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Tripo AIで自作キャラを3D化してみた

公開:2026年9月16日 更新:2026年9月28日
生成・スライス:2026年9月15日〜16日/実物写真:9月28日掲載/文責:SK本舗

SK本舗のオリジナルキャラクターで検証

Tripo AIで自作キャラを3D化してみた

4回の生成結果を比較。うまくいかなかった形から、STL書き出し・スライス、実際の出力とサポート除去後の写真まで。

2026年9月23日追記|キャラクターの最終版

「ヒエペン」の最終モデル

作者が仕上げた最終版STLを、正面と斜め前から描画しました。

ヒエペン最終版STLの正面。頭の葉と魚、丸い体、翼の形を確認できる単色レンダー
最終版の正面
ヒエペン最終版STLを斜め前から見た単色レンダー
最終版の斜め前

最終版STLの単色レンダリングです。配色や実物の仕上がりを示す画像ではありません。

上の実物写真と最終版STLとの対応は未確認です。以下の生成画面とスライス数値も、制作途中のモデルの記録です。

制作時の入力画像と生成直後の結果(2026年9月15日〜16日)

入力|斜め前からの画像

4回目にTripoへ入力した1枚。陰影と奥行きのある、キャラクターの斜め前からの画像
4回目にTripoへ入力した、陰影と奥行きのある1枚。

結果|4回目の生成モデル

4回目の結果(正面)。くちばし、両側の翼、お腹の膨らみ、頭の葉・魚・かき氷が出ている
形を確認し、このモデルを印刷準備用に採用。

入力条件が異なるため、画像の枚数だけによる比較ではありません。

生成・書き出し4回の結果を比較
スライス時間と使用量を算出
3Dプリント2種類の実物を比較
原画と採用モデルを見比べる
左:SK本舗のオリジナルキャラクターの原画(正面)。右:Tripo AIで生成したモデル(4回目の生成画面)
左:原画/右:採用モデル。右は、別途用意した斜め前の画像をTripoに入力して生成しました。

014回試して、どう変わったか

顔・体の厚み・頭飾りに注目して比べました。4回目を当時の検証用モデルとして採用しました。

試行 入力 生成モード できたこと 残った違い
1 平塗りの三面図3枚 多視点・v3.1 胴体と頭飾りを立体化 顔が原画から離れ、お腹の境界が溝になった
2 陰影のある画像4枚 多視点・v3.1 くちばしと翼が改善 目は膨らみのまま。葉と魚の向きがずれた
3 同じ画像4枚 スマートメッシュ 少ない面数で生成 飾りが別の形になり、背面にも顔が出た
4・採用 斜め前からの画像1枚 画像1枚・v3.1 くちばし、翼、頭飾りを再現 目は楕円の膨らみ。葉は入力画像どおり傾いた
三面図(多視点)からの3試行。左:1回目(平塗りの三面図)、中:2回目(陰影のある画像4枚)、右:3回目(スマートメッシュP2.0プレビュー)
左から試行1・2・3。顔と、葉・魚・かき氷の形に注目してください。

採用したモデルを、正面・横・上から確認

各試行の観察記録と、無料再試行の結果を読む

生成が終わったら、正面・横・背面・上から回して見ます。単色で印刷する場合はテクスチャを使わないので、見るのは形だけです。原画との違いを3つまで書き出しておくと、印刷後の評価がぶれません。

1回目のモデルは面数1,950,356、頂点975,172の三角形メッシュでした。原画と比べて気づいた点は3つです。

  • 顔:目は2つの小さな膨らみとして再現されました。くちばしは横から見ると突き出ていますが、正面では目立ちません。白いお腹の輪郭は、色の境目ではなく体に刻まれた溝として解釈されました。平塗りの線画を入れると、線が形になりやすい例です。
  • 頭飾り:葉、魚、かき氷の重なりは再現されました。葉は薄い板状で、上から見ると葉脈の線も溝として入っています。印刷前に厚みを見る必要がある部分です。
  • 厚みと背面:横から見ると体は丸く、前後の厚みが出ています。背面はなめらかでした。

この結果では顔が原画から遠かったので、同じ日に3通りを追加で試しました。

  • 同じ三面図で無料の再試行(「無料再試行」ボタン・クレジット消費なし):お腹の溝は消えましたが、目とくちばしは変わりませんでした。
  • 2回目:陰影のある参照画像に変える(同じキャラクターの陰影のある画像を、前後左右から4枚・30クレジット・約1分40秒):くちばしが正面に出て、翼も左右に付きました。ただし目は膨らみのままで、葉が斜めに傾き、魚の位置もずれました。
  • 3回目:スマートメッシュ(P2.0プレビュー)(無料トライアル・同じ4枚):スマートメッシュは、面数の少ない四角形メッシュで生成するモードです。面数5,306で形は整っています。一方で葉と魚が丸い帽子と玉になり、頭飾りのデザインは再現されませんでした。さらに背面にも目とくちばしの膨らみが付き、前後に顔がある状態でした。背面の参照画像を入れても、この試行では反映されていません。

4回目は、多視点をやめて画像1枚モードに切り替え、陰影と奥行きのある斜め前の1枚を入れました。入力に使った画像の制作方法は、後半の応用編で紹介します。4回の中で一番原画に近い結果でした。正面にくちばし、両側に翼、お腹の膨らみがあり、頭には葉、魚、かき氷が乗っています。背面はなめらかで、裏側に顔が付くこともありませんでした。面数は1,944,923、消費は30クレジットです。この回は完了の確認まで約12分かかりました。

残った違いは2つです。目は黒目ではなく小さな楕円の膨らみになりました。葉は入力画像どおりに少し傾いています。同じ画像で無料の再試行をしても、ほぼ同じ形が出ました。この回のデータを印刷用に採用しました。

出典:SK本舗の生成記録(2026年9月15日)。クレジット消費は試行1・2・4、試行3は無料トライアル。別に無料再試行を2回実施しました。

02Tripo AIとは

Tripo AI(トリポ)は、テキストや画像から3Dモデルを生成するAIツールです。開発・運営はVASTで、ブラウザで使うTripo Studioと、企業向けの統合に使うTripo APIがあります。生成したモデルはSTLや3MFなどで書き出せるため、3Dプリントのデータ作りにも使えます。

Studio・API・生成モデル・対応形式の補足

2026年3月には高精細モデルTripo H3.1が公式ブログで発表されました。同月9日のプレスリリースでは、GDC 2026で発表する新しい生成方式のモデルP1.0が公表されています。生成画面で選べるモデル名は時期で変わります。当社が操作した画面では「v3.1 – 最高品質」と表示されていました。

Tripo Studio

ブラウザで使う生成画面です。テキスト、画像1枚、複数の参照画像(多視点)から生成し、その場で回して確認できます。

Tripo API

自社のツールやパイプラインに組み込むための窓口です。公式ヘルプでは企業規模の統合向けと案内されています。

書き出し

GLB・USD・FBX・OBJ・STL・3MFの6形式です。3DプリントにはSTLか3MFを使います。

出典:Tripo公式ヘルプ「Tripoとは」、Tripo公式ブログ(H3.1・2026年3月6日)、PR Newswire(P1.0・2026年3月9日)、公式ヘルプ「対応ファイル形式」(いずれも2026年9月15日確認)。

03用意したキャラクターと三面図

お題は、SK本舗のオリジナルキャラクターのペンギンです。頭に葉・魚・かき氷が重なっています。

Tripoに入れた三面図。正面・右側面・背面。ガイド線と文字を消し、白背景・同じ縮尺にそろえた
Tripoに入れた三面図。正面・右側面・背面。ガイド線と文字を消し、白背景・同じ縮尺にそろえた

最初は、正面・右側面・背面の3枚で試しました。ガイド線と文字を消し、白背景・同じ縮尺にそろえています。

参照画像の条件と、今回そろえられなかった点

三面図を使う理由は、Tripoに多視点(Multi-view)の入力モードがあるからです。公式ブログでは、前・後・左・右の参照画像を2〜4枚入れると、1枚の画像より形の一貫性が出ると案内されています。写真1枚から作ると、AIが見えない背面や横の厚みを想像で埋めます。三面図があれば、その想像の余地を減らせます。

同じ公式ブログは、参照画像の条件として、均一な照明、単色か透明の背景、1024px以上の解像度を挙げています。当社の三面図は各632×754pxで、後述する4回目の入力も1000×1100pxなので、いずれも推奨の解像度を下回っていました。解像度の影響は切り分けていません。入力用の画像は、次のように整えました。

  • 白い背景にし、三面図に入っていた点線のガイド線と「正面」などの文字は消しました
  • 3枚とも同じ縮尺にそろえました(各632×754px)
  • 左側面の図は無いので、まず3枚で試しました。左右対称のキャラクターなので、右側面だけで足りるかを実操作で確かめます

出典:Tripo公式ブログ「Multi-View to 3D」(2026年7月27日公開・8月4日更新・2026年9月15日確認。参照画像は「2–4 reference images」「1024px or higher」と記載)。

04画像を入れて生成する手順

ペンギンは入力やモードを変えて4回生成し、そのうちクレジットを消費したのは3回でした。試行3は無料トライアルです。これとは別に、同じ入力による無料再試行を2回行いました。以下の試行番号は課金回数ではありません。

  1. 画像を用意
  2. モード・公開設定を確認
  3. 生成して形を確認
  4. 書き出してスライス

1. 生成モードを選ぶ

Tripo Studio(studio.tripo3d.ai)にログインし、3Dワークスペースの生成パネルを開きます。生成パネルの上に入力方法のアイコンが並び、画像1枚、多視点、テキストを切り替えられます。多視点を選ぶと「前・左・右・裏面」の4つの枠が出ます。多視点は有料プランの機能で、無料のStudioには「アップグレードして多視点などを解放」という案内が出ます。AIモデルの欄は「v3.1 – 最高品質(待ち時間が長くなります)」、生成ボタンには消費クレジット「30」が表示されていました。クレジットは、生成などで消費する利用単位です。

ペンギンは、まず三面図で多視点、次に斜め前の1枚で画像1枚モードを使いました。テキスト入力も別の置物のお題で1回試し、日本語の文章がそのまま通りました。

2. プライバシーを確認する

見落としやすいのが「プライバシー」の欄です。既定は「共有のみ」で、ギャラリーには載りませんが、リンクを知っている人はアクセスできる設定です。有料プランでは「非公開」に変えられます。自分のキャラクターを入れるなら、生成する前にここを非公開にしておきます。

当社の操作では、v3.1(最高品質)からスマートメッシュに切り替えたときに、この欄が既定の「共有のみ」に戻っていました。3回目の生成は共有のみのまま行われ、気づいた後に非公開へ変更しました。モードを変えたら見直してください。

Tripo Studioの生成パネル。多視点モード、AIモデル「v3.1 – 最高品質」、プライバシー「非公開」、生成ボタンに消費クレジット「30」
Tripo Studioの生成パネル。多視点モード、AIモデル「v3.1 – 最高品質」、プライバシー「非公開」、生成ボタンに消費クレジット「30」

画面で見るところ:生成モード/AIモデル/プライバシー/生成前の消費クレジット。

3. 画像を入れて生成する

正面・右側面・背面の3枚を「前・右・裏面」に入れ、「左」は空のままにしました。設定は、ジオメトリとテクスチャが既定、パーツで生成がオフ、8Kテクスチャがオフ、プライバシーが非公開です。生成ボタンを押してから完了まで約2分24秒(開始17:08、完了17:11)かかりました。クレジットは3,200から3,170に減り、消費は表示どおり30でした。

正面・右側面・背面を「前・右・裏面」に入れた状態。「左」は空のまま
正面・右側面・背面を「前・右・裏面」に入れた状態。「左」は空のまま

今回は「前・右・裏面」に入力。「左」は空のまま試しました。

4. 形を複数方向から確認する

生成が終わったら、正面・横・背面・上から回して見ます。単色で印刷する場合はテクスチャを使わないので、見るのは形だけです。原画との違いを3つまで書き出しておくと、印刷後の評価がぶれません。

今回の比較は4回の結果一覧にまとめています。4回目は画像1枚モードに切り替え、陰影と奥行きのある斜め前の画像を入力しました。

05STL・3MFで書き出す

書き出しダイアログの形式はUSD・FBX・OBJ・STL・GLB・3MFの6つで、単位やスケールを指定する欄はありません。ファイル名は自動で付きます(当社の例では「cute penguin 3d model」)。当社はSTLと3MFの両方を書き出し、どちらもクレジットは減りませんでした。

  • STL:約97MBです。寸法は単位なしで全高0.98でした。スライサーに入れると1mm弱の極小サイズとして扱われるので、実寸への拡大が要ります。
  • 3MF:約21MBです。単位はミリメートルで、全高は約489mmでした。こちらは大きすぎるので縮小が要ります。
  • Bambu Studioへ直接送る:画面下の「3Dプリント」ボタンに「送信先 Bambu Studio(モノクロ)」があります。押すと3MFがダウンロードされ、当社のMacではBambu Studioが起動しました。この3MFは全高約98mmに縮尺されていました。Creality Print・Anycubic・Lychee Slicer・Orca Slicerは「近日公開」の表示で押せませんでした。

同じモデルでも、経路で寸法が違った

STLで書き出し

全高0.98、単位なし。スライサーでは1mm弱の極小として扱われます。

3MFで書き出し

全高約489mm、ミリメートル単位。そのままでは大きすぎます。

Bambu Studioへ直接送信

全高約98mm、ミリメートル単位。約10cmの既定サイズが付いています。

スライサーに読み込んだら、最初に希望の全高になっているか確認します。ここで示す寸法は、今回書き出したデータの記録です。

3Dプリントに関係する3つの形式の使い分けは次のとおりです。

形式 向いている場面 注意点
STL 単色で印刷する。対応するスライサーで広く読める 色・単位の情報を持たない。実寸はスライサーで合わせる
3MF 色や複数パーツの情報を格納できる。Bambu Studioで開く 当社のTripo出力は白1色・1オブジェクトだった。色の情報は単色の材料では使われない
OBJ テクスチャ付きで他の3Dソフトへ持っていく 印刷に使う場合は、使用するスライサーの対応形式を確認する

出典:Tripo公式ヘルプ「対応ファイル形式」(2026年9月15日確認)。寸法・容量・画面の表示は2026年9月15日の当社の実操作。

生成後にモデルを軽くしたり、パーツを分けたりする手順は、後編「Tripo Studioの分割・リメッシュ」で紹介しています。

06Bambu Studioの印刷設定と出力例

書き出したSTLをBambu Studioに読み込み、印刷の準備まで進めました。手順は、読み込み時の警告の確認、全高105mmへのサイズ合わせ、薄い部分の確認、サポートの設定、スライスです。対象は、斜め前の1枚から作った4回目のモデルです。

ローポリ版と通常ポリ版では、丸い胴体や翼の仕上がりに違いが出ています。下の写真で、サポートを外す前後を見比べてください。

別の出力例として、寄稿者がTripo AIで作った盆栽を、A1 miniで印刷した写真も掲載しています。この記事のキャラクターとは別のモデル・条件での体験です。

公式のメーカー向けページでは、Bambu Studio・OrcaSlicer・Cura・PrusaSlicerで使えると案内されています。

試験サイズ全高105mm
モデル印刷時間の予測3時間32分
使用量の予測約92g

A1・PLA・0.2mm層・壁3周・充填15%・ツリーサポート。実機での実績値ではありません。

使用設定・寸法・メッシュ検査の全記録
項目 当社の記録(2026年9月15日・4回目のモデル)
入力 陰影のある斜め前の1枚(1000×1100px・白背景)を画像1枚モードへ
プランとモデル Pro・v3.1(最高品質)・プライバシー非公開
生成時間と消費 30クレジット。この回は完了の確認まで約12分。同じ日の他の回は1分40秒〜2分24秒
書き出し STL 97.2MB(全高0.98・単位なし)/3MF 21.1MB(全高約489mm・ミリメートル単位)/面数1,944,923
データの検査 連結した部品は1つ。開いた辺2、非多様体の辺1を検出。欠陥の位置と造形への影響は未確認
サイズ合わせ STLを107.28倍して全高105mm(幅82mm・奥行き78mm)
スライス(試験) Bambu Studio 02.07.01.62のコマンドライン版で読み込み、修復が必要な警告なし。読み込み後の三角形数は1,944,922(元より1枚減)。A1・PLA・0.2mm層・壁3周・充填15%・ツリーサポートで525層、予測3時間32分・約92g
画面版での読み込み 同じバージョンの画面版で開くと、サイズ82.217×78.033×105mm・体積261,796mm³・三角形1,944,922個と表示。通知欄に出たのは、修復を促す警告ではなく、三角形が100万を超えるため簡略化を勧める案内だった
画面版のBambu Studioで105mmにしたSTLを開いたところ。通知欄に出たのはサイズと三角形数の情報と、簡略化を勧める案内でした(プリンター欄は当社の既定プロファイルのまま。上の予測時間はA1のプロファイルで別に測ったもの)
画面版のBambu Studioで105mmにしたSTLを開いたところ。通知欄に出たのはサイズと三角形数の情報と、簡略化を勧める案内でした(プリンター欄は当社の既定プロファイルのまま。上の予測時間はA1のプロファイルで別に測ったもの)
4回目のモデルの試験スライスを、書き出したG-codeから描いた図。緑がモデル、灰色がツリーサポート(Bambu Studio 02.07.01.62・A1・PLA・0.2mm層)
4回目のモデルの試験スライスを、書き出したG-codeから描いた図。緑がモデル、灰色がツリーサポート(Bambu Studio 02.07.01.62・A1・PLA・0.2mm層)

画面版では、修復を促す警告ではなく、三角形数が多いため簡略化を勧める案内が出ました。画面のプリンター欄と、予測に使ったA1プロファイルは別です。

他のモデルの試験スライス結果

三面図から作った1回目のモデル(1,950,356面・開いた辺7・非多様体の辺7)も同じ設定で通りました。面積ゼロの三角形3枚が自動で落ち、予測は3時間5分・約80gでした。

  • データと実物の検証範囲:データでは書き出し・メッシュ検査・サイズ調整・スライスを実施。実物ではローポリ版と通常ポリ版の表面を比較
  • 実測していない項目:葉の付け根の強度、サポート除去の所要時間、実際の印刷時間と材料使用量。上の数値はスライスの予測値で、今回の写真の実績値ではありません

出典:スライスの数値は 当社の試験記録(Bambu Studio 02.07.01.62・2026年9月15日)。対応スライサーの案内は Tripo公式 Maker Program(英語・2026年9月15日確認)。

ローポリ版・通常ポリ版を4方向から撮影した16枚の写真と、単色・4色のスライス比較は、後編に掲載しています。

07印刷前に確かめる5項目

書き出しとスライスが通っても、実機での成功は別に確かめる必要があります。サイズを合わせた後、薄い飾りや接続部分を見直します。

  • 水密(穴・非多様体):Bambu Studioの読み込み時に警告が出るかを見ます。出たら修復機能を試し、形が崩れたら手作業で直します。警告が出ないことは穴が無い証明ではありません。当社の4回目のモデルも、開いた辺2と非多様体の辺1を検出したままスライスは通りました。スライス後の層プレビューで欠陥の位置を見てください
  • 肉厚:葉っぱのような薄い飾りは、印刷サイズでの厚みを測ります。当社はTripo版の葉の厚みを書き出したデータから計測しました(下の図)。全高105mmでは面の大半が1.6〜3.0mm、中央値2.4mmで、0.4mmのノズルで出せる厚みです。縁に0.8mmを下回る点が出ますが、これは板の縁が斜めに落ちているためです。薄さを判断するときは、縁だけでなく面の厚みも確認してください
  • 接続:飾りが本体に面でつながっているかを見ます。画面では載って見えても、データ上は離れていることがあります。Tripo版は、魚とかき氷が葉の上に載った別部品ではなく、頭から続く一つの塊として生成されていました
  • 底面:足の裏が同じ平面にあるかを見ます。丸いままだと立ちません
  • スケール:書き出しの経路で寸法が変わります。スライサーで希望の全高を確認し、必要なら変更します。縮小したら飾りの肉厚を見直してください

肉厚の計測結果は次のとおりです。緑が葉の面で、1.6〜3.0mmあります。

Tripo版の頭まわりの厚みを上から見た図。緑が葉の面で1.6〜3.0mm。縁の赤とオレンジは板が斜めに落ちる部分、内側に散る点は葉脈の溝です。人が設計したモデルを同じ方法で測っても同じように出ます(全高105mmのSTLを1mm間隔で計測。データ上の厚みで、実物の測定ではありません)
Tripo版の頭まわりの厚みを上から見た図。緑が葉の面で1.6〜3.0mm。縁の赤とオレンジは板が斜めに落ちる部分、内側に散る点は葉脈の溝です。人が設計したモデルを同じ方法で測っても同じように出ます(全高105mmのSTLを1mm間隔で計測。データ上の厚みで、実物の測定ではありません)

縮小して印刷するときは、面の厚みもそのまま比例して減ります。全高を半分にすれば葉の面は1.2mm前後、3分の1にすれば0.8mm前後です。飾りのある形を小さく出すなら、スライサーの断面プレビューで飾りが消えていないかを見てください。直し方の詳細は、AI生成STLを印刷するための健全化ガイドにまとめています。

出典:Tripo公式 3Dプリントガイド、Tripo公式 STL修復ツール(メーカー案内・2026年9月15日確認)。Tripoで生成したモデルの厚みと3通りの寸法は当社の実測(2026年9月15日〜16日)。

08無料でできること・有料で変わること

無料プランは月200クレジット(料金ページの案内では約13モデル分)で、書き出しは15回まで、対象は標準モデル(H2.5)のみです。書き出し枠のリセット周期は、料金ページに明記されていません。無料で作ったモデルは公開扱いで、非商用です(2026年9月15日・公式料金ページ)。なお、公式の3Dプリントガイドには「月300クレジット」と書かれていて、公式内で数字が一致していません。申込前に料金ページの表示を確認してください。

無料プランでできる

  • テキスト・画像からの生成を月200クレジットの範囲で試す
  • 標準モデル(H2.5)で作ったデータを15回まで書き出す
  • 公開されても構わず、権利を自分で確認した題材で操作と印刷の流れを試す

有料プランが必要(機能・条件)

  • 三面図を入れる多視点モード(Tripo Studioのアップグレード案内に表示)
  • 高精細モデルで作ったデータの書き出し
  • 作ったモデルの商用利用(販売・受託)
  • プライバシーを「非公開」にすること

今回の検証はProで実施しました。無料の標準モデルで同じ形が出るかは未確認です。入力画像と生成物の権利については、商用利用の章にまとめています。

出典:Tripo公式 料金ページ、Tripo公式 3Dプリントガイド、利用規約(最終更新2025年7月11日)、公式ヘルプ「商用利用について」(いずれも2026年9月15日確認)。多視点が有料である旨はTripo Studioのアップグレード案内(2026年9月15日・当社のスクリーンショット)。

09料金プランと実際の表示

有料プランはPro・Max・Teamの3つです。料金ページには年額と月額の切り替えがあり、次の表は年払い時の月あたり表示額です。

プラン 月間クレジット 年払いの月額換算 生成物の扱い
Free 200 ¥0 公開・非商用。書き出し15回(H2.5のみ)
Pro 3,000 ¥3,200(年¥38,400) 非公開設定が可能・商用利用可
Max 25,000 ¥14,400(年¥172,800) 非公開設定が可能・商用利用可
Team 90,000 1席 ¥8,800(通常表示 ¥17,600) 非公開設定が可能・商用利用可

2026年9月15日・Tripo公式の日本語料金ページ(年払い表示)。税込か税抜かの表記は料金ページにありません。USD表示ではProが$20/月(年$240)です。

料金ページの画面・月払い表示・クレジットの実測
Tripo公式の日本語料金ページ(2026年9月15日・年額表示に切り替えた状態)。上部に年額と月額の切り替えがある
Tripo公式の日本語料金ページ(2026年9月15日・年額表示に切り替えた状態)。上部に年額と月額の切り替えがある

月額に切り替えると何が変わるかも確かめました。当社が2026年9月16日に操作したところ、ProとMaxは月額でも同じ額が表示されました。¥3,200/月と¥14,400/月のままで、「年額請求」の行が消えるだけです。表示が変わるのはTeamだけです。60%オフの初月が1席あたり¥7,040相当(画面の合計表示は¥21,120)で、翌月からの更新料金は1席¥17,600/月でした。ProとMaxは、表示上はどちらのタブでも同じ額でした。実際の請求額は申込画面で確認してください。

1回の生成で減るクレジットは、公式ページの間で表記が分かれています。料金ページのFAQでは高精細の生成が15、公式ヘルプでは生成が25です。そのため当社は、生成前後の残高の差で実際の消費を測りました。当社の多視点生成1回(v3.1・最高品質)では、生成ボタンに「30」と表示され、残高は3,200から3,170に減りました。STLと3MFの書き出しではクレジットは減っていません。公式ページの15や25という数字とも違うので、使う設定で1回試して残高の差を見るのが確実です。

出典:Tripo公式 料金ページ、公式ヘルプ「クレジットの仕組み」(2026年9月15日確認)。消費30は2026年9月15日の当社の実操作。

10商用利用と、入力画像の権利

結論は、有料プランで作ったものは商用利用できる、無料プランで作ったものはできないです。どちらの場合も、入力した画像に必要な権利や許諾を自分が持っていることが前提です。利用規約(最終更新2025年7月11日)の該当箇所は次のとおりです。

  • 5.2.1(無料ユーザー):入力したものと生成物の権利はTripo側です。公式ヘルプでは、無料ユーザーのコンテンツを学習に使う場合があると案内されています
  • 5.2.2(有料ユーザー):入力したものと生成物の権利は利用者にあります。Tripoは有料ユーザーの入力・生成物を学習に使いません
  • 公式ヘルプの用途表:有料なら「3Dプリントして物理製品として販売」は可です。競合する3D生成サービスを作る用途は不可です
過去の無料枠の表記との違い

料金ページの無料枠の表記は変わっています。当社が2026年6月に確認した時点では「Public models(CC BY 4.0)」でした。9月15日の確認では「公開モデル · 非商用利用」になっていました。規約5.2.1は当時から権利をTripo側としていたので、6月時点でも料金ページと規約の記載は食い違っていました。当時作ったモデルにどの条件が適用されるかは、この記録だけでは判断できません。申込前に最新の規約と料金ページを確認してください。

権利の扱いを確認したうえで有料プランで試すなら、Tripo AIの公式サイトから始めてください。

出典:Tripo利用規約、公式ヘルプ「商用利用について」、料金ページ(2026年9月15日確認。6月の表記は当社の確認記録)。

11応用編|Blender+GPT-6 Astraで形を作り込む

ここからは、形を細かく調整したい方向けの応用編です。Tripoで画像から3D化する基本手順は、ここまでで完了です。この章では、同じキャラクターを三面図から一から作り、気になる部分を言葉で直していく方法を紹介します。

使ったのは、3D制作ソフトのBlenderと、OpenAIのCodexです。Codexに日本語で希望を伝え、AIにBlenderを動かすプログラムを書いて実行してもらいました。人は、できあがった画像を見て「体をもう少し厚く」「翼を短く」と修正を伝えます。

Codexって何? 今回は何をしてもらった?

Codexは、プログラムの作成や実行をAIに頼めるOpenAIのツールです。選んだ作業フォルダの画像やファイルを読み、必要なプログラムを作って、PC上で作業を進められます。今回は次の役割で使いました。

名前 今回の役割
Codex 人が日本語で依頼する窓口。AIによるプログラムの作成・実行と、ファイルの保存を進める
GPT-6 Astra 今回Codexで使ったAIモデル。参考画像と指示をもとに、形の作り方や修正方法を考える
Blender 実際に3Dモデルを作り、確認用の画像を書き出すソフト

この作例では、AIがPythonスクリプト(Blenderへの作業手順を書いたプログラム)を作り、PCに入っているBlenderで実行しました。自分でコードを書く工程はありませんでした。画像を確認し、直したい場所を伝える作業を繰り返しています。

三面図を渡す形を作る画像で確認言葉で修正保存・書き出し
BlenderとGPT-6 Astraで作ったペンギン(配色付きレンダー。前後の厚みを増やした段階)
BlenderとGPT-6 Astraで作ったペンギン(配色付きレンダー。前後の厚みを増やした段階)(制作途中のモデル。現在の最終形状は記事冒頭に掲載)

1. Codexを使い始めて、作業場所を決める

ここでは、デスクトップアプリからCodexを使い、同じPCに入れたBlenderで制作する進め方を紹介します。参考画像は、今回使った正面・右側面・背面の三面図です。

  1. Blenderを入れる。Blender公式サイトからインストールし、一度起動できることを確認します。
  2. Codexを開く。OpenAI公式の開始ガイドからデスクトップアプリを入れ、ChatGPTアカウントでログインします。現在の公式案内では、アプリの「ChatGPT」メニューから「Codex」を選びます。
  3. 制作専用のフォルダを用意する。たとえば「penguin-3d」というフォルダをPCに作り、三面図を入れます。正面は「front.png」、右側面は「right.png」、背面は「back.png」のように、向きが分かる名前にしておくと伝えやすくなります。
  4. そのフォルダをCodexで開く。作業先はLocal(このPCで作業するモード)を選びます。ここが、参考画像を読む場所と、モデルや確認画像を保存する場所になります。
  5. 画像と最初の依頼を送る。画像を添付するか、フォルダ内のファイル名を伝えます。まずは下の文を送り、Blenderと参考画像が見つかるかを確認します。

準備を確認する指示例

このフォルダで、キャラクターの3Dモデルを作りたいです。
このPCに入っているBlenderの場所とバージョンを確認してください。
front.pngは正面、right.pngは右側面、back.pngは背面の参考画像です。3枚を開いて確認してください。
モデルと確認画像は、このフォルダ内に保存したいです。

まだモデルは作らず、準備できていることと、足りないものを教えてください。

ファイル名は手元の画像に合わせて変えてください。Blenderの場所・バージョンと、画像3枚を確認できたら準備完了です。見つからないものがあれば、保存場所を伝えるなどして先に解決します。続けて、次の「最初の指示例」を送ります。

今回の制作に使ったAIモデルはGPT-6 Astraです。Codexの導入と操作は、OpenAI公式の開始ガイド・Localの説明・画像の渡し方に基づいています(2026年9月17日確認)。

2. まずは、形を確認するためのモデルを作る

最初の指示には、参考にする画像・残したい特徴・確認用の画像・保存するファイルをまとめます。部品を分けて作っておくと、あとから「翼だけ」「頭の丸みだけ」と直す対象を指定しやすくなります。

最初の指示例

添付したキャラクターの正面・右側面・背面の三面図をもとに、Blenderで編集できる3Dモデルを作ってください。

・このPCのBlenderで動くPythonスクリプトを作成し、実行してください。
・体、目、くちばし、翼、足、頭飾りを、あとから直せる別部品として作ってください。
・丸い体形、目の位置、頭飾りの重なりを参考画像に合わせてください。
・正面、横、背面、斜め前からの確認画像を、白い背景で出してください。
・編集用の.blendファイルと制作スクリプトを、作業フォルダに保存してください。

まずは形の確認まで進めてください。

以下の指示例は、今回の制作手順を読者向けに整理したものです。実際の会話の全文や、同じ形を一度で再現するための固定プロンプトではありません。

できあがったら、Blenderで開くだけでなく、出力された確認画像も見ます。正面では目とお腹のバランス、横では体の厚み、背面では翼や頭飾りの位置を見比べました。

3. 気になるところを、一つずつ言葉で直す

最初から納得できる形が出たわけではありません。今回も頭頂、体の厚み、翼を修正しました。「もっとかわいく」に加えて、変える場所と、残したい部分を伝えると、修正結果を比べやすくなります。

画像を見て気になった点 今回行った修正
頭の頂上が山のように盛り上がっていた 頭頂を、一続きのなめらかな丸みに作り直した
横から見ると体が薄かった 正面の幅を保ち、体の前後の厚みを増やした
翼の張り出しと付け根が不自然だった 翼を短く細めの丸い形にし、お腹に沿わせた

部分修正の指示例

横から見ると、体が薄く見えます。
正面から見た横幅と顔の印象は保ち、前後の厚みを増やしてください。
頭飾りの形は変えないでください。

修正前と同じカメラ・同じ色で確認画像を出し、前後を並べて見せてください。
修正版は別名で保存してください。
「手元が変」という一言で翼だけを直した前後。左が修正前のv4、右が修正後のv5。同じカメラと材質でレンダリング
「手元が変」という一言で翼だけを直した前後。左が修正前のv4、右が修正後のv5。同じカメラと材質でレンダリング

同じ角度・同じ色で比較すると、照明やカメラの違いに惑わされずに形の変化を確認できます。直った部分がよければ次へ進み、違っていればその画像を指して追加で伝えます。

4. 編集用のモデルと、確認用の画像を保存する

形がまとまったら、編集用の.blendファイルを残します。あわせて、正面・横・背面・斜め前の画像と、どこを修正したかのメモを保存しておくと、続きを作りやすくなります。

今回のTripo検証では、このBlenderモデルから書き出した画像を2〜4回目の入力に使いました。4回目に使ったのは斜め前からの1枚です。Tripoに渡したのは、Blenderのモデルファイルそのものではなく画像です。

5. 3Dプリントするなら、接合と厚みを確認する

画面上でよく見えても、そのまま印刷できるとは限りません。今回も、頭の葉が本体から離れないよう接合を作り、薄い部分を厚くし、足の底をそろえてから一体型のSTLにしました。

印刷準備の指示例

このモデルを全高105mmの3Dプリント用に整えてください。
頭飾りと本体の接合、薄すぎる部分、足の接地面を確認してください。
修正が必要な箇所を説明し、編集用モデルを残したうえで印刷用データを別に作ってください。

STLを書き出したあとに読み直し、実寸、穴や分離した部品の有無を報告してください。
最後にスライサーで全体と各層を確認できる状態にしてください。

105mmは今回の作例のサイズです。印刷する大きさ・方式・材料に合わせて、厚みやサポートを調整します。当社のBlender版はデータ検査と試験スライスまで確認しています。実機での印刷、サポート除去、強度はまだ検証していません。

写真・イラストからの入力はTripo公式の画像入力案内を参照。制作の流れと修正内容は、当社のBlenderファイル・制作スクリプト・確認画像・検証記録に基づいています。

制作手順・修正内容・データ検査の記録

Tripoの「画像から一気に生成する」道とは別に、同じ三面図からBlenderをAIに操作させて作る道も試しました。使ったのはOpenAIのCodex(GPT-6 Astra)です。人が三面図と修正の指示を出し、AIがBlenderのPythonスクリプトを書いて形を作り、レンダー画像で確認する、という往復です。Tripo公式も2026年9月のブログで、GPT-6 Astraを使う手順を公開しています。そちらは、Tripoで生成した体・頭・髪をBlenderに持ち込み、Blender MCP経由でAstraに組み立て・リグ・アニメーションをさせる内容です。

手順は次のとおりです。

  1. 三面図を渡す:正面・右側面・背面の3枚で、Tripoに入れたものと同じです。
  2. AIにBlenderのスクリプトを書かせて形を作る:Blender 5.2.1をバックグラウンドで動かし、三面図の輪郭から胴の前面幅と奥行きを拾います。体、白いお腹、翼、足、目、くちばし、葉、魚、かき氷の29個のメッシュを組み立てました。Blender MCPは使わず、ローカルのBlenderをスクリプトで動かしています。
  3. レンダーを見て、言葉で直す:「おでこの頂上がおかしい」と伝えると、頭頂を一つのなめらかな曲面に作り直しました。「痩せすぎて滑稽」と伝えると、横から見た前後の厚みを1.22倍にしました。「手元がなんか変」と伝えると、翼を細めの丸い形にしました。この3往復で、三面図の印象に近づけています。
  4. 印刷用に一体化する(v4):葉を厚み約2mmに作り直し、頭との間に約12×10mmの接続面を設けました。魚を葉に沈め、白いお腹を内側へ約2.8mm厚くしてから、全体を一つのメッシュに統合しています。両足の底は同じ平面にそろえました。
  5. データを検査してスライス(v5):翼を直したv5は345,056面で、連結した部品1、開いた辺0、非多様体の辺0です。全高105mm(幅76.5mm・奥行き76.4mm)です。Bambu Studio 02.07.01.62で警告なく読み込め、A1・PLA・0.2mm層・ツリーサポートで525層の試験スライスが通りました。

BlenderとAIを使う利点は、気に入らない部分を言葉で指定して直せることです。Tripoの生成は1回ごとに形が変わりますが、Blenderのモデルは部品ごとに残るので、翼だけ、頭頂だけ、と直せます。時間は三面図から印刷用の一体型まで2日ほど(2026年9月14日〜15日、生成と修正の往復を含む)でした。費用はBlenderが無料、Codexは月額契約の範囲です。11色の面色を持ったGLBと3MFも、同じv4の形状から書き出しています。

出典:Tripo公式ブログ「GPT-6 Astra 3D Character Workflow: Rig and Animate from One Image」(2026年9月8日公開・9月12日更新・2026年9月15日確認。公式の手順はBlender MCPを使い、当社はローカルのBlenderをスクリプトで動かした点が違います)。Blender版ペンギンの手順・数値は当社の制作記録(2026年9月14日〜15日・Blender 5.2.1 LTSの検証JSONとメモ)。

Tripo版との試験スライス・肉厚の比較記録

Tripoで生成した4回目のモデルは1,944,923面で、試験スライスの予測は3時間32分・約92gでした。BlenderとGPT-6 Astraで作った一体型のペンギン(翼を直す前のv4・345,350面)は予測3時間37分・約93gです。この試験設定では、面数が5倍以上違っても予測時間は近い値でした。

葉の厚みを測ると、縁が斜めに落ちる箇所では低い値が出ました。厚み約2mmで設計したBlender版でも、同じ方法では0.8mm未満の点が同じ数だけ出ています。縁の値と面の厚みを分けて確認した比較記録です。

スライス予測は全高105mm・A1・PLA・0.2mm層・壁3周・充填15%・ツリーサポートでの当社試験記録。肉厚・接続は当社の設計値と実測に基づきます。このBlender版の実機印刷は未検証です。

今後、2体を同じ大きさで印刷して比べたいこと

Tripo版とBlender版を同じ全高で印刷して並べると、AI生成のデータをどこまで直して使うかの目安になります。比較したいのは、次の4点です。

  • 頭の丸み:正面と横で丸みが続いているか
  • 横の厚み:右側面の図に対して、前後の厚みが出ているか
  • 葉と頭の接続:葉が頭の面につながっているか、浮いているか
  • 魚の向き:正面で頭が左、背面で頭が右に見えるか

この章のBlender版とTripo版を同じ全高105mmで並べた実物比較は、まだ行っていません。掲載した実物写真は、ローポリ版と通常ポリ版の比較です。

12完成した3Dデータから始める方法

権利が不安な方、生成がうまくいかない方、作る時間がない方は、印刷できる完成データから始める方が早いことがあります。SK本舗が運営する3D Data Japanでは、3Dプリント用のSTL/3Dデータをダウンロードできます。各データの利用条件と推奨の造形条件を確認し、使用する機種とサイズに合わせてスライスしてください。

自分で生成する場合との違い

自分で生成する

  • 好きな形を言葉や画像から作れます
  • 権利とプランの確認が必要です
  • 印刷前にデータの確認と実寸合わせが要ります

3D Data Japanのデータを使う

  • 完成したデータから始められます
  • 利用条件はデータごとに確認します
  • 機材と材料の選定に集中できます

13Tripoで印刷用モデルを作るときの注意点

  • 平塗りの三面図では、顔や頭飾りが原画から離れました。
  • 今回は、陰影と奥行きのある斜め前の画像1枚から生成したモデルを採用しました。
  • 書き出し経路で寸法が異なりました。希望サイズに合わせ、スライスまで確認しています。

「生成からやってみたい」方は、Tripo AIの公式サイトで、まず1体作って書き出しまで通してみてください。「完成データをすぐ使いたい」方は3D Data Japanへどうぞ。機材や材料を選びたい方、データはできたのにうまく刷れない方は、希望サイズ・用途・使用機種を添えてSK本舗へご相談ください。

14よくある質問

Tripo AIとは何ですか?日本語でも使えますか?

Tripo AIは、テキストや画像から3Dモデルを生成するAIツールで、VASTが開発しています。公式サイト、ヘルプ、3Dプリント向けの案内に日本語ページがあり、生成画面(Tripo Studio)も日本語表示です(2026年9月15日・当社の実操作)。テキスト生成では、日本語の文章をそのまま入れて生成できました。

Tripo AIは無料でどこまで使えますか?

無料枠や書き出し回数、対象モデルは無料プランの章にまとめています。当社の形状検証はProで実施しており、無料の標準モデルで同じ結果になるかは未確認です。

Tripo AIの料金はいくらですか?

料金表と確認日をご覧ください。年払い・月払いで画面表示を確認した記録も掲載しています。申込時は最終的な請求額を確認してください。

Tripo AIで作ったモデルは商用利用できますか?

無料・有料で条件が異なり、入力画像に必要な権利・許諾も前提です。確認した規約の箇所と用途は商用利用の章で説明しています。

自分で描いたキャラクターの画像をTripoに入れても大丈夫ですか?

当社はProへ切り替えてから自作キャラクターの画像を入力しました。プランによる権利・公開設定の違いを、入力前に確認してください。他人のキャラクターや商品の画像は、必要な許諾なしに入力しないでください。

Tripo AIの書き出し形式は?STLで出せますか?

出せます。公式ヘルプの対応形式はGLB・USD・FBX・OBJ・STL・3MFの6種類です(2026年9月15日確認)。3Dプリントに使うのはSTLか3MFです。3MFは色や複数パーツの情報を格納できる形式で、当社の出力は白1色・1オブジェクトでした。単色で広く読み込ませたい場合はSTLが向きます。

Tripo AIのデータはそのまま3Dプリントできますか?

印刷前に、サイズ・肉厚・サポートを見直してください。今回のデータは書き出し経路によって寸法が異なり、スライサーでサイズを合わせました。ローポリ版と通常ポリ版の出力写真とあわせて、試験条件とスライス結果、印刷前の確認項目をご覧ください。

Tripo AIはBambu Studioと連携できますか?

画面下の「3Dプリント」ボタンに「送信先 Bambu Studio(モノクロ)」があります。当社の操作では3MFがダウンロードされ、MacのBambu Studioが起動しました(2026年9月15日)。この3MFは全高約98mmに縮尺されていました。Creality Print・Anycubic・Lychee Slicer・Orca Slicerは「近日公開」の表示でした。STLや3MFを保存してBambu Studioで開く方法でも印刷準備に進めます。

TripoSRとTripo AIは同じですか?

別物です。TripoSRは、TripoとStability AIが開発したオープンソースの研究モデルで、GitHubで公開されています。Tripo AI(Tripo Studio)は、VASTが運営するブラウザで使う生成サービスです。名前が似ていますが、別のものとして覚えてください。

Tripo AIは月払いでも使えますか?年払いとの差はありますか?

料金ページには月払い・年払いの切り替えがあります。当社が確認した表示の違いは、料金の章の補足にまとめています。