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Chituboxのパラメータ設定項目の意味と役割は?

Chituboxは、レジン3Dプリンター用のスライシングソフトウェアです。造形品質を左右する重要な設定項目が多数ありますが、各パラメータの意味を理解することで、より最適な造形条件を設定できます。

Chituboxの基本パラメータ

Chituboxの設定画面に表示される基本的なパラメータは以下の通りです。各項目を正しく理解することで、造形精度の向上や失敗の防止につながります。

  • 露光時間(Exposure Time):光源がレジンを照射する時間。長いほど硬化が進みますが、過度に長いと造形品質が低下します
  • 積層厚さ(Layer Height):1層あたりの厚さ。小さいほど精度が高くなりますが、造形時間が増加します
  • リフト高さ(Lift Height):各層の造形後、プラットフォームを持ち上げる距離です
  • リフト速度(Lift Speed):プラットフォームを上昇させるときの速度で、造形時間に影響します
  • リトラクト速度(Retract Speed):プラットフォームを下降させるときの速度です
  • ボトム露光時間(Bottom Exposure):初期層の露光時間で、造形床への密着性を高めます
  • ボトム層数(Bottom Layer Count):初期層の段数。多いほど安定性が増します

Chitubox v2.x系で重要な追加パラメータ

Chitubox v2.0以降では、造形成功率と造形速度を両立するための高度なパラメータが追加されています。レジンメーカー推奨値がある場合はその値を優先し、無い場合は以下の目安から調整してください。

  • Rest Time after Lift(リフト後待機時間):リフト後にプラットフォームが上昇しきった位置で待機する時間。レジンの再充填を促し、薄物や大型造形の剥離不良を防ぎます。目安:1〜3秒(粘度の高いレジンほど長め)
  • Rest Time before Lift(リフト前待機時間):露光終了後、リフト動作を開始する前の待機時間。FEP/nFEPフィルムからの剥離力を逃がし、変形を抑制します。目安:0〜2秒
  • Light-Off Delay(ライトオフディレイ):旧来のパラメータで、露光終了後に次の動作までの総待機時間を指す概念。v2.x系ではRest Time系に分割されている機種が多いため、Rest Time after Lift/before Liftの合計で考えるのが一般的です
  • TSMC(2段階リフト&リトラクト):リフト・リトラクト動作を「低速+高速」の2段階で行う機能。剥離初動を低速にすることで失敗を減らしつつ、全体の造形時間を短縮できます。設定値は機種・レジンにより最適値が異なるため、レジンメーカー公開プロファイルから始めるのが安全です
  • Anti-Aliasing(アンチエイリアシング、4x / 8x):LCDのピクセル境界を滑らかに補間し、曲面や斜面で発生するXY方向のジャギー(階段状の段差)を軽減します。特に球体や傾斜した壁面の表面品質向上に効果があります。一方で、設定値を高くしすぎると細かなディテールやエッジのシャープさが失われる場合があります。一般的にはフィギュアや模型では4x〜8x、寸法精度やエッジ形状を重視する機械部品ではOFF〜2x程度を目安に、造形物に応じて調整します。

各パラメータ調整時の注意点

これらのパラメータはレジンの種類、プリンター機種、造形物の形状によって最適値が異なります。初心者の方は、ご使用のレジンメーカーが推奨する設定値から始めることをお勧めします。設定変更後は小さなテスト造形で検証してから、本番造形を行うとリスク軽減できます。

※本記事の追加パラメータ説明はChitubox v2.x系を前提としています。Chitubox v1.x系ではUIの表記や項目構成が異なります。最新仕様はChitubox公式ドキュメント(docs.chitubox.com)でご確認ください。