ボトムレイヤーの露光時間とは?
ボトムレイヤーは、光造形3Dプリント造形の最初の数層を指します。造形物をビルドプレートに確実に接着させるため、通常のレイヤーよりも大幅に長い露光時間が必要です。この設定が不適切だと、造形物の剥離や造形失敗につながります。
正しい調整方法
- 現在の設定値を確認する:スライサー(ChituBox等)で、使用レジンのメーカー推奨プロファイルを読み込み、ボトム露光時間とボトムレイヤー数を確認します
- テストプリントを実施する:定着確認用のテストモデル(薄い短冊状など)を複数回プリントし、ビルドプレートへの定着度を確認します
- 密着性を観察する:造形完了後、ビルドプレートから造形物がどの程度の力で外れるかを確認。強すぎれば長すぎ、剥がれやすいなら短すぎです
- 底部の仕上がりを評価する:底層が過度に厚く硬化してエレファントフット(底面の広がり)が出ていないかも確認します
調整のポイント
最適なボトム露光時間は、使用するレジン・プリンター機種・ビルドプレートの表面状態によって異なります。機種付属のサンプルレジンから始める場合は、メーカー公式のボトム露光時間をまず使い、造形失敗が出たら数秒ずつ調整するのが基本です。
ボトム露光時間が短すぎると、造形物がビルドプレートから浮きやすくなり、造形失敗のリスクが高まります。一方、長すぎると、底面がビルドプレートに強固に貼り付きすぎて剥がしづらくなる、あるいはエレファントフットが目立つ場合があります。
参考値の考え方
ボトム露光時間は、使用レジンの通常レイヤー露光時間の5~10倍程度に設定するのが一般的な目安です(具体的な秒数はレジンとプリンターで大きく変わるため、必ずレジンメーカーの推奨プロファイルを確認してください)。
Tips
定期的にビルドプレートを清掃し、樹脂の残留物を除去することで、造形物の定着安定性が向上します。
