本記事の結論
フィギュア・小型部品中心ならEinstar 2(¥207,900)、PC不要の現場運用ならEinstar VEGA(¥330,000)、屋外・自動車・彫像など強光下のプロ用途ならEinstar Rockit(¥306,900)が第一候補です。3機種とも光源・対応サイズ・運用スタイルが大きく異なります。本記事で用途別の判断軸を整理します。
3機種の住み分けサマリー
SHINING 3D の EINSTAR シリーズは2026年現在、用途特性で明確に住み分けされた3機種体制です。
- Einstar 2 小型・フィギュア・卓上3Dプリンター連携 ─ 420g、17本平行ブルーレーザー+IR VCSEL、Laser HD 点距離 0.05mm(Shining3D 公式仕様)
- Einstar VEGA 建築・現場でのスタンドアロン運用 ─ PC・スマホ不要、HD/高速デュアル、最大1500mm対応
- Einstar Rockit 屋外・自動車・彫像・大型構造物 ─ 38本クロスレーザー、屋外110,000Lux下対応
3機種スペック比較表
SHINING 3D の公式技術仕様を基に、選定で迷いやすい項目を整理しました。
| 項目 | Einstar 2 | Einstar VEGA | Einstar Rockit |
|---|---|---|---|
| 光源方式 | 17本平行ブルーレーザー+IR VCSEL | VCSEL+MEMS | 38本クロス+7本パラレル+IR VCSEL |
| 0.05mm | HDモード 点距離:公式仕様参照 | 0.05mm | |
| 最大スキャン速度 | Laser HD 最大2,500,000 pts/s / IR Rapid 最大4,800,000 pts/s | HD 最大15fps/Fast 最大20fps | 最大90fps |
| 対応サイズ | 最小10×10×10mm/WD Laser HD 100〜600mm・IR Rapid 160〜1400mm/最大FOV 1170×1385mm(IR Rapid) | HD 100〜350mm / 高速 270〜1500mm | 小型部品〜大型構造物 |
| ワイヤレス | 完全ワイヤレス | 完全独立(PC・スマホ不要) | 完全ワイヤレス(Wi-Fi) |
| 本体重量 | 約420g | 一体型スタンドアロン | ワイヤレス本体 |
| 屋外耐性 | 屋内向け | 屋内外・昼夜安定 | Laser HD 110,000Lux / IR Rapid 70,000Lux |
| マーカー | 必要に応じ | 必要に応じ | マーカー不要 |
| 公式日本価格(税込) | ¥207,900 | ¥330,000 | ¥306,900 |
Einstar 2 は2025〜2026年に展開された EINSTAR シリーズの新主力機です。初代Einstarから光源方式が刷新され、17本の平行ブルーレーザーとIR VCSELを統合したハイブリッド光源を採用しました。明るい部屋で精度を取りに行きたいときはレーザー、黒い物体や髪・布などのテクスチャが乏しい対象はIR、と対象物に合わせて光源を切り替えられます。
1. 手のひらサイズの携帯性と完全ワイヤレス
本体重量は約420g。3Dスキャナーとしては業界最軽量クラスで、片手で長時間スキャンしても疲労が少ない設計です。バッテリーは最大3時間連続駆動でき、PC接続のケーブルも不要です(処理用PCは別途必要)。展示会・出張先・現場でも取り出してすぐ使えるのが Einstar 2 のキャラクターです。
2. 5mm〜10m の極端なレンジ対応
対応サイズは最小10×10×10mm(Laser HDモード)から大型物まで。小型のジュエリーパーツ・歯科関連の模型からバイク・自動車・小型建造物までを1台でカバーします。Laser HD 点距離 0.05mm の高精細データから、大型物のおおまかな計測まで、用途を選びにくいのが強みです。
3. 90fpsの高速取り込み
レーザーモード時は最大90fps。被写体に対してスキャナーを動かす速度に余裕があり、慣れていなくてもデータの取りこぼしが起きにくい設計です。スキャンに時間がかかる従来機で挫折した経験のある人ほど、Einstar 2 の速度感は新鮮に感じるはずです。



推奨用途
- 3Dプリンティング向け原型データ取得(フィギュア・ガレージキット・カスタム造形)
- 製品デザイン・プロダクト設計のリバースエンジニアリング
- 自動車・バイクのカスタムパーツ計測
- 文化財・骨董品・アート作品のデジタルアーカイブ
- 教育機関の実習・研究室での基礎スキャン教育
Einstar VEGA は EINSTAR シリーズの中で最も思想がユニークな1台です。最大の特徴は「PC・スマホ・タブレットが一切不要」という点。本体に8コアプロセッサーと32GB RAM、内蔵OSとWi-Fiを備え、コントロール・スキャン・データ保存を本体だけで完結できます。
1. スタンドアロン運用が切り拓く現場用途
従来の3Dスキャナーは「ノートPC+接続ケーブル+電源」のセットでの運用が前提でした。VEGA はこの構成を覆し、本体だけを持って現場に行ける設計になっています。建築現場、製造ライン、博物館の収蔵庫、災害現場の調査など、PCを広げにくい環境での運用に強みがあります。
2. HD/高速のデュアルモード
- HDモード(100〜350mm):精密スキャン向け。小型部品・人物の顔・装飾品など、ディテール重視のときに使用
- 高速モード(270〜1500mm):大型物体向け。家具・人体全身・車両の一部・小型建造物などをスピーディに取り込む
3. VCSEL+MEMS光源と20FPS
光源はHDモードが Infrared MEMS、Fastモードが Infrared VCSEL(モード毎に異なる光源)。フレームレートは Einstar 2・Rockit の90fpsには及びませんが、スタンドアロン処理を含めた総合的なスキャン体験で速度を稼いでいます。屋内外・昼夜問わず安定したスキャンが可能と謳われています。


推奨用途
- 建築・建設現場での部分計測(柱・梁・既設配管などのスキャン)
- 製造業の現場品質管理(PCを置けないライン横での寸法確認)
- 博物館・文化財のフィールド調査
- 医療・歯科関連の出張スキャン
- 小規模事業者のスキャンサービス受注
Einstar Rockit は3機種の中で最も光源構成が攻めた1台です。38本のクロスブルーレーザー、7本のパラレルブルーレーザー、IR VCSEL という3系統の光源をデュアル切替で運用し、屋内外・大型物・複雑な形状を一気にカバーします。
1. 屋外・強光下でも止まらないスキャン
Rockit が他の2機種と決定的に違うのは屋外耐性です。公式仕様では Laser HDモードで110,000Lux、IR Rapidモードで70,000Lux の環境下でも安定動作するとされています。直射日光下や屋外の工事現場、彫像・モニュメントの調査など、これまで「日が落ちてからしかスキャンできなかった」用途を昼間に持ち込めるのが強みです。
2. 38本クロスレーザーの面取り込み
17本平行レーザーの Einstar 2 と比べ、Rockit は38本のクロスレーザー+7本のパラレルという大量のレーザーラインを同時投影します。複雑な曲面・凹凸の多い対象でも、データの欠損が少ない高密度の点群を得られます。マーカーレス運用が前提で、対象物にマーカーを貼れない・貼りたくないケース(彫像・文化財・展示品)にも対応しやすい構成です。
3. 完全ワイヤレス+予備バッテリー同梱
Rockit も Einstar 2 と同じく完全ワイヤレスで、バッテリー駆動です(駆動時間は公式仕様参照)。



推奨用途
- 自動車部品・モーターサイクル・産業機器のリバースエンジニアリング
- 彫像・モニュメント・大型造形物の屋外スキャン
- AR/VRコンテンツ制作向けの実物デジタル化
- 建築外装・記念碑・公共芸術作品の保存アーカイブ
- 映像制作・特殊造形のフォトグラメトリ代替
用途別おすすめ判定
EINSTAR シリーズ3機種の住み分けを、よくある用途で整理しました。
| 用途・シーン | 推奨機種 | 選定の決め手 |
|---|---|---|
| フィギュア・小型部品・ジュエリー | Einstar 2 | 5mm対応・Laser HD 点距離 0.05mm・軽量で取り回しが楽 |
| 自動車パーツのリバースエンジニアリング | Rockit(屋外・大型)/ Einstar 2(屋内・中型) | 対象サイズと撮影環境で分岐 |
| 建築・建設現場の部分計測 | VEGA | PC不要・スタンドアロン運用 |
| 人体・コスチューム・カスタム造形 | Einstar 2 / VEGA | 対象規模が小〜中ならEinstar 2、全身ならVEGA高速モード |
| 屋外の彫像・モニュメント・記念碑 | Rockit | 強光下耐性とマーカーレス運用 |
| 教育機関・研究室の入門機 | Einstar 2 | 価格・対応サイズ・運用のバランス |
こんな方に向いています
Einstar 2 を選ぶべき人
- 3Dプリンター(光造形・FDM)と組み合わせてリバースエンジニアリングや原型データ取得をしたい
- 初めての3Dスキャナーで、フィギュア・小型雑貨・ジュエリーから始めたい
- 事務所・自宅・展示会など、屋内中心で使う想定がある
- 20万円台でEinstarシリーズに入りたい
- 軽量で長時間スキャンする予定がある
Einstar VEGA を選ぶべき人
- PC・タブレットを現場に持ち込みたくない
- 建築現場・製造ライン・博物館収蔵庫など、機材を広げにくい環境でスキャンする
- 100〜350mm の精密ワークと 270〜1500mm の大型ワークを1台でこなしたい
- 移動が多く、機材構成を最小化したい小規模事業者
- クラウド保存・本体保存を組み合わせたワークフローを構築したい
Einstar Rockit を選ぶべき人
- 屋外・直射日光下でのスキャンが定常運用に入っている
- 自動車・バイク・産業機械など、複雑な曲面の大型対象を扱う
- マーカーを対象物に貼れない・貼りたくない(文化財・展示品・モニュメント)
- 3時間連続運用+バッテリースワップで継続スキャンが必要
- AR/VRコンテンツ制作のためにリアル空間を高密度デジタル化したい
SK本舗で購入するメリット
SK本舗(skhonpo.com)は SHINING 3D 正規代理店です。EINSTAR シリーズの3機種すべてを取り扱っています。
1. 正規代理店ルートの安心感
並行輸入や個人輸入では、購入後の保証・修理・初期不良対応で困るケースが少なくありません。SK本舗は正規代理店として、日本国内での保証・サポート窓口を提供します。初期セットアップから運用上のつまずきまで、日本語で相談できる体制があるのは長期運用で効いてきます。
2. 3Dデータ配布サイト「3D Data Japan」との連携
SK本舗は3Dデータ配布サイト 3D Data Japan を運営しています。EINSTAR シリーズでスキャンしたデータの活用例、ターゲットモデル、スキャン後の3Dプリント向け加工サンプルなどを順次公開しています。スキャナー単体の購入で終わらず、「スキャン→加工→造形→販売」のワークフローを一気通貫で組みたい人には、SK本舗を選ぶ意味があります。
3. 法人窓口・複数台導入の見積対応
研究機関・製造業・教育機関での複数台導入や、Einstar Rockit のように受注入荷扱いの機種についても、SK本舗の法人窓口で見積・納期相談に対応しています。リードタイム・支払条件・分割納品など、法人特有の要件にも柔軟に応じます。
4. 3Dプリンター本体との同時提案
SK本舗は Bambu Lab・ELEGOO・Anycubic・Phrozen など3Dプリンター本体9ブランド〈8社の正規代理店+SKオリジナル〉の販売実績もあります。「スキャナーで取り込み→3Dプリンターで再現」というフルセットを1社で組めるのは、ユーザーから見れば情報の窓口を一本化できるメリットです。
よくあるご質問
Q1. Einstar 2 と Rockit の価格差(¥99,000)に見合う性能差はありますか?
用途次第です。屋内・小型物中心なら Einstar 2 で十分。屋外スキャン・自動車パーツ・大型彫像など、強光下や複雑な曲面の対象を扱う場合、Rockit の38本クロスレーザー+IR VCSELの並列処理は大きく効きます。「日が落ちてからしかスキャンできない」「マーカー貼付禁止の対象が多い」という現場であれば、価格差を回収しやすい構成です。
Q2. Einstar VEGA は本当にPCがなくても運用できますか?
はい、本体に8コアプロセッサー・32GB RAM・内蔵OS・Wi-Fiを備え、スキャン・データ保存(本体+クラウド)まで完結します。ただし、取得したデータを本格的に編集・加工する段階では、Geomagic等のCADソフトが動くPCが別途必要になります。「現場での取得」と「事務所での編集」を分けて運用する設計です。
Q3. 旧Einstar(初代)から Einstar 2 に買い替える価値は?
17本平行ブルーレーザー+IR VCSELのハイブリッド光源、5mm〜10mのレンジ、90fps取り込みなど、初代Einstarからの進化幅は大きいです。特に黒い物体・反射する物体・テクスチャの乏しい対象でのデータ取得安定性が向上しています。実機での違いをご確認希望の場合は、SK本舗ショールームでデモをご案内できます。
Q4. スキャンしたデータはどの形式で出力できますか?
Einstarシリーズは OBJ・STL・PLY 等の汎用3Dデータ形式に対応しています。SK本舗で取り扱う光造形3Dプリンター(ELEGOO Saturnシリーズ・Phrozen Sonic Mighty 等)やFDM機(Bambu Lab P1S/X2D等)のスライサーにそのまま読み込めます。
Q5. デモ機の貸出はありますか?
法人・教育機関のお客様向けに、SK本舗ショールームでの実機デモをご案内しています。導入検討段階での現物確認、サンプル対象物のスキャンテストなどに対応可能です。詳しくはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
Q6. Einstar Rockit はなぜ受注入荷扱いなのですか?
Einstar Rockit は EINSTAR シリーズの中で最も生産ロットが小さく、需要も法人・プロ用途に集中する機種です。SK本舗ではメーカー発注のロット単位の都合上、お見積形態でのご案内となっています。納期・台数についてはご相談のうえ確定します。
Q7. 3機種ともマーカーは必要ですか?
Einstar 2 と Einstar VEGA はマーカーを併用すると精度・トラッキング安定性が上がります。Einstar Rockit はマーカーレス運用が前提の設計です(38本クロスレーザー+7本パラレルが対象物の形状情報を高密度で取得するため)。文化財・展示品など対象物に貼付できないケースでも運用しやすい構成です。
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※ EinScan H2 は精度 0.05mm(白色光)を公式に公表しています。EINSTAR 系 3 機種(Einstar 2 / VEGA / Rockit)は精度を公式非公表のため、本記事では点距離(解像度)のみ記載しています。
