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水洗いレジン用の洗浄手順と注意点

水洗いレジン用の洗浄手順と注意点

水洗いレジンは従来の有機溶剤不要で、水道水で洗浄できる環境配慮型の3Dプリンター用レジンです。しかし正しい洗浄方法を守らないと、造形物の品質低下や故障につながります。本記事では、SK本舗推奨の適切な洗浄手順をご説明します。

⚠️ 重要:洗浄水(廃水)を下水・流しに直接流さないでください。
水洗いレジンの洗浄水には未硬化のレジン成分が含まれており、そのまま下水に流すと配管内でゆっくり硬化して詰まりの原因となるほか、水生生物に対する毒性があり環境負荷を生じます。洗浄は必ず溜め水(バケツ・洗面器など)で行い、使用後の廃水は下記「廃水の処理方法」に従って処理してください。事業として大量に扱う場合は産業廃棄物として処分する必要があります(自治体・排水基準に従ってください)。

水洗いレジンの洗浄手順

  1. 余剰レジンの除去
    造形直後、造形物を軽く傾けて付着した液体レジンを容器(プラットフォーム上のレジンバット等)に戻します。
  2. 溜め水での1次洗浄
    バケツや洗面器に水道水を張り、その中で造形物を振り洗いします。流しに直接流水を当てる洗浄は行わないでください。細かい部分は柔らかいブラシやスポンジで優しくこすりながら洗浄します。3~5分程度が目安です。
  3. 溜め水での2次洗浄(すすぎ)
    別の容器に新しい水道水を張り、再度造形物を振り洗いしてすすぎます。水が濁らなくなるまで複数回、容器の水を入れ替えながら行ってください。流水ですすがず、必ず溜め水を入れ替える方式で実施します。
  4. 乾燥
    清潔な布で水分を拭き取り、日光が当たらない場所で十分に乾燥させます。
  5. UV硬化
    洗浄・乾燥後、UV硬化機で指定時間照射し、硬度を高めます。

廃水の処理方法(必読)

  1. 廃水を1つの容器にまとめる
    1次・2次洗浄で使用した水をすべて1つの透明〜半透明な容器(蓋付き推奨)に集めます。蓋をして数時間〜半日静置すると、未硬化レジン成分が沈殿・分離します。
  2. UV照射で硬化させる
    容器の蓋を開け、廃水全体に直射日光を数時間〜1日照射するか、UVライト/UV硬化機で照射します。水中の未硬化レジンが固体(フレーク・薄膜状)に硬化します。
  3. 固液分離・分別廃棄
    硬化した固形レジンをコーヒーフィルター・キッチンペーパー等で濾し取り、固体は可燃ゴミとして処分(自治体ルールに従う)。濾過後の水も飲料水基準には戻らないため、原則として下水には流さず、自治体のルールに従って処分してください(少量で透明な場合に限り、薄めて流すことを認める自治体もありますが、必ず事前に確認)。
  4. 事業者の場合
    事業として継続的に水洗いレジンを使用する場合、洗浄廃水は産業廃棄物に該当します。許可業者への委託処分が必要です(個人ホビーユーザーは家庭ゴミ・自治体ルール準拠)。

洗浄時の重要な注意点

  • 下水・流しに直接流さない:水洗いレジンであっても、未硬化状態では下水道法上の有害物質に該当しうる成分を含むため、廃水処理は必ず上記手順で行ってください。
  • 高温の湯は避ける:基本は常温の水道水で洗浄します。汚れが落ちにくい場合はぬるま湯程度までに留め、高温の湯は造形物の変形や素材劣化につながるため避けてください。
  • 強力な洗剤は不要:中性洗剤の薄い溶液であれば使用可能ですが、基本的には水のみで十分です。洗剤を使用した場合も、廃水処理手順は同様です。
  • 細かい部分への注意:アクセサリーの装飾部分や薄い箇所は破損しやすいため、ブラシは柔らかいものを選びましょう。
  • 乾燥時間を確保:不完全な乾燥のままUV硬化すると、内部に残留した水分が気泡を生じさせます。
  • 使い捨て手袋を着用:未硬化レジンは皮膚刺激性があります。洗浄・廃水処理の全工程で、ニトリル手袋等の着用を推奨します。

トラブル回避のコツ

洗浄不十分な状態でUV硬化すると、白濁や強度低下が発生します。特にアクセサリーは肌に触れるため、念入りな洗浄が大切です。

Tip: 洗浄後、造形物を白い紙の上に置いて、水分が完全に蒸発したか確認することをお勧めします。光沢が一定になれば、乾燥完了のサインです。廃水処理用の容器(5L程度のポリタンク等)を1つ常備しておくと、複数回の洗浄分をまとめて処理できて効率的です。

※ 取扱状況のご案内: 本記事中で言及されている Peopoly 製品は、現在SK本舗での新規取扱を終了しております。記事は既存ユーザー・比較参考のために維持しています。