2026年6月更新|Bambu Lab 全現行機種(H2C / H2D / H2D Pro / H2S / X2D / P2S / A1 / A1 mini)対応/X1 Carbon・P1S は終売済
この記事の結論
Bambu Lab で一層目が定着しない原因は8系統に絞られます。プレート種類×フィラメント×Zオフセット×ベッド温度の4点を順に潰すと、多くのトラブルは解決します。本記事では、各原因のチェック手順を「一度に1つの設定だけ動かして確かめる」形で、原因を1つずつ順にわかりやすく解説します。SK本舗(Bambu Lab・ELEGOO・Anycubic・Phrozen 等の3Dプリンター本体9ブランド〈8社の正規代理店+SKオリジナル〉の販売実績)が、正規代理店として日々のサポートで得た知見を交えてまとめました。
目次(タップで各セクションへ)
1. まず症状のタイプを特定する
一層目定着不良といっても、出方は5パターンに分かれます。最初に「自分の症状はどれか」を見分けると、原因の絞り込みがいきなり半分以下になります。下の図で、自分の一層目がどのタイプかを確認してみてください。
| 症状の出方 | 特徴 | 疑うべき原因 |
|---|---|---|
| 角浮き(ワーピング) | モデルの四隅から徐々に反り返る、特にABS/ASA/PA系で頻発 | #3 ベッド温度/#9 ブリム不足/チャンバー温度 |
| 全体浮き | 印刷開始数分で底面ごとプレートから剥がれる、いわゆる「スパゲッティ」 | #1 プレート相性/#3 ベッド温度/#6 プレート汚れ |
| 糸状(ライン未接着) | ノズルから出たフィラメントがプレートに付かず、ノズル後ろを引きずる | #2 Zオフセット高すぎ/#5 吸湿 |
| ブロブ(粒状盛り上がり) | 縁が太く盛り上がり、ノズルがゴリゴリこする音がする | #2 Zオフセット低すぎ |
| 層間段差 | 一層目だけ部分的に付かず、二層目以降は普通に印刷される | #6 プレート汚れの局所/#7 ノズル不調 |
この早見表で自分の症状を特定したら、対応する原因セクションから順に1つずつ検証してください。2つ以上の設定を同時に変えるのはNGです。どちらが効いたか分からなくなり、次回再発したときに対処できなくなります。
2. 原因#1: プレート種類とフィラメントの相性
これが最大の地雷です。Bambu Lab 純正のビルドプレートは複数種類があり、素材ごとに「向いているプレート」と「向いていないプレート」がはっきり分かれます。プレートを使い回して相性ハズレを引いていると、他のどんな設定も効きません。ここでは、SK本舗で取扱う純正プレートを軸に、素材別の相性を整理します。
確認の出典: Bambu Lab 公式 Wiki「ビルドプレート紹介」および Bambu Studio フィラメントプロファイルの推奨設定。実機運用上の補足は、SK本舗が Bambu Lab 正規代理店として日常的に行っているサポート対応の知見によります。
| フィラメント | SuperTack(常温プレート) | テクスチャードPEI | スムーズPEI | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| PLA | ◎ | ◎ | ○ | どのプレートでもOK。SuperTack は低めのベッド温度でも糊なしで強力に密着 |
| PETG | ◎ | ○ | △ | PEI 面に直で焼くと密着が強すぎて剥がしにくく、剥離時に底面が白化・プレートを傷めることも。糊は「剥がしやすくする離型剤」として薄く塗ります |
| ABS / ASA | × | ○ | ○ | 高ベッド温+糊スティック併用。高温材専用の Engineering Plate / High Temperature Plate も選択肢。SuperTack は低温向きで不適 |
| TPU(軟質) | × | ◎ | △ | テクスチャードPEI が正攻法(無糊で密着し、冷却後にセルフリリース)。SuperTack は密着が強すぎて剥がせなくなりやすく非推奨 |
| PA / PA-CF | × | ○ | ○ | Engineering Plate+糊が第一推奨。テクスチャード/スムーズPEI を使う場合も糊スティック併用。高ベッド温(100〜120℃)必須 |
※ ◎=糊なしで良好/○=糊併用などで良好/△=離型目的で糊推奨/×=非推奨。SuperTack は「常温プレート(Cool Plate SuperTack)」で、PLA/PETG に低ベッド温で強力密着するのが特長です。CryoGrip 等の社外プレートもありますが、本記事では Bambu 純正プレートを基準に解説しています。
確認手順: Bambu Studio の左側パネルでフィラメントを選択 → 「推奨プレート」表示が現在使っているプレートと一致するかをまず見てください。一致していなければ、ここで他の設定を触る前にプレートを差し替えるのが最短ルートです。
素材別の詳しい挙動・推奨設定は、当店の素材ガイド記事も合わせてご覧ください。
- Bambu Lab × PLA フィラメントの完全ガイド
- Bambu Lab × PETG・ABS の完全ガイド
- Bambu Lab × TPU の完全ガイド
- Bambu Lab × ASA・PA の完全ガイド
3. 原因#2: Zオフセット(ノズル-ベッド距離)
Bambu Lab は全機種で自動レベリングを搭載していますが、それでも個体差・プレート交換・設置状態によって一層目の高さがわずかにずれることがあります。糸状(ライン未接着)または ブロブ(粒状盛り上がり)が出たら、まずここを疑ってください。下の断面図で「高すぎ/適正/低すぎ」のイメージを掴むと、調整の方向を間違えません。
適正Zオフセットの判定基準
適正
ラインが平らに伸び、隣のラインと密着している。指でこすってもめくれない。
高すぎ(糸状)
ラインが細く波打ち、プレートに付かずノズルの後ろをついてくる。ノズルを少し近づける(Zオフセットをマイナス方向へ)。
低すぎ(ブロブ)
ラインの縁が盛り上がり、ノズルがプレートをこすってゴリゴリ音がする。ノズルを少し離す(Zオフセットをプラス方向へ)。
調整方法(Bambu Studio / プリンター本体)
- Bambu Studio で印刷開始 → 一層目の途中で「調整」アイコンをタップ
- Z オフセットを 0.01〜0.02mm 刻みで少しずつ動かす(公式の目安は、テクスチャ面のプレートで −0.02〜0mm、平滑面のプレートで −0.01〜+0.01mm 程度)
- 反映を見て、1回ごとに少しだけ。一気に動かすと逆症状に振れます
- 本体側の
Calibration → Auto Bed Levelingも、新しいプレートに替えた直後は必ず実行
機種別の注意: A1 / A1 mini は床置きベッドスリンガー方式のため、本体水平が出ていないとZオフセットを何度直しても改善しません。設置面の傾きを水平器で先に確認してください。X2D / P2S / H2系のCoreXY機はベッドが固定で、本体の傾きはあまり影響しません。
4. 原因#3: ベッド温度(素材別)
Bambu Studio の標準プロファイルが用意している温度値は実機運用上ほぼ正しいのですが、梅雨〜夏場、エアコンが効いた冬場は別途補正が必要になります。値はプレートの種類でも変わるため、下表は一般的な目安として捉えてください。
| フィラメント | 標準ベッド温度 | 湿気時の補正 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| PLA | 55〜65℃ | +5℃ | PEIプレート前提。SuperTack/Cool Plate 使用時は 30〜45℃ と低め |
| PETG | 60〜80℃(実用70℃前後) | +5℃ | PEIに直で焼くと剥がしにくい。糊で離型しやすくする |
| ABS / ASA | 95〜100℃ | +5℃ | 本体カバー閉鎖でチャンバー温度を確保 |
| TPU | 35〜45℃ | ±0 | 高温だと軟質ゆえに永久変形しやすい |
| PA / PA-CF | 100〜120℃ | +5〜10℃ | 反りやすく高ベッド温+糊が前提。吸湿が極端に早い |
※ 出典は Bambu Lab 公式フィラメントガイド/Bambu Studio 標準プロファイル。実運用での補正値は、SK本舗が代理店として受けるサポート問合せの傾向から目安として記載しています。プレート種類(特に SuperTack/Cool Plate)では標準値より低めにする点にご注意ください。
梅雨時期の重要な注意: 室温30℃・湿度70%超の環境では、ベッド温度を上げるよりも先にフィラメント乾燥を疑うのが正解です(次セクション)。温度だけ上げても、フィラメント由来の水蒸気が出続けて直りません。
途中ですがお知らせ
機種選定でご相談・ご質問がある方
「今のBambuで限界かもしれない」と感じたら、用途・予算・設置環境を LINE でお伝えいただければ、SK本舗が取扱う9ブランドの3Dプリンターから最適な1台を提案します。法人の方は SK本舗 法人窓口が補助金活用も含めて伴走します。
LINEで相談する →5. 原因#4: フィラメント乾燥状態
「昨日まで普通に印刷できてたのに、今日急に一層目が定着しない」というケースは、その多くがフィラメントの吸湿です。フィラメントが空気中の水分を吸うと、ノズル内で水が瞬間的に蒸発し、押出ラインに気泡が混じってプレートに密着できなくなります。
吸湿時の症状サイン
- ノズルから「プチプチ」「シュッシュッ」と微かな破裂音がする
- 押出されたフィラメントの表面に微細な気泡や白い筋がある
- 糸引き(ストリンギング)が急に増える
- 同じ設定で前回までは問題なかったのに突然失敗する
AMS の乾燥機能は機種で差がある
「AMS に入れておけば乾燥する」と思われがちですが、能動的に加熱乾燥できるのは一部の AMS だけです。無印 AMS / AMS Lite はヒーター非搭載で、乾燥剤(シリカゲル等)によって吸湿を遅らせる「保管」用途です。一度しっかり吸湿してしまったフィラメントを戻すには、加熱乾燥が必要になります。
無印 AMS / AMS Lite
ヒーターなし。乾燥剤で湿気を抑える保管用。能動乾燥は不可。
AMS 2 Pro
加熱乾燥に対応(最大約65℃)。PLA〜PETG 帯の維持・乾燥に。
AMS HT
高温加熱乾燥に対応(最大約85℃)。ABS/ASA/PA など高温材まで。
| フィラメント | 推奨乾燥温度 | 時間 | 機材の目安 |
|---|---|---|---|
| PLA / PLA+ | 45〜55℃ | 6〜8時間 | AMS 2 Pro / AMS HT、Sunlu FilaDryer S4 など |
| PETG | 65℃ | 6〜8時間 | AMS 2 Pro / AMS HT、Sunlu FilaDryer S4 など |
| ABS / ASA | 80℃ | 6〜8時間 | AMS HT(最大85℃)または80℃対応の乾燥機 |
| PA / PA-CF | 80℃ | 8〜12時間 | AMS HT または80℃以上に対応する高温乾燥機 |
※ 温度・時間は Bambu Lab 公式の乾燥推奨およびフィラメントメーカーの一般的な推奨値の目安です。メーカーごとに条件は異なるため、購入時の説明書を必ず確認してください。Sunlu FilaDryer S4 は最高70℃までのため、80℃が必要な ABS/ASA・PA 系には能力が届きません。これらは AMS HT か、80℃以上に対応した乾燥機を使ってください。
判断基準: 開封から3ヶ月以上経過したフィラメント、または密閉せず保管していたフィラメントは、印刷前に上記時間で再乾燥すると解決することが多いです。SK本舗で取扱う Sunlu FilaDryer S4(4スプール同時乾燥可・最大70℃)は、PLA〜PETG〜TPU 帯の乾燥に向いており、AMS と併用する運用の相談を多く受けています。
6. 原因#5: プレート汚れと油分
素手でプレートを触った瞬間、その指紋(油分)の上だけ一層目が剥がれます。使用回数が増えるほど、フィラメントから出る微量のオイル、可塑剤、雰囲気中のホコリが蓄積していきます。
正しい洗浄手順
- プレートを取り外す(磁気プレートなので簡単に外せます)
- ぬるま湯と中性洗剤(食器用洗剤でOK)でスポンジ洗浄
- すすぎ後、清潔なマイクロファイバークロスで水分を完全に拭き取る
- 完全乾燥するまで自然乾燥(ドライヤーは熱でPEI層が劣化する可能性)
- 戻すとき、表面を素手で触らない(端を持つ)
溶剤には注意: PEI プレート面の一時的な油分除去には IPA(イソプロピルアルコール)が使えますが、SuperTack(常温プレート)にアセトン等の有機溶剤を使うと表面を傷めます。SuperTack 系は中性洗剤+水のみで洗ってください。PLA/PETG の油分除去だけなら、PEI 面に IPA 99% を布に含ませてサッと拭く運用で構いません。
頻度の目安: 週に1度、または造形物が前回より定着しにくく感じた時。フィラメントの種類を変えるタイミングでも洗うのが理想です。
7. 原因#6: 一層目スピード
Bambu Lab は速度が売りの機種ですが、一層目だけは別物です。一層目が高速だと、ノズルから出た直後のフィラメントがプレートに馴染む前に次の地点へ動いてしまい、密着不良を起こします。標準プロファイルは一層目を実用的な速度(0.2mm Standard で初期層 約50mm/s)に設定済みですが、定着を最優先したい時は手動で少し下げると安定します。
一層目を安定させたいときの目安
| 設定項目 | 安定重視で下げる目安 | 場所 |
|---|---|---|
| 初期層スピード(Initial layer speed) | 20〜30 mm/s (既定 約50mm/s) |
Process → Speed → Initial layer speed |
| 初期層インフィルスピード | 30〜50 mm/s (既定 約105mm/s) |
Process → Speed → Initial layer infill |
標準プロファイルのままでも多くの場合は問題ありません。逆に「速いから早く終わるはず」と一層目スピードを上げているケースでトラブルが多発します。一層目で2〜3分余分にかけても、そこで失敗するよりずっと早く終わります。
8. 原因#7: ノズル詰まり初期症状
ノズル内の炭化物・微小な異物が一層目から押出量を不安定にすると、糸状やライン断絶になります。完全に詰まる前の「初期症状」を見抜くのがポイントです。
初期症状の見分け方
- 印刷開始時にプレート手前へ引くプライムライン(パージライン:捨て線)が細い・途切れる
- ノズル温度は正常なのにフィードレートを上げると詰まる音がする
- 同じフィラメントで違うプリンターでは問題が起きない
- 過去に異素材を連続印刷した直後(PLA→PETG→PLAの順で混入が起きやすい)
対処手順
- 対応機種(H2D / H2S / H2C / P2S 等)は、本体タッチスクリーンの「ツールボックス → ノズル コールドプル メンテナンス」のウィザードでコールドプルを実行。温度は素材依存で、PLA は約70〜90℃が目安(一律100℃ではありません)。高温材はより高い温度帯になります
- 改善しない場合はノズル交換。H2系・P2S・X2D は配線を外さず工具なしでホットエンドごとクイック交換できます
- X1 / P1 系は六角レンチと配線作業を伴う従来方式。A1 系(現行機)は工具レスでホットエンドモジュールごと交換できます
Bambu Lab の標準ノズルはステンレス鋼(X1C は硬化鋼)です。CF系・GF系(カーボン繊維強化、ガラス繊維強化)は研磨性が高く、ステンレスでも早く摩耗するため、これらを使う方は硬化鋼(Hardened Steel)ノズルが必須です。標準ノズルのままCF系を使うと一気に削れて、一層目の押出が不安定になります。
9. 原因#8: スカート/ブリム不足
角浮き(ワーピング)が出る素材(ABS/ASA/PA系)では、ブリム(プレートに貼り付ける補助の縁)が効きます。Bambu Studio の Brim Type は「Auto(デフォルト)/Outer brim only/Inner brim only/Outer and inner brim/Painted/No-brim」から選べます。反りやすい素材は外周だけの 「Outer brim only」 に変えると改善しやすく、角だけを補強したい場合は後述の 「Brim Ears(ブリムイヤー=マウスイヤー)」 が便利です。
| 素材 | 推奨ブリム幅(目安) | 推奨タイプ | 備考 |
|---|---|---|---|
| PLA | 不要 or 3mm | Auto | 通常は不要 |
| PETG | 3〜5mm | Outer brim only | 背の高い造形物のみ |
| ABS / ASA | 5〜8mm | Outer brim only | ほぼ必須。チャンバー閉鎖と併用 |
| TPU | 不要 | なし | ブリムが剥がしにくくなる |
| PA / PA-CF | 8〜10mm | Brim Ears(角のみ) | 角部のみ補強する Brim Ears が効率的 |
※ ブリム幅は経験則の目安です。Auto は素材・形状・速度に応じて幅を自動決定します。
Brim Ears(ブリムイヤー/マウスイヤー)とは: モデルの角だけに耳のように円形の補助接地面を追加する機能です。全周ブリムより接地面積が小さく、後処理が楽で材料も節約できます。Bambu Studio では Brim Type を「Painted」にして角に付与します(「Auto」では自動生成されません)。
10. 症状から原因を逆引きするチェックリスト
ここまでの8原因を、症状から逆引きして1つずつ確認するチェックリストにまとめました。最初から順に1つずつチェックし、改善したらその時点で止めて記録してください。
▶ 1つずつ確認するチェックリスト
- 症状の特定: 角浮き/全体浮き/糸状/ブロブ/層間段差 のどれか(セクション1)
- プレート確認: 使用しているプレートとフィラメントの組み合わせが早見表で「◎」「○」になっているか(セクション2)
- ベッド温度確認: Bambu Studio の標準温度になっているか、湿気時期は+5℃しているか(セクション4)
- フィラメント乾燥: 開封から3ヶ月以上経っていないか、保管時に密閉していたか(セクション5)
- プレート洗浄: 直近1週間以内に中性洗剤で洗っているか、素手で表面を触っていないか(セクション6)
- Zオフセット: 糸状ならノズルを近づける、ブロブなら離す方向へ 0.01〜0.02mm 刻みで調整(セクション3)
- 一層目スピード: 標準プロファイル値から上げていないか。安定重視なら 20〜30mm/s(セクション7)
- ブリム追加: ABS/ASA/PA系で角浮きしているなら 5〜8mm のブリム(セクション9)
- ノズル状態: ここまで全て試して直らない場合、コールドプル → 改善なしならノズル交換(セクション8)
このチェックリスト通りに進めれば、多くのケースで原因が特定できます。残るのは次のセクションで触れる「Bambu でも難しいケース」です。
11. Bambu でも難しいケースと、他機種への切替判断
Bambu Lab は FDM 機としては抜群に扱いやすい部類ですが、用途によっては他の方式・他のメーカーの方が向いているケースがあります。Bambu でチェックリストを全部試しても結果が出ない時は、用途自体を見直すのが正解です。
大型造形(500mm超)
Bambu の現行最大は H2 シリーズで、単一ノズルの造形体積は H2S(340×320×340mm)が最大。1辺500mmを超える大型造形にはEMAKE3D の大判機が選択肢に。
→ 法人窓口(後述)にご相談ください
既存品の3D複製
そもそも一層目以前の問題で、3DCADデータがない可能性。Revopoint / Shining 3D の3Dスキャナーでリバースエンジニアリングが先。
→ 3Dスキャナーで複製元のデータ化から始める
3Dデータ比較: SK本舗が運営する 3D Data Japan では、同じテストモデルを Bambu Lab、ELEGOO、Anycubic、Phrozen、EMAKE3D など複数メーカーで実際に出力した結果を公開しています。「Bambu で限界に当たる手前で他機種を検討する」ための比較材料として使えます。
12. よくある質問
Q1. Bambu Lab の機種によって一層目の難易度は変わりますか?
はい。CoreXY機(H2C / H2D / X2D / P2S)はベッドが固定されているため、一層目のZオフセットは比較的安定します。一方、A1 / A1 mini はベッドスリンガー方式(プリントベッドが前後に動く)で、本体水平のズレや振動が一層目に影響しやすい構造です。チェックリストは同じですが、A1 系では設置面の水平を最初に確認してください。
Q2. 純正以外のフィラメントを使うと一層目が定着しません
サードパーティ製フィラメントは、Bambu Studio に標準プロファイルがない場合があります。まずメーカー公式サイトで「Bambu Studio 用設定」を配布していないか確認し、なければ同種の純正プロファイルをコピーして温度・速度を合わせる方法が確実です。SK本舗で取扱う Polymaker、eSUN、Sunlu、kexcelled3D 等は Bambu Studio 互換のプロファイルが配布されているものが多いです。
Q3. AMS で多色印刷すると、一層目だけ色によって剥がれます
素材の組み合わせに原因があります。同じ「PLA」でも、メーカーや色によって最適なノズル温度・ベッド温度・流量(フロー)が違い、一層目の定着力に差が出ます。これは層間の剥離ではなく、設定が合っていないことによる定着不良です。多色印刷では、印刷温度・流量・収縮率を揃えるため、同一メーカー・同一銘柄(色違い)の使用を強く推奨します。メーカーをまたぐ場合は、温度・流量のキャリブレーションを取り直してください。
Q4. SuperTack と テクスチャードPEI プレートはどう使い分けますか?
SuperTack(常温プレート)は、低めのベッド温度でも PLA / PETG に糊なしで強力に密着するのが特長で、最初の1枚として扱いやすいプレートです(一方で TPU や Silk 系 PLA は密着が強すぎて剥がしにくく非推奨)。テクスチャードPEI は、PLA を糊なしで使えるうえ、糊スティックを併用すれば ABS/ASA/PA まで幅広く対応できるオールラウンダーで、底面にマットな質感が付きます。PLA/PETG中心なら SuperTack、素材を幅広く使うならテクスチャードPEI、と用途で使い分けると失敗が減ります。
Q5. 全部試したけど直りません。修理に出すべきですか?
本記事の8原因を全てチェックして直らない場合、まれにベッドの平面度自体に問題があるケース(経年劣化・運送時のショック・組立不良など)があります。SK本舗で購入された機材であれば、購入記録から代理店保証または修理対応の窓口をご案内できます。一度お問い合わせください。
関連記事・参考リンク
- Bambu Lab 完全ガイド(機種比較・素材選び・運用Tips)
- Bambu Lab 全機種ラインナップ(H2C / H2D / X2D / P2S / A1)
- Bambu Lab 全機種比較 2026
- FDM 全機種比較表
- Bambu Lab × PLA 完全ガイド
- Bambu Lab × PETG・ABS 完全ガイド
- Bambu Lab × TPU 完全ガイド
- Bambu Lab × ASA・PA 完全ガイド
個人・ホビー向け
機材選びでまず比較する
Bambu Lab だけで判断する前に、ELEGOO・Anycubic・Phrozen・Creality 等を含めた現行ラインナップから比較。
FDM全機種比較表を見る →この記事について
SK本舗(Bambu Lab・ELEGOO・Anycubic・Phrozen等の3Dプリンター本体9ブランド、3Dスキャナー2社、レジン/フィラメント各社の取扱)が、Bambu Lab 製品の販売・サポート経験をもとに執筆しました。スペック・推奨設定値は Bambu Lab 公式 Wiki および Bambu Studio 標準プロファイルに基づき記載しています。最終更新: 2026年6月(技術内容を一次ソースで再監査)。
