそこ綺麗にしたい

向かないかも

  • 常時高温・屋外の過酷環境(→ABSASA
  • 糸引きが気になる(吸湿すると出やすい→乾燥を)
Polymaker PETGの3Dプリント作例:ゲーム機グリップ
PETGの実用例:ゲーム機グリップなど、丈夫で扱いやすい実用アクセサリに。(作例・画像:Polymaker公式)

Polymaker PETG の商品ページを見る(¥3,400税込・1kg)(詳しくはPETG徹底ガイド

3. ABS系 ── 耐熱・剛性の機能材(標準/3kg/Neon/Galaxy)

PolyLite ABSは、耐熱・剛性に優れた定番の機能材。反りやすくエンクロージャ(密閉チャンバー)付き機種が前提で、屋内の機能部品・筐体に向きます。

PolyLite ABS 全10色 Neon・Galaxy・3kgもあり

Polymaker PolyLite ABS Black
Black
Polymaker PolyLite ABS Blue
Blue
Polymaker PolyLite ABS Green
Green
Polymaker PolyLite ABS Grey
Grey
Polymaker PolyLite ABS Orange
Orange
Polymaker PolyLite ABS Purple
Purple
Polymaker PolyLite ABS Red
Red
Polymaker PolyLite ABS Teal
Teal
Polymaker PolyLite ABS White
White
Polymaker PolyLite ABS Yellow
Yellow
Polymaker PolyLite ABS のカラー展開(SK本舗商品画像)。ほかにNeon・Galaxy・3kg大容量。

PolyLite ABSは耐熱・耐衝撃の汎用ABS。Polymaker公称で臭いが穏やかとされ、後加工(接着・研磨・塗装)もしやすい。ノズル245〜265℃・ベッド90〜100℃、エンクロージャ+冷却ファンOFFが前提。大量に使うなら3kgが経済的です。

仕上げ違いに、蛍光色のNeonとラメ調のGalaxy。ベース性能はPolyLite ABSと同じ考え方で扱えます。

向いている人

  • 耐熱・剛性が要る屋内の機能部品・筐体
  • 後加工(接着・研磨・塗装)をしたい
  • エンクロージャ付き機種を持っている

向かないかも

  • オープンフレーム機しかない(反り・におい)
  • 屋外で日光・雨に晒す(→ASAへ)
  • はじめての機能材(→まずはPETG
Polymaker ABSの3Dプリント作例:作業用の治具
ABSの機能部品例:作業用の治具。耐熱・剛性が要る屋内パーツに。(作例・画像:Polymaker公式)

PolyLite ABS(¥4,100税込/1kg)/3kg大容量(¥10,933税込)/Neon(¥5,011税込)/Galaxy(¥7,311税込)。

反り対策や屋内・屋外の使い分けは ABS・ASA実践ガイド で詳しく解説しています。

4. ASA系 ── 屋外・耐候ならこれ(¥5,280税込〜)

ASAは、ABSの強度に耐候・耐UVを足した「屋外対応版」。色あせしにくく、看板・外装・車載などの屋外パーツに向きます。

ASA 全10色 Galaxy ASAもあり

Polymaker ASA Army Green
Army Green
Polymaker ASA Black
Black
Polymaker ASA Blue
Blue
Polymaker ASA Dark Grey
Dark Grey
Polymaker ASA Grey
Grey
Polymaker ASA Jet Black
Jet Black
Polymaker ASA Natural
Natural
Polymaker ASA Orange
Orange
Polymaker ASA Red
Red
Polymaker ASA White
White
Polymaker ASA のカラー展開(SK本舗商品画像)。屋外・耐候向け。

ASAは「ABSの屋外対応版」。耐候・耐UVで色あせしにくく、看板・外装・アウトドアに。ノズル230〜260℃・ベッド75〜95℃、ABS同様エンクロージャ前提。ラメ調のGalaxy ASAもあります。

向いている人

  • 屋外・車載・日当たりで使う部品
  • ABSの強度+色あせにくさが欲しい
  • エンクロージャ付き機種を持っている

向かないかも

  • 屋内だけで使う(→ABS/PETGで十分なことも)
  • オープンフレーム機しかない(反り対策が必要)
Polymaker ASAの3Dプリント作例:屋外用メールボックス
ASAの屋外例:メールボックス。耐候・耐UVで色あせしにくい。(作例・画像:Polymaker公式)

ASA(¥5,280税込/1kg)/ASA Galaxy(¥6,333税込)。

5. PolyFlex TPU95 ── 柔らかい・曲がるパーツに(¥8,140税込)

PolyFlex TPU95は、ショア硬度95Aの柔らかいフレキシブル素材。曲げ・衝撃吸収が要るパッキン・グリップ・保護カバーに向きます。

TPU95 全5色

Polymaker TPU95 Black
Black
Polymaker TPU95 Blue
Blue
Grey
Polymaker TPU95 Red
Red
Polymaker TPU95 White
White
Polymaker PolyFlex TPU95 のカラー展開(SK本舗商品画像)。

ショア硬度95Aの柔軟TPU。元の長さの3倍以上に伸びるとされ、パッキン・グリップ・保護カバーに。柔軟材のなかでは扱いやすい方ですが、低速(目安30〜50mm/s)・ダイレクトドライブ(押出機がノズル直上にある方式)推奨。ノズル210〜230℃・ベッド25〜60℃。Bambu Lab機でAMSからTPUを給線できるのはAMS HT(背面の専用TPU出口)のみで、標準AMS・AMS 2 Pro・AMS liteは非対応=外部スプールから直接給線します(FAQ参照)。

向いている人

  • パッキン・グリップ・脚ゴム・保護カバー
  • 曲げ・衝撃吸収が要るパーツ

向かないかも

  • 高速で大量に刷りたい(柔軟材は低速が基本)
  • ボーデン式(チューブ経由で送る方式)で送りが不安定になりやすい機種
Polymaker TPU95の3Dプリント作例:柔らかい財布
TPU95の柔軟例:曲がる財布。パッキン・グリップなど柔らかいパーツに。(作例・画像:Polymaker公式)

PolyFlex TPU95 の商品ページを見る(¥8,140税込・0.75kg)(詳しくはTPU95徹底ガイド

6. PolyMide CoPA ── 高耐熱・高負荷のナイロン(¥10,120税込)

PolyMide CoPAは、ナイロン(PA6/6,6コポリマー)系の高耐熱・高負荷素材。ギア・摺動部に向き、印刷前の徹底乾燥が前提の上級素材です。

Polymaker PolyMide CoPA のスプール(ナイロン系フィラメント)
Polymaker PolyMide CoPA(SK本舗商品画像)。ナイロン6/6,6コポリマーのエンプラ素材。

ナイロン6/6,6のコポリマー。強度・靭性・耐熱(Polymaker公称で最大180℃)に優れ、ギア・摺動部・高負荷パーツ向けの上級素材。吸湿しやすく、印刷前の徹底乾燥(100℃/8時間)が必須(機械特性を上げるならアニール〔後加熱で結晶化を進め強度を上げる処理〕80℃/6時間)。ノズル250〜270℃・ベッド25〜50℃。ナイロンが初めてなら乾燥環境(後述のPolyDryer)を整えてから臨むと失敗が減ります。

向いている人

  • ギア・摺動部・高負荷の機構部品
  • 高耐熱・耐摩耗が要る実用パーツ
  • 乾燥・保管の環境を整えられる中〜上級者

向かないかも

  • 乾燥設備がなく手軽に刷りたい(吸湿で失敗しやすい)
  • はじめての機能材(→PETGPolyMax PLAから)
Polymaker PolyMide CoPAの3Dプリント作例:ホース固定具
CoPAの機構部品例:ホース固定具。高耐熱・高負荷のギア・摺動部に。(作例・画像:Polymaker公式)

PolyMide CoPA の商品ページを見る(¥10,120税込・0.75kg)(詳しくはCoPA徹底ガイド

物性データで比較する(公式TDS値)

ここまでの「向く・向かない」を、メーカー公式のTDS(技術データシート)の実数値で裏づけます。上の特性マトリクス図解が「相対的な使い分け感覚」なのに対し、この表はPolymakerが公表している測定値そのものです。素材選びで迷ったとき、感覚ではなく数値で決めたい方はこちらをどうぞ。

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Polymaker主要素材の機械・熱物性(公式TDS公称値。機械物性はX-Y方向・前処理条件は注記参照)
素材(TDS版) 引張強度
MPa
ヤング率(剛性)
MPa
耐衝撃:ノッチ付
シャルピー kJ/m²
荷重下たわみ温度
HDT 1.8MPa ℃
ビカット軟化点
HT-PLA(V1.1) 42.86±0.76 2945.75±77.35 4.94±0.31 58.6(アニール後 71.7) 156.2 ※1
PLA PRO(V6.0) 39.93±0.44 2531.08±25.16 20.76±2.18 55.6 63.5
PolyMax PLA(V5.4) 41.3±2.2 2150.8±67.8 38.9±2.4 52 62
PETG(V3.0) 47.96±4.88 2311.11±92.41 4.95±0.55 ※2 65 75
PolyLite ABS(V5.5) 33.4±0.6 2246.6±58.2 18.0±0.9 98 104
ASA(V6.0) 43.8±0.8 2379±157 10.3±0.4 100 105
PolyMide CoPA(V5.4) 78.0±0.7 2703±259 6.9±1.4 70(0.45MPaでは111) 180 ※3

出典:Polymaker公式TDS(各商品ページからダウンロード可・2026年7月21日取得)。試験規格:引張強度・ヤング率=ISO 527/シャルピー衝撃=ISO 179(ノッチ付)/HDT=ISO 75/ビカット軟化点=ISO 306。機械物性(引張強度・ヤング率・シャルピー)はX-Y方向(積層面内)・as printed の代表値です(CoPAのみ※3の前処理条件)。
※1 ビカット軟化点は針の貫入で測る指標で、荷重が掛かる用途の耐熱はHDTが目安です(HT-PLAの「約150℃」は自重無荷重で形状を保つ文脈の公称値)。※2 PETGのノッチ無しシャルピーは20.24±3.95 kJ/m²(同TDS)。※3 CoPAは80℃/6時間のアニール+48時間乾燥後(TDS表記「Dry Status」)の試験値で、吸湿すると性質が変わります。
柔軟素材のPolyFlex TPU95はエラストマーで試験規格が異なるため表から除いています(ショア硬度95A=ISO 7619-1・破断伸び551.2±23.5%=ISO 37/TDS V5.4)。

耐衝撃(ノッチ付シャルピー)だけを並べると、素材ごとの差がひと目で分かります:

PolyMax PLA 38.9
PLA PRO 20.76
PolyLite ABS 18.0
ASA 10.3
CoPA 6.9
PETG 4.95
HT-PLA 4.94
02040 kJ/m²

ノッチ付シャルピー衝撃強度(kJ/m²・X-Y方向・公式TDS公称値)。バー長は40 kJ/m²を上限とした比率。切欠きの無い形状ではPETGのように値が大きく変わる素材もあります(※2)。

表から読めるポイント

  • 耐衝撃(ノッチ付シャルピー)はPolyMax PLAが38.9±2.4 kJ/m²と表中7素材で最も高く、PolyLite ABS(18.0±0.9)の約2倍のTDS値です。ただし耐熱はPLA並み(HDT 52℃)——「割れにくくしたいが、ABSの温度管理・エンクロージャは避けたい」人に向きます。
  • 引張強度は表中ではPolyMide CoPAが78.0±0.7 MPaでトップ。一方でノッチ付シャルピーは6.9±1.4 kJ/m²とABSより低く、「引張の強さ」と「切欠き衝撃への強さ」は別物だと分かります。角やスリットは割れの起点になるため、形状側の配慮(フィレット)も効きます。
  • PETGはノッチ付4.95に対しノッチ無し20.24 kJ/m²と、切欠きの有無で値が大きく変わる素材です。角に丸みを付けた設計にすると持ち味を発揮します。

この表の読み方(重要):TDSの値は、メーカーが規定条件で印刷した試験片の測定値です。実際の印刷物の強度は積層方向(Z方向はX-Yより低下)・充填率・印刷温度・冷却で大きく変わるため、絶対的な保証値ではなく「素材間の比較目安」としてお使いください。強度が必要な部品は、力の掛かる方向に積層面を合わせる設計が数値以上に効きます。

印刷設定・温度の見方

図解2何℃で刷る?
温度マップ|ノズル×ベッドで見る素材の“気候”

縦軸ベッド・横軸ノズルの2軸マップ。設定の近い5素材は左下の「クール系ゾーン」に固まり、ABS・ASAは高温、CoPAは“ノズル高温・ベッド低温”の異端。右上ほど装備(囲い・乾燥)が要ります。

●=各素材の設定中心(ズル/ッド温度) 右上ほど高温=装備(エンクロージャ・乾燥)が要りやすい
ベッド温度(℃)→ 高い
406080100
高温側 ▶
囲い/乾燥が要りやすい
クール系ゾーン HT-PLA・PLA PRO・メタリック・PolyMax・TPU95 いずれも低温・エンクロージャ不要。設定はこの範囲内に収まります(素材ごとに異なる/ノズル約190–230・ベッド約25–60℃)
PETGノ250 / ベ65℃
ASA囲い推奨ノ245 / ベ85℃
PolyLite ABS囲い推奨ノ255 / ベ95℃
PolyMide CoPA囲い推奨ノ260 / ベ37.5℃
200220240260280
ノズル温度(℃)→ 高い
出典:SK本舗 商品ページ/各製品TDS(2026年7月取得)。プロットは各設定レンジの中心値。正確な温度幅は本文の早見表を参照。機種・ノズル径で最適値は変わります。

素材ごとの温度はあくまで目安です。同じ素材でも機種やノズル径で最適値は変わるため、最終的にはお使いの機種の公式プロファイルと、各商品ページの推奨値を併せて確認するのが安全です。ざっくり「どの素材がどのくらいの温度帯・難易度か」を掴むために、代表素材を並べました。

PLA系 190–230℃
TPU95 210–230℃
ASA 230–260℃
PETG 240–260℃
ABS 245–265℃
CoPA 250–270℃
190℃230℃270℃

大きな傾向として、PLA系は低温・オープンフレーム機でOKPETGは中温でエンクロージャ不要ABS/ASAは高温+エンクロージャ推奨・パーツ冷却は控えめナイロン(CoPA)は最も高温かつ吸湿対策が必須、という並びになります。TPUは温度こそ高くありませんが、柔らかさゆえに送りと速度に気を使う素材です。繊維入りの強化材(CF/GF)は今回のSK本舗取扱には含まれませんが、扱う場合は硬化(耐摩耗)ノズルが前提になる点も覚えておくと安心です。

トラブルシューティング(症状から対策を引く)

印刷を始めてからの「困った」を、症状から逆引きできるようにまとめました。対策の温度・時間はPolymaker公式TDSの推奨値です。機種固有の不具合(詰まり・機械系)はお使いのプリンターのマニュアル・サポートをご確認ください。

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症状別トラブルシューティング(Polymakerフィラメント・2026年7月時点)
症状 主な原因 まず試すこと 特に関連する素材
反り・端が浮く 冷えによる収縮(ABS・ASAで顕著)、ベッド温度不足、定着面の油分 ベッド温度を推奨レンジ上限側へ。ABS・ASAはエンクロージャ使用+パーツ冷却ファンOFF(TDS推奨)。ビルド面を清掃 ABS系ASA系
糸引き(ストリンギング) ノズル温度高め、リトラクション不足、吸湿 温度をレンジ下限側へ。リトラクションをTDS目安(PLA系・PETG=距離1–3mm・速度20–40mm/s/TPU95・CoPA=3–6mm・40–60mm/s)から調整。改善しなければ乾燥 PETGTPU95
層間剥離(積層割れ) 印刷温度低め、パーツ冷却が強すぎ、周囲温度が低い 温度をレンジ上限側へ。ABS系は冷却OFF+エンクロージャ。力の掛かる方向はZ強度の低下も設計で考慮(物性表 ABS系ASA系CoPA
表面のブツブツ・印刷中のパチパチ音 フィラメントの吸湿 TDS推奨条件で乾燥(CoPA 100℃/8時間・TPU95 70℃/8時間・PETG 60℃/6時間)。手順は乾燥・保管の章 CoPATPU95PETG
1層目が定着しない ビルド面との相性、Zオフセットずれ、油分 TDS推奨はPC・テクスチャPEI面(必要に応じてスティック糊)。Zオフセットを再調整し、ビルド面を中性洗剤で脱脂 全素材共通
寸法が図面と合わない 素材ごとの収縮率差 収縮を見込んだ公差設計・テストピースで補正(収縮率はTDS記載。例:HT-PLAのX-Y収縮率0.88%) ABS系CoPA ほか

一般的なFDMの対処と、Polymaker公式TDSの推奨条件(2026年7月時点)をSK本舗が整理したものです。ブランドを問わないフィラメント全般のトラブル診断はフィラメントの選び方完全ガイドにもまとまっています。

フィラメントの乾燥・保管とPolyDryer

Polymaker PolyDryer(フィラメント乾燥機本体)にスプールをセットした状態
Polymaker PolyDryer(SK本舗商品画像)。乾燥ドックに必要な数だけBoxを足せるモジュラー式。

フィラメントは空気中の水分を吸うと、糸引き・表面のブツブツ・もろさ(ポキッと折れる)といった不具合が出やすくなります。吸いやすさは素材で違うので、乾燥と保管の目安をまとめました。下の値はあくまで一般的な目安で、スプールやドライヤーの耐熱・メーカー指定があればそちらを優先してください。

素材別の吸湿性と乾燥温度・時間の目安(2026年7月時点)
素材 吸湿性 乾燥温度の目安 時間の目安 ひとこと
PLA系(HT-PLA/PRO/Max) 低〜中 55〜60℃(HT-PLAは60℃) 6時間前後 比較的シビアでない。高湿期・開封後に折れやすければ乾燥を。
PETG 60℃前後 6時間前後 吸湿で糸引き・表面荒れが出やすく、乾燥効果が分かりやすい。
ABS・ASA 70℃前後 6〜7時間 庫内乾燥では最高温度が届かない機種あり。専用ドライヤーが安心。
TPU95(柔軟) 中〜高 70℃前後 8時間前後 高温で固着・変形しやすいので上げすぎ注意。
CoPA(ナイロン) 100℃ 8時間 最も吸いやすい部類。乾燥後はすぐ密閉、数時間で再吸湿します。

乾燥温度・時間は各商品ページの推奨値とSK本舗の乾燥FAQを基に、SK本舗が扱いやすくまとめた目安です(素材・銘柄・機器で変わります・取得日2026年7月時点)。スプールやドライヤーの耐熱・メーカー指定があればそちらを優先してください。家庭用オーブンは温度ムラ・変形のリスクで非推奨です。

Polymakerは、フィラメントを乾燥・ドライ保管しながら印刷できる純正の乾燥システムPolyDryerを展開しています。乾燥ドック1台に、用途に応じてPolyDryer Box(Box/Box XL/Dock Adapter)を必要なだけ足していけるモジュラー式で、密閉ボックスから直接給線して印刷できます。ナイロン(CoPA)やTPU、ABSなど吸湿しやすい素材を安定して使いたい方は、素材と一緒に乾燥環境を整えておくと失敗がぐっと減ります。保管は湿度40%以下(理想20〜30%)・シリカゲルと密閉容器が基本です。湿気が造形に与える影響は湿気とフィラメントの実験コラムでも詳しく解説しています。

印刷するデータが欲しい人へ:3D Data Japan

フィラメントを用意したら、次は印刷するデータです。3Dモデルデータをお探しなら、まず3D DATA JAPAN(3d-data.skhonpo.com)をご覧ください。日本語で使えるモデルデータの配布サイトで、選んだフィラメントですぐに印刷を試せます。

用途別おすすめ(目的→即答)

用途別のおすすめPolymaker素材
目的 Polymakerならこれ ひとこと
試作・造形練習 HT-PLAPLA PRO 低温・改造不要・高速対応
割れにくい実用パーツ PolyMax PLA PLA設定のままABS代替
丈夫で万能 PETG 屋内実用パーツの定番
耐熱・剛性(屋内) PolyLite ABS エンクロージャ前提。量産は3kg
屋外・耐候 ASA 看板・外装・車載
柔軟パーツ PolyFlex TPU95 低速・ダイレクト推奨
高耐熱・高負荷 PolyMide CoPA 要徹底乾燥の上級素材
見た目で遊ぶ MetallicNeonGalaxy ベース性能は各素材に準拠

用途が決まったら、最新の価格・在庫を商品ページで。迷ったらお問い合わせから相談できます。

HT-PLAを見る PolyMax PLAを見る お問い合わせで相談する

他ブランドとの使い分け(SK本舗の取扱の中で)

SK本舗はPolymakerのほかにも複数のフィラメントブランドを取り扱っています。コスト最優先で単色PLAを大量に使うなら、SK本舗オリジナル(GENESIS)が有力な選択肢です。Polymakerを選ぶ価値が出るのは、高速PLA・タフPLA・耐候ASA・柔軟TPU・ナイロンまでを同一メーカーの体系で揃え、純正乾燥システム(PolyDryer)まで一気通貫にできる「素材の幅」が欲しいときです。

大量消費・コスト重視
SK本舗オリジナル(GENESIS):定番色の普段使い・教育用途・量産試作
発色・寸法精度を最優先
Kexcelled/Bambu Lab純正:フィギュア・模型・精密機構部品
産業・エンジニアリング用途
BASF Forward AM(Ultrafuse)/旭化成:工業グレードの機能部品
1ブランドで素材の幅を持たせたい
Polymaker:高速PLA〜タフPLA〜ASA〜TPU〜ナイロン+純正乾燥システムまで体系で揃う

用途目線の役割分担であり、ブランド間の優劣ではありません。ブランド横断の詳しい比較はフィラメントの選び方完全ガイドをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Polymaker(ポリメーカー)はどんなメーカーですか?

機能性・エンジニアリング材料に強みを持つFDM/FFF用フィラメントのメーカーです。汎用PLAから、耐熱・耐衝撃・耐候の機能材、ナイロン系のエンジニアリングプラスチック、柔軟なTPU、さらに乾燥システム「PolyDryer」まで幅広く展開しています。日本ではSK本舗が正規に取り扱っています(会社の詳細・沿革はメーカー公式をご確認ください)。

PolyLite・PolyMax・PolyMideは何が違うのですか?

SK本舗では、Polymakerの取扱製品を性能の系統で次のように整理しています。PolyLiteは扱いやすい標準グレード、PolyMaxは耐衝撃を高めたタフグレード、PolyMideはナイロン系のエンジニアリング材、PolyFlexは柔軟なTPU系です。加えて、PLA PROやHT-PLA、PETG、ASAのように素材名そのままの呼び方も使われます。用途から素材を決め、その素材のなかで仕上げ(Metallic・Neon・Galaxy)を選ぶと迷いません。

最初の1本はどれがおすすめですか?

試作や造形練習が中心なら、標準的なPLA設定で扱えて高速印刷にも対応するHT-PLAかPLA PROが選びやすいです。落として割れると困る実用パーツを作るなら、しなって衝撃を吸収するPolyMax PLA、丈夫で万能な一本が欲しいならPETGが向きます。いずれもエンクロージャなしのオープンフレーム機で扱えます。

PLA PROとHT-PLAはどう違いますか?

どちらも高性能PLAで最大300mm/sの高速印刷に対応しますが、狙いが違います。HT-PLAは耐熱性を高めたグレードで、Polymaker公称で最大150℃クラスの耐熱を謳います。PLA PROは靭性・剛性を高めた強化グレードで、耐衝撃性や寸法安定性を重視した「タフなPLA」です。耐熱が欲しいならHT-PLA、割れにくさ・剛性ならPLA PRO、と考えると分かりやすいです。

HT-PLAの耐熱温度は何度ですか?

Polymaker公称で最大150℃クラスの耐熱性(自重・無荷重下での形状安定性)が謳われています。アニール(後加熱)なしの標準PLA設定のまま扱え、改造不要で最大300mm/sの高速印刷にも対応します。荷重がかかる用途での実際の耐熱は形状や条件で下がるため、詳しくはHT-PLA徹底ガイドと商品ページをご確認ください。

PolyMax PLAはABSの代わりになりますか?

用途によっては代替になります。PolyMax PLAは応力が掛かると割れずにしなって衝撃を吸収する高い靭性が特長で、PLAの扱いやすさのまま丈夫なパーツが作れます。ただしABSのような高い耐熱性まで置き換えるものではありません。耐熱が要る用途はABS/ASA、耐衝撃・扱いやすさ重視ならPolyMax PLA、と使い分けるのがおすすめです。

ABS・ASAはエンクロージャがないと印刷できませんか?

ABS・ASAは反りやすく、安定して刷るにはエンクロージャ(密閉チャンバー)付きの機種が前提になります。オープンフレーム機でも小物なら刷れる場合はありますが、大きな造形は反り・剥がれが起きやすいです。エンクロージャがない場合は、まずPETGやPolyMax PLAで実用パーツを検討するのが現実的です。

ASAとABSは何が違いますか?

ASAはABSの強度・耐熱に、耐候性・耐UV性を加えた「屋外対応版」です。日光や雨で色あせ・劣化しにくいため、看板・外装・車載など屋外用途にはASAが向きます。屋内だけで使うならABSで十分なことも多く、いずれも反りやすいためエンクロージャ付き機種が前提です。

ナイロン(PolyMide CoPA)は乾燥が必要ですか?

必須です。ナイロン系は特に吸湿しやすく、PolyMide CoPAは印刷前に100℃/8時間の乾燥が推奨されています。乾燥が不十分だと、気泡・糸引き・強度低下といった不具合が出ます。乾燥後もすぐ吸湿するため、Polymaker純正のPolyDryerのような乾燥・保管しながら使える環境があると安定します。機械特性を上げたい場合はアニール(80℃/6時間)も推奨されています。

PolyDryerはPolymaker以外のフィラメントにも使えますか?

PolyDryerは一般的な吸湿対策の乾燥システムで、ナイロン・TPU・PETG・ABSなど吸湿しやすい素材の乾燥・ドライ保管に使えます。乾燥ドックにBoxを追加していくモジュラー式で、密閉ボックスから直接給線して印刷できます。対応スプールサイズや詳しい仕様は商品ページでご確認ください。

価格や在庫はどこで確認できますか?

価格・カラー数・在庫は変動するため、最新は各商品ページ、またはPolymakerコレクションでご確認ください。用途から選びたいときは、本文の早見表と選び方フローを目安に、迷ったらお問い合わせからご相談いただけます。

印刷物が反る・ベッドから剥がれるときは?

多くはベッド温度不足と急冷が原因です。ベッド温度を推奨レンジの上限側にし、ABS・ASAはエンクロージャ使用+パーツ冷却ファンOFF(TDS推奨)が基本です。症状別の対処は本文のトラブルシューティング表にまとめています。

糸引き(ストリンギング)が多いときは?

ノズル温度が高すぎるか、リトラクション不足、または吸湿が主な原因です。温度を推奨レンジの下限側へ下げ、リトラクションを調整し(TDS目安:PLA系・PETGは距離1–3mm、TPU95・CoPAは3–6mm)、改善しなければ乾燥(例:PETG 60℃/6時間・TDS推奨)を試してください。

SK本舗のPolymaker製品は正規品ですか?

はい。SK本舗はPolymaker製品の正規取扱店で、正規ルートで仕入れた製品を販売しています。在庫品は国内倉庫から出荷します(在庫状況は各商品ページをご確認ください)。購入前の素材選びのご相談も、購入後のトラブル相談も日本語サポートで承ります。

PolymakerフィラメントはBambu LabのAMSで使えますか?

はい。SK本舗取扱のPolymakerフィラメントは1.75mm径で、PLA系・PETG・ABS系・ASA系・ナイロン(CoPA)はAMSシリーズで使用できます(SK本舗で使用確認済み・2026年7月時点)。例外は柔軟素材のPolyFlex TPU95で、Bambu Labの仕様上、TPUを扱えるのはAMS HT(背面の専用TPU出口から給線)のみ。標準AMS・AMS 2 Pro・AMS liteはTPU非対応のため、外部スプールホルダーからの給線をおすすめします。CoPAなど吸湿しやすい素材は、AMS投入前にTDS推奨条件で乾燥させると安定します。

まとめ

図解4実際いくら?
実質価格ダンベル図|スプール容量のワナ

○スプール1本の支払額と●1kg換算の単価を並べた図。0.75kg巻(PolyMax・TPU95・CoPA)は容量が小さいぶん、1kg換算では割高になります(差は容量差で、追加費用ではありません)。

スプール1本の支払額 1kg換算の単価 重なる=1kg巻・割高なし
PETG スプール ¥3,400(1kg)(支払額=1kg換算)
¥3,400/kg
HT-PLA スプール ¥3,980(1kg)(支払額=1kg換算)
¥3,980/kg
PLA PRO スプール ¥4,578(1kg)(支払額=1kg換算)
¥4,578/kg
PLA PRO メタリック スプール ¥4,778(1kg)(支払額=1kg換算)
¥4,778/kg
PolyLite ABS スプール ¥4,100(1kg)(支払額=1kg換算)
¥4,100/kg
ASA スプール ¥5,280(1kg)(支払額=1kg換算)
¥5,280/kg
PolyMax PLA0.75kg巻 スプール ¥6,050(0.75kg)
¥8,067/kg
PolyFlex TPU950.75kg巻 スプール ¥8,140(0.75kg)
¥10,853/kg
PolyMide CoPA0.75kg巻 スプール ¥10,120(0.75kg)
¥13,493/kg
¥0k¥4k¥8k¥12k

○と●が離れるほど容量が小さく(0.75kg巻)、1kg換算では割高になります。差はスプール容量の違いによるもので、追加費用ではありません。

店頭税込価格(2026年7月時点)÷ 容量で算出。価格は変動します。最新は各商品ページが正。

Polymakerは、用途から素材を決め、そのなかで色・仕上げを選ぶのが失敗しないコツです。試作はHT-PLA/PLA PRO、割れにくい実用パーツはPolyMax PLA、万能はPETG、耐熱はABS、屋外はASA、柔軟はTPU95、高耐熱はCoPA。ABS・ASA・ナイロンはエンクロージャや乾燥環境も一緒に整えると安定します。価格・在庫は各商品ページでご確認ください。

まずは1本、用途に合う素材から。ラインアップはコレクションに集約しています。

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