ABSフィラメントとは?
ABSフィラメントは、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂を使用した3Dプリンター用材料です。PLAフィラメントと並ぶ一般的な素材で、耐熱性と強度に優れているため、機能性が求められるパーツ製造に適しています。
ABSフィラメントの特徴
- 耐熱性:PLAより高い耐熱温度(80~100℃程度)を実現
- 強度と耐久性:衝撃に強く、長期使用に耐える
- 加工性:ヤスリがけやドリル加工が容易
- 化学耐性:油分や化学薬品への耐性がある
ABSフィラメントの印刷設定(一般的な目安)
ABSは適切な設定が重要です。以下は一般的な目安値で、実際の最適値はメーカー・銘柄ごとに異なります。お使いのフィラメントのメーカー推奨値を必ずご確認ください。
| パラメータ | 推奨範囲(目安) | 補足 |
|---|---|---|
| ノズル温度 | 230〜250℃ | 低温で層間密着低下、高温で糸引き増加 |
| ヒートベッド温度 | 90〜110℃ | 反り防止のため高めを維持 |
| 印刷速度 | 40〜60 mm/s(高速機は別途) | CoreXY高速機ではメーカー推奨プロファイルに従う |
| エンクロージャー | 推奨(実質必須) | 急冷による反り・層間剥離を防止 |
| 冷却ファン | 10〜30%(弱め) | PLAと違い強い冷却は禁物 |
| ベッド密着補助 | スティックのり/Magigoo/ABSスラリー | 大型造形では特に重要 |
Tips:反り変形を防ぐコツ
ABSは冷却時の収縮が大きいため、ベッドの密着性を高めることが重要です。チャンバー内の温度を安定させ(エンクロージャー推奨)、ベッド温度は90〜110℃程度まで上げ、スティックのり・Magigoo等の補助剤を使用すると失敗を減らせます。なお、PEIや樹脂系ビルドシートはアセトンで表面が傷むため、清掃はIPA(イソプロピルアルコール)を使用してください。
