ABSフィラメントを使用したプリント中に、モデルがベッドから剥がれてしまう主な原因は、ABSの高い熱収縮率にあります。適切な環境設定とプリンター設定の調整で、この問題を解決できます。
ABSが剥がれる原因
ABSは熱可塑性樹脂の一種で、加熱時に軟化し、冷却時に固まる性質があります。しかし冷める過程で熱収縮が起こります。PLAなど他のフィラメントと比べてABSの収縮率は非常に高く、この収縮によってプリント途中に反りが生じ、ベッドから剥離してしまうのです。
ABSプリントの剥がれを防ぐ対策
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プリンター周辺を温かく保つ
ABSは温度差に敏感なため、プリンター周辺の空気を温かく保つことが重要です。エンクロージャー(プリンターを覆う断熱ボックス)を使用すると、さらに効果的に温度を維持できます。 -
ベッド密着性の設定を変更
スライサーソフト(3Dモデルを積層用データに変換するソフト)の設定で、ビルドプレート密着性を「ブリム」または「ラフト」に変更します。これらはモデルの周囲に付き出した補助構造で、接着面積を増やします。 -
初期層を手作業で固定
ブリムもしくはラフトの出力が完了したら、プリンターを一時停止し、テープでベッドにしっかり固定します。これにより剥がれリスクをさらに低減できます。 -
モデルサイズを調整
可能であれば、出力するモデルのサイズを小さくすることで、熱収縮の影響を軽減できます。
おすすめの組み合わせ
これらの対策は単独よりも複数を組み合わせることで、さらに効果が高まります。特に「エンクロージャーの使用」と「ブリム/ラフト設定」の組み合わせは、ABSプリントの成功率を大きく向上させます。
