2024年に注目の子供向け3Dプリンター「Kidoodle」
いま一番注目の子供向け3Dプリンターは?
明日を担う子供たちに何を学ばせるべきか。お子さんのいる方なら一度は直面する悩みだ。
もちろん、その回答は一つではない。ただ、少なくともその回答の一つに3Dプリンターを挙げることはできる。
AM業界のここ15年での発達は目覚ましく、いまや3Dプリント技術は様々な業界においてなくてはならない技術にまでなっている。確かに一般家庭向け3Dプリンターと、各種業界で使用されている産業3Dプリンターとでは、用途も使用法も大きく異なってはいるが、今後の「ものつくり」において3Dプリント技術があらゆる場面において基礎技術となってくることは間違いない。
とはいえ、小さな子供にいきなり大人向けの3Dプリンターと向き合わせるというのは、技術面、知識面、そして安全面においても、ハードルが高い。そこで重宝されるのが「子供向け3Dプリンター」だ。
以前、本欄でも「子供向け3Dプリンター」を特集したことがある。
2021年版・子供向け3Dプリンター3選|教育、遊戯、創作に最適なマシンはどれか
https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dprinterforkids?_pos=1&_sid=4f6c677ba&_ss=r
もちろん、その後も様々な子供向け3Dプリンターがリリースされている。その中でも2024年現在注目されているのがKidoodleだ。
このKidoodle、現在はまだリリースされておらず、キックスターターの段階なのだが、いくつか実際に子供と使用している動画を確認してみたところ、その使い勝手は非常に良さそうだ。
たとえば、YouTuberの[Everson Siqueirar]が娘のソフィーとKidoodleを試している以下の動画。
まず印象的なのは厄介な3Dプリンターのセットアップをソフィー自身で行えていることだ。ビルドプレートは非常に小さく、加熱されていない。どうやらプリンターにはWiFi機能があるようだが、ネット接続なしでもプリントできるデフォルトモデルもセットされているとのこと。
映像ではソフィーはほとんどの作業を自分でこなしていて、父親が昼寝している間にもいくつかのモデルを3Dプリントしている。もちろん子供用として安全面への配慮もなされており、また独自のモデルをスライスすることもでき、子供の上達に合わせて作業の幅を増やしていくこともできる。
モニターも子供向けにとても可愛い演出がなされていて、ゲーム感覚で3Dプリンターと慣れ親しむことができるのも嬉しい。
子供向け3Dプリンターは世界市場においても、まだそれほど活況を呈しているわけではなく、バラエティも限られている。Kidoodleはそうした状況に風穴を開ける存在となるかもしれない。もし興味があるという方は是非キックスターターに参加してみてはいかがだろうか。
kickstater/Kidoodle
https://www.kickstarter.com/projects/kidoodle3d/kidoodle-minibox-a1-the-seed-of-imagination