FDM 3Dプリンター用カスタムGコードとは?
Gコードは、3Dプリンターに移動・吐出・温度などの指示を与えるコマンド言語です。通常はスライサーソフト(Bambu Studio、Orca Slicer、Cura等)が自動生成しますが、スライサーの「開始Gコード」「終了Gコード」「レイヤー変更時Gコード」にカスタム命令を追加すると、標準設定では実現しにくい造形制御が可能になります。
代表的なカスタムGコードの活用例
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ノズルパージ(プリント開始前の樹脂押し出し):開始Gコードに
G1 X0 Y0 E20 F300のような短いラインを追加して、ノズル内の古いフィラメントを排出 -
造形物付近での予熱・冷却:
M104 Sxxx(ノズル温度)、M140 Sxxx(ベッド温度)を段階的に挿入 -
造形終了時のノズル退避:終了Gコードに
G1 Z+20とG28 X0 Y0を入れて造形物から離し、取り外しやすくする -
マルチマテリアルでの待機時間調整:フィラメント切替(
M600)や一時停止(M0)をレイヤー指定で挿入 -
特定レイヤーでの速度変更:スライサーのレイヤー変更Gコードに
M220 Sxxx(速度%)を挿入して、オーバーハング直前だけ減速
安全に始めるためのポイント
- 編集前に、使用しているプリンターのファームウェア(Marlin、Klipper、RepRapFirmware等)のドキュメントで対応コマンド一覧を確認する。同じ記号でもファームウェアによって動作が異なります
- 小さなテストモデル(キャリブレーションキューブ等)で挙動を確認してから本番の造形に適用する
- 開始・終了Gコードはスライサープロファイルに保存されるため、機種変更時にコピーミスがないよう注意
- Klipper運用ではマクロ(
[gcode_macro ...])を使うとより安全かつ可読性が高く管理できます
スライサーのプロファイルごと共有されているコミュニティの開始・終了Gコード(Bambu Lab、Voron、VzBoT系など)は、一定の実績があるので参考になります。ただし機種や消耗品の違いで挙動が変わるため、そのまま使う場合も必ず一度テストプリントをしてください。
