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3Dプリンターで出力物がプラットフォームから落下・剥離するときの対策方法

3Dプリンターで出力物がプラットフォームから落下したり、層間で剥離が発生する場合は、プラットフォームへの吸着力を高めるか、離れようとする力を弱める対策が有効です。以下の対策をお試しください。

主な対策(まずはこの3点から開始)

  1. Z軸キャリブレーションをやり直す:出力開始前に毎回必ず実施してください。プラットフォームの水平が取れていないと、紫外線光源との距離がばらつき、出力失敗につながります
  2. 初期層の設定を調整する:初期層の枚数を増やす、または初期層および一般層の露光時間を増やすことで、土台が安定し層同士の密着が強くなります
  3. プラットフォームの上昇速度を低速化する:一般的に60mm/分、柔軟性の高いレジン(フレキシブルレジン等)の場合は30~40mm/分程度に設定することで、フィルムからの剥離時に造形物にかかる引張力を軽減します

吸着力・保持力を強くする対策

  • プラットフォーム表面のやすりがけ:表面を研磨して凹凸を作ることで、レジンとの接触面積が増え吸着力が向上します
  • サポート柱の調整:造形物の形状によっては、現在のサポート柱の本数や太さでは不十分な場合があります。本数を増やしたり、太さを太くしたりすることを検討してください
  • 露光時間の増加:ただし、フィルムとの剥離音が異常に大きい場合は硬化しすぎの可能性があるため、露光時間の低減も検討してください

プラットフォーム周辺からの離脱力を弱める対策

  • VAT(レジンタンク)のフィルム交換:使用を続けるとフィルムにシワや傷が発生し、レジンがフィルムに粘着して剥離しにくくなります。定期的に張り替えることをお勧めします
  • 3Dモデルの配置変更:造形物を傾けるなどして、フィルムとの接触面を減らすことで剥離時の力を軽減できます

冬季の低温対策

レジンは低温になるほど粘度が高くなり、フィルムからの剥離時の抵抗が強くなって脱落の原因になります。以下の方法で対策してください。

  • 出力前にレジンボトルを35〜40℃程度のぬるま湯で温める(湯煎)。※熱湯(90℃以上)は使用しないでください。レジンの重合反応が暴走したり、粘度の急変・ボトル変形のリスクがあります
  • レジンVATに入れた後、ドライヤーの温風で温める場合は、VATから30cm以上離し、温風を分散させて20〜30秒ずつ・直接連続加熱は避けてください。FEPフィルムやLCDパネルの熱損傷防止のためです
  • 出力中は部屋の暖房で環境温度を適温(22〜25℃が目安)に保つ

⚠️ 安全上のご注意: 湯煎・温風加熱はあくまで「適温まで上げる」ことが目的です。レジンが触って明らかに熱い温度(40℃以上)まで加熱すると、重合の暴走・有害ガス発生・容器変形などのリスクがあります。冬季は部屋の暖房での環境温度管理を主軸にし、直接加熱は最小限に留めてください。

注意:本ページは出力物がプラットフォームから脱落または層間で剥離している場合の対策です。そもそもレジンが硬化していない場合(プラットフォームに付着していない)には該当しません。