レーザー彫刻機の素材別設定ガイド【金属】
レーザー彫刻機で金属を加工する際の設定方法
レーザー彫刻機を金属に使用する場合、樹脂やアクリルとは異なる設定が必要です。金属の種類や表面処理によって最適なパラメータが変わるため、正確な設定が美しい彫刻結果を生み出します。このガイドでは、金属加工に適したレーザー彫刻機の設定方法をご説明します。
金属加工に適したレーザー彫刻機の選択
すべてのレーザー彫刻機が金属加工に対応しているわけではありません。CO2レーザーは金属に反応しにくいため、金属加工にはファイバーレーザーまたはイプシロンレーザーの使用を推奨します。
金属別の推奨設定
アルミニウム
- 出力:70~85%
- 速度:200~300mm/s
- 周波数:80~100kHz
ステンレス鋼
- 出力:80~95%
- 速度:100~200mm/s
- 周波数:100~120kHz
銅・真鍮
- 出力:75~90%
- 速度:150~250mm/s
- 周波数:80~100kHz
加工前の重要な準備
- 金属表面をクリーニング:油分や酸化物を除去し、布やアルコールで拭き取ります
- フォーカス調整:金属表面との距離を正確に設定します
- テスト加工:本加工前に同じ素材で試し彫りを行い、最適設定を確認します
- 換気の確認:金属加工時は有害なヒュームが発生するため、十分な排気対策が必須です
よくあるトラブルと対処法
彫刻がかすれる場合は出力を上げるか速度を落としてください。焼け跡が目立つ場合は出力を下げるか速度を上げることで改善します。深さが不均一な場合は、フォーカス位置の再調整や表面の平坦性を確認してください。
推奨消耗品
金属加工時はレンズやミラーの汚れが性能低下につながります。
TIPS:アニーリング効果を活用する
金属の酸化を利用した色彩表現も可能です。加工速度を調整することで、ステンレススチールに虹色の酸化膜を形成させることができます。複数回の試し彫りで最適な条件を見つけることが、プロフェッショナルな仕上がりへのポイントです。
