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光造形で白い斑点が出る原因と対策

光造形プリントの表面や内部に白い斑点・白濁した箇所が現れる症状は、原因が多岐にわたります。FEPフィルム・LCD・レジン状態のどこかに不具合がある場合がほとんどで、切り分けの順序を知っておくと再現失敗を防げます。

症状とは

造形物の表面に、周囲と色味の違う白い点・白い斑・白濁した面が散発的に発生します。特定の位置に繰り返し同じ斑点が出るケースと、プリントごとに位置が変わるケースがあります。FEPフィルム越しに見てスクリーンに白くくすんだ領域があったり、バット底面に微細な結晶状の付着物が見えたりすることもあります。

結論(主原因)

最も多い主原因は「FEPフィルムの劣化・くすみ」、次いで「バット内の硬化片・不純物」、「レジン自体の撹拌不足・顔料沈殿」の3点です。造形物の同じ場所に毎回斑点が出る場合はFEP側、ランダムに出る場合はレジン側を疑います。

原因1:FEPフィルムのくすみ・傷・硬化片の固着

FEPフィルムは消耗品で、使用と共にUV透過率が落ちていきます。表面が曇ると光が局所的に弱まり、その部分だけ硬化不足となって白っぽい斑点として現れます。また、FEPに硬化レジンが薄く貼り付いている場合も同じ症状を起こします。

対策:95%以上のIPAとマイクロファイバークロスでFEPを優しく清掃します。擦り跡・曇り・変色が残る場合は交換してください。メーカー推奨の交換目安は機種により異なりますが、実態としては「総時間」よりも累積層数(プリント回数や層あたりの引き剥がし回数)で判断するのが実情に合います。Anycubic・ELEGOO・Phrozen等の公式ガイドを確認しつつ、白濁・キズ・曇りが見えた段階で早めに交換してください。

原因2:バット内の硬化片・沈殿物

前回のプリント失敗やサポート折れで発生した微細な硬化片がバット内に残っていると、その上にレジンが乗った際に光が遮られ、白い斑点として造形物に写り込みます。

対策:プリント前にシリコン製スパチュラでバット底を縦横にゆっくり滑らせ、硬化片の有無を確認します。不安がある場合はレジンを200〜300μmのストレーナーで濾過してから戻します。

原因3:レジンの撹拌不足・顔料沈殿

長期間静置されたレジンは顔料や添加剤が底に沈み、UV硬化の挙動が不均一になります。これが白い斑点や色ムラとして現れます。保管期間が数ヶ月に及ぶと、ボトルを開けた瞬間に底に層ができているのが見えることもあります。

対策:新しいボトルは使用前にしっかり振る(最低2〜3分)、バット内のレジンはプリント前にスパチュラで撹拌する、一度に大量投入せず少量ずつ足すなどで均一化します。レジンの保管温度が低すぎる場合も粘度ムラを生むため、25〜30℃の環境で扱うのが無難です。また、異なるロット・異なる色のレジンを混ぜると硬化特性が変わる場合があるため、継ぎ足しは同ロットで行うのが理想です。

原因4:LCDスクリーンの汚れ・UV透過ムラ

LCDスクリーン表面に指紋・ホコリ・レジンの拭き残しがあると、そのエリアだけUV透過率が落ち、造形物に白い斑点となって現れます。FEP側をいくら清掃しても改善しない場合はスクリーン側を疑います。

対策:バットを外した状態で、無水エタノールとマイクロファイバークロスでスクリーン表面を優しく拭き上げます。界面活性剤や保湿成分入りのウェットティッシュ、繊維が硬く傷を付けやすいティッシュは避けてください(拭きムラやスクリーン保護フィルムへのダメージの原因になります)。

予防するには

  • FEPの累積使用時間をメモし、交換目安を過ぎる前に予備を用意する
  • プリント失敗時は必ず全レジン濾過+バット清掃を行ってから次のプリントに入る
  • レジンボトルは使用前によく振る。バット内のレジンも静置後は撹拌する
  • LCDスクリーンの汚れもUV透過ムラを生むため、無水エタノールで定期清掃する

まとめ

白い斑点はFEP・バット・レジンの3領域の切り分けで大半が解決します。毎回同じ位置ならFEP側、ランダム位置ならレジン側を疑う、を出発点にしてください。FEPフィルム・スクリーン清掃クロス・ストレーナーは消耗品としてストックしておくと、トラブル発生時の復旧が速くなります。


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