最終更新日:

nFEP(ノンFEP)フィルムとは?FEPとの違い

nFEP(ノンFEP)フィルムとは?

nFEPフィルムは、光造形式3Dプリンターで使用される離型フィルムの一種です。従来のFEPフィルム(Fluorinated Ethylene Propylene)に対して、表面構造とコーティングを改良した次世代離型素材として広く使われています。サイズは機種ごとに異なり(7インチ機・9インチ機・10.3インチ機・13インチ機など)、お使いのプリンター機種に対応したサイズを必ず確認のうえ購入してください。

FEPフィルムとnFEPフィルムの違い(比較表)

光造形3Dプリンターの離型フィルムとして広く使われる FEP(標準FEP)と nFEP(ノンFEP / 改良型)の違いを整理します。下記は一般的な傾向であり、実際の性能はメーカー・銘柄・厚みによって変動します。購入時は各メーカー製品ページの仕様を必ず確認してください。

項目 FEP(標準) nFEP(改良型)
離型性 標準。大面積の造形では剥離音・吸着抵抗が大きくなる傾向 改良型コーティングにより剥離抵抗が小さく、大面積でも安定して剥離しやすい
耐久性(造形可能回数の目安) 使用状況・レジン種類により大きく異なるが、おおむね nFEP より短寿命の報告が多い FEP より長寿命とされる事例が多いが、レジン種類・造形面積・剥離設定で変動
造形品質(特に大面積) 小〜中サイズで安定。大面積では剥離時の負荷が造形物のレイヤーズレ要因になることあり 大面積・薄物・キャスタブル系で剥離負荷を抑えやすく、失敗率低減につながりやすい
透明度(光透過性) 高い透明度。UV LCD/光透過の阻害は少ない FEP同等またはやや高い透明度。製品により差あり
厚み(一般的レンジ) 0.10mm〜0.15mm が主流 0.10mm〜0.20mm(製品により幅広い)
対応機種 ELEGOO Saturn / Mars 系、Anycubic Photon 系、Phrozen 系など現行光造形機ほぼ全般 同上。ただし純正タンクサイズに適合するか必ずメーカー対応表を確認
参考価格(汎用品) 機種・サイズにより約 ¥1,000〜¥3,000 前後(税込・5枚入りパック含む製品もあり) 同程度〜やや高め。¥1,500〜¥4,000 前後が多い
適合レジン 標準レジン全般に対応。タフレジン・キャスタブル系も使用可だが剥離抵抗が大きい 標準レジン・タフレジン・キャスタブル系含めて剥離安定性に優れるとされる

※ 上記の比較は SK本舗が代理店としてサポートしてきた経験に基づく一般的な傾向で、絶対値ではありません。具体的な耐久回数・離型力・厚みなどは、製造メーカーの datasheet・公式商品ページを必ず一次ソースとして確認してください。

FEPとnFEP、どちらを選ぶべきか

  • FEPを選ぶケース:純正タンクに付属していたものと同じ素材で揃えたい場合/使い慣れた離型挙動を維持したい場合/コストを最優先したい場合
  • nFEPを選ぶケース:大面積モデルの剥離失敗が増えてきた場合/タフレジン・キャスタブル系で安定剥離を重視したい場合/フィルム交換頻度を下げて運用したい場合

nFEP交換のコツ

交換時は、既存のフィルムを取り外した後、フレームに残った汚れをやわらかい布で拭き取るのが基本です。強い溶剤での拭き取りはシールパッキンやフレーム塗装を傷める場合があるため、メーカーの交換手順書に従って作業してください。

Tips

nFEPフィルムの寿命を延ばすには、造形後にレジンタンク内のレジン残留物を拭き取り、異物混入を防ぐことが大切です。レジン種類によっては、推奨される露光時間・離型速度の見直しによってさらに寿命が延びるケースもあります。機種別の詳細はお問い合わせください。

※ 取扱状況のご案内: 本記事中で言及されている Peopoly 製品は、現在SK本舗での新規取扱を終了しております。記事は既存ユーザー・比較参考のために維持しています。