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Sonic Mighty 8KのZ軸キャリブレーションを正しく行うには?

【重要・安全に関する更新】 本記事は2026-05-16にPhrozen公式ヘルプセンターの手順に合わせて改訂しました。旧版で「レジンVATを取り付けたまま校正する」と案内していた手順は、プラットフォームがLCDに直接圧接しLCD破損のリスクがあるため、必ず公式手順(VAT取り外し + LCD上にA4紙3枚を敷く)に従って校正してください。

Z軸キャリブレーション(Z軸の高さ調整)は、光造形3Dプリンターで出力を成功させるために非常に重要な作業です。これを正しく行わないと出力が失敗したり、第1層がLCDに張り付いて剥離しなくなる、最悪の場合はLCDが破損するリスクがあります。ここではPhrozen Sonic Mighty 8KのZ軸キャリブレーション手順を、Phrozen公式ヘルプセンターの推奨手順に沿って解説します。

事前準備

  • UVカバー(プリンターの黄色いカバー)を取り外す
  • レジンVAT(樹脂槽)をプリンターから取り外し、清掃した状態にしておく(VATを付けたまま校正するとプラットフォームがVAT底面のFEPフィルム経由でLCDに圧接し、FEP破れ・LCD破損の原因になります)
  • プラットフォーム(造形台)はクリーニング済みで、レジン残渣・固化物が付着していない状態にする
  • A4コピー用紙を3枚用意(紙厚はおおむね70〜80μmで3枚重ねが Phrozen公式の指定枚数)
  • 付属の六角レンチを手元に用意

Z軸キャリブレーションの手順(Phrozen公式準拠)

  1. 本体の電源をONにして起動を待ちます
  2. UVカバーを取り外します
  3. レジンVATを取り外し、LCD表面が露出した状態にします
  4. LCD表面の中央にA4コピー用紙を3枚重ねて敷きます
  5. タッチパネルのツールアイコンをタッチし、「Z軸制御」を選択し、Z軸校正画面を開きます
  6. プラットフォーム(造形台)を取り付け、固定ハンドルをしっかり締めます
  7. 六角レンチを使用して、プラットフォームの4つのネジすべてを緩めます(緩めることで、プラットフォームがレベリングできる状態になります)
  8. Z軸校正画面で「Home / Z-Zero」操作を実行し、プラットフォームが自動でA4紙3枚に軽く触れる位置まで下降するのを待ちます。自動停止までプラットフォームに触れないでください
  9. プラットフォームが浮き上がらないよう手で軽く押さえながら、4つのネジを対角線順(×字順)に均等に締め直します(一方向に偏った締め方をすると傾きが残ります)
  10. ネジ締め完了後、画面の「完了」をタッチするとプラットフォームが自動上昇し、Z軸キャリブレーションが終了します
  11. A4紙を取り出し、LCDの汚れ・キズがないか確認します
  12. レジンVAT・UVカバーを元通り取り付けます

キャリブレーション後のテスト造形

キャリブレーション後は、必ずテスト造形(小型のキャリブレーションモデル等)を行い、第1層がプラットフォームに均等に付着しているか、ゾウ脚(elephant foot)や層欠けがないかを確認してください。テスト造形で問題があれば、Z軸オフセットの微調整を行います。

キャリブレーションを行うタイミング

毎回の出力前に行うことは必須ではありませんが、以下のタイミングでは必ず実施してください。

  • 本体を移動した後
  • プラットフォームを取り外して洗浄した後
  • 大型造形・長時間造形の前
  • 第1層が付かない・剥がれる症状が出た後
  • ファームウェアアップデート後

重要なポイント

  • レジンVATは必ず取り外して校正してください。VATを取り付けたままだとプラットフォームがFEP経由でLCDに圧接し、LCD破損・FEP破れの原因になります
  • A4紙は3枚重ねが公式指定です。1枚や5枚では校正後のZ軸オフセットがズレます
  • ネジは必ず4つすべて緩める必要があります。1つ緩め忘れがあると傾きが残ります
  • 締め直しは対角線順に均等に行ってください。一方向に偏った締め方は傾きを生みます
  • ネジ締め時はプラットフォームが浮き上がらないよう押さえながら作業してください

うまくいかない場合

校正後もテスト造形で第1層に問題が出る場合は、Z軸オフセットの微調整が必要なケースがあります。詳細はPhrozen Sonic Mighty 8KのZ-offset調整ガイドをご参照ください。それでも解決しない場合は、SK本舗のお問い合わせフォームからご相談ください。