他社スライサーのELEGOO対応状況
ELEGOO は光造形(Saturn・Mars・Jupiter シリーズ)と FDM(Neptune・Centauri シリーズ)の両方をラインナップしており、スライサー選びも「樹脂用」と「FDM用」で別々に考える必要があります。純正では ChituBox OEM の時代を経て、現在は ElegooSlicer(FDM向け)と ELEGOO SatelLite(樹脂向け)という自社スライサー展開になっています。他社スライサーとの互換性は、機種と技術(FDM/光造形)ごとにかなり状況が違うため、整理しておきます。
結論
FDM系(Centauri/Neptune)は OrcaSlicer 派生の ElegooSlicer を中心に、OrcaSlicer や Cura 直でも Gコードが通せます。光造形系(Saturn/Mars/Jupiter)は ChituBox / Lychee Slicer / Formware 3D がメジャー選択肢で、ELEGOO 機は幅広く対応しています。ただし ELEGOO 側の最新機種(Saturn 4 Ultra や Mars 5 Ultra など)の専用ファイル形式への追随スピードは、純正 SatelLite や ChituBox が先行し、Lychee がやや遅れるケースもあります。
光造形機(Mars / Saturn / Jupiter)の対応
- ChituBox:ELEGOO 機を含め ChiTu コントローラ搭載機の大半に対応。Basic は無料、Pro は有償。Mars/Saturn系の定番。
- Lychee Slicer:Anycubic、ELEGOO Mars/Saturn、Phrozen など幅広い対応。無料版+Pro 版の構成で、UIの洗練度・サポート生成の自動化に定評があります。
- Formware 3D:80機種以上・20以上のOEMに対応する汎用スライサー。ELEGOO Mars 系にも対応。閉鎖ファイル形式の機種には「STL Link」で他ソフトに連携する機能があります。主に業務用途で選ばれる傾向。
- ELEGOO SatelLite(純正):ELEGOO 社内チームがMars、Saturn、Jupiter、Phecda 向けにチューニングした自社スライサー。最新機種(Mars 5 Ultra 等)のデフォルトスライサーとしてバンドルされています。
ELEGOO は過去 ChituBox ベースのカスタム版を出していた経緯もあり、ファイル形式・レイヤー出力は ChituBox 系との互換性が高いのが特徴です。
FDM 機(Centauri / Neptune)の対応
- ElegooSlicer(純正):OrcaSlicer をベースにした純正スライサー。Centauri Carbon などの最新機種に最適化されています。
- OrcaSlicer:ElegooSlicer のベースであり、コミュニティ配布の Centauri Carbon プロファイルを読み込めば OrcaSlicer 単体でも運用可能。Neptune 4 シリーズも OrcaSlicer のネットワーク制御に対応しています(ELEGOO 公式 Wiki 記載)。
- Cura:Neptune 系は標準プロファイルが用意されているモデルが多く、比較的スムーズに導入できます。Centauri 系は手動でのマシン追加が必要なケースあり。
- PrusaSlicer / SuperSlicer:公式プロファイルは限定的。コミュニティ配布のプロファイルで動かす想定です。
選び方・注意点
- 光造形系は「純正 SatelLite or ChituBox」が安全:最新機種の専用ファイル形式・露光パラメータは純正/ChituBox 系が先に対応することが多く、Lychee 対応は若干遅れる場合があります。
- FDM系は「ElegooSlicer or OrcaSlicer」:ElegooSlicer は OrcaSlicer ベースなので、UIが似ていて習熟コストが低い。ネットワーク制御まで使いたいなら公式Wiki通りに設定を。
- Cura のプロファイルは機種・バージョン依存:Cura のバージョンとプロファイルの組み合わせによっては、意図しない設定差が出る場合があります。テストプリントで必ず確認してください。
- 閉鎖ファイル形式への注意:光造形スライサーは機種ごとの独自フォーマットを出力します。他社スライサーで出力した ctb/goo ファイルが、ファーム更新で読めなくなる事例も過去にあったため、重要ジョブは純正スライサーを併用しておくと安心です。
まとめ
ELEGOO の光造形機は ChituBox / Lychee / Formware 3D と相性が良く、FDM 機は ElegooSlicer(OrcaSlicer ベース)や OrcaSlicer が中心的な選択肢です。最新機種ほど「純正スライサーが一番対応が早い」傾向は変わらず、業務用途では純正 + 他社スライサーの併用が安全です。SK本舗では ELEGOO 正規代理店として Saturn 系・Mars 系・Centauri 系を取り扱っており、スライサー設定・印刷設定の相談も対応可能です。
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