アクセサリー作りには欠かせない「レジン」って何?初心者に向けて作り方や注意点をわかりやすく解説!
ハンドメイドアクセサリーにはレジンが不可欠
近年、個人でもハンドメイドのアクセサリーを製作し、販売できる時代になりました。
これからハンドメイド雑貨を始めようとされている方も多いのではないでしょうか。
ハンドメイドアクセサリーを製作する上で、避けて通れない便利な材料が「レジン」です。
つやつやで透明感が出せ、花びらなどさまざまなものを中に封入して作るオリジナルアクセサリーは、レジンを使えば実は難しい技術は不要です。
失敗も少なく、初心者の方にもおすすめです。
初めてレジンに挑戦する方、そもそもレジンとは何かよくわかっていないという方、初心者にもわかりやすいよう次の内容について、記事にまとめました。
- レジンとは何か
- レジンの作り方
- 初心者にオススメのレジン
この記事を読んで、レジンを利用したハンドメイドにチャレンジしたいと思ってもらえると嬉しいです!
レジンとは何か?
それではまず、そもそもレジンとは何のことなのか、という方に向けて、意味や用途を簡単にご説明します。
「レジン」の意味
「resin(レジン)」とは、英語で「樹脂」という意味をもつ単語です。
「樹脂」とは、「樹木から分泌される粘液、それが固まったもの」を指し、大きく分けて木の樹脂などが原材料となる「天然樹脂」と人工的に生成される「合成樹脂」があります。
よくハンドメイドに使われるレジンはこの樹脂の中でも「合成樹脂」である液体樹脂です。
英語で言うところの「resin(レジン)」とは「樹脂」のことですが、ハンドメイドに関連して使用される場合には、ハンドメイド材料としての「レジン液」と「硬まったレジン」のことを指して「レジン」と呼ぶことが多いです。
レジンの用途
レジンの用途は何と言ってもハンドメイドアクセサリーです。
ハンドメイドで使用されるレジンには「光や熱などの刺激で硬化する透明の素材」であるという特徴をもち、アクセサリーとして固める前に、液体の中にビーズや花びらなどのアクセサリー構成パーツを入れて一緒に固めることができます。
これにより、個人のアイデアを存分に生かした、オリジナリティ溢れるアクセサリーの製作が可能になります。
ハンドメイド用レジンの種類と特徴
次に、ハンドメイド用レジンの種類やその特徴について、説明します。
今回ご説明する種類は下記の3つで、最後に初心者向けのレジンについて紹介します。
- エポキシレジン
- UVレジン
- LEDレジン
順に説明します。
エポキシレジン
エポキシレジンは、「主剤」と「硬化剤」の2液を混ぜ合わせることで固まるレジンです。
化学反応を起こし固めるため、完全に固めるために1~3日の期間が必要になります。
質感や手触りもよく適度な重みもあり、高級感のある仕上がりが特徴です。
透明度が高く厚みを出せるので、ドライフラワーや押し花などの厚みをもつパーツを入れる場合や、大きな作品を作る場合によく利用されます。
UVレジン
UVレジンは、1種類の液体だけで作れるレジンです。
UVライト、つまり紫外線を当てることで硬化させることができます。
硬化時間は約5分と非常に短く、硬化時の収縮率が低く、シワができづらい特徴を持ちます。
UVレジンはその性質上、レジンへ紫外線が届かないと固まらないため、製作物は薄くする必要があり、中に入れるパーツや作品自体のサイズは限定されます。
当社オリジナルのUVレジン「ネオレジン」は、透明度の高さと硬化速度において非常に優れていると、利用者さまから高い評価をいただいております。
粘度は程よく粘り気があり、盛りたい人、型に流し込みたい人の双方に対応できるようになっており、気泡も抜けやすく反りやシワもほぼ起きない特徴を有します。
ネオレジンについてはこちら(https://skhonpo.com/products/neoresin)
LEDレジン
LEDレジンもUVレジンと同じく、1種類の液体だけで作れるレジンです。
専用のLEDが放出する特定の波長の光で硬化させ、約60秒で硬化させることができます。
経年劣化での黄変が少なく、透明感が高い特徴を持ちます。
初心者むけレジンはどれ?
最後に、これからハンドメイドアクセサリーの製作を始められるような初心者向けのレジンを紹介します。
初心者の方には「LEDレジン」がおすすめです。
慣れていない方でも扱いやすく、成功率を高めることができます。
また硬化時間が短く、完成まで時間がかからないのでサクサクと製作が進むことも嬉しいメリットです。
以前まで、他のレジンに比べると新しいLEDレジンは、レジン液・硬化用ライト共に高価なものが多かったのですが、最近ではかなりリーズナブルになってきており、全体としてのコストパフォーマンスとしても推奨できます。
初心者向きとは言え、必要な道具や作り方は知っておく必要があります。
次章以降で説明していきます。
初心者でも簡単にできるレジンの作り方
次に、初心者でも簡単にハンドメイド用レジンを作ることができるよう、以下の内容を紹介いたします。
- レジン作りに必要な道具
- レジンの作り方、手順
順に説明します。
レジン作りに必要な道具
まずは、レジン作りに必要な道具について紹介します。
・レジン液
まず準備しないといけないのがレジン液です。
硬化するとプラスチックのように硬くなるハードタイプと、硬化後も柔らかさが残りチェーンなどを通す穴を開けることができるソフトタイプがあります。
初心者のアクセサリー作りには、ハードタイプが扱いやすく良いでしょう。
・ライト
レジン液を硬化させるためのライトです。
LEDレジンはUVライトでは硬化しないので、各レジンに適したライトを選定する必要があります。
・ピンセット
レジンの中にアクセサリーの構成となるパーツを入れる時に使用します。
素手では微調整が難しく、細かな作業に必要となります。
レジンに触れるという理由で特殊なピンセットを選定する必要はありません。
家庭用の、扱いやすいピンセットでも利用可能です。
・モールド(ミール皿、シリコン型)
レジンの型取りやアクセサリーのパーツ作りに必要となる、「皿」や「型」のことをモールドと呼びます。
モールドにレジン液を満たし、LEDライトで硬化したらモールドから取り出します。
形や厚み、模様などさまざまな要素を含む、製品の型となる重要な道具です。
多くの種類が販売されておりますので、完成のイメージに合ったものを選びましょう。
・封入物
アクセサリーを彩る重要なパーツが封入物です。
生花など、水分を含むものは硬化の妨げになるため、避ける必要がありますが、ドライフラワーやシェル、ビーズ、ラメなど、多くの種類があります。
組み合わせも自由でワクワクする反面、悩まれる方も多いかもしれません。
他のハンドメイド作家の方の作品を参考にするのも良いでしょう。
レジンの作り方、手順
続いて、レジンの作り方について、以下の基本的な手順を説明します。
慣れてくれば、やりやすい順ややり方に変更いただいて全く問題ありません。
- レイアウト、型を決める
- レジン液を流し込む
- 封入物を置く
- ライトで固める
- 再度レジン液を流し込む
- 再度ライトで固める
順に説明します。
1.レイアウト、型を決める
最初に行うことは、レイアウトの決定です。
モールドを作業テーブルの上に置き、封入物の配置や数、種類などの全体デザインを検討します。
完成系をイメージすることで、作業中の手戻りや修正が減り、失敗が少なくなります。
2.レジン液を流し込む
レイアウトが決まれば、レジン液をモールドへ流し込みます。
ここでの注意点は、入れすぎないことです。
入れすぎてしまうと、封入物のパーツを配置しにくくなり、レジン液が溢れてしまうと失敗にもつながりかねません。
3.封入物を置く
続いて、封入物の設置です。
準備した封入物をあらかじめ決めたレイアウト通りに置いていきます。
実際に置いてみて、イメージと異なれば微調整を行います。
ここでは、ピンセットを使用し、慎重に作業を進めましょう。
4.ライトで固める
封入物の位置が決まれば、ライトでレジンを硬化させます。
硬化に必要な時間をあらかじめ確認し、適切な照射を行いましょう。
5.再度レジン液を流し込む
封入物が固定されたら、再びレジン液を流し入れます。
ここでの注意点は、レジン液がモールドからはみ出てしまわないように、ゆっくりと少しずつ入れていくことです。
6.再度ライトで固める
レジン液を再投入できたら、再度ライトで固めます。
5.6.の手順を繰り返すことで、レジンの厚みを調整することが可能です。
レジン作成時の注意点
次に、レジン作成時の注意点について説明します。
特に初心者の方は、よく注意して、トラブルを発生させないようにしましょう。
注意点、対策としては、以下の項目が挙げられます。
- 肌トラブル対策
- やけど対策
- 粉塵吸い込み対策
- 部屋の換気
- 服の汚れ対策
順に説明します。
肌トラブル対策
一般的なトラブルとして、手などの肌にレジン液がついてしまうことがあげられます。
特に素手で作業している場合は、気づかないうちに、付着していることもあります。
レジンは、肌のかゆみやかぶれを引き起こすことがあり、肌トラブルの原因となります。
作業をする際は、手袋を着用することをおすすめしますが、肌に付着してしまった場合は、焦らずにアルコール液で拭き取り、石鹸でよく洗いましょう。
やけど対策
次にやけど対策です。
レジンを硬化させるためのライト照射直後、レジン液が高温になっていることがあります。
硬化させたあとは、すぐにモールドから取り出したくなったり、出来を確認したくなったりするでしょう。この時に、ふと触れてしまうかもしれません。
見た目は透明であっても、決して硬化後すぐに触れることはせず、時間をある程度おいて触れるようにしましょう。
粉塵吸い込み対策
レジンを硬化させたあと、バリを除去するためや、好みの形に微調整を行うために、研磨を行うことがあります。
この時、レジンが粉塵となり、舞い上がる危険性があります。
吸い込まないようにするためにも、作業中はマスクの着用をおすすめします。
また、マスクは匂いの防止にも役立ちます。
レジン特有の匂いが苦手な方は、作業中常に着用しておくことも良いでしょう。
部屋の換気
レジンを用いてアクセサリーを製作していると、レジン特有の匂いやアルコール蒸気が部屋に充満していきます。
一度壁紙などに匂いが染み付いてしまうと、完全になくすことは困難となるため、作業中は換気を行いましょう。
服の汚れ対策
最後に、レジンが衣服に付着してしまうトラブルについてです。
レジン液を扱う際は、手元に集中してしまい、衣服まで注意が行き届かないでしょう。
レジンは一度衣服に付着すると落とすことが困難です。
汚れても良い服や作業着、もしくはエプロンを着用されることをおすすめします。
まとめ
本記事では、初心者の方に向けて、レジンとは何か、作り方や注意点について説明しました。
「レジン」とは「樹脂」を意味し、ハンドメイドにおいては「硬化させることができる液体樹脂」として利用されることが多いです。
その種類は、大きく分けて「エポキシレジン」「UVレジン」「LEDレジン」の3種類あり、それぞれに特徴をもつものの、LEDレジンが最も硬化時間も短く、初心者には向いているでしょう。
レジン作成に必要なものはあらかじめ準備しておき、本記事で紹介した一般的な手順にしたがって作成してみてはいかがでしょうか。
便利な世の中になったからこそ、心を込めて作るハンドメイド作家さんのレジンアクセサリーの特別感に魅力を感じる方も多くなってきたのではないでしょうか。
好きなことに集中できる時間を作りリフレッシュにあてるだけでなく、自らがハンドメイド作家となり、レジンアクセサリーを他の方に販売することもできます。
少しでも興味があれば、本記事を読んでいただいたこのタイミングで、まずは1つ、作成してみてはいかがでしょうか。
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初心者向けレジンを下記で紹介しておりますので、こちらも見てみてください。
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