Q. 出力物に積層痕(水平線)が入るのはなぜ?原因と対策方法
A. レジン3Dプリンターの積層痕(水平線)はボールネジの汚れ、剥離衝撃、層間結合不足が原因。ボールネジ清掃、レジン温度管理、速度調整、モデル配置変更などで対策できます。
最終更新: 2026-05-04|SK本舗確認済み
積層痕とは、レジン3Dプリンターの出力物にプラットフォームと平行な線が入る現象です。主に振動や剥離時の衝撃が原因で発生します。本ページでは、外部振動がない通常の使用環境での対策方法をご説明します。
積層痕が発生する主な原因
積層痕は以下の3つの原因に大別されます。
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原因1:Z軸ボールネジの汚れによる振動
プラットフォームを上下させるボールネジに汚れが蓄積し、リフト通過時に振動が発生してプラットフォームの位置がずれます。 -
原因2:レジン剥離時の衝撃
プラットフォーム上昇時に出力物がVAT(レジン容器)のフィルムから剥がれる際の衝撃でプラットフォームがズレます。 -
原因3:層間の結合不足
層同士の接着が不十分で、徐々に剥離して線のように見えます。
原因1への対策:ボールネジの清掃と潤滑
- プラットフォームを外した状態でZ軸キャリブレーション(原点復帰)を実施します
- モーター音に異常がないか、特に振動が生じていないか確認します
- ボールネジをティッシュで丁寧に拭き取り、汚れを除去します
- 必要に応じてグリス(潤滑剤)を少量塗布します
原因2への対策:剥離衝撃の軽減
プラットフォーム上昇時の剥離衝撃を減らす以下の方法をお試しください。
- レジン温度の管理:出力開始前にレジンウォーマーまたは室温管理(20〜25℃)で温度を整えます。低温ではレジンの粘度が上がり、剥離時の衝撃が強くなるため、事前の温度管理が有効です。※ドライヤーで温風を直接当てる方法は、局所過熱・引火リスク・容器変形の懸念があるためメーカー各社は推奨していません。
- プラットフォーム速度の低下:上昇速度・下降速度(リトラクト速度)を60mm/分程度に設定します。速度が速いほど剥離時の衝撃が大きくなります。
- モデル配置の変更:3Dモデルを傾けるなどして、フィルムとの接触面積を減らします。接触面が小さいほど剥離時の力が軽減されます。
- サポート数の増加:出力物をしっかり支えるようサポートを増やし、ズレの方向に受け止める力を配置します。
- VAT フィルムの交換:フィルムが劣化すると出力物が剥がれにくくなり、逆に過度な衝撃が生じます。定期的にフィルム交換をご検討ください。
原因3への対策:層間結合の強化
層同士の吸着を強くするため、露光時間(1層当たりの紫外線照射時間)を長くしてください。ただし、過度な延長は別の課題を招くため、小幅ずつ調整することをお勧めします。同時に、原因2への対策も層離れを軽減するため有効です。
注意:地震や外部からの明らかな振動がある場合は、本ページの対策では対応できません。プリンターの設置場所の見直しをご検討ください。
本記事の確認体制:SK本舗が公式マニュアル・公式サポート情報をもとに確認しています。
最終更新:2026-05-04
一次ソース取得日:2026-05-04
