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「市場で最も明るい?」Prusaが発表した蓄光フィラメント「PETG Ultraglow」

Prusament PETG Ultraglow 蓄光フィラメントの暗所での発光

画像:Prusa Research より引用

 

3Dプリントの世界では、素材の進化がそのまま表現の幅につながります。最近、フィラメントメーカーとしても知られる Prusa Research が、新しい蓄光フィラメント Prusament PETG Ultraglow を発表しました。メーカーは「市場で最も明るい蓄光フィラメント」と公称しています。 

暗い場所で光るフィラメント自体は珍しくありませんが、今回のUltraglowは明るさと発光持続時間の両方を強化した材料として開発されています。


強力な蓄光性能を持つPETGフィラメント

Prusament PETG Ultraglowは、その名の通りPETGベースの蓄光フィラメントです。通常のPETGと同様に扱いやすい特性を持ちながら、光を吸収して暗闇で発光する粒子が配合されています。

蓄光フィラメントは、昼間や照明の光を吸収し、そのエネルギーをゆっくり放出することで暗い場所で光ります。これにより、以下のような用途で活用できます。

  • 夜間に光る装飾オブジェ
  • キーホルダーやアクセサリー
  • 安全マーカーやサイン
  • ボードゲームのコマや小物

特に暗所で視認性が必要なパーツでは、こうしたフィラメントが便利です。


Prusament PETG Ultraglow による造形物

画像:Prusa Research より引用

 

ただし“かなり摩耗しやすい”素材

一方で、このフィラメントには注意点もあります。

蓄光フィラメントは一般的に非常に研磨性(アブレイシブ)が高い素材として知られています(蓄光成分のストロンチウムアルミネートが高濃度配合されているため)。

Prusament PETG Ultraglow Green(現状は緑色のみ)も例外ではなく、ノズルに対する摩耗が強いとされています。 

そのため、長時間使用する場合は以下のような対策が推奨されます。

  • hardened steel(硬化鋼)ノズル
  • rubyノズルなど耐摩耗ノズル

真鍮ノズルは推奨されません。Prusaは「これまでで最も研磨性が高い素材」とし、真鍮ノズルは短時間でも著しく摩耗・損傷するため硬化ノズルを必須としています。継続使用では硬化鋼ノズルでも摩耗が進むため、E3D DiamondBackなどより硬いノズルの使用が確実です。


PETGベースのメリット

蓄光フィラメントの多くはPLAベースですが、今回のUltraglowはPETGベースです。
PETGを使うことで、以下のようなメリットがあります。

  • PLAより耐衝撃性が高い
  • 柔軟性があり割れにくい
  • 屋外用途にも比較的強い

つまり、単なる装飾用途だけでなく、実用パーツにも使いやすい蓄光素材になっています。


Prusaがフィラメント開発を強化

Prusaは近年、プリンターだけでなくフィラメント開発にも力を入れています。
同社のPrusamentシリーズは品質管理が厳しく、直径精度や素材特性の安定性でも知られています。

今回のPETG Ultraglowも、その流れの中で登場した新素材のひとつです。
装飾性の高いフィラメントですが、品質面では通常のPrusamentと同様の精度管理が行われています。


Prusament PETG Ultraglow フィラメント製品

画像:Prusa Research より引用

 

暗闇で光る3Dプリントの可能性

蓄光フィラメントは、見た目の面白さだけでなく、実用的な用途も増えています。

例えば


  • 停電時に光るスイッチカバー
  • 夜間視認用のツール
  • キャンプ用品
  • 室内サイン


など、アイデア次第で幅広く活用できます。

今回のPrusament PETG Ultraglowは、その中でも特に発光性能を強化した素材として注目されています。

暗闇で光る3Dプリントは、単なるギミックではなく、実用性とデザイン性を兼ね備えた分野になりつつあります。

新しい素材の登場によって、その可能性はさらに広がりそうです。 

 

 

 

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