FDM 3Dプリンターのツリーサポートとは?
ツリーサポートは、FDM 3Dプリンターで複雑な形状を造形する際に自動生成されるサポート材です。樹木の枝のような構造をしており、従来の線状サポートよりも材料効率が良く、除去も簡単です。FDM 3Dプリンター向けの主要スライサー(Cura、PrusaSlicer、Bambu Studio、Orca Slicer等)には、ツリーサポートの詳細な設定機能が備わっています。
ツリーサポートの詳細設定ポイント
1. 基本設定の確認
- サポート構造を「ツリー」に変更:スライサーの設定画面でサポートタイプを選択
- 密度調整:造形物の複雑さに応じて10~15%程度が目安
- 接触面積:サポートと造形物の接触点を最小化し、跡を軽減
2. 詳細パラメータの最適化
- 枝の太さ(Branch Diameter)を調整:細いほど材料節約だが、強度とのバランスを考慮
- 分岐角度(Angle):45~60度が一般的で、構造の安定性に影響
- 段階的な枝径変更:太い根から細い枝への段階的減少を設定
3. 造形品質を高めるコツ
使用するスライサーには、PLA・PETG・ABSなど材料別のプリセットが用意されています。PLA、ABS、PETG等の材料特性に応じた推奨値を確認することで、サポート除去時の破損リスクを減らせます。
4. トラブル対策
- サポートが造形物に張り付く場合:接触面積を減らすか、サポート密度を下げる
- サポートが途中で折れる場合:枝の太さを増やすか、分岐角度を調整
- 造形物の底面が不安定な場合:ツリーの根部分(Base)の幅を広げる
実際の設定手順
- スライサーで3Dモデルを読み込む
- サポート設定画面を開き「ツリーサポート」を有効化
- 造形物の形状や材料に合わせてパラメータを調整
- プレビュー画面でサポート配置を確認
- 必要に応じて手動編集で不要な枝を削除
- スライス実行後、G-codeを3Dプリンターに転送
ツリーサポートは正しく設定すれば、造形成功率を大幅に向上させながら材料コストも削減できます。
ワンポイントアドバイス
初めてツリーサポートを使用する場合は、テストプリントで最適な設定を探すことをお勧めします。造形物のサイズ、複雑さ、使用材料によって最適値が変わるため、複数パターンを試すことで経験値が増します。お使いのスライサーのコミュニティ情報や公式ドキュメントも参考に、あなたの造形環境に最適な設定を見つけてください。
