UV照度計とは?光造形プリンターになぜ必要か
UV照度計は、光造形3DプリンターのLCDから出る405nm前後の紫外光の強度(mW/cm²)を測る計測器です。LCDマスクや光源(LED)は経年で出力が落ちるため、定期測定で「同じ露光時間で同じ硬化品質を維持できているか」を客観的に確認できます。露光不足は層剥離・サポート折れ・寸法縮小、露光過多は寸法肥大・サポート跡の悪化につながるため、季節変わりや交換後のレジン変更時には特に役立ちます。
主な活用シーン
- 新品プリンターの初期測定:購入直後に基準値を取り、「いつ・いくつだったか」を記録しておくと、後の劣化判定が容易になります。
- LCD交換後の確認:LCDを交換したら必ず測り、ベース露光時間の見直しが必要か判断します。
- 新しいレジンを使う前のキャリブレーション:レジンメーカーが推奨する露光時間は、ある照度を前提にしています。手元のプリンターの照度が低ければ露光を伸ばす、高ければ短くする調整に使います。
- 季節・温度変化での再確認:冬場と夏場でレジン粘度・反応性が変わるため、定期測定で安定運用ができます。
測定の手順
- プリンターのレジンを抜き、レジンタンクとプラットフォームを取り外します。
- LCDの表面(保護フィルム上)にUV照度計のセンサー面を置きます。中央・四隅で複数点測ると、面内ムラを把握できます。
- プリンターのテストモードや「Self-Check」「Light Test」で全面照射し、安定した数値を読み取ります。
- 結果を日付・機種・LCD稼働時間とセットで記録(スプレッドシート推奨)。
注意点
- LCDフィルム保護:照度計のセンサーで擦らないよう、置くときは慎重に。
- 波長対応:光造形3Dプリンター用は405nmに対応した照度計を選びます(汎用UV-A計の中には365nmが校正基準のものがあります)。
- 同条件で測る:環境光・温度の影響があるため、同じ時間帯・同じ部屋で測ると比較が容易です。
Tips
月1回の定期測定を習慣にし、初期値から20〜30%以上の照度低下が確認されたらLCD交換の検討時期です。LCDモデル毎の交換目安はメーカー公式(Phrozen・ELEGOO・Anycubic等)に記載されているため、合わせて参照してください。
※ 取扱状況のご案内: 本記事中で言及されている Peopoly 製品は、現在SK本舗での新規取扱を終了しております。記事は既存ユーザー・比較参考のために維持しています。
