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Crealityの最大肝入り3Dスキャナーのクラファンが復活!!!
2024年12月9日

Crealityの最大肝入り3Dスキャナーのクラファンが復活!!!

Crealityの最大肝入り3Dスキャナーのクラファンが復活!!! 開始1時間で1,000万円を集めた伝説のクラウドファンディングから2か月。大人気の中でプロジェクトは終了しましたが、今回、ついにmachi-yaで復活を遂げました!! 現在、3Dスキャナーは大手企業の専門家だけでなく、個人が趣味やDIYにも手軽に使用できる身近なものになっています。しかし、従来の3Dスキャナーには「家庭用では精度が悪い」「スキャン速度が遅い」「初心者には扱いが難しい」というイメージが根強くありました。そこで登場したのが、Crealityの『CR-Scan Raptor』と『CR-Scan Otter』です。この2つのスキャナーは、初心者でも簡単に操作できる直感的な設計を備え、事業レベルの高精度とスキャンスピードを誇る、まさに3Dスキャナーの革命機とも言える製品です。 Creality『CR-Scan Raptor』と『CR-Scan Otter』の主な特徴 最大0.02mmの高精度スキャン:航空宇宙、自動車、医療分野で求められる精密なスキャンが可能で、プロフェッショナル並みのクオリティを実現。細部まで鮮明にキャプチャします。 最大0.02mmの高精度スキャン:ブルーライトモードは通常のスキャナーの3〜4倍の速さでスキャン可能(Raptorのみ)。幅広い造形物に対応し、スキャンサイズは5mmから2mまでカバー。 最大0.02mmの高精度スキャン:長時間の作業でも疲れにくい軽量設計(『CR-Scan Raptor』は372g)。持ち運びがしやすく、屋外でも手軽にスキャン可能です。 この商品を使うことで今までよりも完成度の高いスキャンニングをすることができ、そのデータを3Dプリンターで実物にすることが可能です!   SK本舗で実際にRaptorとOtterのデモ機を使ってみました。 小型物や光沢物、人体など、色々な種類のものをスキャンしてみましたので、その精度をこちらのレビュー動画にて是非ご確認ください! 計測グレードの精度最大0.02mmのブルーレーザーモード(Raptor専用のモード) ライン間隔0.1mmの7つのラインを使ったブルーレーザーにより、ディテールが細かい物体や複雑な曲面でも高い精度でスキャンが可能に。特に、光沢のある表面や暗い色の物体でもレーザーの反射が少なく、より正確なデータを取得できるため、ディテールの再現性が高くなります。 ブルーレーザーは、精密なラインを使用してデータを収集するため、特にスキャンの仕上がりが均一で、寸法精度に対するばらつきが少ないです。微細な凹凸やディテールも高精度に取得できるため、スキャン対象の形状に大きく依存せず、精度の高い結果が得られます。 この精度を価格を抑えたうえで個人レベルで利用できるように。 最大60fpsの高速スキャン(Raptorのみ) 一般的に販売されている3Dスキャナーのスキャンスピードは10fps~20fpsであることが多いですが、Raptorは最大60fpsまで引き上げる事に成功しました。最大60fpsの高速スキャン技術は、製造業から医療、ロボティクス、エンターテインメント、研究開発に至るまで、さまざまな分野でその利点を発揮することを意味します。高速で高精度なデータ取得により、プロセスの効率化、作業効率化を大幅に改善することができます。 最先端の構造光技術を用いたスキャンにより、通常モードでも全てのディテールを鮮明かつクリアに再現。 中型から大型の造形物のスキャンがスムーズに安定して行うことが可能です。 3Dスキャナーの鬼門となる人体のスキャン。Raptorは独自のアルゴリズムを確立し、髪の毛・指の骨格・肌質・衣服のゆたり等、高度な精度を出力します。   レビュー動画でも実際にスキャンしているので他社3Dスキャナーとの差を是非ご確認ください!特に髪の毛・指先1本1本の精度を見て頂ければ納得頂けるかと思います。 3Dスキャナーにはスキャンするのに得意な大きさ・苦手な大きさがあるかと思います。OtterとRaptorはともに小さいサイズの造形物から大きいサイズの造形物まで幅広いサイズのスキャンに対応しています。 Raptor一辺5mm~2mの立方体までのスキャンに対応 Otter一辺5mm~2mの立方体までのスキャンに対応...

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3Dプリントにおける格子構造の可能性とAltair Inspireの利点
2024年12月3日

3Dプリントにおける格子構造の可能性とAltair Inspireの利点

3Dプリントの大きなメリットの一つは「デザインの自由度」だ。その中でも、特に格子構造(ラティス)は、軽量化や強度の最適化といった点で3Dプリント特有の特性を活かした設計が可能で、注目されている分野だ。ここでは、格子構造の種類や用途に加え、Altair Engineeringが提供する設計ソフト「Altair Inspire」が格子構造の生成でどのような利点を持つかを解説してみたい。   格子構造の魅力と用途   格子構造は、材料を最小限に抑えながら高い強度と軽量化を実現する点が最大の特徴だ。また、エネルギー吸収能力が高いため、スポーツ用品や医療分野、熱交換器、航空宇宙産業など多岐にわたる分野で利用されている。3Dプリントならではの設計自由度により、従来の製造技術では実現できなかった複雑な形状も可能になる。格子構造には大きく分けて以下の4種類がある。1. サーフェス格子(Surface Lattice)サーフェス格子は、1つまたは複数の曲面から形成されるセル構造を特徴とする。特に、熱交換器のようなアプリケーションで使用されることが多い。例えば、TPMS(周期的最小曲面)やジャイロイド構造は、表面積が非常に大きいため効率的な熱管理が可能だ。ただし、ストラット格子(後述)と比較すると、均一な仕上がりを得るのが難しい場合がある。2. 平面格子(Planar Lattice)平面格子は、2D断面を押し出した形状で構成される。例えば、ハニカム構造や一部のサーフボードに見られるように、特定の方向で高い剛性を発揮する特徴がある。3Dプリント以外の製造方法(押出成形など)でも作成可能な唯一の格子構造である。3. ストラット格子(Strut Lattice)ストラット格子は、ノード(点)をビームで接続して形成される構造で、基本セルが1次元、2次元、または3次元で繰り返されることで格子全体が構成される。航空宇宙産業などで見られるように、高い強度と軽量化を実現できるため、構造用フレームとしての用途が多い。体心立方(BCC)や八面体(Octet)など、多様な形状が可能だ。4. 確率的格子(Stochastic Lattice)確率的格子は、ランダムに分布したノードとビームから構成される自然界に近い格子構造である。特に骨組織の再現や医療用インプラントに適しており、骨の内部構造である「海綿骨(トラベキュラ)」を模倣した設計が可能だ。骨の成長(オッセオインテグレーション)を促進する特性から、医療分野での利用が進んでいる。     Altair Inspireの特徴と格子構造設計の利点 米国に本社を置くAltair Engineeringが提供するAltair Inspireは、3Dプリントの設計に特化したソフトウェアで、格子構造の生成が簡単に行える点を大きな特徴としている。インターフェース上で格子の種類を選択し、必要なボディを指定するだけで、サーフェス格子やストラット格子などを短時間で生成できるのが利点だ。Altair Inspireは、暗黙モデリング(Implicit Modeling)を採用しており、従来型のBREP(境界表現)CADと比較して、以下の利点がある。スムーズな設計プロセス従来のCADでは、NURBS(非一様有理Bスプライン)を用いた表面パッチの組み合わせが必要だが、Altair Inspireではフィールドデータを利用し、格子全体を一括で生成できる。大規模な格子構造でも処理が高速従来型CADでは、セルの数が増えると処理速度が遅くなる問題があるが、暗黙モデリングはGPUによるハードウェアアクセラレーションを活用し、高速で安定した処理が可能だ。グラデーションやモーフィングのサポート格子内で密度やセルサイズを滑らかに変化させたり、異なる格子形状を組み合わせたりする設計が簡単に行える。   格子構造の設計でAltair Inspireがもたらす価値 Altair Inspireを使用することで、格子構造の生成と最適化が従来よりもはるかに簡単になる。例えば、TPMSのような複雑な表面格子や、生物にインスパイアされた確率的格子を作成する際にも、従来型CADでは困難だったスムーズな設計が可能だ。さらに、Altair...

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平面的な3Dプリント芸術を可能にするソフトウェア「HueForge」が生み出した新発想
2024年12月3日

平面的な3Dプリント芸術を可能にするソフトウェア「HueForge」が生み出した新発想

3Dプリンターは、立体的な造形物を生み出すことに優れている。しかし、あえて「2D」に近い作品を3Dプリンターで作るとしたらどうなるだろう。この逆転の発想を可能にするのが、HueForgeというソフトウェアだ。 一見すると3Dプリンターの本質に反しているように思えるが、HueForgeがもたらすのは、プリントの表面に立体感や質感を与える新たな表現手法だ。3Dプリンターで作られた擬似2D作品は、色が鮮やかに映え、レイヤー構造による触覚的な特性を持つ。さらに、特定のフィラメントの透明性を活用することで、従来の手法では得られない深みやニュアンスを加えることができる。   HueForgeの仕組みと「Filament Painting」   HueForgeは、フィラメントの透明性を活用した「Filament Painting」という手法を提案している。これにより従来の3Dプリントでは難しかった、多層構造による色彩表現を可能にしている。HueForgeの核となる技術は、Transmission Distance(TD)と呼ばれる概念だ。   画像/HueForge    Transmission Distance(透過距離)とは   TDは、フィラメントを光がどの程度透過するかを測る指標だ。フィラメントの厚みや素材ごとの透明度が、光の透過具合に影響を与える。HueForgeはこの透過特性を基に、レイヤーの厚みや順序が最終的な色彩表現にどう影響するかを計算する。TDが低いフィラメント:ほとんど光を通さない(例:黒いフィラメント)。TDが高いフィラメント:光を多く通す(例:透明フィラメント)。この仕組みにより、HueForgeは、レイヤーの順序や厚みを調整することで、わずかな色数から幅広い色彩を生み出すことができるのだ。   HueForgeの実用性と他ソフトとの違いは?   HueForgeが特に優れている点は、最終的な色合いを事前に正確にプレビューできることである。一般的なスライスソフトウェアでは、フィラメントの透明性を考慮したプレビューは不可能だ。しかし、HueForgeはこの点で一線を画す。スライスプレビューとHueForgeのプレビューを切り替えて比較する機能を持ち、ユーザーが完成品のイメージをより具体的に確認できる。 さらに、HueForgeではフィラメントを実際に混ぜるのではなく、レイヤーを重ねることで色を「混ぜたように見せる」ことが可能だ。この手法により、マルチカラー対応の高価なプリンターを使用せずに多彩な色合いを表現することができる。   画像/HueForge     HueForgeを支える技術と成長   HueForgeは2023年にソフトウェア開発者のスティーブ・ラヴァダスによって開発された。すでにPolymaker、Bambu Lab、Protopasta、Prusamentなどの主要フィラメントブランドのライブラリを搭載しており、ユーザーが使用するフィラメントの特性を簡単に統合できる仕様となっている。 また、2024年のFormnextでは、HueForgeがPolymakerの展示ブースにて注目を集めた。特に「Original HueForger」の名で知られるIan...

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Artec Studio 19がもたらす3Dモデリングの次世代形
2024年11月26日

Artec Studio 19がもたらす3Dモデリングの次世代形

3Dスキャン業界をリードするルクセンブルクのArtec 3Dが、最新ソフトウェア「Artec Studio 19(AS19)」を発表した。この新バージョンは、単なるアップデートではない。あたかも新しい3Dスキャナーを手に入れたかのような体験を提供するよう設計されているという。同社が目指したのは、3Dスキャナーのユーザーだけでなく、デジタル写真や動画を扱えるすべての人々にとって使いやすい、次世代のソフトウェアの提供だ。   AIフォトグラメトリの導入で3Dモデリングがより身近に AS19の大きな特徴の一つは「AIフォトグラメトリ」機能である。フォトグラメトリとは、撮影した複数の写真をつなぎ合わせて3Dモデルを生成する技術のこと。これにより、3Dスキャナーを使わなくても、2Dの写真や動画から3Dモデルを生成できるようになった。もちろん、3Dスキャナーがこれで不要になるかといえば、そういうことではない。従来の3Dスキャナーと組み合わせることで、より高い精度のデータを作成することができる、というのも、AIフォトグラメトリは、3Dスキャナーで撮影したデータの補完も可能なのだ。特に、黒くて光沢のある表面など、従来のスキャニング技術で捉えにくいディテールを強化できる点が大きな魅力である。   画像/Artec 3D    プロフェッショナルからホビーユーザーまで幅広く対応   Artec 3DのCEOであるArt Yukhin氏は、プレスリリースで次のように述べている。「Artec Studio 19は、業界をリードするソフトウェアの次なる進化を象徴しています。AIフォトグラメトリや高度な3Dモデリング、リバースエンジニアリング、品質検査ツールを備えたAS19は、プロフェッショナルに力を与え、誰もが3D技術の無限の可能性を探求できる扉を開きます。」このソフトウェアは、製造業、CGI(コンピューターグラフィックス)、リバースエンジニアリングなどの分野で活用されるだけでなく、3Dスキャナーが手元にない場合の代替手段としても利用できる。また、ホビーユーザーでもスマートフォンを使って高品質な3Dモデルを作成できるため、初心者にとってもアクセスしやすい。   AIとAM(アディティブ・マニュファクチャリング)の融合   Artec 3DがAS19をリリースした背景には、3D技術をより多くの人々に普及させたいという思いがある。同社の産業用スキャナー「Artec Point」の開発にも、顧客からのフィードバックが活かされている。このフィードバックから、多くのユーザーが、同じソフトウェアエコシステム内でスキャンとデータ処理を完結させたいと望んでいることが明らかになったという。このように、AI技術の進化がアディティブ・マニュファクチャリング(AM)や先進的な製造技術の採用を後押ししている。今後、AIがさらなる役割を果たすことで、AMの新規利用者はますます増えていくだろうことが予想されている。   使いやすさが3D技術の普及を加速させる 現在、AM業界では参入障壁の一つとして「コストの高さ」が挙げられる。しかし、それに加えて「使いやすさ」も同じくらい重要な要因だ。ソフトウェアや技術が直感的で扱いやすくなれば、初期投資の心理的ハードルが下がり、新たな顧客層が拡大するだろう。AS19のような革新的なソリューションは、単にツールとして機能するだけでなく、3D技術の普及における重要な推進力となる可能性を秘めている。これにより、製造業だけでなく、クリエイティブ分野や教育分野にも新しい可能性が広がるはずだ。   AIの進化がAM業界全体をさらに加速させる  ...

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合金研究に革命を起こす「MX-Lab」3Dプリンター
2024年11月20日

合金研究に革命を起こす「MX-Lab」3Dプリンター

Directed Energy Deposition(DED)技術は、金属の積層造形技術の中でも特に多用途な方法として注目されている。大型部品の製造や修理に利用されるだけでなく、最近では素材研究の分野でその利用が増えている。この流れを象徴するのが、韓国のInssTek社が提供する「MX-Lab」3Dプリンターだ。特に世界中の大学や研究機関での採用が進んでおり、金属の合金化や新素材の開発において重要な役割を果たしている。   MX-Labの特徴と技術   MX-Labは、DED方式を採用したエントリーレベルの3Dプリンターだ。特許技術であるDirect Metal Tooling(DMT®)を活用し、金属粉末をレーザーで直接溶かしながら積層していく仕組みである。この過程は非常に精密で、2台のカメラを用いてリアルタイムで溶融プールの高さを監視・制御するため、精度の高い造形が可能だ。   造形エリアは150mm×150mm×150mmとコンパクトで、素材研究に特化した設計がされている。Ytterbium Fiber Laserを搭載しており、最大出力500Wで平均出力は300W。このサイズ感と性能により、研究者が柔軟に実験をデザインできるだけでなく、インストールや操作も容易だ。   研究者向けに最適化された機能   MX-Labの最大の特徴は、「Hexa Powder Feeder」というシステムにある。このシステムでは、最大6種類の金属粉末を精密に制御し、ミクロ単位で混合比を設定可能だ。この機能は特に高エントロピー合金(HEA)の研究に最適であり、合金成分のスキャンを高速かつ正確に行える。その他の便利な機能として、自動粉末校正、Z軸の自動調整、多素材サンプル用のレーザーパワー設定、そしてレーザーパワーや溶融プール画像、座標系、粉末供給システムをモニタリングするシステムが搭載されている。これにより、研究者は実験データを効率よく取得し、より正確な分析を行える。   素材研究におけるMX-Labの活用例   MX-Labはすでに15カ国で40台以上が販売されており、大学や研究機関での活用が進んでいる。例えば、韓国のKAIST(韓国科学技術院)では、HEAの研究が行われている。HEAとは5種類以上の元素をほぼ等量で混合した合金のことで、通常の合金に比べて高い強度、硬度、耐腐食性を持つ。これにより、金型製造、航空宇宙、防放射線用途などでの需要が高まっている。他にも、米国のブラウン大学では材料科学と工学分野での革新的な研究に利用され、ミシガン大学では高性能合金や3Dプリントプロセスの最適化が進められている。また、ノースダコタ大学では、マルチマテリアル構造や機械学習を活用した3Dプリントの研究が行われている。フィンランドのVTTでは、既存の合金の成分を変更することで改良された合金の開発を目指しており、チェコ共和国のCOMTES FHT a.s.では、機能的勾配材料(FGM)サンプルの作成が進められている。FGMは、物質の構成や微細構造を部分的に変化させることで、用途に応じた特性を持つ材料であり、MX-Labの精密な制御能力がなければ実現は困難だ。   MX-Labのグローバルな展開と将来性   MX-Labの性能と可能性に対する高い評価は、研究機関からの信頼を集めている。InssTekの広報担当者は、「研究機関からの関心と信頼が、MX-Labのグローバル市場での成功を後押ししている。今後も多くの機関と提携し、革新的な技術開発に貢献したい」と述べている。  ...

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3Dプリントとアウトドアの融合、「Discover 3D」キャンパーの登場
2024年11月20日

3Dプリントとアウトドアの融合、「Discover 3D」キャンパーの登場

3Dプリント技術とアウトドアレジャー、その二つが出会った結果として、Lemki RobotixとiScale3Dが発表したのが「Discover 3D」だ。   画像/iScale3D このティアドロップ型キャンパーは、主に3Dプリント素材で構成されており、軽量でコンパクトながら実用的なデザインを特徴としている。小さな家族やカップル向けに設計されており、3人まで寝られるスペースを持ちながら、シンプルで機能的なキャンプ体験を提供してくれるとのことだ。   Discover 3Dのデザインとサイズ   Discover 3Dの全長は3.2メートル、高さと幅はそれぞれ1.8メートルで、非常にコンパクトな設計になっている。このサイズのおかげで、車体重量が約400kgと軽量、小型車でも簡単に牽引できるサイズ感だ。従来のティアドロップ型トレーラーとは異なり、このキャンパーはシングルアクスルのトレーラー台座の上に3Dプリントされた外殻を組み合わせた構造になっており、それゆえに軽量で操作性が高い。   画像/iScale3D 内装は、3人が「詰めて寝られる」スペースが用意されているが、おそらく2人で使うほうが快適だ。収納も効率的に設計されており、棚や小さなコンパートメントを備え、最低限の荷物を持ち運び可能だ。   テールゲートキッチンとオフグリッド機能   Discover 3Dは、後部に開閉式のテールゲートキッチンを装備している。このキッチンには、2口のプロパンストーブと小型シンクが備わっており、軽食や飲み物を簡単に用意できる。豪華ではないが、短期間のキャンプならば十分な機能性と言えるだろう。   画像/iScale3D さらに、オフグリッド機能を追加したい場合には、屋根に取り付けるソーラーパネルとバッテリーキットがオプションで用意されている。これにより、小型冷蔵庫やポータブルファンといった小型家電を使用できる。また、温度や水量などをモニタリングするセンサーもオプションで追加可能で、自己完結型の旅行をサポートしてくれる。   環境に配慮した3Dプリント技術   Discover 3Dの外殻は、FGF(融解粒子積層造形)技術を用いて3Dプリントされている。この技術では、熱可塑性ペレットを溶かして層状に押し出し、構造を形成する。設計者のヴァシル・ゴナー氏によると、使用されているポリプロピレンは、約7,400本のリサイクルされたプラスチックボトルを材料にしているそうだ。また、外殻にはガラス繊維が含まれており、重量を増やすことなく構造の強度を高めている。   価格と購入情報...

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2024年11月16日

【SK本舗協力展示】ソノアイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD 第5期成果展示『この野生のミューテーション』

SK本舗は、2024年11月16日(土)~12月1日(日)に開催される**「ソノアイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD 第5期成果展示『この野生のミューテーション』」**に機材協力として参加いたします。 本展示では、作家・山上渡氏が3Dスキャンと3Dプリントを駆使して生み出した、迫力のあるアート作品が展示されます。デジタル技術とアートが融合した新しい表現に、SK本舗の製品が役立てられていることを非常に誇らしく感じています。 イベント詳細 会期:2024年11月16日(土)~12月1日(日)時間:12:00~19:00(定休日:月曜・火曜・祝日)会場:ソノアイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD(東京都中央区日本橋室町1-6-2) 本展示は、デジタル技術をアートへ昇華させた注目の取り組みです。皆様もぜひ、山上渡氏の作品をご覧いただき、この革新的な体験をお楽しみください! お近くにお越しの際はぜひ会場へ足をお運びください! https://sonoaida.jp

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Hilosが目指す3Dプリントによる「靴作り」の革命
2024年11月11日

Hilosが目指す3Dプリントによる「靴作り」の革命

Hilosの独自ソフトウェアと3Dプリンターのネットワーク   3Dプリント技術は、今やさまざまな分野で進歩を遂げている。その進歩はファッション業界、とりわけ「靴」業界において顕著だ。今、靴業界を革新しつつあるのがHilosだ。Hilosが掲げているのは「靴の次世代製造」だ。今年の「TechCrunch Disrupt Startup Battlefield 200」においてHilosのCEOのエリアス・スタール氏が発表したのは、靴業界大手のSteve Maddenとの提携だった。この提携により、Hilosの独自ソフトウェアと3Dプリンターのネットワークを活用し、持続可能かつオンデマンドで靴を製造するビジョンが描かれている。   Hilos Studio https://hilos.studio/   伝統的製造を超える効率化   Hilosは3Dプリント技術を用いて、靴を注文ごとに製造し、在庫を持たずに無駄を大幅に削減している。Hilosの「Interplay」は、CADを使用せずにスケッチやVRをもとに3Dモデルを生成するプラットフォームだ。これにより、デザインから製品完成までのサイクルが大幅に短縮され、工場での大量生産が不要になる。さらに、Hilosのソフトウェアはデザインを3Dプリント可能なファイルに変換し、短時間で製品化するシステムを構築している。一方、今回Hilosが提携を発表したSteve Maddenはトレンドを先取りするブランドとして知られている。Steve MaddenにとってはHilosとの提携により製品化までのスピードを飛躍的に向上させ、数日で新しい靴を市場に投入することが可能になる。Hilosの技術はオンデマンドで靴を生産するため、流行が変わったときにすぐに新しいデザインを反映でき、売れ行きが落ちたら無駄な在庫を抱えることなく生産を止めることができるからだ。   画像/HILOS Studio   3Dプリントによる低コスト・効率化の実現   従来の靴の製造においては、東アジアでの大量生産がコスト面で優位にあった。だが、HilosはHPなどのパートナーと提携し、3Dプリント技術のスケーラビリティを高め、コストを競争力ある水準まで下げることに成功している。製造は小ロットから数万単位まで対応できる柔軟なシステムを構築しており、Steve Maddenは追加在庫を抱えるリスクを持たずに、最新のトレンドに即応できる体制を確保している。実際のところ、靴業界では、約30%の返品が発生しており、米国では年間740億ドル相当の在庫が余剰とされている。Hilosのオンデマンド製造モデルは、このような無駄を解決する手段となり得る。Hilosの技術を活用することで、Steve Maddenは顧客のニーズに合わせたカスタマイズも簡単に行え、例えばテクスチャや色の変更も手軽に可能となる。これにより、トレンドに柔軟に対応し、消費者の期待に応えることができるのだ。HilosとSteve Maddenの協力が、靴業界に革新をもたらし、デザインから市場投入までのサイクルを大幅に短縮させ、持続可能性と効率性を追求するモデルの実現に向けた大きな一歩となることは間違いない。トレンドの移り変わりが速い現代において、3Dプリントのクリエイティブな活用は、これからの製造業の形を大きく変えていく可能性を秘めている。   【お役立ち記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】...

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完全な水密性と気密性を備えたシーラントがドイツで開発|3Dプリントの大敵である「水」からオブジェを守るために
2024年11月11日

完全な水密性と気密性を備えたシーラントがドイツで開発|3Dプリントの大敵である「水」からオブジェを守るために

3Dプリントの悲願だった「水密性の確保」   3Dプリントにおいて、水密性の確保は大きな課題だ。 3Dプリント部品は細かい層を積み重ねて作られるため、層と層の間に微細な隙間ができやすく、特に水やガスを通しやすい構造になりがちなのだ。これにより、部品が水に接する環境で使用される場合には、浸水や漏れが発生するリスクが高まる。これまでに、3Dプリント部品をしっかりと密閉するために、様々なシーラント(表面の隙間や孔を埋め、密閉するために使用される材料のこと。一般に「シール剤」とも呼ばれる)や塗料、溶剤、樹脂などが試されてきたが、現在に至るまで真にこの課題を乗り越える方法は発見されていない。そんな中、ドイツの企業DIAMANT Polymerが、同社の「Dichtol AM Hydro」という製品でこの水密性の課題を解決できると発表したのだから驚きだ。この製品は溶剤を使わず、気密性と水密性を同時に実現することができるとのこと。さらに揮発性有機化合物(VOC)を含まず、危険性もなく、引火性もないため、直径2mmまでの小さな気孔を封止できるとされている。   Dichtol AM Hydroが可能にするもの   この技術革新によって、水密性が必要な市場に新たな可能性が生まれるかもしれない。例えば、産業用部品などにおいては、水分や化学物質の侵入を防ぐことが重要だ。こうした部品の密閉性を高めれば、カビの発生や湿気の吸収、不要な薬品の浸入などの問題を防ぐことができる。     上の動画はドイツ語だが、この製品の適用方法について紹介されている。 DIAMANT Polymerによると、Dichtol AM HydroはPLAやABS、ASA、PAなどの3Dプリント部品に適しており、マテリアル押出(FDM)やパウダーベッドフュージョン(PBF)の部品にも効果があるとのこと。このシーラントは、部品内部に浸透して固まり、1mmごとに約1時間で硬化し、表面は1時間程度で硬化が完了する。適用方法は、ブラシ塗り、浸漬、スプレー、注入などがあり、注入は細い通路に、スプレーは大きな部品に適しているとのとだ。また、この製品を使用すると部品の表面が光沢のある仕上がりになり、化学薬品への耐性も高まる。   Dichtol AM Hydro 水密性は、特に海洋、化学、エネルギー分野での3Dプリント部品にとって長年の課題だった。部品の多孔性が問題となり、海洋での使用や化学処理、機械工具など、水密の厳しい環境での3Dプリント部品の使用が難しかったのだ。しかし、この解決策によって、こうした分野での3Dプリント部品の使用が実現するかもしれない。特に水産業などでの3Dプリント部品の採用が一気に進む可能性もあるだろう。 あるいは、パウダーベッドフュージョン方式の部品は汚れや湿気の吸収が課題となってきた。こうした課題に対してもこの技術は有効なはずだ。「Dichtol AM Hydro」は、250mlで28ユーロ、1リットルで75ユーロとのこと。どれくらいの部品に使えるかは現状ではまだ不明ですが、メーカーの主張通りの効果が得られるなら、期待大だ。果たしてどんな報告が飛び出してくるのか楽しみでならない。    ...

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Axtra3DのLumia.X1が可能にした医療用ステントの3Dプリント
2024年10月30日

Axtra3DのLumia.X1が可能にした医療用ステントの3Dプリント

3Dプリント技術で新たなプロジェクトを実現するために   3Dプリンティング技術に精通している人なら誰もが知っているように、付加製造(AM)の最大の利点の一つは、従来の製造プロセスでは実現できない複雑な形状の部品を作り出せる点にある。しかし、その可能性の実現は簡単ではない。新たなプロジェクトの実現のためにはさまざまな要因がその実現を妨げている。 たとえば、ADDMANグループの企業Dinsmoreのような経験豊富な企業であっても、適切な機械がなければ対応できない用途も存在する。最近発表された事例研究では、DinsmoreがAxtra3DのLumia.X1プリンターを導入したことで、初めて医療用ステントコアのモデルを3Dプリントできるようになったことが紹介されている。ステントとは、血管や管腔(例えば食道や気管、尿管など)が狭くなったり閉塞したりした場合に、それを内部から広げて保持するためのメッシュ状のチューブのこと。これは特に冠動脈疾患(心臓を養う血管が狭くなる病気)などの治療に使われるもので、ステントコアとはステント全体の強度や柔軟性、血管や臓器内での適応性に直結するため、非常に高い精度が求められる部品だ。   Axtra3DのLumia.X1   このステントコアの出力の実現のためにはAxtra3Dのハイブリッドフォトシンセシス(HPS)技術により、ステントの解像度を300µmから140µmにまで下げることができたによる。このアップグレードにより、これまでは視覚化のためのモデルしか作れなかったが、実際に機能するステントを製造できる段階に進化することができたのだという。 Lumia.X1がより小さなスケールで精密な形状を実現できた主な理由の一つは、単一および二重重合化法を異なる断面に応じて自動で切り替える機能である。これにより設計プロセスでの手動スクリプト作成が不要となり、人為的なミスのリスクが大幅に減少した。 Dinsmoreの開発チームによれば「Lumiaは、SLA、DLP、LCDシステムの中で、プリントエリア、精度、表面仕上げ、解像度、生産効率、使いやすさのすべてが最適にバランスされた製品だ。医療用の非常に精密なステントから、大型のモールドインサートに至るまで、この技術を9点満点中9点と評価する」と述べている。 Axtra3Dは2022年のFormnextで発表されたばかりの新しい3Dプリント企業。それにもかかわらず、Dinsmoreのような信頼性の高いパートナーと協力して高付加価値の用途を成功させたことは、若い企業にとって大きな成果だと言える。医療分野は3Dプリンティング企業が特に成功しやすい分野であり、3Dプリントされたステントは現在、特に成長が期待される市場となっている。 特定の業界向けにサービス会社と協力することは、若い企業にとって悪い戦略ではない。ただし、その上ではそれが適切な業界であることが重要だ。例えば、3Dプリント業界最大手である3D Systemsは、半導体製造装置市場向けの重要な部品を提供することで成功を収めている。 Axtra3DとDinsmoreにとって、最初のステントを作り上げることが最も困難だった。しかし、一度それが可能であると分かった今、両社は2030年までに年30%以上の成長が見込まれる市場への参入を果たしたと言える。   参照記事 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38599562/     【お役立ち記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】 違いや選び方|初心者にも分かりやすく解説 https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dbegin   【通販はこちらから】 3Dプリンターの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-all フィラメントの通販ページ https://skhonpo.com/collections/filament レジンの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-resin...

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あのスワロフスキーがxoloのボリュメトリク3Dプリント技術とコラボレーション
2024年10月24日

あのスワロフスキーがxoloのボリュメトリク3Dプリント技術とコラボレーション

ガラス業界を革新する体積3Dプリント技術 あのスワロフスキーがボリュメトリクス3Dプリント技術の開発で知られるxolo社とパートナーシップを締結した。 XOLO https://www.xolo3d.com いうまでもなく、スワロフスキーとは1895年の創業以来、そのクリスタルカットのデザインで世界を魅了してきたジュエリーブランド。現在、同社はxoloのガラス3Dプリンティング技術とのコラボレーションによって、クリスタル製造の技術に革新をもたらそうとしている。 ボリュメトリクス3Dプリントについては過去にも幾度か記事にしたことがある。体積3Dプリント技術とも言われるこの技術は、従来のレイヤーごとの印刷とは全く異なる3Dプリント技術であり、光の照射によって一気にオブジェクトを造形するという近未来の技術だ。 出力速度は従来型の数百倍!? 世界初のボリュメトリクス3Dプリンター「Xube」 今回のパートナーシップでは、このボリュメトリクス3Dプリント技術によって複雑なデザインを持つクリスタルを瞬時に印刷することを可能にすることで、消費者にとってより柔軟なカスタマイズの可能性を切り開こうというものらしい。   画像/XOLO スワロフスキー社は早くからxoloの技術に注目していたとのことで、このコラボレーションは業界そのものの革新につながると期待されている。これまでその技術のみが喧伝され、実用可能性についてのニュースをなかなか受け取ることができなかったボリュメトリクス3Dプリントにとっても、これは大きな進展となりそうだ。 果たして、このコラボレーションがいかなる成果をあげるのか。その発表を楽しみに待ちたい。   【お役立ち記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】 違いや選び方|初心者にも分かりやすく解説 https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dbegin   【通販はこちらから】 3Dプリンターの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-all フィラメントの通販ページ https://skhonpo.com/collections/filament レジンの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-resin FDM方式向けの便利グッズの通販ページ https://skhonpo.com/collections/conveniencegoods-fff SLA方式向けの便利グッズの通販ページ https://skhonpo.com/collections/conveniencegoods-lcd  ...

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3Dプリンターの普及がもたらすいくつかの問題点|MyMiniFactoryの取り組みと考えられる対策
2024年10月17日

3Dプリンターの普及がもたらすいくつかの問題点|MyMiniFactoryの取り組みと考えられる対策

高速で低コスト、そして高性能な家庭用3Dプリンターの登場により、消費者が自宅で簡単に3Dプリントを楽しむ時代が到来している。この技術の進歩により、従来は工業的な大規模生産に依存していた「ものつくり」のプロセスが、消費者の手に移りつつあるということは素直に喜ばしい。 しかし、一方でこの流れに伴い、いくつかの懸念もまた浮上している。例えば、ユーザーの安全性、3Dプリント銃の問題、そして知的財産(IP)の取り扱いなどだ。 もちろん、そうした問題に業界側も沈黙しているわけではない。ここでは特に知的財産を巡る問題とユーザーの安全性の問題に関して、3DプリントコミュニティであるMyMiniFactoryが行なっている最近の取り組みについて紹介したい。   3Dプリンティングと知的財産の問題   3Dプリンターを利用すれば、デジタルデータさえあれば誰でも簡単に物体を作成できるため、知的財産権の問題が特に重要なる。例えば、著名なキャラクターやブランドのアイテムを許可なく3Dプリントすることは、法的なトラブルを引き起こす可能性がある。デジタルデータがインターネットで簡単に共有される現在、この問題はますます複雑化していると言える。 このような状況に対応するため、3DプリントコミュニティであるMyMiniFactoryは、3Dプリント可能なアイテムの公式ライセンスを積極的に取得し、知的財産の保護に取り組んできた。同プラットフォームは、消費者が安心して公式の3Dデータを購入・使用できる環境を提供し、デジタルコンテンツのライセンス商品化という新しい形態を模索している。 最近では、DCユニバースのキャラクターを3Dプリント可能なデータとして提供するプロジェクトも開始している。これは、今後起こりうるものづくりの民主化と知的財産権のコンフリクトを回避していく上でも重要な一歩と言えるだろう。     品質のばらつきや安全性の担保   また家庭用3Dプリンターの普及は、従来の製造業にも影響を与えている。従来は大量生産が必要だったフィギュアや玩具なども、消費者が自宅でオンデマンドで印刷できるようになると、工場での生産や在庫管理の必要がなくなるため、無駄なコストや廃棄物の削減につながる。例えば、フィギュアを数千個生産して市場に出すリスクを負う代わりに、消費者が好きな時に好きなだけ作れるようになる。いわば、無駄な在庫を抱えなくて済むということだ。 こうした技術は一見、消費者やIPホルダーにとってメリットが大きいように見えるが、同時に別の問題も抱えている。特に問題となるのは、品質のばらつきや安全性の担保の点だろう。家庭用プリンターで作られた製品は、従来の工場生産品と比較して環境が一定ではないため品質にバラつきが生じやすい。こうなると消費者向け製品の安全基準に適合しない可能性が生じてくる。   考えられる対策と取り組み   こうした課題に対処するために、いくつかの対策が考えられる。 一つ目は「公式ライセンスの強化と管理」だ。先に紹介したようにMyMiniFactoryのようなプラットフォームは、知的財産権を保護しつつ、公式ライセンス付きの3Dデータを消費者に提供することで、消費者が安心して利用できる環境を構築している。これにより、消費者は違法な3Dデータを使用するリスクを回避でき、IPホルダーも収益を確保できるというウィンウィンの状況を生み出していくことができる。 二つ目は「品質管理と安全基準の策定」だ。家庭用3Dプリンターで作られる製品に対しても、最低限の品質管理基準や安全ガイドラインを設けることが望ましい。特に、玩具や家庭用アイテムのように、消費者の安全に直結する製品については、事前に安全基準を満たしたデータのみが公開されるようなシステムの導入が考えられる。MyMiniFactoryはこうした側面でも、消費者に信頼されるプラットフォームを目指している。 三つ目は「デジタル資産の保護技術の確立」だ。デジタルデータが容易にコピー・共有される現代において、知的財産の保護はますます難しくなっている。これに対して、デジタルデータを安全に流通させるための技術、例えばデジタル著作権管理(DRM)の強化や、ストリーミング技術を活用して3Dデータを限定的にアクセスできる仕組みが求められる。 そして最後、四つ目は「教育とリテラシーの向上」だ。消費者が3Dプリンターを安全かつ正しく使うためには、3Dプリンティングの基本的なリテラシーを身につけることが欠かせない。例えば、適切な素材の選び方や機械の操作方法、さらには法律面での知識も含めた教育が求められる。そうした教育機会の充実により、消費者が自らの責任で3Dプリントを行うことができ、安全性の問題を未然に防ぐことができるようになることが望ましいだろう。   3Dプリンターが消費者にとってより安全で便利なツールとなる未来を構築していくために   家庭用3Dプリンターの普及により、「ものつくり」の主体が企業から消費者へとシフトしつつある。この新しい技術がもたらす利便性の一方で、知的財産権の保護、品質や安全基準の確保といった問題が生じている。これに対して、公式ライセンス付きの3Dデータの提供、品質基準の設定、デジタル資産の保護技術、そして消費者教育の重要性が増している。3Dプリンターが消費者にとってより安全で便利なツールとなる未来を構築していくためにも今後様々な対策が必要になってくることが予想される。 MyMiniFactoryのような大きなコミュニティが率先してそこに取り組んでいるということは実に頼もしい。SK本舗もまた少しでも3Dプリンターの未来を明るくできるよう有用な情報の発信に努めていきたい。 【関連記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】...

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大林組建築の耐震性3Dプリント建築「3Dpod」が2024年国際建築賞を受賞
2024年10月12日

大林組建築の耐震性3Dプリント建築「3Dpod」が2024年国際建築賞を受賞

耐震性と居住性を兼ね備えた日本独自の3Dプリント建築   地震大国である日本においては3Dプリント建築を行う上でも耐震設計が欠かせない。これは世界が3Dプリント建築を着々と進めていく中で、長い間、特殊な課題として日本の建築界を悩ませてきた。大林建築が手掛けた「3Dpod」はその点、極めて画期的だった。2022年に同社が着工した「3Dpod」が完成したのは2023年4月。これは国内で初めて国土交通大臣の認定を取得した3Dプリント建築であるのみならず、この度、シカゴアテナエウム建築デザイン博物館やヨーロッパ建築芸術デザインなどによって設立された名誉ある2024年国際建築賞も受賞し、あらためて世界からも高い注目を集めることになった。受賞ページhttps://www.internationalarchitectureawards.com/award-details.html?award=55801ポイントは3Dプリント建築の耐久性だ。同プロジェクトの最も評価されている点は、鉄棒やフレームなどの従来の補強方法に頼らずに、地域の地震要件を満たすことで新境地を開拓したということにある。この革新的な構造方法によって、3Dpodはすべての構造コンポーネントを地上で3D印刷することを可能にし、美学を損なうことなく3D印刷の可能性を最大限に引き出している。   画像/大林組建築 独特の質感を持つ多層壁は、耐荷重構造と断熱用の空洞、機器の配線、および放射加熱および冷房システムを組み合わせたものであり、現実的な居住性を備えている。さらに建設方法も効率的であり、構造要素の印刷や断熱材の設置など、複数の建設作業を1つのプロセスに統合することで、建設時間を大幅に短縮。建設現場に設置されたプリンターによって、モルタル型枠を基礎に直接印刷し、さらに3Dプリントが屋根スラブから行われ、歩行可能なデッキの欄干が完成された。この方法により、労働力需要を削減するのみならず、材料輸送の削減を通じてCO2排出量も削減、材料廃棄物を最小限に抑えることで、持続可能性にも貢献している。   画像/大林組建築この3Dpodは東京都の清瀬市にある大林組技術研究所の敷地内に建設された。以下の動画でその設計の様子と完成しいた3Dpodを見ることができる。     【関連記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】 違いや選び方|初心者にも分かりやすく解説 https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dbegin   【通販はこちらから】 3Dプリンターの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-all フィラメントの通販ページ https://skhonpo.com/collections/filament レジンの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-resin FDM方式向けの便利グッズの通販ページ https://skhonpo.com/collections/conveniencegoods-fff SLA方式向けの便利グッズの通販ページ https://skhonpo.com/collections/conveniencegoods-lcd        

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3Dプリント技術による病原体検出の革新とその未来
2024年10月9日

3Dプリント技術による病原体検出の革新とその未来

病原体の検出は、ヘルスケアや食品安全など多くの産業において極めて重要なプロセスだ。有害な細菌や微生物を迅速に検出できれば、病気や汚染から人々を守ることができる。毎年、世界中で数百万人が食中毒による病原体に感染し、数千人が死亡している。検出が遅れると、集団感染や製品回収などの問題が発生し、広範囲にわたる健康被害を引き起こす。 こうした被害を減らすためには病原体の検出方法の改善が欠かせない。実は近年、3Dプリント技術がこの分野で大きな役割を果たしている。   表面インプリントポリマーとマイクロ流体チップ   注目を集めているのは3Dプリント技術を用いた2つの最近の進展だ。 ひとつめは、「表面インプリントポリマー(SIP)」と呼ばれる材料。SIPは、特定の細菌の形状に一致する微細な型を持ち、その細菌を捕捉し検出することができる。日本の沖縄科学技術大学院大学の研究者は、3Dプリントを利用してこれらのポリマーを作成し、食品や水などの環境での病原体検出に応用している。 ふたつめの進展は、中国の広東工業大学と上海の浦東新区人民病院の科学者が開発した3Dプリントされたマイクロ流体チップだ。このチップは、食品サンプル中の大腸菌やサルモネラ菌といった複数の食中毒原因菌を同時に迅速に検出できる。微小なチャンネルとセンサーを利用するこの技術は、検出のスピードと精度を高め、食品の安全性を保証するための有力なツールとなっている。 これらの技術革新は、3Dプリントが持ついくつかの利点によって実現している。特にコストの削減、検出精度の向上、迅速なカスタマイズの可能性が大きなポイントだ。従来の病原体検出は、PCRマシンやフローサイトメーターといった高価な装置が必要で、これらの機器の価格は15,000ドルから100,000ドルを超えることが多かった。さらに、これらの機器は特殊な材料や熟練の技術者が必要であり、大規模な検査には時間とコストがかかる。 これに対して、3Dプリント技術を用いたSIPは、より手頃な材料を使って効率的に作成できる。たとえば、FormlabsのClear Resin V4を使用することで、細菌を捕捉するためのSIPを迅速にプリントできるようになった。この方法により、従来の手作業でのポリマー合成プロセスが不要となり、生産コストが大幅に削減された。また、3Dプリンター自体も従来の病原体検出機器に比べてはるかに安価であり、多くの企業や研究所が導入しやすい。 3Dプリントされたチップセンサーもコスト効率が高く、従来の高価な検査装置を必要としないため、小規模な食品生産者でも利用可能である。この技術は、大量の食品サンプルを迅速かつ正確に検査できる点で特に優れており、消費者を食中毒から守るための重要なツールとなる。   鍵となるのはカスタマイズ性   3Dプリント技術のもう一つの大きな利点はカスタマイズ性だろう。 SIPやチップの設計は、産業ごとのニーズに合わせて迅速に変更でき、特定の病原体をターゲットにした検出が可能だ。例えば、医療診断や環境モニタリング、バイオテクノロジーなど、さまざまな分野でこれらの技術が応用されている。水質や土壌の汚染追跡、さらには産業発酵プロセスの細菌管理など、多様な用途に対応できる点も魅力的だ。 また、病原体検出におけるスピードも重要な要素だ。従来の方法では、結果が出るまでに時間がかかり、その間に汚染や感染が広がるリスクがあった。3DプリントされたSIPは、わずか6時間で作成可能であり、作業時間を大幅に削減している。さらに、3Dプリントされたマイクロ流体チップは、自動化されたシステムによって食品サンプルを迅速にセンサーへ移動させることができるため、複数の病原体を同時に検出し、食品の安全性を素早く確認することができる。 これらのことは、3Dプリント技術は病原体検出の分野で重要なブレークスルーをもたらしうる可能性を示している。迅速かつ正確な検出が求められる現代の食品安全や医療、環境モニタリングの分野において、3Dプリントはコストを削減し、検出速度と精度を向上させる効果的な手段となる。今後もこの技術は進化を続け、病原体検出だけでなく、他の分野でも3Dプリント技術は現実世界の課題解決に向けた強力なツールとなることが期待される。   【注目記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】 違いや選び方|初心者にも分かりやすく解説 https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dbegin   【通販はこちらから】 3Dプリンターの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-all フィラメントの通販ページ...

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15歳の少年が設計した光り輝く3Dプリント「クラゲ」彫刻が素晴らしいと話題に
2024年10月4日

15歳の少年が設計した光り輝く3Dプリント「クラゲ」彫刻が素晴らしいと話題に

3Dプリントネイティブ世代の驚くべき技術 3Dプリンターを使いこなす上で年齢は関係ない。そう思わせてくれるのが、15歳のベン少年が自作したという「カラフルに光るクラゲのランプ」だ。いや、ランプと言うべきではないかもしれない。それはほぼ「芸術作品」のようだ。   画像引用/ https://www.instructables.com/Mechanical-Metal-Jellyfish-Kinetic-Sculpture/   ベンはこの作品をキネティック彫刻だと定義している。15歳にして3Dプリントとエレクトロニクスの作成が大好きだというんだから将来有望だ。   画像引用/ https://www.instructables.com/Mechanical-Metal-Jellyfish-Kinetic-Sculpture/   今回、ベンは自作したクラゲ彫刻をDIYキットとして提供している。以下のサイトページでは、このクラゲ彫刻のメカニズムと組み立ての解説が細かく記されている。   https://www.instructables.com/Mechanical-Metal-Jellyfish-Kinetic-Sculpture/   触手部分を含め、印刷すべき部品は大量だ。操作の中心はギア付きモーターで、ライトのカラー変換も簡単にできるようになっている。   インテリアとして飾る上で気になる点はその騒音レベルだが、ベンによればその音は33db程度とのこと。これは人間の囁き声程度の音量だ。もちろん、さらなる改善を目指して現在も技術設計を検討中だという。   いずれにしても、こんな15歳がいるんだから3Dプリントも新時代を迎えつつあるのかもしれない。日本からも3Dプリントネイティブの若い世代が続々と台頭してくるに違いない。そこからどんな作品や技術が生まれるのか、今から楽しみだ。     【関連記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】 違いや選び方|初心者にも分かりやすく解説 https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dbegin   【通販はこちらから】 3Dプリンターの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-all...

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コンタクト使用者に朗報! 加速する3Dプリントコンタクトレンズ開発の最前線|ゆくゆくはARにも接続か
2024年9月25日

コンタクト使用者に朗報! 加速する3Dプリントコンタクトレンズ開発の最前線|ゆくゆくはARにも接続か

コンタクト離れが急増中!? 解決の鍵は3Dプリンター   突然だが皆さんはメガネ派かコンタクトレンズ派かで言うとどちらだろうか。筆者はメガネ派だ。なぜかといえば、コンタクトレンズがどうも自分の目に合わず、つけているとすぐに目がゴロゴロしてきてしまうからだ。審美的な観点からはコンタクトの方が実は好みではあるし、メガネはメガネでずっと掛けていると鼻筋が痛み出したりと不快感もあるのだが、それでもなおコンタクトレンズには馴染めずにいる。実際、コンタクトレンズがこれだけ普及しているにも関わらず、統計によれば世界のほぼ20%の人がコンタクトレンズ着用による不快感や費用高のためにその着用を諦めているという。現在、世界ではおよそ1億5000万人以上のコンタクトレンズユーザーがいるものの、最近では多くの人がメガネへの切り替えを行なっているらしい。その原因は端的にいうと、大量生産されているコンタクトレンズの型が多くの人の目に完全にはフィットしないからだ。眼球の大きさや瞳の大きさには個人差があることを思うと、これは当然の話だとも言える。この問題を3Dプリント技術を用いて解決しようとしているのがLensy Medicalという企業だ。     個人の目に完全にパーソナライズされたコンタクトレンズを数分内で   現在、Lensy Medicalは独自の3Dプリント技術を用いて、眼科クリニックで数分内にプリントできる完全にパーソナライズされたコンタクトレンズを開発している。これは従来のコンタクトレンズに苦労している多くの人々の手にお手頃な価格で従来以上に快適なソリューションを提供するものだ。 今のところまだ開発段階のようだが、同社によれば今後の4年以内にこの3Dプリントコンタクトレンズが市場に出ることが予想されている。   Lensy Medicalのラボ(画像: Lensy Medical) Lensy Medicalのイノベーションの中心にあるのは、DLP(デジタル光処理技術)を使用するモジュラー3Dプリンターだ。DLPは、樹脂を硬化させるために光を使用して正確な層ごとの印刷を可能にする技術であり、この方法を用いることで、材料の使用を大幅に削減し、生産をより効率的にすることができると言われる。同社のモジュラープロトタイプは、コンタクトレンズの製造用に設計されており、生産をスケーラブルでカスタマイズ可能なものにすることを目的につくられたものだ。このアプローチによって、検眼医の柔軟性を高め、ユーザーにとってもより快適なコンタクトレンズを安価で提供することが可能になる。現在、Lensyは再利用可能なコンタクトレンズを開発しているが。ゆくゆくは使い捨てレンズの作成も検討しているようだ。また、視力矯正に加えて近視制御のためのレンズ、あるいは薬物が溶出する治療用レンズなどの開発にも取り組んでいるという。   画像:Lensy Medical   ゆくゆくはコンタクト越しに拡張現実と接続か   実は3Dプリントレンズに取り組んでいるのはLensyだけではない。 視力矯正目的ではないが、たとえばMojo Visionは小さなmicroLEDを使用したARスマートレンズを開発している。彼らがいずれコンタクトレンズを開発の対象にしたなら、それこそ誰もがコンタクトレンズひとつでARに常時接続なサイバー近未来が到来するかもしれない。いずれにせよ、渋々メガネユーザーに甘んじてきた筆者のようなタイプにとってこれは耳寄りの朗報。市場販売が待ち遠しい限りだ。   【関連記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022...

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ついに取扱い開始!世界で好評の新感覚Creality社製3Dスキャナー『Raptor /Otter』
2024年9月18日

ついに取扱い開始!世界で好評の新感覚Creality社製3Dスキャナー『Raptor /Otter』

日本国内においてクラウドファンディングにて先行発売しておりましたCreality社製3Dスキャナー『Raptor』『Otter』2種が取り扱い開始となりました。高性能なのに手軽に使える感動の操作感、ぜひお試しください。商品詳細はそれぞれ以下よりご確認ください。 『Raptor』https://skhonpo.com/products/creality_cr-scan_raptor『Otter』https://skhonpo.com/products/creality_cr-scan_otter

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3Dプリンターの可能性を「現代思想」的に評価してみる
2024年9月9日

3Dプリンターの可能性を「現代思想」的に評価してみる

3Dプリンターの普及は、製造業やデザイン分野だけでなく、社会や文化に対しても深遠な影響を与えつつある。あるいは、3Dプリンターは物質的な製造の枠を超え、人々の思考、創造性、倫理観にまで影響を及ぼす可能性を秘めた技術である、と言ってみても良いかもしれない。 本欄ではこれまで様々に3Dプリンターの可能性についてを取り上げてきたが、今回はやや変則的に、3Dプリンターおよび3Dプリント技術の意義を現代思想の視点から捉え、具体的な思想家の理論と結びつけながら考察することを試みてみたいと思う。 とはいえ、あくまでもこれは思考実験のようなもの、肩の力を抜いて楽しんでもらえたなら幸いだ。     1. ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリの「機械」 フランス現代思想を代表する思想家にジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリがいる。   ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリ   彼らは、著書『アンチ・オイディプス』や『千のプラトー』で、資本主義や社会システムを「機械」として捉えたことで知られている。 彼らがいう「機械」とは単なる物理的な装置という意味にとどまらない。彼らはそれを社会的、経済的、文化的なプロセスや構造を生み出す「抽象機械」として定義している。ドゥルーズとガタリの視点に立つことで、あるいは3Dプリンターもまた、単なる物質的な製造装置ではなく、社会的な再生産の「抽象機械」として理解することができるかもしれない。 3Dプリンターは、従来の大量生産システムを分散化し、個々人が自由に物を生み出せる力を与える技術だ。この「自己生産力」は、ドゥルーズとガタリが語る「脱領域化」の一形態だと言えるだろう。脱領域化とは、既存の枠組みや領域からの離脱を意味する概念。中央集権的な工業生産からの解放を象徴するテクノロジーとして3Dプリンターを捉えるなら、3Dプリンターはまさに人々に脱領域化を促す技術だと言えそうだ。 さらに3Dプリンターの普及によって、工場という限定された空間を超え、個人の手元で物が生産されることになれば、当然、既存の生産・消費のモデルも再構築されることになる。3Dプリンターという技術には、「新たな生産の機械」として資本主義的な生産様式の変革に寄与し、私たちが物を所有し、作る意味そのものを再定義しうるポテンシャルもある。 あるいは、ドゥルーズとガタリが述べた「リゾーム構造」にも3Dプリンターの分散的な性質を見出すこともできるかもしれない。リゾームは、中央の核や頂点を持たずに、水平的に無限に広がるネットワークを意味する概念だ。3Dプリンターは、中央集権的な工場生産システムに対し、リゾーム的なネットワークを通じて分散的かつ個別的な生産の可能性を提供する。たとえば、物理的な工場での大量生産に依存せず、個々の家庭や小規模なラボでデジタルデータを基に製品が作られるという現象は、まさにリゾーム的な生産モデルである。     2. ヴァルター・ベンヤミンの「アウラの消失」 ヴァルター・ベンヤミンは、1930年代に書かれたエッセイ「複製技術時代の芸術作品」で、「アウラ」という概念を紹介し、技術的に複製された作品が持つオリジナリティや神聖性の失われた状態を批評した思想家として知られている。ベンヤミンの論考では、写真や映画といった技術は、芸術作品の「一回性」と「アウラ」を破壊し、新たな美的価値を生み出す一方で、そのオリジナリティを失わせるということが指摘されている。   ヴァルター・ベンヤミン   この「アウラの消失」という観点から考えると、3Dプリンターの登場は、物体や芸術作品が簡単に複製される時代をさらに拡張し、個々のオブジェクトが持つ「アウラ」をますます曖昧にさせる契機として捉えられるかもしれない。だが、同時に、ベンヤミンが同エッセイでも指摘していたように、複製技術の普及は新たな美的価値や創造性が生まれる契機でもありうる。 3Dプリンターがもたらしうる「新しい創造性」とは、一体どんなものだろうか。まず考えられるのは、3Dプリント技術が普及することで、デジタルデータの共有による「新しいオリジナリティ」の概念が生まれるということだ。3Dプリントにおいては、物体のデザインがデジタルデータとして保存され、それをネットワークを介して誰もが手に入れ、再現可能である。このデータ共有のプロセス自体が、既存の物理的オブジェクトに対するオリジナリティの意味を揺るがす。同時に、この共有によるコラボレーションや集団的制作が、新たな創造性を生む土壌となる。 従来の芸術作品における「オリジナル」とは、一人のアーティストが生み出す唯一無二の作品であり、それが持つ物理的な存在自体に価値が宿っていた。しかし、3Dプリンティングの世界では、その物理的な「一回性」はもはや意味を持たない。デザインが共有され、誰でもそれを自由に改変し、再現できる環境では、物体自体の唯一性よりも、デザインのプロセスやその変遷、さらにはコラボレーションによって生まれる多様性が重要な価値を持つようになる。 この新たな価値観は、デザインや製造プロセスにおける「参加型制作」や「集団創造」とも結びつく。例えば、ある一人のデザイナーが初めに作り上げた3Dモデルが、別の人の手によって改良され、さらには異なる地域や文化の影響を受けながら新しい形へと変容していく。この連続的な創造の過程にこそ、3Dプリント時代の「オリジナリティ」があると言える。このような状況は、従来のアートにおけるオリジナリティの定義を根本的に変えうるものであり、ベンヤミンが論じた「複製技術」のもたらす新しい美的価値の延長線上に位置づけられよう。 実際に、今日のデジタルファブリケーションの現場では、こうした集団的創造のプロセスが日常的に行われている。3Dプリント用のデザインデータはオープンソースで公開され、多くの人々が自由にアクセスし、自らのニーズに合わせて改変することが可能となっている。デザインのプロセス自体が共有され、その都度改良されることで、新たなアイデアや機能が加わり、最終的には最初のオリジナルを超えた新しい作品が生み出される。今日、こうしたプロセスは、物体の物理的な唯一性に依存しない、新たな創造性の形態としてますます広がりを見せている。  ...

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麻素材の3Dプリント家具「HEMPLA」が登場|インスピレーションの源は日本の「禅」
2024年9月9日

麻素材の3Dプリント家具「HEMPLA」が登場|インスピレーションの源は日本の「禅」

ヘンプを素材に生まれた瞑想のための座椅子 ここ数年、より環境に優しい3Dプリント素材の開発が世界中で様々に行われているが、たとえばSofiaHagen x Studio Marmiが着目したのは「麻」だった。彼らは「麻」を素材に3Dプリント家具を作成。これはHEMPLA(ヘンプラ)と呼ばれる瞑想のための座椅子のコレクションだ。触発されたのは日本の禅だというこの座椅子、通常のPLAにヘンプペレットを合わせたものを素材としており、付属としてトルコで手織りされた朝とウールの瞑想マットがついてくる。   画像/HEMPLA 3Dプリンティングを使用して家具を作成することは新しいことではない。これまでは特に耐久性の観点、コストの観点からアディティブマニュファクチャリングの利点が強調されてきた。ヘンプラコレクションはこのトレンドを意識しながらも、3Dプリント技術に織物の芸術を組み入れ、さらに天然素材へのこだわりが強調されている。 画像/HEMPLA 使用されているPLAもまた特別なものだ。サトウキビから作られた環境への影響が少ないPLAを基調に、それを顆粒化した麻と混合したものを素材としている。さらにヘンプラ2においてはLEDライトが用いられ、ユーザーの心拍数に反応して光るようになっている。   画像/HEMPLA 開発チームは次のように語っている。「持続可能性はヘンプラの哲学の中心です。これらのシートを作成するために使用される3D印刷プロセスは、現在利用可能な最もエネルギー効率の高い製造方法の1つであり、従来の方法よりも50%少ない材料を使用し、廃棄物をゼロにしています。材料自体は生分解性、非毒性、完全にリサイクル可能であり、各ピースがユーザーと同様に環境に優しいことを保証します」   【関連記事】【2024年】おすすめ10選!3Dプリンターを比較・解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2024osusume?_pos=14&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年】おすすめのスライサーソフト6選|スライサーソフトの基本も解説!https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/2022soft?_pos=12&_sid=8d1033306&_ss=r【2024年版】3Dモデリングの基礎知識と初心者がつまずきやすいポイントhttps://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/moderingkisozen?_pos=7&_sid=b0e55afc3&_ss=r2024年に3Dデータを無料でゲットするならここ!|おなじみサイトからこれから伸びそうなサイトまで紹介https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dmuryodata2022 【FDM方式VS光造形方式】 違いや選び方|初心者にも分かりやすく解説 https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/3dbegin   【通販はこちらから】 3Dプリンターの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-all フィラメントの通販ページ https://skhonpo.com/collections/filament レジンの通販ページ https://skhonpo.com/collections/3dprinter-resin FDM方式向けの便利グッズの通販ページ https://skhonpo.com/collections/conveniencegoods-fff SLA方式向けの便利グッズの通販ページ https://skhonpo.com/collections/conveniencegoods-lcd...

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3Dプリンターを購入することで得られる7つのメリット
2024年9月2日

3Dプリンターを購入することで得られる7つのメリット

かつては産業用途に限られていた3Dプリンターだが、技術の進化とコストの低下により、今では個人でも手軽に購入できるようになった。3Dプリンターを購入することで得られるメリットは多岐にわたり、家庭や仕事、教育などさまざまな場面で活用することができる。ここでは、3Dプリンターを購入することで得られる7つのメリットを紹介してみたい。   1. オーダーメイドの製品を自宅で作成可能 3Dプリンターを持つ最大のメリットの一つは、オーダーメイドの製品を自宅で簡単に作成できることだ。3Dプリンターがあれば、既製品にはない、自分のアイデアやニーズに完全に合ったアイテムを自らデザインし、プリントすることができる。例えば、特定のサイズや形状のパーツが必要な場合、市場で適切なものが見つからなくても、3Dプリンターがあれば問題なし。必要な形状をデザインし、すぐにプリントして使用することができる。このようなカスタマイズ製品の製造は、特にDIY愛好者や趣味のプロジェクトを持つ人々にとって非常に有用だろう。   2. コスト削減 一度3Dプリンターを購入すると、長期的には大幅なコスト削減が期待できる。通常、特注の部品やプロトタイプの製造は高額になることが多いが、3Dプリンターがあれば、自宅で手軽に製作できるため、外部に依頼する必要がなくなる。たとえば、家具や家電の壊れたパーツを修理する際にも、代替部品を自分でプリントすれば、新品を購入するよりもはるかに安価で済む。また、3Dプリンターを使用することで、必要な数量だけを作成できるため、無駄な在庫を抱えるリスクも減る。   3. 新しいスキルの習得と教育的価値 3Dプリンターを使用することで、デザインやエンジニアリングのスキルを自然と習得することができる。3Dモデリングソフトウェアの使用やプリントプロセスの理解を通じて、新しい技術や知識を身につけることも期待できるだろう。特に子供や学生にとって、3Dプリンターは教育的価値が高く、クリエイティブな思考や問題解決能力を養うのに最適だと言える。学校でも3Dプリンターを活用した教育が広がっており、学生が実際に手を動かしてものづくりを体験することで、理論と実践を結びつけることが可能になる。   4. 副業やビジネスチャンスの創出 3Dプリンターを利用することで、趣味が副業やビジネスに発展する可能性もある。自分でデザインした製品をオンラインで販売したり、カスタムメイドのアイテムを提供するビジネスを立ち上げたりすることができ、実際にそのようにビジネスを展開している方も多い。3Dプリンターは、プロトタイプの作成や少量生産にも適しているため、新しい製品の開発や小規模な製造業を始める際にも大いに役立つ。また、3Dプリンティングサービスを提供することで、他の個人や企業のニーズに応えることも期待される。   5. 家庭内の修理やリサイクルの促進 3Dプリンターがあれば、家庭内で壊れた物品の修理が容易になる。例えば、壊れた家具のパーツや、家電の小さな部品を自宅でプリントして修理することができるようになる。これにより、新しい製品を購入する必要がなくなり、環境にも優しい選択を行うことができる。また、使用済みのプラスチック素材をリサイクルして新たなプリント材料として使用することもできるため、資源の有効活用にも貢献できるだろう。   6. クリエイティブな自由度の向上 3Dプリンターを所有することで、デザインや製造のプロセスにおいて、これまでにない自由度を得ることができる。3Dプリンターでは通常の製造方法では難しい形状や構造を実現できるため、クリエイティブなアイデアを存分に活かすことがしやすくなるのだ。さらに、3Dプリンティングは試作のサイクルを短縮するため、新しいデザインやアイデアを迅速にテストし、改良を重ねることもできる。このように、3Dプリンターはクリエイターやデザイナーにとって、非常に強力なツールとなりうる。   7. 持続可能な未来への貢献 3Dプリンターを使用することで、必要なものを必要なときに作り出すことができ、消費と製造の持続可能性を高めることができる。これにより、過剰生産や在庫管理の問題を回避し、環境負荷を軽減することが期待される。また、地元での製造が可能になることで、輸送にかかるエネルギー消費やコストも削減される。リサイクル可能な素材を使用することで、廃棄物の発生を抑え、循環型経済に貢献することができる。  ...

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