Anycubic光造形プリンターの推奨レジン設定一覧
Anycubicの光造形プリンターで高品質な造形を実現するには、機種とレジンタイプの組み合わせに応じた設定が必要です。本ページでは、SK本舗で取扱中のAnycubic現行機種について、レジンタイプ別の出発点となる推奨値をマトリクス表で示します。
※ 本表は出発点の目安値です。 実際の露光時間・リフト速度・サポート設定はレジンのロット・室温・造形物の形状に大きく依存します。必ず使用レジンメーカーが公開している公式プロファイルを起点に、テスト造形(XP2 Validation Matrix等)で±0.5秒刻みに微調整してください。
機種×レジンタイプ 推奨露光時間マトリクス
| 機種 | 標準レジン | 水洗いレジン | タフレジン | 高速レジン |
|---|---|---|---|---|
| Photon Mono M7 Pro(14K) | 1.8〜2.5秒 | 2.0〜2.8秒 | 2.5〜3.5秒 | 1.0〜1.5秒 |
| Photon Mono M7 Max(7K大型) | 2.0〜3.0秒 | 2.2〜3.0秒 | 3.0〜4.0秒 | 1.2〜1.8秒 |
| Photon Mono M7(無印) | 2.0〜2.8秒 | 2.2〜2.8秒 | 2.8〜3.8秒 | 1.2〜1.6秒 |
| Photon Ultra(DLP・405nm) | 1.5〜2.5秒 | 1.8〜2.5秒 | 2.5〜3.0秒 | DLP対応品のみ使用 |
| Photon Mono X(旧機種・参考値) | 2.5〜3.5秒 | 2.8〜3.5秒 | 3.5〜4.5秒 | 2.0〜2.5秒 |
※ いずれもレイヤー高さ0.05mm前提。0.025mmなら露光時間を約半分、0.10mmなら約2倍を目安に調整。
リフト速度・サポート設定の目安
| レジンタイプ | リフト速度 | リフト距離 | サポート密度(目安) |
|---|---|---|---|
| 標準レジン | 60〜120mm/分 | 5〜8mm | ミディアム(接点0.35mm) |
| 水洗いレジン | 60〜100mm/分 | 5〜8mm | ミディアム(接点0.30〜0.35mm) |
| タフレジン | 40〜80mm/分(低速) | 7〜10mm(長め) | ヘビー(接点0.40〜0.50mm) |
| 高速レジン | 120〜180mm/分(高速) | 4〜6mm | ミディアム〜ライト |
レジンタイプ別の調整ポイント
- 標準レジン: 上表の基本設定から開始し、出力結果を見て±0.3〜0.5秒で微調整
- タフ/高硬度レジン: 露光時間を1〜2秒延長、リフト速度を低下させ、サポート密度をヘビーに
- 柔軟性/TPUライクレジン: 露光時間を短めに設定、リフト速度を上げて剥離を確保
- 透明/クリアレジン: 露光時間をやや短縮、AAをOFFまたは2x程度に抑える
- 水洗いレジン: 標準とほぼ同じだが、リフト後の液戻り時間(Wait After Lift)をやや長めに
- 高速レジン: 機種公式の高速プロファイルから開始(Anycubicが各機種に高速モードを別途用意)
設定変更時の手順
- スライサー(Anycubic Workshop / Chitubox)でレジンプロファイルを選択
- 小型テストピース(XP2 Validation Matrix推奨)で試行
- 結果に応じて露光時間を±0.5秒単位で調整
- 細部のキレ・寸法精度が安定したら本造形を実施
トラブル対策
造形が失敗する場合の典型症状:
- 露光不足: ビルドプレートに造形物が残らない・剥離・薄壁が崩れる → 露光時間を0.5〜1.0秒延長
- 露光過度: 寸法肥大・細部のディテール潰れ・サポート除去困難 → 露光時間を0.3〜0.5秒短縮
- レイヤー段差・剥離: リフト速度が速すぎ、または液戻り不足 → リフト速度を下げ、Wait After Liftを延長
定期的にプリントベッドの高さ(Z軸オフセット)を確認し、毎回同じ精度で造形できる環境を整えることも重要です。
Tips
レジンのロットや保管条件により設定が変わることがあります。同じレジンでも季節(室温)や湿度の変化に応じて微調整が必要な場合があるため、造形ログ(機種・レジン・露光時間・成功/失敗)を記録することをお勧めします。SK本舗の機種相談(/pages/contact)でもレジン設定のお問い合わせを受け付けています。
