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サポートブロッカーとは?不要サポートを抑える機能

サポートブロッカーとは?不要サポートを抑える機能

サポートブロッカー(Support Blocker)は、光造形用スライサーに搭載されている「この範囲にはサポートを生成しない」と指示する機能です。自動サポート生成の便利さを活かしつつ、顔や繊細なディテール・表面に出てほしくないエリアを保護できるため、造形品質と仕上げ作業の両方を改善できます。

結論:指定した範囲を「サポート生成の対象外」にするツール

自動サポートは造形の安定に不可欠ですが、全自動に任せるとフィギュアの顔・キャラクターの目・ロゴ面など、本来サポート痕を残したくない場所にまでピラーを打ち込んでしまうことがあります。サポートブロッカーは、スライサー上で3Dモデルの特定のエリア(面・領域)を「立ち入り禁止ゾーン」として指定し、そこだけ自動サポートを回避させる機能です。Lychee Slicerを中心に、光造形スライサーで広く使われています。

主な用途

  • フィギュアの顔・表情を守る:サポート痕はヤスリ跡になりやすいため、人物・キャラクター造形で最も重要な顔エリアをブロッカーで保護します。
  • ロゴ・文字・刻印の保全:細かい凹凸が多い面にサポート先端が接触すると、潰れや読み取り不能になります。
  • 可動部・嵌合部の寸法維持:はめ込みのツメやボルト穴周辺など、精度が必要な場所にサポートが乗ると仕上げで削る量が変わってしまいます。
  • 透明パーツのクリア面を保つ:透明レジンの鏡面にサポート痕が残ると、研磨しても曇りが取れにくいため、外観面を丸ごとブロックする使い方が有効です。

主要スライサーでの扱い

  • Lychee Slicer:3Dモデルの表面を直接「塗って」サポート生成を禁止するペイント方式が使いやすく、光造形ユーザーによく採用されています。Mango3D公式の有料プラン(Plus / Plus & Library)では「Support Painting(サポートペインティング)」機能も提供されており、逆に「ここにだけサポートを付ける」というブラシ塗りでの指定も可能です(無料の Lite プランは基本機能のみ・機能制限あり、最新の機能一覧と価格は公式ページでご確認ください)。
  • ChiTuBox:自動サポート生成の前に、不要箇所のサポートを手動で選択して削除する運用が基本です。加えて、オーバーハング検出→必要な箇所にのみ手動でサポート追加という流れも取れます。ChiTuBox Proでは複数種類のサポートスタイル(バージョンにより種類数は変動)から選べ、面単位での編集にも対応しています(最新の対応機能数は ChiTuBox公式 でご確認ください)。
  • Formware 3D・VoxelDance Tango:業務用スライサーでは、面選択による除外指定が標準装備されており、工業・研究・精密造形用途で活用されています。

サポートブロッカーの使い方(一般的な手順)

  1. モデルをスライサーに読み込み、向き(オリエンテーション)を決める
  2. サポート生成の前に、保護したい面をサポートブロッカー/ペイント機能で指定
  3. 自動サポート生成を実行し、ブロッカー範囲を避けたサポートが生成されることを確認
  4. プレビューで「ブロックエリアの裏側」に浮きがないかチェック。浮きが残る場合は向きを変えるか、ブロックしない面を追加する
  5. 最終的にスライスし、必要なら手動でサポートを追加・削除して微調整

混同しやすい「ホローイングブロッカー」との違い

Lychee SlicerにはHollowing Blocker(ホローイングブロッカー)という別機能もあり、こちらは「中空化処理で空洞化しない範囲を指定する」ためのものです。名前が似ていますが目的は異なり、サポートブロッカー=サポート生成の禁止エリア、ホローイングブロッカー=中空化の禁止エリア、と覚えておくと混乱しません。

使うときの注意点

  • ブロックし過ぎに注意:サポートを全て外すと造形失敗の原因になります。保護したい面でも、軽量級サポートを最小限残す方が安全な場合が多いです。
  • オーバーハング検出と併用:ブロックエリアの裏側がオーバーハングになっていないかを必ず確認。浮きがあるとその層だけ脱落して剥離・層ズレを招きます。
  • 造形向きで解決できることも多い:そもそもモデルの傾け方を工夫すれば、顔や重要面にサポートが当たらないケースもあります。ブロッカーに頼る前に向きを再検討するのも有効です。

まとめ

サポートブロッカーは、自動サポートの便利さを残したまま「ここは触らせたくない」エリアを守れる重要な機能です。フィギュア・キャラクター造形・透明パーツ・精密部品など、仕上がりを左右する面を守る使い方に向いています。ただしブロック範囲は必要最小限に留め、オーバーハングの有無と向きの工夫とセットで運用するのが、失敗しない使いこなしのコツです。