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FDM 3Dプリンターでフィラメントが折れる・絡まる対策

FDM 3Dプリンターでフィラメントが折れる・絡まる原因と対策

FDM 3Dプリンターを使用していると、フィラメント(プリント用の樹脂糸)が折れたり絡まったりするトラブルが発生することがあります。印刷失敗や途中停止の原因になるため、原因を切り分けて対処することが重要です。

フィラメントが折れる主な原因

  • 吸湿による脆化:PLAやPETGは空気中の水分を吸い、長期間放置すると脆くなります。特に湿気の多い時期はリール保管中にもパキパキ折れやすくなります
  • 開封後の経年劣化:開封から半年〜1年以上経ったフィラメントは、吸湿と酸化で強度が低下します
  • スプール上のきつい巻き癖:残量が少なくなったスプールでは内径が小さく、急な曲げで折れることがあります
  • 低温環境での取り回し:冬場に寒い部屋で無理に曲げると、PLAは特に折れやすくなります

フィラメントが絡まる主な原因

  • スプールへの巻き直し不良:一度外したフィラメントを雑に戻すと、リール内で交差して巻き込まれます
  • フィラメントエンドの取り扱い:使いかけのフィラメント端をスプール穴に固定せずに放置すると、下の層に潜り込みます
  • フィラメントガイドの外れ:チューブやガイドから外れたまま印刷を開始すると、スプール上で絡まります

対策

  1. 乾燥保管を徹底する:開封後はシリカゲル入りの密閉ボックスや乾燥ドライヤー(FilaDryer等)で保管。印刷直前にも必要に応じて40〜50℃(PLA)/65〜70℃(PETG/ABS)で数時間乾燥させます
  2. 古いフィラメントは使い切るか処分する:強度劣化したフィラメントは何度乾燥しても回復しないことが多く、試作用に割り切って使います
  3. スプール取り付け時に端を固定する:使いかけのフィラメント端はスプール側面の穴やクリップで必ず固定します
  4. フィラメントガイド/PTFEチューブを確認する:印刷開始前にスプールから押出ヘッドまでの経路を目視で追い、チューブやセンサーから外れていないかチェックします
  5. 巻き残りの少ないスプールは早めに消費する:残り1周〜2周になったら無理に使わず、新しいスプールに交換すると折れや詰まりを避けられます

予防のコツ

月1回程度、エクストルーダー周辺の清掃と給紙経路の確認を習慣づけることで、フィラメントトラブルの発生を大幅に減らせます。湿気に弱い素材(PETG、ナイロン、TPU、PVA等)は、使わない時間は必ず密閉保管するのが基本です。