光造形3Dプリンターで大型モデルを分割印刷する方法
光造形3Dプリンターの造形サイズには制限があるため、大型モデルを造形する場合は分割印刷(モデル分割)という手法を用います。この方法により、複数のパーツに分けて印刷し、後で接合することで大型造形物を実現できます。
分割印刷が必要な理由
光造形プリンターは機種ごとに造形可能なサイズが決まっており、エントリークラスの小型機ではXY 140〜170mm×70〜90mm程度、Saturn/Sonic Mighty等の中型機で約200〜220×120〜150mm、大型機でも一辺が300mm前後までと、FDMの大型機に比べて造形エリアが限られます。造形エリアを超える大型モデルをそのままスライスするとエラーになるため、設計段階での分割が必須となります。
分割印刷の手順
- モデルを分析する:CADデータで造形サイズを確認し、接合部位を決定します
- 3Dモデルを分割する:FusionやBlenderなどのCADソフトで部品ごとにパーツ化します
- 支持構造を設計する:各パーツに適切なサポート材を添加します
- スライスファイルを生成する:プリンター付属のスライシングソフト(ChituBoxなど)でレイヤーデータに変換
- 各パーツを順次印刷:準備したレジンを使用して全パーツを造形
- 後処理と接合:IPA(イソプロピルアルコール)などの推奨洗浄液で未硬化レジンを除去し、二次硬化させた後、瞬間接着剤やエポキシ、ねじ・ダボなどで連結します
分割時のコツ
接合部の設計が重要です。T字溝やダボ穴など、機械的に位置決めできる構造にすることで、正確な組み立てが可能になります。
レジン選びのポイント
全パーツで同じレジンタイプを使用することで、造形精度と色調の統一が実現できます。標準レジンは汎用性が高く初心者向けですが、より高い強度が必要な場合はタフレジンやエンジニアリングレジンの使用をお勧めします。
Tips:複数パーツの印刷では、プリンター稼働時間が長くなるため、レジンの劣化に注意してください。開封後は遮光容器で保管し、定期的にレジンタンクを清掃することで、最後のパーツまで高い造形品質を維持できます。
