Saturn 4 Ultra 16Kに使えるFEPフィルム一覧
ELEGOO Saturn 4 Ultra 16Kは、10インチ16K LCDを搭載したハイエンド光造形機です。消耗品であるFEP(PFA)フィルムは定期的な交換が必要ですが、「どのフィルムが使えるのか」「純正以外でも大丈夫なのか」という質問が多く寄せられています。この記事ではELEGOO公式仕様をベースに、サードパーティ品も含めた選択肢を整理します。
結論
Saturn 4 Ultra 16Kで使用できるフィルムは、サイズ 273×176mm・厚み 0.127mmのFEP / PFA / nFEPフィルムです。純正はELEGOOのPFAフィルム(FEP 2.0)で、Saturn 4 / Saturn 4 Ultra / Saturn 4 Ultra 16Kで共通仕様です。サイズが合致していればサードパーティ製品(Chitu Systems等)も使用可能ですが、厚みと透過率が異なるとプリント設定(露光時間)の調整が必要になります。
Saturn 4 Ultra 16Kの基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| LCD | 10インチ 16Kモノクロ |
| LCD解像度 | 15120 × 6230 |
| XY精度 | 14 × 19μm |
| 造形サイズ | 211.68 × 118.37 × 220mm |
| 光源波長 | 405nm(COB光源) |
| FEP/PFAフィルムサイズ | 273 × 176mm(厚み 0.127mm) |
Saturn 4 Ultra 16Kはスマートタンクヒーター(30℃保温)を搭載しており、レジンの流動性が高まる分、フィルムの耐久性や剥離性能が造形品質に直結します。
使えるFEP / PFA / nFEPフィルム一覧
| 製品 | サイズ | 厚み | 素材 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ELEGOO 純正PFAフィルム(FEP 2.0) | 273×176mm | 0.127mm | PFA | Saturn 2 / 8K / 3 / 4 / 4 Ultra / 4 Ultra 16K共通 |
| Chitu Systems FEPフィルム | サイズ合致品 | 0.15mm前後 | FEP | 厚みが異なる場合は露光調整が必要 |
| サードパーティ製 nFEPフィルム | サイズ合致品 | 0.15mm前後 | nFEP | 剥離性重視。露光時間は長めに要調整 |
※ 表に挙げた純正以外の製品については「サイズが273×176mmに合致していれば使用可能」という条件付きの推奨です。購入前に必ずメーカー表記のサイズと厚みをご確認ください。
選び方のポイント
1. サイズは273×176mmに厳密に合わせる。Saturnシリーズ全般で共通サイズですが、Saturn初代/Saturn SなどはLCDサイズが異なり非対応なので型番確認は必須です。
2. 素材はPFA(FEP 2.0)> nFEP > FEPの順で剥離性が高い傾向。高精細造形やサポートが少ない薄壁モデルでは、剥離力の低いPFA / nFEPが有利です。
3. 厚みが0.127mmか0.15mmかで露光時間が変わる。純正同等(0.127mm)のまま交換すれば従来のCHITUBOX設定を踏襲できますが、0.15mm品に変えた場合は透過率が下がるためテスト造形で露光時間を再調整してください。
4. 張力(テンション)を均一に。Saturn 4 Ultra 16Kは大型LCDのため、偏った張力は端部のピクセル欠けや造形欠陥の原因になります。対角方向に均等に締め付けることが重要です。
注意点(推奨露光時間の違い等)
純正PFAフィルム(0.127mm)は透過率が高く、メーカー推奨露光時間をそのまま使えます。一方、サードパーティ製のFEP 0.15mm品に変更した場合、経験上1〜2秒の露光時間延長が必要になるケースがあります。最初の1プリントはELEGOOの「テスト露光モデル」で調整するのが安全です。
また、Saturn 4 Ultra 16Kのスマートタンクヒーター(30℃)は樹脂粘度を下げますが、同時にフィルムも温められるため、長時間連続稼働では劣化が早まる可能性があります。交換サイクルは「白濁・ヘイズが目立ち始めたら」を目安に、少なくとも30〜50プリントごとに状態チェックを推奨します。
まとめ
Saturn 4 Ultra 16Kに使えるFEP/PFAフィルムは、サイズ273×176mm・厚み0.127mmの純正PFAが第一選択です。サードパーティ製を選ぶ場合もサイズ合致が絶対条件で、厚みが異なる場合は露光時間の再調整を前提にしてください。消耗品は「安く済ませる」より「造形失敗による時間ロスを減らす」視点で選ぶとトータルコストが下がります。
