失敗しない3Dプリンターの選び方:初心者におすすめの機種5選
「3Dプリンターを使ってみたいけど何を基準に選んでいいかわからない」
「高い買い物だから絶対に失敗したくない」
という3Dプリンター初心者の方も多いのではないでしょうか。
そんな方のためにこの記事で3Dプリンターを選ぶ際のポイントや初心者におすすめの3Dプリンターをご紹介します。
ぜひこの記事を参考にして自分の目的にピッタリな3Dプリンターを見つけてくださいね。
初心者が3Dプリンターを選ぶ際の3つのポイント!
初心者が3Dプリンターを選ぶ際に重要な3つのポイントは自分の目的に合った
・造形方式
・素材
・造形のサイズ
を選択することです。
ここでは、3つのポイントごとに、どのように3Dプリンターを選んだらよいかを解説します。
目的に合った造形方式を選ぶ
造形方式は、初心者が3Dプリンターを選ぶ際にとても重要なポイントです。3Dプリンターには様々な造形方式があり、それぞれに特徴があります。最も一般的なのは「熱溶解積層方式(FDM)」と「光造形方式(SLA)」です。自分が作りたいものは何か、求める品質はどの程度かを考慮して、適切な造形方式を選びましょう。
熱溶解積層方式(Fused Deposition Modeling, FDM)
- メリット・長所:
- 比較的低コストで手軽に始められる
- 強度が高い
- 短所:
- 層による段差が出やすく、表面が滑らかでない場合がある
- 構造が複雑な物や非常に細かいディテールを必要とする造形には向いていない
- 向いている作品の例:
- 簡易的なプロトタイピング
- 趣味での造形物
- 教育用途での模型作成
熱溶解積層方式(FDM)は、樹脂を熱で溶かし、層を積み重ねて造形物を作る方法です。比較的低コストで手軽に始められる点がこの方式の大きなメリットです。家庭用3Dプリンターの多くがこの方式を採用しています。
さらに、熱可塑性樹脂を使用できるため、強度が非常に高い点も大きな利点です。そのため、熱溶解積層方式(FDM)は趣味やプロトタイピング、教育用途など、幅広い用途で使われています。
ただし、この方式では出力した造形物に段差が出やすく、表面がなめらかでないケースもあります。また、構造が複雑な物や非常に細かいディテールを必要とする造形はあまり得意ではありません。
光造形方式(Stereolithography, SLA)
- メリット・長所:
- 高精度で滑らかな表面を実現可能
- 細かいディテールや複雑な形状の造形に適している
- 短所:
- FDM方式に比べて樹脂のコストが高い
- 耐久性がやや低い
- 向いている作品の例:
- フィギュアなど、高い精度を求める作品
- ジュエリー
- 歯科用途
光造形方式(SLA)は、液体の光硬化樹脂を紫外線で硬化させ、層を積み重ねて造形物を作る方法です。この方式の最大の長所は、高精度で滑らかな表面を実現できる点にあります。細かいディテールや複雑な形状の造形にも適しているため、ジュエリー作成や歯科用途、ミニチュアなどの用途に最適です。
しかし、FDM方式に比べて樹脂のコストが高く、装置自体の価格も高価になりがちです。
また、光造形方式(SLA)で使用できる樹脂は紫外線や湿気に弱く、造形物の耐久性はやや低い傾向にあります。
目的に合った素材を選ぶ
3Dプリンターを選ぶ際、目的に合った素材選びは非常に重要です。なぜなら、素材ごとに完成する造形物の、見た目や耐久性が大きく変わるためです。素材によっては、必要となる3Dプリンターの種類も変わるため、どのような素材でどんな造形物を作りたいのかを事前にイメージしておくことが大切です。
PLA樹脂(ポリ乳酸):扱いやすく、初心者向けの素材として人気がありますが、耐久性にはやや欠けるため、大きな造形物や形状確認用のプロトタイプ作成に適しています。トウモロコシやジャガイモなど植物性成分から作られるエコフレンドリーな素材です。
ABS樹脂:耐衝撃性が高く塗装も可能であるため、耐久性が求められる実用品の製作に向いています。その汎用性の高さから、多くの電化製品や自動車部品などに使用されています。
アクリル樹脂:高い透明性と耐候性を持ちますが、表面が傷つきやすいという特性があります。これらの特性から、フィギュアの製作に適しており、見た目の美しさを重視したい場合に選ばれます。
ポリプロピレン:耐熱性、強度、柔軟性に優れており、スマホケースや電化製品のケースなどに用いられます。ただし、耐候性や接着性には欠けるため、用途を選んで使用する必要があります。
ナイロン樹脂:耐熱性や靭性に優れており、コストパフォーマンスが高い素材です。インテリアや小物作りに適しており、自宅での趣味の範囲で多用されます。
他にもセラミックや石膏など、様々な素材があります。まずは使いたい素材を明確にし、それにあったプリンターを選びましょう。
造形物に合ったサイズを選ぶ
3Dプリンター選びにおいて、造形物のサイズはとても重要です。家庭用では140mm×140mm×140mmが一般的ですが、大きな造形物を作りたい場合は、そのサイズに対応可能なプリンターを選ぶ必要があります。
ただ「大は小を兼ねる」と考えてむやみに大きなサイズのプリンターを買うのは注意が必要です。なぜなら大きなサイズではゆがみや反りが発生しやすい点、出力に時間がかかる点、またプリンターの故障リスクも大きい点など、デメリットも多いからです。
またメンテナンスの手間も多くなるので、使用目的以上に大きなプリンターの購入は避けた方がいいでしょう。
3Dプリンター購入時、初心者にありがちな失敗
ここでは初心者が3Dプリンターを購入する際に起こりがちな失敗とその対策について解説します。
アフターサポートが不十分だった
3Dプリンターを購入する際には、単に機器の性能や造形サイズだけでなく、購入後のサポート体制の有無も重要なチェックポイントです。高価な機器ほど、アフターサポートの質がその後の使い勝手を大きく左右します。
メーカーによっては、サポート体制が整っていないこともあり、故障時に修理が困難になるケースも。
また、PCとうまく接続できず、そもそもプリンターを作動させることさえできなかったという話も耳にします。なので、接続トラブルなどの細かな問題に対応してくれるかも重要なポイントです。
組み立てやメンテナンスが想像以上に難しかった
多くの初心者ユーザーが見落としがちなのが、3Dプリンターの組み立てやメンテナンスの難易度です。キット型のプリンターは価格が抑えられている反面、組み立てに時間がかかったり、メンテナンスが複雑になったりすることがあります。技術的な知識が必要な作業も多く、初心者には手を出しにくいのが現実です。
もし組み立てやメンテナンスに自信がなければ、一体型のプリンターを選ぶことをおすすめします。一体型なら、初期設定や日々の使用が楽になり、ストレスなく3Dプリンティングを楽しむことができます。
初心者におすすめ!SK本舗の3Dプリンター5選
初心者にはSK本舗の3Dプリンターが特におすすめです。SK本舗のプリンターは高品質かつ使いやすさを兼ね備え、サポート体制も万全。
ということでここでは初心者からプロフェッショナルまで、幅広いニーズに応えるSK本舗の3Dプリンター5選をご紹介します。
FDM方式のおすすめ3Dプリンター2選
それでは材料やランニングコストが低く、耐久性の高いFDM方式のおすすめ機種を2つご紹介します。
SK本舗 3DプリンターFFF(FDM)機初心者導入セット
SK本舗の3DプリンターFFF(FDM)機初心者導入セットは、3Dプリンターの初心者に特におすすめの製品です。組み立ても簡単なうえ、プリント成功率の高いPEIシートを標準装備。FDM方式で作られた造形物は耐久性にも優れているので扱いも簡単です。
初心者ユーザーが直面しやすいトラブルを解決するための詳細なガイドやサポートも付いています。また、基本的なメンテナンスツールやスタートアップ用のフィラメントもセットに含まれているので、箱を開けてから最短で3Dプリントを始めたい人におすすめです。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/sk-3dbeginnerset-fff
価格 |
¥49,800(税込) |
造形可能サイズ |
23(幅)×23(奥行)×26(高さ)cm |
ノズル径 |
0.4mm |
本体重量 |
7.4kg |
本体サイズ |
460(幅)×430(奥行)×546(高さ)mm |
最大ノズル温度 |
260℃ |
データ転送方式 |
SDカード、USBメモリー、USBケーブル Type-C |
タッチパネル |
3.5インチカラータッチスクリーン(日本語、中国語、英語) |
Elegoo FFF(FDM)方式 3Dプリンター 『Neptune 4 Pro』
Elegoo Neptune 4 Proは、精密な出力が可能なFFF(FDM)方式の3Dプリンターです。自動レベリング機能とフィラメントエンド検出機能を備え、操作のしやすさと安定した印刷品質を実現します。また4.3インチのカラータッチスクリーンで直感的な操作が可能で、再開印刷機能で突然の停電にも対応。加熱ベッドは迅速な加熱と均一な熱分布を提供し、様々な材料の印刷に対応します。使い勝手と高品質な出力を兼ね備え、趣味からプロフェッショナル用途まで幅広く対応できる3Dプリンターです
商品ページ:https://skhonpo.com/products/elegoo-fff-3dprinter-neptune-4-pro
価格 |
¥54,000(税込) |
造形可能サイズ |
225 x 225 x 265 mm |
ノズル径 |
0.4mm |
本体重量 |
8.9kg |
本体サイズ |
475 x 445 x 515 mm |
最大ノズル温度 |
300℃ |
データ転送方式 |
USB、WLAN、TF カード オフライン印刷、オンライン印刷 |
タッチパネル |
4.3inch カラースクリーン |
光造形方式(SLA)のおすすめ3Dプリンター3選
次はよりなめらかで繊細な表現が可能な光造形方式(SLA)のおススメ機種を3つご紹介します。
SK本舗 3Dプリンター光造形機初心者導入セット
「より精密な造形物を作りたい」という初心者の方には「SK本舗 3Dプリンター光造形機初心者導入セット」が非常におすすめです。SK本舗独自の二次硬化機や高品質な水洗いレジンなど、初めての方にも扱いやすいアイテムがそろっており、プリント成功率の高い実績ある機種です。オールインワンのセットなので、追加で必要な物を探す手間もいらず、すぐに3Dプリンティングを楽しめます。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/sk-3dbeginnerset-eg
価格 |
¥54,800(税込) |
出力サイズ |
156.36(幅) × 77.76(奥行) × 175(高さ) mm |
XY解像度 |
18µm(8520 × 4320 px) |
Z解像度 |
20μm |
対応レジン |
LCD用UVレジン |
データ転送方式 |
USB(FAT32、USB3.0は非対応、16GB以下の容量まで) |
タッチパネル |
中国語、英語、日本語、オランダ語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、トルコ語、ポルトガル語 |
Elegoo 光造形式3Dプリンター 『Mars 4 Ultra』
「Elegoo Mars 4 Ultra」は、XY解像度18μmの9Kモノクロ液晶を搭載し、細部まで鮮明なプリントを実現するデスクトップ型レジン3Dプリンターです。Wi-Fi接続で簡単にファイル転送が可能。最大150mm/Hという非常に早い印刷速度を誇ります。Linux OSを搭載し、スムーズな操作性と高速処理を実現。COB光源とフレネルコリメーティングレンズによる均一な照射で、モデルの表面を滑らかに仕上げます。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/elegoo-3dprinter-mars-4-ultra
価格 |
¥58,000(税込) |
出力サイズ |
153.36(幅)×77.76(奥行)×165(高さ)mm |
XY解像度 |
18*18μm (9K:8520*4320 px) |
データ転送方式 |
Wi-Fi(2.4G & 5G)、USB(FAT32、USB3.0は非対応、16GB以下の容量まで) |
タッチパネル |
4.0 インチ 静電容量式タッチスクリーン(中国語、英語、日本語、オランダ語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、トルコ語、ポルトガル語) |
Elegoo 光造形方式3Dプリンター『Saturn3 Ultra』
Elegooの光造形方式3Dプリンター『Saturn3 Ultra』の大きな特徴は、Wi-Fi接続によるスムーズなデータ転送と、広い印刷サイズです。一体型ボールネジとダブルリニアガイドで安定した出力を実現し、4点レベリングプラットフォームでレベリング作業を効率化。レーザー彫刻台でモデルの密着度を高めつつ、新ACFリリースフィルムで離型性を向上させることで、高速プリントを可能にします。4インチHD IPSタッチスクリーンにより、直感的に操作できるのも初心者にはうれしい機能。バージョンアップした空気清浄機でプリント環境を改善し、細部にわたるデザインで使いやすさを追求しています。
商品ページ:https://skhonpo.com/products/elegoo-3dprinter-saturn3_ultra
価格 |
¥98,000(税込) |
出力サイズ |
218.88(幅) × 122.88(奥行) × 260(高さ)mm |
XY解像度 |
19*24µm(11520*5120px) |
Z解像度 |
0.02mm |
データ転送方式 |
USB&Wi-Fi |
タッチパネル |
4.0インチタッチスクリーン |
3Dプリンターがあればこんな事ができる!
3Dプリンターを使えば、想像できる限りのあらゆるものを自宅で作成できます。ここでは、その可能性を広げるいくつかの具体例を紹介します。
1. 自宅でのモノづくりが可能に
3Dプリンターの魅力の一つは、自宅で簡単に様々な物を製作できる点にあります。例えば、複雑な幾何学模様のアクセサリーや、自分のスマートフォンにピッタリ合うスマホケースなども作成可能。アイデアと工夫次第でその可能性は無限大です。
ぜひSK本舗の「みんなの作品集」を見て、3Dプリンターの可能性を実感してください。
2. 教育現場での活用
3Dプリンターは教育現場においても大きな可能性を秘めています。特に、子どもたちの成長や発達を促す知育グッズの作成に大活躍。簡単な立体パズルから、恐竜の形をした教育的なおもちゃまで、3Dプリンターを用いれば、子どもたちが楽しみながら学べる様々な教材を自宅で作成することが可能です。子どもたちが夢中になれるような知育グッズを自作できれば、子どもに負担をかけずに、楽しみながら成長をサポートできるでしょう。
3. DIYプロジェクトの強い味方
3DプリンターはDIYプロジェクトにも大きな助けとなります。例えば、キッチンでの油はねを防ぐガードや、壊れてしまったキーボードスタンドの修理に至るまで、日々の生活に必要なアイテムの作成に3Dプリンターは大活躍。
また、壊れた家電の部品を再製造することで、高額な修理費や新品購入のコストを大幅に削減できる点も、3Dプリンターの大きな魅力の一つです。このように、今では3DプリンターがDIY愛好家にとって欠かせないアイテムとなっています。
3Dプリンターで作れるものについて、詳しくは下記にまとめておりますので、こちらもご参照ください。
https://skhonpo.com/blogs/3dprinter-practice/mayottatoki
まとめ:【3Dプリンター】初心者が失敗しないために
初心者でも3Dプリンター選びで失敗しないためには、造形方式、使用素材、造形サイズを自分の目的に合わせて選ぶことが重要です。でも「なかなか細かいところまで自分では決められない」という人はぜひSK本舗の初心者導入セットをお試しください。
SK本舗ならサポートやガイドも充実しているので、3Dプリンターの扱い方を理解するための入門編にピッタリ。
もちろん機能も充実しており、自宅でのモノづくりから教育用途、DIYプロジェクトまでしっかり対応します。
ぜひ目的にあった3Dプリンターを手に入れて、頭の中にある理想のデザインを形にしてください。
3DプリンターFFF(FDM)機初心者導入セット:https://skhonpo.com/products/sk-3dbeginnerset-fff
3Dプリンター光造形機初心者導入セット:https://skhonpo.com/products/sk-3dbeginnerset-eg
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