Mars 5 Ultraに使えるレジン一覧
ELEGOO Mars 5 Ultraは7インチ9K LCDを搭載したエントリー〜中級者向けの光造形機。レジンの選択肢は豊富ですが、「どれを選べば失敗しないのか」「サードパーティ製でも大丈夫か」という質問が多く寄せられます。この記事では、Mars 5 Ultraで使えるレジンの種類と選び方を整理します。
結論
Mars 5 Ultraは波長405nmに対応するLCD/DLP用レジン全般が使用可能です。SK本舗オリジナルのSK水洗いレジン・SK10K水洗いレジン、ELEGOO純正レジン、Anycubic・Phrozen・SirayaTech等のサードパーティ製レジンも使えます。7インチ9K LCDの解像度を活かすには、「9K〜12K対応」と明記された高精細グレードを選ぶのが定石です。
Mars 5 Ultraの基本スペック(レジン選定に関わる部分)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| LCD | 7インチ 9Kモノクロ |
| XY精度 | 18μm |
| 光源 | COB光源(405nm) |
| 光の均一性 | 92% |
| 最高造形速度 | 最大150mm/h |
「405nm」「COB光源」「18μm XY精度」がレジン選定の3つのキーファクターです。
使えるレジン一覧
| カテゴリ | 代表製品 | 用途 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 水洗いレジン(標準) | SK水洗いレジン、ELEGOO水洗いレジン | 試作・ホビー全般 | IPA不要で扱いやすい |
| 水洗いレジン(高精細) | SK10K水洗いレジン | フィギュア・ミニチュア | 〜16K対応なのでMars 5 Ultraでも余裕 |
| スタンダードレジン | ELEGOO Standard、Anycubic Basic | 汎用造形 | コスパ良好、実績豊富 |
| ABSライク | ELEGOO ABS-Like、SirayaTech Blu | 治具・機能部品 | 靭性があり割れにくい |
| タフレジン | Phrozen ONYX Impact Plus等 | 工具・フック類 | 衝撃に強い |
| 植物由来レジン | Anycubic Plant-Based、ELEGOO Plant-Based | 低臭・環境配慮 | 臭気が抑えめで室内作業向き |
| キャスタブル | SirayaTech Cast、Phrozen Wax-Like | 宝飾・精密鋳造 | ロストワックス対応 |
※ 上記は「波長405nmに対応していれば使用可能」という前提のリストです。購入前にメーカー表記の対応波長を確認してください。
選び方のポイント
1. 用途先行で絞る。フィギュア・ミニチュアなら高精細系(9K以上対応)、治具・工具なら強度系(ABSライク・タフ)、宝飾ならキャスタブル。Mars 5 Ultraは7インチ機なので小型〜中型モデル向きです。
2. 初心者は水洗いレジンから。Mars 5 Ultraのユーザー層にはホビー初心者も多く、洗浄でIPAを使わなくて済む水洗いレジンは扱いやすく、初期ハードルを下げられます。SK水洗いレジンは臭気も抑えめです。
3. 9Kの解像度を活かすなら「高精細対応」表記を優先。SK10K水洗いレジンは〜16K対応として設計されているため、Mars 5 Ultraの9K LCDでも十分な再現性を発揮します。
4. 最初は小容量(500g)でテスト。サードパーティ製を初めて使う場合は、500g〜1kgで相性を確認してからまとめ買いするとロスを減らせます。
注意点(推奨露光時間の違い等)
同じ405nm対応でも、レジンごとに推奨露光時間は大きく異なります。Mars 5 Ultraの純正ELEGOOレジンはプロファイルがCHITUBOX / ELEGOO Slicerに登録されていますが、サードパーティ製は初回に必ずテスト造形で露光時間を調整してください。露光過多はオーバーハング部の膨張や細部つぶれ、露光不足は層間剥離の原因になります。
Mars 5 UltraはSaturn 4 Ultra 16Kと違ってタンクヒーターを搭載しないため、冬場の低温環境(室温15℃以下)では粘度が上がり、造形失敗やFEPフィルムへの吸着トラブルが起きやすくなります。寒い季節はレジンを事前に湯煎で温めるか、室温を20℃以上に保つ運用を推奨します。
水洗いレジンは洗浄時の浸水時間を5分以内に抑えてください。長時間水に漬けると吸水膨張により寸法精度が狂い、パーツが割れる原因になります。
まとめ
Mars 5 Ultraは405nm対応レジンであれば基本的に使用可能です。用途と解像度要求で絞り込み、初めて使うレジンは必ず露光テストをしてから本格運用に移るのが失敗しないコツです。冬場の温度管理も忘れずに。
