光造形3Dプリンターで造形が途中で剥がれる原因と対策
光造形3Dプリンターで造形物がビルドプラットフォーム(造形台)から途中で剥がれたり脱落したりするトラブルは、多くのユーザーが経験する問題です。原因はビルドプレートのレベリング不良、サポート不足、露光時間不足、FEPフィルムの劣化など複数の要因が絡みやすく、ひとつずつ切り分けるのが解決の近道です。
主な原因と対策
- ビルドプレートのレベリング不良:第1層がプレートにしっかり密着しないと造形中盤以降に剥離します。レベリング手順をやり直し、Z=0位置の調整を確認してください。
- サポートの本数・太さ不足:オーバーハングや細部を支えるサポートが少ないと、層の途中で剥がれて脱落します。スライサーでサポート密度・接触径を上げてください。
- 露光時間不足(特にボトム層):ボトム層の露光時間が短いとプレートに固着しません。レジンメーカー推奨値を基準に、テスト造形(露光テスト)で適正値を見つけます。
- FEPフィルムの劣化・白化:FEPに傷や白濁があると剥離力が変わり造形失敗します。透過率が落ちている、傷が見える場合は交換してください。
- レジンタンク内の硬化片:前回の失敗造形片がタンク底に残っていると次の造形を阻害します。フィルター越しでレジンを濾し、タンクをクリーニングしてから再造形します。
- レジン温度が低い:気温が低いとレジン粘度が上がり剥離しやすくなります。室温20〜25℃を保つか、機種によってはタンクヒーター機能を活用してください。
- 大きな造形物の傾き不足:プラットフォームに対して水平に近い大きな面で造形すると吸着力が大きく剥がれやすくなります。スライサーで造形物を15〜45度傾けて配置すると失敗が減ります。
切り分けの順序
- レベリング・Z=0を再確認
- FEPフィルムの状態を目視チェック
- レジンタンクの硬化片を除去
- 露光時間(ボトム・通常層)を見直し
- サポート設計を強化、傾き角度を調整
それでも解決しない場合
上記の対策を試しても改善されない場合は、お使いのプリンター機種の取扱説明書を確認するか、SK本舗のサポートチームにご相談ください。機種名・使用レジン・スライサー設定をお伝えいただくと、より具体的なアドバイスが可能です。
