水洗いレジンとは?
水洗いレジンは光硬化樹脂の一種で、造形直後の表面に残る未硬化レジンを水で洗い流せるのが特徴です。従来の一般的なレジンはIPA(イソプロピルアルコール)などの有機溶剤での洗浄が必要でしたが、水洗いレジンはその手間と環境負荷を大幅に削減できます。
選定時の注意点
水洗いレジンを購入する際は、お使いのプリンターが対応しているか確認することが重要です。UV波長や硬化特性がプリンター仕様に合致していないと、思わぬトラブルが発生する場合があります。SK本舗の商品ページには対応機種情報が記載されているので、ご購入前に必ずご確認ください。
水洗いレジンのメリット
- 洗浄が水だけで完結:IPA等の有機溶剤を購入・保管・廃棄する必要がありません
- 火気管理がシンプル:可燃性のIPAを扱わないため、室内での取り扱いが比較的安全です
- 初心者でも始めやすい:洗浄工程の準備物がシンプルで、立ち上げのハードルが低い
- 環境負荷の低減:有機溶剤を使わないことで、廃棄時の取り扱いが楽になります
水洗いレジンのデメリット・注意点
- 強度・耐久性が標準レジンよりやや劣る傾向:機構部品など強度が必要な用途には、強化系レジンの方が適している場合があります
- 耐光性(耐候性)の弱さ:長期間日光に晒すと黄変・脆化が進みやすい傾向があり、屋外設置用途には向きません
- 湿気・水分との相性:完全硬化前に水分を吸うと寸法変化や白濁が起こりやすいため、硬化前の保管は密閉容器・冷暗所が原則です
- 銘柄ごとの仕上がり差:透明度・色再現・硬化収縮などはブランドにより差が大きいため、初回はテスト出力を推奨します
- 廃液処理は必須:洗浄後の水も未硬化レジンを含むため、必ずUV硬化させて固形化してから処分してください(洗浄方法ガイド参照)
水洗いレジンの使い方(基本フロー)
- プリント前準備:対応プリンター・推奨露光時間を商品ページで確認し、レジンタンクに注ぎ込みます(標準レジンと異なる露光プロファイルを設定)
- 造形(プリント):銘柄ごとの推奨パラメータでスライス・出力します。初回はテストパターン(XPファインダー等)で露光時間を詰めるのがおすすめです
- 1次洗浄:造形物をビルドプレートから取り外し、水道水または専用洗浄液で表面の未硬化レジンを落とします
- 2次洗浄・乾燥:きれいな水ですすぎ、タオルで水分を拭き取って10〜15分自然乾燥させます
- 二次硬化(UVキュア):UV硬化機で十分にキュアして強度を出します。日光を当てる場合は必ず洗浄完了後に行ってください(環境汚染防止)
- 廃液処理:洗浄後の汚染水は透明容器に移してUV硬化→固形化→自治体ルールに従って処分します
💡 Tips
水洗いレジンで造形した作品は、完全に乾燥するまで日光に当てないようご注意ください。表面の粘着性が残っている状態での日光照射は、寸法変化を招く可能性があります。
