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本記事は、SK本舗が、お取引先である株式会社メルタ様(3Dプリンター出力サービス「3Dayプリンター」を運営)に寄稿をご依頼し、同社の製造現場で稼働しているBambu Lab製3Dプリンターについて書いていただいたものです。掲載と編集はSK本舗が行っています。
本文中の「当社」はすべて株式会社メルタを指し、SK本舗ではありません。
3Dプリント受託の現場で、Bambu Labの業務機は実際どう働いているのか。株式会社メルタの現場スタッフに、日々の業務で使っているBambu Lab機について率直なところを書いていただきました。同社の現場では、340×320×340mmの造形エリアを持つ大型機「H2S」をはじめ、複数のBambu Lab機が並行して動いています。
この記事でわかること
- 3Dプリント受託の現場が、Bambu Lab機をどんな仕事に使っているか
- 試作・フィギュア・治具で現場スタッフが感じた手ごたえ
- 業務で連続稼働させたときの安定性
- 編集部による、その機体(H2S)の仕様と業務での効き方
- 受託の現場に実際に並んでいるBambu Lab機(H2S・A2L・X2D)の写真
- 寄稿元の株式会社メルタと、同社が運営する3Dプリンター出力サービス「3Dayプリンター」
近年、3Dプリンターは試作品製作や小ロット生産だけでなく、フィギュアや展示用モデルなど幅広い用途で活用されています。当社でも日々さまざまな3Dプリント案件を取り扱っていますが、今回は実際の業務で使用しているBambu Lab製3Dプリンターについて、現場スタッフの視点からレビューしてみたいと思います。
導入した機種について
今回使用しているのは、SK本舗より購入したBambu Lab製3Dプリンターです。これまで複数メーカーの3Dプリンターを運用してきましたが、Bambu Labは導入当初から安定性が高く、現在では当社の主力機の一つとして活躍しています。
編集部注:寄稿では特定の機種名には触れられていません。ご提供いただいた写真とSK本舗の出荷記録から、同社の現場ではBambu Labの「H2S」「A2L」「X2D」が並行して稼働していることを確認しています。以下の解説は、そのうち最も造形エリアの大きいH2Sについてのものです。
試作品製作で感じたメリット
製造業において試作品製作は非常に重要な工程です。従来であれば設計変更のたびに外注加工を依頼し、数日から数週間待つ必要がありました。しかし3Dプリンターを活用することで、その日のうちに形状確認用の試作品を製作できるようになります。Bambu Labの特徴として特に感じるのは以下の点です。
- 印刷開始までの準備が簡単
- 造形失敗が少ない
- 寸法精度が安定している
- 印刷スピードが速い
設計担当者が修正したデータをすぐに出力し、現物を確認できるため、開発スピードの向上に大きく貢献しています。
フィギュア製作にも十分なクオリティ
業務では工業部品だけでなく、展示会用のサンプルモデルやフィギュアの製作依頼をいただくこともあります。細かな造形が求められる案件では積層痕や表面品質が重要になりますが、Bambu Labは細部の再現性が高く、小さなパーツもしっかりと表現できます。もちろんレジンプリンターと比較すると用途による使い分けは必要ですが、FDM方式としては非常に高い品質を実現していると感じています。
製造現場で効いた造形スピード
実際に業務で使用していて最も驚いたのは造形スピードです。従来機では10時間以上かかっていたモデルが、Bambu Labでは大幅に短縮できるケースも珍しくありません。
編集部注:造形にかかる時間は、造形物の形状・積層ピッチ・スライス設定・充填率によって大きく変わります。上の「10時間以上」「大幅に短縮」は寄稿者が業務で得た実感で、比較対象の機種や造形物は特定されていません。
造形時間が短くなることで、以下のメリットがあります。
- 納期短縮
- 試作回数の増加
- 生産効率向上
特に急ぎの試作品案件では、このスピードが大きな武器になります。
長時間運転でも安心の安定性
業務用途では「高品質」だけでなく「止まらないこと」も非常に重要です。当社では連続して造形を行うこともありますが、Bambu Labは安定して稼働しており、日々の生産を支えてくれています。もちろん定期的なメンテナンスは必要ですが、導入後のトラブルも少なく、現場スタッフからの評価も高い機種です。
まとめ
実際に製造現場で運用してみた感想として、Bambu Labは以下の点で非常に優秀な3Dプリンターだと感じています。
- 高速造形
- 高品質な仕上がり
- 高い安定性
- 業務用途にも十分対応できる信頼性
試作品製作はもちろん、フィギュア製作や展示モデル、治具製作など幅広い用途で活躍しており、当社にとって欠かせない設備の一つとなっています。3Dプリンターの導入を検討されている方や、より効率的な製造環境を目指している企業様にとって、Bambu Labは有力な選択肢の一つではないでしょうか。
編集部より:記事に登場したBambu Lab H2Sについて
メルタ様の現場に並ぶBambu Lab機のうち、最も造形エリアが大きいのがFFF(FDM)方式の「H2S」です。写真では、フィラメントを自動で切り替えるユニット「AMS 2 Pro」を組み合わせた構成(H2S AMS Combo)が3台並んでいます。
H2Sは、1本のノズルで340×320×340mmまで一体で出せる大型機です。同じ大型機のH2D/H2D Proはデュアルノズル構成で、1本のノズルで使える範囲は325×320×325mm(両ノズルを合わせた到達範囲は350×320×325mm)。高さは340mmのH2Sが最も高く、大きなものを分割せずに出したい用途ではH2Sが有利になります。寄稿でも「造形失敗が少ない」「止まらないこと」が挙げられていましたが、これは密閉チャンバーと自動キャリブレーションを備えた業務向けの設計によるところが大きい機種です。
| H2Sの主なスペック | 値 | 業務でどう効くか |
|---|---|---|
| 造形サイズ | 340 × 320 × 340 mm | 高さはBambu Lab機で最も高い。大型部品を分割せず一体で出せる |
| 最大ノズル温度 | 350 ℃ | PA-CFやPCなどのエンジニアリング素材に対応 |
| チャンバー | 65 ℃ アクティブ加熱 | 大型パーツの反りを抑える |
| マルチマテリアル | AMS 2 Pro / AMS HT で最大24色 | 多色・多素材の切り替えを自動化できる |
※スペックはBambu Lab公式ストア(日本)のH2S製品ページおよびSK本舗商品ページの記載にもとづきます(2026年8月時点)。最新の仕様は各製品ページをご確認ください。
編集部より:メルタ様の現場に並ぶBambu Lab機
ご提供いただいた写真には、H2S以外のBambu Lab機も写っていました。寄稿では機種名に触れられていませんが、同社の現場では試作・展示用モデル・フィギュア・治具といった案件に合わせて、複数のシリーズを並行して動かしています。



| 機種 | 写真で確認できる台数 | 構成 |
|---|---|---|
| Bambu Lab H2S | 3台 | 各機にAMS 2 Proを搭載(H2S AMS Combo) |
| Bambu Lab A2L | 4台 | 機体に1〜4の管理タグ。フィラメント自動切り替えユニットを接続 |
| Bambu Lab X2D | 1台 | AMS 2 Proを搭載 |
※ご提供いただいた写真からSK本舗編集部が確認できたものです(写真提供:株式会社メルタ様)。寄稿本文にあるとおり、同社はこのほかにも複数メーカーの3Dプリンターを運用しています。
編集部より:寄稿元の株式会社メルタはどんな会社か
この項はSK本舗編集部が公開情報をもとにまとめたものです。掲載にあたり同社から対価は受け取っていません。
今回寄稿いただいた株式会社メルタは、3D技術を軸にサービスを組み立てている会社です。2014年12月の設立で、東京・墨田区の両国3Dプリントセンターと台東区の新御徒町オフィスを拠点に、出力代行から3Dコンテンツの制作、ドローンスクールの運営までを手がけています。SK本舗とは、同社が業務で使う3Dプリンターの購入元としてお取引をいただいている関係です。
※株式会社メルタ コーポレートサイトの会社概要、および3Dayプリンターの特定商取引法に基づく表記にもとづきます(2026年8月25日確認)。最新の情報は同社サイトをご確認ください。
3Dプリンター出力サービス「3Dayプリンター」
3Dayプリンターは、3Dデータを送ると造形物が届く出力代行サービスです。標準の納期が3日で、サービス名の「3Day」もここから来ています。同社はサイト上で、国内外200社以上の3Dプリントパートナーと提携していること、全国各地の機材の空き時間を活用していること、産業用の3Dプリンターを中心に使っていることを、それぞれ説明しています。急ぎの案件では、スタッフのハンドキャリーによる配送で最短即日にも対応しています(いずれも2026年8月25日時点の同社サイトの記載)。
3Dayプリンターに頼めること(2026年8月25日時点)
- 素材は18種類:高精細アクリル、ABSライク、PPライク、ナイロン、ガラス入りナイロン、MJFナイロン、ゴムライク、ワックス、透明、フルカラー、カーボン、アジリスタ、Massivit、シリコン、ホワイトレジン、Form2樹脂、金属、家庭用ABS・PLA
- 後加工とオプション:後加工として塗装・メッキ塗装・研磨・接着、オプションとして真空注型が案内されています
- 3Dデータが無くても相談できる:イラストや写真から、実物や人物から、CAD図面から、それぞれ3Dデータの制作を依頼できます
- 用途ごとに費用の目安と制作事例が公開されている:フィギュア、フィギュアの原型、ジュエリー、トロフィー・記念品、パーツ・治具・試作・研究用品、舞台・撮影用小道具、スマホケース、イベント用品・ノベルティ、医療法人向けなど
造形を請け負う会社が、それでも自社に3Dプリンターを持つ。今回の寄稿は、その判断の記録です。手元で刷るか外に出すかの分かれ目そのものは、大型・金属・シリコンの3Dプリント外注ガイド|家庭用で無理な6領域で整理しています。
3Dプリンターの業務導入をご検討中の方へ
SK本舗はBambu Labの日本正規代理店です。販売だけでなく、設定や運用で困ったときのご相談を日本語・国内スタッフで一次受付しています。
導入の判断材料や社内稟議の進め方は、製造業の3Dプリンター導入ガイド|治具・試作の内製化を決めるまでの判断と稟議にまとめています。機種の比較検討はBambu Lab 3Dプリンター全機種比較 2026もあわせてご覧ください。
寄稿:株式会社メルタ
編集:SK本舗
写真提供:株式会社メルタ様
