Q: Mercury XSで洗浄できる最大サイズは?
ELEGOO Mercury XS Bundle は、ELEGOO Saturn 系・Jupiter 系の大型光造形プリンター向けに設計された分離型の洗浄&硬化ステーションです。「Saturn 4 Ultra や Saturn 3 Ultra 12K で出した造形物が、そのまま Mercury XS に入るのか」というご質問が多いので、公式スペックをベースに整理します。
結論
Mercury XS の洗浄最大サイズは、ビルドプレート(造形プラットフォーム)の扱い方で2段階に分かれます。
- プラットフォームを装着したまま洗浄する場合:180 × 121 × 153 mm
- プラットフォームを外して造形物のみ洗浄する場合:201 × 124 × 255 mm
つまり造形物だけの最大寸法であれば高さ 255 mm まで、プラットフォームごと洗浄する場合は高さ 153 mm までが目安です。Saturn 3 / Saturn 3 Ultra / Saturn 4 / Saturn 4 Ultra 系は造形サイズが概ね 218×123×210〜260 mm 前後なので、プラットフォームを外せばほぼ丸ごと Mercury XS に入る計算になります。
公式スペック(Mercury XS Bundle)
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 最大洗浄サイズ(プラットフォームあり) | 180 × 121 × 153 mm |
| 最大洗浄サイズ(プラットフォームなし) | 201 × 124 × 255 mm |
| 洗浄タンク容量 | 約 7,000 mL(7L) |
| 洗浄機 本体サイズ | 255 × 155 × 385.5 mm |
| 洗浄機 本体重量 | 約 2.27 kg |
| 洗浄機 定格電力 | 12 W |
| タイマー | 0〜30分(ノブ+ボタン操作) |
| 硬化方式 | 側面デュアルUVライトバー+底面4灯LED(360°硬化) |
| 付属品 | ハンディUVランプ、UV遮光カバー |
| 対応プリンター | Saturn シリーズ、Mars シリーズ(Jupiter はプレートを外して洗浄) |
※スペックは ELEGOO 公式ストア・公式マニュアル(2026年4月時点)に基づく。硬化側の最大サイズは機体仕様・ターンテーブル径により別途制約あり。
どう使い分けるか
1. 小〜中サイズはプラットフォームごと洗浄
高さ153 mm 以内の造形物であれば、プラットフォームを装着したまま Mercury XS に取り付けて洗浄するのが最も効率的です。ビルドプレートから造形物を剥がす前にIPA/水洗いで表面のレジンを落とせるため、未硬化レジンが手や机に付着するリスクが下がります。Saturn 系で出す一般的なフィギュア・部品・機構モデルなどはこの方式でほぼカバーできます。
2. 大きい造形物はプラットフォームを外す
高さが153 mm を超える場合、あるいは Saturn 4 Ultra 12K のように造形サイズが大きい機体を使っている場合は、ビルドプレートから造形物を取り外してから、洗浄バスケットに入れて洗浄します。この方式なら 201 × 124 × 255 mm まで対応できるため、縦長のフィギュア・建築模型・大型メカパーツでも基本的に1回で処理できます。
3. 超長尺物の扱い
255 mm を超える造形物は物理的に Mercury XS に入りません。この場合は、造形時点で分割しておくか、別途大型バット+ハンドル撹拌で前洗浄→Mercury XS で仕上げ洗浄、という運用が現実的です。水洗いレジンを使う場合はシンクで予洗いをしてから Mercury XS に移す方法もあります。
4. 洗浄液の交換目安
洗浄タンクは7L と大容量ですが、IPA(イソプロピルアルコール)もしくは水(水洗いレジンの場合)は造形量に応じて濁ってきます。色味が濃くなる、底に沈殿物が溜まるといった兆候が出たら早めに交換してください。洗浄力が落ちた液で回し続けると、造形物表面にベタつきが残り、硬化後の仕上がりにムラが出ます。
まとめ
Mercury XS の最大洗浄サイズは、プラットフォーム装着時で180×121×153 mm、プラットフォームを外した場合で201×124×255 mmです。Saturn シリーズの大型造形物も、プラットフォームを外せばほぼ丸ごと洗浄できる設計になっています。造形物のサイズに合わせて装着・取り外しを使い分けると、洗浄効率と安全性の両方を最大化できます。
