レーザー彫刻機でアクリルを加工する際の最適な設定方法
アクリルはレーザー加工で人気の素材ですが、レーザー方式(ダイオード/CO2)とアクリル種別(キャスト製/押出製)、さらに厚みによって最適な設定が大きく変わります。本記事では、家庭用レーザー加工機の一般的な参考値をもとに、現場で使える設定の目安を解説します。
⚠️ 重要:塩ビ(PVC)は絶対にレーザー加工しないでください
塩素ガスが発生し、人体(呼吸器・粘膜)と機械の金属部品(ミラー・レンズ・レール)を損傷します。素材が不明な場合は加工しないでください。アクリル(PMMA)と外見が似ているPVC・PETG(塩素含有グレード)に注意。
塩素ガスが発生し、人体(呼吸器・粘膜)と機械の金属部品(ミラー・レンズ・レール)を損傷します。素材が不明な場合は加工しないでください。アクリル(PMMA)と外見が似ているPVC・PETG(塩素含有グレード)に注意。
キャスト製 vs 押出製アクリル:レーザー加工での違い
| 項目 | キャスト製(注型) | 押出製 |
|---|---|---|
| 彫刻の仕上がり | きれいな白色(フロスト調)に発色しやすい ◎ | ファジー(毛羽立ち)や気泡が出やすい △ |
| 切断面 | 透明感のある滑らかな切断面 | 切断面の透明度はやや高い ◎ |
| 価格 | やや高価 | 安価 ◎ |
| レーザー加工適性 | 彫刻メイン用途に推奨 | 切断のみの用途には許容 |
アクリル加工の設定値の目安(出力クラス別の一般的な参考値)
以下は家庭用ダイオードレーザーおよびCO2レーザー加工機における、出力クラス別の一般的な参考値です。機種・ロット・色によって最適値が変動するため、必ず端材でテスト加工してから本番に進めてください。
| 機種・方式 | 対象 | 用途 | 出力 | スピード | パス回数 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダイオードレーザー(20Wクラス) | 3mm 黒アクリル | 切断 | 100% | 5〜10 mm/s | 1パス |
| ダイオードレーザー(20Wクラス) | 3mm 茶色アクリル | 切断 | 100% | 3〜5 mm/s | 1パス |
| ダイオードレーザー(10Wクラス) | 3mm 黒アクリル | 切断 | 100% | 2〜4 mm/s | 2〜3パス |
| CO2レーザー(40W前後) | 3〜5mm アクリル全色 | 切断 | 高め | 遅め | 通常1パス |
| ダイオードレーザー全般 | アクリル彫刻 | 彫刻 | 低〜中 | 速め | 1パス |
方式別の使い分け
- CO2レーザー(10.6μm波長):3〜5mm厚の透明・全色アクリルを切断可能。アクリル切断の本命。
- ダイオードレーザー(450nm前後の青色光):透明・白・水色アクリルは光が透過するため切断不可。黒・濃色アクリルのみ加工可能。彫刻用途には十分使える。
- 1064nm赤外レーザー:金属やプラスチックの一部に対応する特殊用途。透明アクリルへの加工適性は限定的。
加工時の重要ポイント
- 必ず端材でテストする:機種ロット・アクリルメーカー・色で最適値が変動。
- エアアシストを使用する:3mm以上の切断では煙の排出と炭化抑制のため強く推奨。
- 低出力+多パスを優先:高出力で炭化させるよりも、低出力で複数パスする方が切断面が綺麗。
- レンズ・ミラーの定期清掃:CO2機は特に光路汚れで出力が落ちる。
- 透明アクリル彫刻時はマスキング:水彩絵具・テンペラ・ホワイトボードマーカーで表面を覆うと、ダイオードレーザーでも彫刻可能(出力値は要テスト)。
さらに美しい仕上がりのコツ
彫刻後、アクリルの断面や彫刻部が白くなることがあります。これはレーザーの熱で表面が微細に溶融・白濁化(フロスト化)し、光が乱反射するためです。透光性を高めたい場合は、薄い透明塗料やマニキュア液(クリアジェル)を塗布すると、より鮮やかな見た目になります。
📢 SK本舗のレーザー加工機の取り扱いについて
SK本舗は3Dプリンター・3Dスキャナー・関連消耗品の正規代理店であり、現時点ではレーザー加工機本体の取り扱いはございません。具体的な設定値はご使用機材のメーカー公式マニュアル・設定ガイドを必ずご参照ください。今後の取り扱い予定については お問い合わせフォーム までお寄せください。
SK本舗は3Dプリンター・3Dスキャナー・関連消耗品の正規代理店であり、現時点ではレーザー加工機本体の取り扱いはございません。具体的な設定値はご使用機材のメーカー公式マニュアル・設定ガイドを必ずご参照ください。今後の取り扱い予定については お問い合わせフォーム までお寄せください。
設定値は出力クラス別の一般的な参考値です(2026年4月時点)。実際の最適値は機種・ロット・素材色によって変動するため、必ず端材でのテスト加工を行ってください。
▶ xToolの機種選びはこちら
アクリル加工に向いているxTool機種と選定ポイント
