FDM 3Dプリンターのゴースティング・リンギングとは
ゴースティングとリンギングは、FDM 3Dプリンターで印刷物の表面に波状の跡や二重線が発生する現象です。プリントヘッドの急激な加減速や振動が原因で、造形精度が低下します。特に高速印刷時に顕著に現れ、美観や寸法精度に影響します。
ゴースティング・リンギングの主な原因
- プリントヘッドの慣性:急な方向転換時に振動が生じる
- ベッド・フレームの剛性不足:機体の歪みが造形に反映される
- 印刷速度が高すぎる:加減速がスムーズでない
- ノズルの温度設定不適切:材料の流動性が悪くなる
- ベルトの張力不足:動きが安定しない
改善方法
- 印刷速度を低下させる:通常、速度を20~30%削減すると改善します。特にコーナー部分の速度を落とすことが有効です
- 加減速設定を調整:スライサーソフトの「ジャーク値」や「加速度」を下げ、滑らかな動きを実現します
- ベルト張力を確認・調整:X・Y軸のベルトが適切に張られているか点検してください。摩耗・伸びが見られる場合は、メーカー純正の交換用ベルト(SK本舗 取扱機種は機種別パーツコレクションをご確認ください)への交換も有効です
- ノズル温度を最適化:材料に応じて10~20℃上げると、流動性が改善される場合があります
- フレームの剛性を強化:機体のネジを全て確認し、緩みがないか点検します
- Z軸リードスクリューの潤滑:定期的に潤滑剤を塗布し、スムーズな動きを維持します
印刷設定での工夫
SK本舗で推奨される改善策として、スライサーソフトで以下の設定を試してください:
- 外壁印刷速度を本体速度の50%程度に低下させる
- コーナー検出機能を有効化(対応ソフトの場合)
- レイヤーハイトを0.2mmから0.15mmに下げる
- 壁厚を2層以上に増やす
Tips:定期メンテナンスで予防
ゴースティング・リンギングは、ベルト・ローラー・ネジなどの経年劣化が原因になることも多いです。月に1回は機体全体をメンテナンスし、摩耗部品は早めに交換することで、常に高品質な造形を実現できます。
