光造形3Dプリンターに洗浄機・二次硬化機は必要か?
光造形3Dプリンターで造形した樹脂製品を完成させるには、洗浄と硬化という2つの後処理が必須です。ただし、専用機械がなくても基本的な作業は可能です。本記事では、各工程の必要性と選択肢をご紹介します。
洗浄工程について
造形直後の樹脂には未硬化のレジンが表面に付着しており、これを除去しなければ最終的な品質が低下します。洗浄は必須工程ですが、専用機がなくても手作業で代用できます。
- 手作業で洗浄する場合(コスト重視):イソプロピルアルコール(IPA)または水洗いレジン用の水を入れた容器に造形物を入れ、バスケット(または金属ザル)に乗せて1〜3分撹拌します。仕上げにエアダスター・ペーパータオルで脱脂し、未硬化レジンが残らないよう仕上げます。コストはほぼゼロですが、毎回の手間と臭気対策(換気・手袋)が必要です。
- 洗浄機を使う場合(手間・時間重視):イソプロピルアルコール(IPA)で自動洗浄でき、手間と時間を大幅削減できます。複数台連続造形・継続運用するならコスト効率が良くなります。
二次硬化について
二次硬化は樹脂の強度を高め、色合いを整える工程です。品質を求める場合は強く推奨されます。代表的な方法は3つで、求める仕上がりと環境に合わせて選択します。
- 太陽光に当てる(コストゼロ):晴天時に屋外で30分〜数時間直射日光に当てる方法。気軽に試せますが、天候・季節・照射角度の影響を強く受け、硬化むらや色変わりが出やすいデメリットがあります。
- 卓上UVライト・UVランプを使う:ネイル用または3Dプリント用の365/405nm対応UVライトを使う方法。安価(数千円〜)で導入でき、屋内で天候の影響を受けません。ただし造形物を回転させながら全面に照射するなど工夫が必要です。
- 専用硬化機を使う(仕上がり重視):均一で確実な硬化が可能で、造形物の全面に均等にUVを照射できます。ターンテーブル付きで自動的に全方位硬化でき、複数体の量産や継続運用に向きます。洗浄機と一体型のモデルもあります。
Tip:レジンの廃液処理
洗浄に使用したIPAは、ふき取った未硬化レジンが混ざった状態になっています。そのまま排水に流さず、UVに当てて硬化させてから産業廃棄物として処理してください。
※ 取扱状況のご案内: 本記事中で言及されている Peopoly 製品は、現在SK本舗での新規取扱を終了しております。記事は既存ユーザー・比較参考のために維持しています。
