Bambu Lab P2S vs P1Sの違いと進化ポイント
P2SはP1Sと同じ256×256×256mmクラスのエンクローズドFDM機ですが、操作性、吐出制御、冷却、AMS拡張性が更新されています。P1Sは実績のある定番機、P2SはPシリーズを新しく買う人向けの更新版と考えると選びやすくなります。
| 比較軸 | P1S | P2S |
|---|---|---|
| 造形サイズ | 256×256×256mm | 256×256×256mm |
| 操作画面 | 従来UI | 5インチタッチスクリーン |
| 最大ツールヘッド速度 | 500mm/s | 600mm/s |
| ホットエンド/ギア | 標準構成 | 焼入れ鋼ノズル・ギアを標準搭載 |
| AMS拡張 | 従来AMSで最大16色構成 | AMS 2 Pro/AMS HT構成で最大20スロットに対応 |
P1Sが向く人
- 価格を抑えたい
- PLA、PETG、ABS/ASAを安定して出したい
- 既にAMSやP1S用消耗品を持っている
P2Sが向く人
- 今からPシリーズを新規導入する
- タッチ画面、AI検知、自動フロー補正など新しい操作性を重視する
- AMS 2 ProやAMS HTを含む拡張を見据えている
既にP1Sを持っていて安定運用できている場合、買い替えの優先度は高くありません。新規購入や複数台増設なら、P2Sの操作性と拡張性を優先して検討する価値があります。
Bambu Lab P1SとP2Sの違い:旧記事からの補足
Q: Bambu Lab P1SとP2Sの違いは?
2025年10月に Bambu Lab から P1S の後継となる P2S が登場しました。「P1S を持っているけど買い替えるべきか」「新規購入なら P2S 一択か」というご質問が増えていますので、公式スペックをベースに整理します。
結論
先に結論です。
- P1S:AMS 対応・フルエンクロージャを備えたベストセラー。ABS・ASA まで安定して造形できる定番モデル。
- P2S:P1S の基本骨格を引き継ぎつつ、5インチカラータッチスクリーン・第2世代UI・1080pカメラ+NPU(AI検知)・デュアルバンドWi-Fi・ノズルクイックスワップ機構・Adaptive Airflow(チャンバー内最大50℃)を追加した2026年の改良版。
造形サイズ・最大ノズル温度は同じで、最高ツールヘッド速度はP1Sの500mm/sからP2Sの600mm/sに引き上げられています。新規購入なら P2S、すでに P1S に満足しているなら無理に買い替える必要はない、というのが実務的な判断軸です。
公式スペック比較
| 項目 | P1S | P2S |
|---|---|---|
| 造形サイズ | 256×256×256 mm | 256×256×256 mm |
| 最高ツールヘッド速度 | 500 mm/s | 600 mm/s |
| ホットエンド最大温度 | 300℃ | 300℃ |
| エンクロージャ | フルエンクロージャ+活性炭フィルター | フルエンクロージャ+活性炭+Adaptive Airflow(最大50℃まで保温) |
| ディスプレイ | 2.8インチ モノクロ+物理ボタン | 5インチ カラータッチスクリーン(第2世代UI) |
| エクストルーダー | ステッピングモーター | DynaSense(新設計) |
| ノズル交換 | ネジ式 | 1クリップ式クイックスワップ |
| カメラ | 低フレームレート内蔵カメラ | 1080p 高フレームレート+NPU(AIスパゲッティ検知) |
| Wi-Fi | 2.4GHz のみ | 2.4GHz/5GHz デュアルバンド |
| AMS 対応 | ○(AMS/AMS 2 Pro) | ○(AMS/AMS 2 Pro) |
| 発売 | 2023年 | 2025年10月 |
※スペックは Bambu Lab 公式サイト・P2S Spec Sheet(2026年4月時点)に基づく。
どっちを選ぶべきか
1. これから新規購入するなら P2S
価格差はわずかで、得られる改良点は実運用に直結するものが揃っています。とくに影響が大きいのは以下の3点です。
- 5インチタッチスクリーン+第2世代UI:ノズル径変更、フィラメント管理、フロー較正などがPCを開かずプリンター側で完結する
- Adaptive Airflow:扉を閉じたままでも外気を取り込めるため、PLAの反り・ジャムと ABS/ASA の密閉保温を同じ機体で両立
- 1080p カメラ+NPU:失敗検知(スパゲッティ化)を機械側が判断して停止するため、夜間・長時間造形の安心感が上がる
2. すでに P1S を持っているなら「買い替えは急がない」
造形品質の核(造形サイズ・ホットエンド温度・AMS)は同一で、最高ツールヘッド速度はP2Sのほうが600mm/sと20%向上しています。P1S で業務がまわっているなら、P2S への置き換えは「UI とカメラ検知の価値」を自分の使い方でどう評価するか次第です。ただし印刷ファームを拡大する場合は、1台ごとの監視負荷が AI検知で下がるため、2台目以降を P2S にするという選び方は合理的です。
3. 高温材料を多用するなら X1C/X1E を検討
P2S はチャンバー温度を能動加熱するわけではなく、Adaptive Airflow によって密閉保温される形で最大50℃付近を維持します。PPA-CF・PPS-CF のような高温樹脂を常用するなら X1C または X1E を選んだほうが再現性が高くなります。
まとめ
P2S は「P1S の正統後継」です。造形の基本スペックは据え置き、UI・カメラ・ネットワーク・冷却制御を2026年の水準に引き上げた、と理解するのが実態に近い整理です。新規購入なら P2S、既存 P1S ユーザーは買い替えより周辺強化(AMS 2 Pro・ノズル多径化)を優先する判断をおすすめします。
