寄贈校の逗子開成高校様より出力作品に関する嬉しいご報告をいただきました!!
SK本舗では3Dプリンターをプログラミングに次ぐ
新しい教育の要と考え、教育機関へのお手伝いに力を入れております。
学生の皆様に少しでも手が触れられる機会を増やしたい、
という思いから3Dプリンターを利用した「ものづくり」教育を『3Dプリンター寄贈企画』という形で支援させていただいております。
この度、弊社寄贈校の逗子開成高等学校様より嬉しいご報告をいただきました!!
逗子開成高等学校写真部に所属の1年生の石原さんは、様々なフォトコンテストで受賞されているほど、趣味を超えた写真撮影の腕前をお持ちです。
今回は写真撮影の際のこだわりのパーツを、夏休みに使い始めたばかりのプリンターを短期間でマスターし、繊細なパーツゆえに的確な出力と精度が求められる大変難しい部品を出力し、用途に合わせて調整され使いこなすという見事な過程をご丁寧にご連絡いただきました!
出力されたのは『ティルト機構付きのマウントアダプター』という、レンズのピントを合わせる部品をカメラとレンズの間に取り付けるためのパーツ。
一般に広く出力例等がない為、全てご自身で試行錯誤され出力に至った経緯はとても勇気づけられるご報告を、ぜひ皆様にご覧いただけますと幸いです。
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【ご報告書原文記載】
ティルト機構付きマウントアダプターを3D プリンターで自作
逗子開成高等学校 1 年
石原孝陽
私は夏休みに SK 本舗さんからいただいた3D プリンターで
ティルト機構*¹付きのマウントアダプター*²を作りました。こ
のマウントアダプターを作った理由は自分が写真部に所属し
ていてカメラが好きなことに加えて、買うのにはお金がかかる
ものを作って代用して使ってみたいと思い、制作を始めました。
しかし、今回作ったもののような、レンズの傾け具合を変える
ことのできるマウントアダプターを3D プリンターを使って作
成しているということは前例がないことだったので一から作り
上げていくことは大変でした。
このアダプターで稼働する部分はレンズの光軸を最大で約
30 度傾けることが可能です。さらに、マウントアダプターを回
転させることで、レンズを横に傾けるだけではなく、上下・斜
めに振ることが可能です。この操作をどうやって小型化してマ
ウントアダプターに組み込むかが非常に難しく、大変でした。
頂いたプリンターは光造形式だったので、マウントアダプタ
ーのレンズを傾ける機構をとても精密にプリントすることが
できました。
アダプターを作る工程は、3D データ作成→STL
形式のファイルに書き出し→スライサーソフトで
データを変換・書き出し→3D プリントという流れです。
*¹ティルト機構とは: レンズがくの字に折れ曲がり、光軸に角度をつけることができる機構で、シャインプル
ーフの原理というものによって画面のピント面に角度が付きます。ピントの合う範囲を調整
することができるといった特徴があります。
*²マウントアダプターとは: カメラ本体とレンズとの間に取り付ければ、別規格のマウント(カメラ本体にある
レンズとの接続部分)のレンズを装着できるようにするものです。
【受賞履歴等】
逗子開成高等学校 1 年 F 組
石原孝陽
中学 1 年生の時に写真部に入って以来、写真というものが持つ魅力に取りつかれ、
高校 1 年生までの約 3 年間で約 16 万回もカメラのシャッターを切りました。
現在主に撮っている写真は自然をメインに様々な被写体を撮っています。
以下にこれまでに入賞したフォトコンテストの写真を時系列に並べました。
雑誌『子供の科学』フォトコンテスト 2019 年 6 月号 金賞
雑誌『子供の科学』フォトコンテスト 2020 年 4 月号 入賞
雑誌『日本カメラ』2020 年 6 月号フォトコンテスト 学生の部 入選
雑誌『日本カメラ』2020 年 12 月号フォトコンテスト 学生の部 入選
雑誌『日本カメラ』2021 年 4 月号フォトコンテスト 学生の部 金賞
雑誌『日本カメラ』2021 年 6 月号フォトコンテスト 入選→
日本写真芸術専門学校 第 8 回高校生フォトグランプリ 入選 (2021 年 10 月)
最近撮った写真たち
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すてきなご報告の一部に弊社寄贈企画が陰ながらお役立ちできましたこと、弊社一同大変うれしく感じております。
ぜひまた嬉しいお声をお聞かせください。
SK本舗では随時寄贈企画参加校様を募集しております。
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