
レーザー彫刻機で革を彫刻するときの設定の基本は?
革彫刻の基本原則は「低出力・高速」です。革は熱に敏感な素材で、出力を上げすぎる・速度を落としすぎるなど設定を誤ると、焦げ跡やダメージが残ります。一般的な目安は出力15〜30%・速度80〜100%で、必ずお使いの機種のメーカー公式マニュアルや素材ライブラリの数値を一次優先したうえで、端材テストで微調整します。
実際の最適値は機種(CO2 / ダイオード / ファイバー等)・出力(W数)・革の種類・厚みによって大きく変わります。なお下表の数値はいずれも機種の最大値を100%とした相対割合で、絶対値(W数・mm/s)は機種ごとに異なります。
革彫刻のパラメーター目安は?(出力・速度・周波数)
出力15〜30%・速度80〜100%が一般的な目安で、周波数指定機(ファイバー)では20〜40kHzが目安です。下表は素材の厚さ・色・機種で変わる相対値の目安です。絶対値(W数・mm/s)は機種ごとに異なるため、必ず公式の素材設定を一次優先してください。
| パラメーター | 目安の値 | 補足 |
|---|---|---|
| 出力(Power) | 15〜30% | 素材の厚さ・色で調整/機種により絶対値は異なる |
| 速度(Speed) | 80〜100%(最大速度比) | 焦げ防止のため高速推奨/機種固有の最大速度を100%とする相対値 |
| 周波数(Frequency) | 20〜40kHz | ファイバーレーザー機の場合の目安/CO2機は通常周波数指定なし、PPI指定 |
革の設定はどう調整すればいい?(テストの手順)
端材で出力20%・速度90%から試し、濃淡と焦げを見ながら出力を±5%刻みで微調整します。いきなり本素材で彫らず、同じ設定で複数回テストして均一な結果が出てから本加工に進むのが安全です。
- テスト用の革端材を用意し、出力20%・速度90%で試彫刻を実施
- 彫刻の濃淡や焦げの有無を確認し、必要に応じて出力を±5%調整
- 本加工前に同じ設定で別の端材を複数回テスト
- 均一な結果が得られたら本素材で彫刻開始
革の色や厚みで設定はどう変える?
濃色革(黒・紺)は出力を低めに、薄革(1mm以下)は速度を上げて熱ダメージを最小化します。革の色や厚さによって反応が変わるため、設定はそのつど変更してください。天然革と合成革でも反応が異なるため、事前テストは必須です。
| 革の条件 | 設定の方向性 | 狙い |
|---|---|---|
| 濃色革(黒・紺) | 出力を低めに設定 | 熱の入りすぎを防ぐ |
| 薄革(1mm以下) | 速度を上げる | 熱ダメージを最小化 |
| 天然革/合成革 | 事前テスト必須 | 反応が異なるため |
革に焦げ・黒ずみが残るのはなぜ?どう防ぐ?
レーザー照射後の革に黒ずみが残るのは、出力が高すぎるサインです。黒ずみが出たら出力を下げて再テストしてください。
レーザー加工に向く革・避けるべき素材は?
牛革・豚革などの天然革はレーザー加工に適しますが、ビニールやポリウレタン系の合成素材は有毒ガスが発生する恐れがあるため加工を避けてください。天然革は美しい焦げ跡が特徴的で、革彫刻に向いています。なお革彫刻後は薄く灰が付着することがあり、柔らかいブラシで優しく払い落とすとより鮮やかな仕上がりになります。
木材5種・レザー4種それぞれの焦げ方と、合成皮革の PVC がなぜ加工できないかは木材・レザー加工の活用事例にまとめています。
| 素材 | レーザー加工の可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 牛革・豚革などの天然革 | 適している | 美しい焦げ跡が特徴的 |
| ビニール・ポリウレタン系の合成素材 | 避ける | 有毒ガスが発生する可能性がある |
💡Tips:仕上がりの濃淡や焦げ具合は、レーザーの種類(CO2 / ダイオード / ファイバー)によっても大きく変わります。どのタイプの機種が革細工に向くかは、xToolの革細工対応機種とレーザー種類の違いで解説しています。
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xToolの革細工対応機種とレーザー種類の違い
